ブルアカwithタイタン   作:白熊太郎

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記念すべき第二話。ちょいシリアス気味かも。ちなみに今回も先生は出てきません。
一問一答用の質問など待ってます。



第二話:希望と憂い

 

俺の名前は(あかがね)ザクロ、転生者である。といってもただブルアカ世界に転生しただけではない。何と俺には、巨人になる能力が与えられている。いわゆる転生特典というやつだ。信じられないかもしれないが、神からもらった力だ。俺はこれからその力を試すため、アビドスの砂漠に向かっている(砂漠なら何をしてもいいという風潮)

 

俺が貰った力はすさまじい。鍛えに鍛えれば、『進撃の巨人』で巨人ができたことなら何でもできるようになるとのことだ。それは単に巨人化するだけではない。

現に俺の身体はアッカーマンの能力(+ご都合強化)で身体強化されており、ヘイロー持ちと同じく銃弾では死なないどころか重症にすらならないレベルである。

 

アビドス行きの電車に揺られながら、俺は神との会話を思い出していた。

 

 

 

 

 

『ザクロが頑張って鍛えたら、マジで神レベルになれるからね』

 

俺が名前を決めた後、住みたい場所やしたいことなど軽く雑談してから神は言い出した。

 

『硬質化を極めたら光る石や氷瀑石を生み出せるようになる。それぞれの巨人のいいとこどり、例えば戦鎚の硬質化操作を車力の持続力でこなしたり、果ては〇〇にたどり着いて、〇〇の巨人の能力も使えるようになる』

 

すごすぎて言葉が出なかった。そんなレベルまでいってどうすんだよ。

というか、そんな力を元一般人に与えられるアンタってしっかり神様なんだな。

 

そう伝えてみたところ、神は肩をすくめて言った。

 

『ありがとう。でもね、神の力も万能じゃない。ザクロに、いきなり全ての力を持たせることはできないようにね。それだけじゃない。君が行く世界———ブルアカの世界にも大きく2()()()()()があるんだ。

 

ザクロ、君はアビドスに——

 

 

 

 

「ピーンポーンパーンポーン まもなくアビドスに到着します。降り口は右側です。」

 

……どうやらアビドスについたらしいな。考え事は後にして、今は巨人化の練習に集中しよう。俺は駅を出て、砂漠の方へ歩き出した。

 

しばらく歩き、周りに建物が全くない場所にたどり着いた。「今日はここで練習しよう」俺は小さく呟くと、エレンがしていたように、親指の根元に勢いよく噛みついた。

 

 

 

 

 

 

「痛ァアアア〜〜〜〜!!!!」

 

 

 

よく考えれば当然である。血が出るまで指を噛むなど普通は出来ない。ザクロはそのことを見誤っていた。ちなみにザクロの身体強化も自傷の際には邪魔をしないようになっている。もう一つ言えば、普段は痛覚を減らす機能もあるが、それも自傷の際には発動しなくなるのだ。ご愁傷様である。強く生きてくれ。

 

「まだ痛むぜ、ホント、せめて痛覚は常にオフにしてほしかったなぁ」

 

エレンってすごいんだな。そんなことを思いながら、俺は念の為に持参したナイフを取り(最初から使え)(←ロマンのためだよ)、手のひらを少し切ってみた……己が巨人になる姿をイメージしながら。

 

 

 

(たちま)ち電流を彷彿とさせる光がザクロに群がった。

突如、砂漠に閃光が疾った。強烈な爆風と、耳をつんざく雷鳴にも似た爆音が砂漠を揺らす。閃光が止む頃、砂漠には、一人の巨人が立ち上がっていた。

 

 

……これが、巨人の力。初めての感覚だ。

 

俺は、自分が歩く姿をイメージしてみた。すると、巨人の体がそれに応えるように歩き出した。

 

『何せ特典だから、初めてでも自我を保って動けるよ。多少はぎこちないかもしれないけどね。』神の言葉はホントだったと思いながら、俺はファイティングポーズをとることにした。

 

スタイリッシュに決まった気がした。どうやらアッカーマンの戦闘センスは巨人化中も健在らしい。これで随分戦えるな、そう思いながら、巨人化を解くことにした。

 

巨人のうなじから出てきた俺は、真っ先にスマホを手に取り、写真アプリの内カメラをオンにする。……別に自撮りをする訳ではない。

 

「おっ!頬にあの模様がついてる!」

俺の頬にも巨人化後特有のマークができていた。

 

ひとしきり落ち着いてから、帰路へ着くため駅へと向かった。

 

電車の中、空いている席に腰掛けながら、行きに思い出していた神の言葉の続きを思い出す。

 

 

 

 

 

『ザクロ、君はアビドスに住み、梔子ユメを助けたいと言ったね。

それは、この2つの制約のせいでオススメできない。』

 

「何でだ!?せっかく原作知識があるんだから、助けたい!」

原作改変。人によって好き嫌いはあるかもしれないが、俺は原作改変賛成派だ。特に、原作で不幸な末路を辿ってしまったキャラを救う、いわゆる救済が好きだ。ブルアカの世界に行けるんだから、ユメ先輩とホシノの間に起こった悲劇を食い止めたい。

「時期がダメなのか、それなら、悲劇が起こる前に———

 

『違う。君は向かうのは原作2年前。ちなみにザクロはホシノと同い年だよ。だから問題は時期じゃないんだ。言ったでしょ、2つの制約があるって』

 

「教えてくれ、2つの制約って?」

 

『1つは、{1度君を送り出してしまえば、以後私が干渉することはできない}だ。私にできるのは、君に能力を与えることと、家などを手配して送り出すことだけだ。……ああ、生活費とかは心配しなくていい。それは手配に含まれているから、そこそこの生活は送れるよ。でもね、それ以外で君がピンチになっても、私は助けてあげられない』

神は申し訳なさそうに言った。

 

「ピンチ?遭難のことか?だとしても、ちゃんと準備すれば、そもそも二人が喧嘩するのを事前に防げば……!!ゲマトリアか!?」

 

……そうか。ゲマトリア……生徒を実験台にすることも厭わない’悪い大人’の集まりだ。

 

「確かに、黒服はホシノを狙っている。すると、アビドスに関われば俺のことも調べるかも………それでも、諦めたくない!!!」

 

心からの叫びだった。

 

「強くなって見せる!!! ゲマトリアに負けないくらいに!! 皆を助けられるくらいに!! だから、だから……」

 

言葉が途切れた俺に、神がいたわるように言った、

 

『君なら、君ほどの覚悟があれば、本当に強くなれるだろう。でも、私が懸念しているのはそこじゃない。ゲマトリアも問題だが、君が事故に遭うことと比べればさしたる脅威ではない。仮にザクロがアビドスに住もうが、後2年、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それにね、事故のリスクすらきちんと対策すれば防げるだろう』

 

「だったら、何で……」

 

『すまない。2つの制約とは言ったが、アビドスを、梔子ユメを助けるのをオススメしない理由のほとんどは、2つ目の方にある。ただ、両方説明すべきと思ったから、先にそちらを説明したんだ』

 

「そうだったのか、1つ目も大事なことだからな、説明してくれて助かるよ。

…………それで、もう一つの制約って?」

 

『ああ。それは———

 

 

 

 

「ピーンポーンパーンポーン (以下略)」

 

……ついたのか(デジャヴ)帰ってきたな。今日の夕飯どうしよう。

 

俺は、神との会話の件もそこそこに、飯のことに意識を向けた。

 

 

 




次回からはもっとブルアカらしさを出して華やかにしていきたい。透き通った青春の物語を書きたい。
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