光の勇者と闇の勇者   作:脱力戦士セシタマン

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 オレンジバーになった事で筆者の心は木っ端微塵に粉砕されました誰か殺してください。それはそれとしてアリス可愛い♡




12話 テイルズサガクロニクル2

 

 

 私はマダムに言われた場所で、不法投棄されたごみの山を見据える。どちらかといえば粗大ごみみたいなのが多くて、私がどうにか持ち上げられれば有用な物に変えられるかもしれない。

 

 タンス……うーん、微妙。

 なにこれ……こんなラリった顔の鳥のぬいぐるみなんて誰が好んで買うんだろう?……いや、ゴミだからここにあるのか…………なんでだろう、一瞬遥か遠くから謎の殺意を感じた気がする。

 

 そうやって持てる物か持てないものか分別している中、私はノートパソコンを見つける。まだまだ使えそうなので、その辺りのモバイルバッテリーを10個位集めて発電機に変えてノートパソコンに繋げ合わせ、充電した。

 さて……私はもう少し片付けを進めておこう。そうだ。小型のロボットを作ってもいいかもしれない。小型のロボット…………出来れば可愛いといいな。

 そう思いながら、ようわからん装置(アンティキティラ装置とも言う)だとかレコーダーみたいなの(ネブラディスクとも言う)だとか謎の電池(古代の電池とも言う)だとかを集め、持ち上げて形作る。

 

「…………あな……た、は?」

 

 出来上がったのは私より小さくなった、それでいて関節部が球体の物で構成された…………私によく似ていてメイド服を着た人形が出来上がった。

 

「私は…………『病村(やむら)ハル』。貴方を作った創造主だよ」

「成る程…………では創造主様と呼んでよろしいですか?」

「うん……まあそれでいいや。貴方は…………」

 

 私はすぐにその子の呼び名に困った。うーん……ハルが作ったから……取り敢えずアキでいいや。

 

「アキ…………一先ずそう名乗って」

「分かりましたハル様。私は『アキ』ですね」

「うん。じゃあ…………まあまずはロボット三原則から覚えてもらおうか」

「ロボット三原則?」

「うん、守ってほしい約束」

 

 私が何処かで聞いたことがあるやつだ。これはロボットである以上安全の為に覚えておいても貰おう。まあ、これは紙に起こして見てもらおうか。

 

「これ」

「これは……第一条、ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。第二条、ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。第三条、

ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない…………はい、理解しました」

「わざわざ読まんでも……まあ覚えたならいいや」

 

 取り敢えず覚えられたなら何でもいいや。それじゃあ、手伝ってもらおう。

 

「それじゃあアキ。私が持てそうな物とそうじゃない物を分けて。それが終わったら使えそうなのを分けといて」

「分かりました」

 

 そしてアキと一緒に私は分別を進めていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 片付けを一通り終わらせた私はノートパソコンを充電器からコードを外して、立ち上げてみる。色々ゲームが入っているから、持ち主はゲームが好きだったのだろう。

 

「これは…………テイルズサガクロニクル2……?」

 

 テイルズサガクロニクル……ゲーム開発部の作ったクソゲーだった筈だ。それの続編ということだろう。

 けど、パソコンには長く遊ばれた形跡がある。テイルズサガクロニクル2がどんな評価を受けているのか気になって、私は調べて見た。

 私は廃棄予定の壊れたタンスをアンテナ変えて、マダムから貰い受けていたスマホを繋いで調べた。まあ調べた結果だが…………どうやら彼女らはミレニアムプライスで特別賞を取れたみたいだった。数々の好評もあり、良いゲームが作れたのだろう。

 皆は()()()()良いゲームを作り上げたのだな…………そう思えて、私は感動で涙が零れ落ちていた。

 

 それはいいことなんだ。そのはずなんだ。この涙は、喜びの涙なんだ。

 

 

 

 けれど……どうしてかそれを叩き割りたい衝動に駆られた。

 

 

 

 私がいなくたって出来る。それは立派な成長だ。

 

「私は……要らないのか………………」

 

 あぁ……そうか……やっと理解した。

 私は心の何処かでゲーム開発部の皆が私のことを待っているんじゃないかと期待していた。けれど、待ってなんかいなかった。

 私がいなくたって素晴らしいゲームが作れる。それが証明されてしまったのだ。

 私とアリスで何が違ったんだろう?私の方が力が弱いから?私の方がゲームに対する熱意がないから?どうして頑張っている私の方が届かない?…………いや……頑張ったって報われないのは、あの時も変わらなかったっけ。私の故郷は戦争で滅んだ。どれだけ苦境を越え、沢山殺したって結果は変わらなかったから………

 じゃあ…………私の居るべき場所は?…………アリウスだって、私はいつか捨て駒にされるのに……私は…………ゲーム開発部にいたい。いたい…………けど……

 

 

 

 拒絶されたら?……………………

 

 

 

「そっか……」

 

 もう私はゲーム開発なんて事をしていられないみたいだ。もしかしたら子供の頃みたいな生き方に戻れるんじゃないか……私はそう思えていたんだ。

 

 凄く、甘えた考えをしていたんだ。

 

 けど、私は殺す仕事の方が出来る。コーディングなんて全然分からないのに、ヘイローがある人間だろうが殺せる方法をよく理解(わか)っている。それが何よりの証拠だ。やっぱ、好きと向いてるは全然違うんだね……

 もう私は子供じゃない。私は……………敵を殺す軍人だ。だから私は殺す。人を山のように殺める。

 

 

 

 私はただ人を殺し続ける、怪物なんだ。

 

 

 

 未練が完全に消えたわけじゃない。けれど、幾分かは納得出来た。ゲーム開発部とは、袂を分かつ。いや、向こうは完全に断っているつもりだろうし、そうじゃなかったとしても私は居ないほうがいい。

 私は殺す事に向いてる勇者で、アリスはゲームに関する事に向いてる勇者だった…………それだけの事だ。

 私は『錆びた剣』を大きな石槌に形を変える。

 

「…………じゃあねっ!」

 

ガシャァン!!!!!

 

 そして私はその石槌をノートパソコンに叩きつける。

 

「あ゛ぁっ!がぁっ!」

 

ガシャッ!!バキッ!!

 

 私はただ、石槌で執拗にノートパソコンをぶん殴り続ける。なんでこんなに殴ってるのか、よく分からなかった。分からなくたっていい。ただ、私が満たされるまで殴る。

 

「はぁ……はぁ……はぁ…………ははっ……」

 

 私はどういう気分なのかすらも、もう分からなかった。もしかしたら既に原型が留められず中身が散乱するこのノートパソコンみたいに、私の心はぐちゃぐちゃなのかもしれない。ただ分かるのは、笑いがこみ上げて来ていることと、涙が止まらない事だけだった。

 

「はははっ!……ははははははっ!……ははははははははははははっ!!!!……」

 

 涙も笑いも止まる頃には、すっかり疲れていた。そして怖いぐらい、晴れやかな気分でもあった。何か、迷いが消えてやるべき事が決まったかのような感じがした。

 

「はぁ…………………もう……いいか」

「……創……造主……様?……」

 

 アキが心配して見に来たらしい。

 

「アキ…………どうした?」

「その……私のバッテリーがもうじき切れそうです。充電する場所は…………」

「あぁ、そこ」

「ありがとうございます」

 

 私が発電機の場所を指差すと、アキはその方へと走って行った。アキは心配なんかじゃなかったようだ。まあ、別にいい。私の気分は、とても良かった。

 にしても、アキはアリウスには連れていけるのだろうか?……人形の体で力がない事や何も知らない様子を見るにアリウスには居ないほうがいいだろう。使い潰されて捨て駒にされるのがオチだ。アキは置いていこう。書き置きで、やりたいと思った事をやれと伝えよう。

 

 私は分別した物で運べそうなものをリヤカーに載せ、枯れかけのたんぽぽの花を思いっ切り踏み躙って帰った。

 






 ホントは月曜に投稿予定だったけどオレンジバー悔しくて投稿しちゃった☆気長に待て?……今色々リアルの方でメンタルぐちゃぐちゃにされてるので無理です。あとアリスは可愛い。

ハルちゃんは最後にどうなって欲しい?

  • ゲーム開発部の部員になってハッピーエンド
  • 陰ながらもゲーム開発部を応援するファンに
  • 誰かを庇って死亡
  • 絶望して自殺
  • 姿を消し、その存在が二度と表に出なくなる
  • どうでもいい。アリス可愛い。
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