光の勇者と闇の勇者   作:脱力戦士セシタマン

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 ハルちゃんはゲマ'sとお話しします。前回あれだけシリアスだったのに今回ギャグ寄りです。やべぇアキちゃん書かんと(書けない)
 感想来るとやる気が起きますね!高評価くれるともっとやる気が起きますなので評価(出来れば高いの)が欲しいですくださいお願いします(超貪欲)

 まあ、一先ずアリス可愛いってことで。



17話 ゲマトリア

 

 

「報告は以上です」

「成る程……」

 

 私は元気を取り戻してからすぐにマダムの元へと向かった。勿論、先日の件を報告する為に。

 

「暗殺なのに警備員を虐殺してしまったのは任務にはそぐわないかもしれませんが……」

「そうですね……ですが生徒をここまで安安と殺せるとは思ってもみませんでしたね」

「まあ、そうしないと私死んでしまう環境でしたので」

「暗殺でもやっていたのでしょうか?……それとも────」

 

 マダムは不気味な笑みを浮かべ、そこで言葉を濁した。もしかしたら私の過去を見透かしているのかも。まあ、遅かれ早かれバレると言うか、私もうろ覚えだからある程度アタリをつけているの方が正しいのかも。

 

「それとも?……」

「いえ、何でもありません。それより、貴方には明日私と共に仲間達との会議に同伴してもらいます」

「仲間達????」

 

 マダムに友達やら仲間やらと言える存在が居るの????マダムはプライドがサンクトゥムタワーよりも高いお方なのだから、仲間などと言う存在は作る訳がないと思っていた。超意外。

 

「えぇ。貴方を成果の一つとして見せたいので」

 

 マダムの口角がまた上がってる。凄いウキウキじゃん……そんな私って気に入られてたっけ????私の中だと

 [ 姫>>私>>>>>>>>>その他 ]

 みたいな印象だったけど…………いや、十分気に入られてるか。

 

「分かりました。何か用意するもの等は……」

「そうですね……貴方の描いた絵が見たいというので描いてある物があれば持って行って下さい」

「はい」

 

 絵に興味が?……私の絵は私から見て随分ぼんやりとしていてそれらしく描いているだけの代物だけど…………好きだなんて、物好きだなぁ。

 そう思いながら、今日は訓練に参加することになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは?……」

 

 私はマダムに言われていた場所に行くといつの間にかよく分からない場所にいた。私は絵画を袋に入れて持っていたから、変なのに襲われたりしたら多分絵画が犠牲になる。なんか凄く勿体ない気がするけれど、死ぬよりかはマシだ。

 

「おや、そなたは……ベアトリーチェの言っていた方か?」

 

 なんか頭の二つある木偶人形が出てきたんだけど……ゲマトリアっていうのは人外しか集まらないの????

 

「まあ、多分そうですが……」

「おお、そうだったか。私はマエストロと言う」

「私は『病村(やむら)ハル』です。よろしくお願いします」

 

 私はそう言ってマダムの知り合い?仲間?に挨拶した。マダムの仲間だからえげつない人なのかなって思ったけど、案外私が許容できるヤバさかもしれない。

 

「いきなりだが、貴方の絵画を見せて貰ってもいいだろうか?」

「いいですよ」

 

 多分マダムが言っていた人(?)はこの人なんだろう。にしても、マダムはベアトリーチェと呼ぶのか。私がベアトリーチェなんて呼んだら『その名前で呼ぶのではありません!!!!』とか言われてよく持ってる扇子でぶっ叩かれそうだから呼ぶのはよしておこう。

 私は袋から何個か絵を取り出して見せてみる。

 

「おや……保存方法は知らないのか?」

「知りません。全部独学と言うか、空いた時間で描いていったものなので」

「成る程……保存方法は教えた方がいいだろうか」

「保存方法????」

 

 私は絵画の保存方法は本当に欠片も知らなかった。知らないくせに取り敢えず目に付いた物を絵の具を重ねまくってそれに見えるようにしたものだから、まあ雑に扱っても……と思っていた。

 

「えぇ。本来ならこう言った作品を後世に残す為、保存する為の加工をする。例を挙げるなら完成した作品にニスを塗る等だ」

「そうだったんだ…………お時間が許すのであれば是非教えて欲しいです」

「いいだろう!」

 

 それから私は暫くマエストロさんと絵について色々批評をしてもらった。ここはこうした方がいいとか、ここは素晴らしいとか。こう言うガチの芸術家みたいな人から絵の批評とか絵の話を聞くのは新鮮で面白い。

 

「いやはや、ベアトリーチェのお気に入りと聞いて警戒していたが、中々悪い方ではない様だ」

 

 やっぱりマエストロさんもマダムの事はあんまりよく思っていないらしい。その辺りは気が合うんだね。

 

「おや?もう来ていたのですね」

 

 げっマダム……私は心の中でそう悪態をついた。

 

「ベアトリーチェか……」

「一先ずその小娘から離れてください」

 

 なんかマダムがキレてるんだけど???機嫌が悪いのは本当に面倒くさいからやめてほしいんだよなぁ。やっぱマダムは面倒いし好かれないんだね。

 取り敢えずマダムの方に引っ付いとこう。なんかこう、人見知りの娘みたいな感じで後ろについて服でも握って……いや、握るのはキレられそうだから出来れば隠れるように、猫を被っておく。

 

「ふふっ……それでいいのですよ」

 

 よし!マダムの機嫌は治った!一先ず安心。でも私は忘れずマエストロに『顔色伺ってますよー』ってアピールする為にマエストロさんの目を(目って何処か分からないけど取り敢えず頭を)見てから、マダムの顔をチラチラ見る。

 

「ふむ………………成る程、きちんと躾けられているようだな」

 

 うーん……多分これは伝わってるかな。まだマエストロさんの顔色の伺い方が分からないからあれだけど、なんとなく伝わってそうだからまあいいや。

 そして私とマダムとマエストロさんは円卓みたいな所で待機する。暫くするとマエストロさんとはまた違う人外みたいなのが何人か来た。ゲマトリアって人外集団だったんだなぁ…………

 

「どうやら全員揃ったようですが…………見慣れない方がいますね。しかも生徒……説明していただけますか?ベアトリーチェ」

 

 なんか真っ黒な人がそう言う。どうやら私の参加は異例と言うか、本来駄目らしい。まあ、人外しかいないのに生徒とか人が一人も居ないからそう言うことなのだろうけど、私は…………まあ色々生徒とも言えない例外だからマダムは連れてきたのかな?

 

「えぇ。詳細は後程話しますが、彼女は無名の司祭の技術が用いられたアンドロイドです」

「それはまさか…………」

「いえ、そのまさかではありません。だから連れてきたのです」

 

 まさか?……そのまさかって何なんだろう?……いや、やめてよ?私と一緒にいたアリスがそのまさかに該当するとか…………

 

「それでは始めましょうか」

 

 それから会議が始まったけど、黒服さん(さっきの真っ黒な人)が失敗したとか、マエストロさんが複製(ミメシス)がどうのとか、ゴルゴンダさん(なんか相方の様子がおかしい人)がヘイロー破壊爆弾を作った張本人だとか、そう言う成果報告みたいな感じだった。

 

「私の番ですね?……私は成果として彼女を挙げましょう」

 

 そう言うマダムは散々顔色を伺いまくったお陰で上機嫌なのがよーく分かった。あの、そんな気に入られても面倒くさいんですけど…………

 

「彼女が?……」

「えぇ。彼女、いえ、『病村(やむら)ハル』を名乗るこの生徒は無名の司祭の技術を用いたアンドロイドです」

「なんと……それはまさか『名も無き神々の王女』で……」

 

 名も無き神々の王女…………私はその名前に何故だか物凄く聞き覚えがあった。なんと言うか、好ましいのかそうじゃないのかよく分からないけど、懐かしい名前ではあった。

 

「いえ、違います。そうであるなら既に『アトラ・ハシース』を使わせていますよ」

「では、何者なのですか?」

「彼女は…………私の見立てでは『名も無き神々の王女』……その試作品に当たるものではないかと。彼女の有する『持てるものの物質の再構築』はアトラ・ハシースに酷似しています」

 

 成る程…………なら私はアンドロイドであるアリスよりも能力が劣るのは当然とも言える。

 だが私がその『名も無き神々の王女』の試作品だったとしたら、アリスは何なのだろう?まさか…………その『名も無き神々の王女』本人?…………いや、そんな、そんなまさかね。

 

「ほう……」

「そして恐らくは、過去に戦争に用いられたのではないかと」

「成る程…………」

 

 過去に戦争に用いられたのかはちょっと分からない。私の前世の記憶が曖昧で、もしかしたら過去にこの体に乗り移ってて、戦争に参加したけど覚えてないみたいなのもあるのかもしれない。

 

「まだ彼女については調べて行く予定ですが、戦力の一つとして運用していく予定です」

「左様ですか」

 

 まあ、そこから先は私に関してなんか全然追求されなかったし話を聞いていても私がどうのでマダムとマエストロさんが喧嘩してたのと、黒服さんとゴルゴンダさんからうざったいほど『こっちに来ないか????』って勧誘受けまくったので、私は会議の内容はこれ以上は完全にシャットアウトした。

 

「では帰りましょうか」

「はい」

 

 私はそう言ったあとは無言でマダムの後ろをついて行く。

 

「そなたもマダムの顔色を伺うのも大変だろう。絵の事であれば何でも相談に乗るぞ」

 

 マエストロさんはそう耳打ちをして、連絡先の書かれた紙を渡してくれた。もうマエストロさんはマエストロ先輩と呼ばせて頂こう。本当に絵に関して色々知識を与えてくれたし、話が面白かった。

 

「ありがとう御座います」

 

 そう言って私はマダムと共にその場所を去った。

 






 ハルちゃんはマエストロ先輩とバッチ気が合うようです。まあマダム嫌いなら気が合いますよねぇ?……
 因みにハルちゃんは絵をど忘れしたまま帰りましたが、ちゃっかりマエストロ氏が持ち帰っています。


〜追記〜

 マエストロさん口調ちょっと違うねぇか????と感想を頂きまして修正しておきました。解釈違いを起こしてしまい申し訳ありませんでした。

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