一問一答用の質問待ってます。
「入学生総代、桐藤ナギサ」
「はいっ!!」
元気な声が講堂に響き渡る。
彼女がナギサか、他の入学生たちとは雰囲気というか、纏っているオーラが違うな。流石は2年後にティーパーティの一員になるだけのことはある。
俺はトリニティ総合学園に入学することにした。今は入学式の真っ最中である。今日は俺がブルアカ世界に転生して7日目。ちょうど一週間が経ち、俺はこちらの生活にも慣れてきた。
ナギサが式辞を読み上げるのを聞きながら、俺は周囲の新入生たちを、これから3年間を共に過ごす仲間たちを観察している。
予想していたことだが、全然男がいないな。ホントに友達作れるかな?
人の数が多い。全部で何クラスあるんだ?
ナギサが読み上げている蛇腹に折られた紙はいくらしたんだ?格式を重じるトリニティのことだ、半端な価格じゃないんだろうな。
とか考えている内に、ナギサの式辞が終わったらしい。彼女は折り畳んだ
その後もティーパーティや主要な部活のリーダーたちの挨拶が続き、やや退屈に感じ始めた頃にようやく入学式は終わった。……トリニティなだけあってイスはなかなか良い座り心地だった。長時間の式典を終えても腰を痛めなかったのは、このイスのおかげでもあるのだろう。
「皆様には、主にこのブルーレイディスク一式を活用して勉学に励んでいただきます。学習の習熟度は各考査の成績をもとに判断されます。赤点を取らないように———
教室へと帰ってきた俺たちを待ち受けていたのは、学園生活に係る各種説明だった。ふむふむ。俺が前世で通っていた高校とはかなり勝手が違うようだ。ブルアカをプレイする中で知ってはいたが、実際に面と向かって説明されると戸惑いを感じてしまうな。
この教室も、絢爛なしつらえが施されており、まるで王族がくらす宮殿のように感じられる。先程教室までの道中に廊下から見た感じ、全ての教室がこの調子のようであった。
でも、その分ブルアカに来たという実感が湧いてきた。学園のシステムにもこれからおいおい慣れていけばいいだろう。
そんなこんなで最初の
皆個性的な自己紹介をするな。名前や好きなもの、入りたい部活、飼ってるペットの紹介などなど。……ある子が銃のアタッチメントのブランドを語ったときは、キヴォトスらしいなと苦笑が漏れちまった。
そして、いよいよ俺の番になった。
「お、………僕は
果物入りのスイーツが好きです。最近銃の練習を始めました。そして……
一拍おいて俺は続ける、
……見ての通り、僕にはヘイローがありません。」
皆が興味のこもった目で見ているのが伝わってくる。やっぱ珍しいよな、ヘイローなしでなおかつキヴォトスでは数少ない男となると。この調子で俺のことを覚えてもらおう。
「ですが、ヘイローがない代わりに、僕には少し特殊な力があります。その力のおかげで、皆さんと同じように銃で撃たれても基本的に問題ありません。怪我が治るのも早いんですよ!」
俺は教室を見渡し、印象に残る自己紹介ができたと心の中でガッツポーズをした。こんだけ個性を出せば、後で質問しにくる子もいるだろう。そこから会話を広げていけば友達になれるかも。勝ったな!!!
銅君はトリニティ生になりました。次回は冒頭で人物紹介をします。また、初の戦闘描写に挑戦します。
ところで皆さんは奉書紙って知ってましたか?(筆者は今日初めて知りました)。もし式典などで見かけたら思い出してみてください。