サユリと言う女に脳を焼き尽くされました。なんで実装されてないんですか?危うく人類種の天敵になりたくなる所でした。
それはそれとしてアリスはかわいい。アリスがかわいいのは不変の真理なのでサユリが如何に私のタイプだろうとアリスはかわいいと言い続けます()
久しぶりの投稿になります。本当に皆様お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。
ダダダダダ!ドゴーンドゴーン!
「ちっ……」
レールが完膚なきまで破壊された、廃墟の遊園地では珍しく花火のような爆音が鳴り響いていた。
「アキっ!」
「はいっ!」
分かりやすく私の考えたプランを軽く説明すると、私がヘイトを取りつつ周囲の瓦礫を触って如何にも遊園地にありそうなぬいぐるみやオブジェの形の爆弾に変えつつ、ゴズを追い詰めてアキに当ててもらおう、と言うものだ。
多分だけど、アキの風の渦、私みたいに無理矢理で体に負担かけながら威力出してるわけじゃないのに私の魔剣ミストルテインとそう威力は変わらない。
まあ、馬力は凄く強くなるようにしたからね。正直羨ましいけど私の素晴らしい改造能力とでも思っておこう。
「……っ!」
「」
けどワープとか分身とか使ってきて当たらない。面倒くさすぎるって……!
「真ん中!!!!」
「はいっ!」
ズドォォォォン!!!!!
「やっと当っ────」
刹那、私が作ったはずのないぬいぐるみが飛び込んでくる。私は咄嗟に銃を大盾へ変えて受け止める。
ドガーーーーーーーン!!!!
「───ってないか……!」
そのぬいぐるみは盾に抱きついてから爆発した。お陰でゴズに無理矢理詰めていたのにまたアキの近くまでふっとばされてしまった。
「大丈夫ですか!創造主様……!」
「今は主でいい!」
「は、はい!主様!」
正直な話、私は戦闘に不慣れかつ主砲のアキを守るように
こういうのを誘爆してゴズの動きに制限をかけなきゃいけない。幾らどのぬいぐるみも私の好きなタイミングで爆破できると言えど、ゴズの動くぬいぐるみ群を躱し動きに制限をかけつつ回避してどの爆弾が何処にあるのか把握して……と言うのは脳への負担が大きい。
魔剣ミストルテインも基本的に使いたくない。あれは隙が大きくて空中で誤魔化そうとしてもあのメイドに狙われたし、何より私がキツイ思いせずにそれに近い火力出せる人がいるなら任せたい。
「あのケタケタ笑ってんのうざい……!」
「まるでこちらと遊んでいるような…………」
「完全に遊ばれてるよ!」
あと純粋にケタケタ笑ってんの腹立つ。まあ、きっとギミック大破させられた腹いせとかなんだろうけど、こっちは頭フル回転でキッツイのに小馬鹿にされてるともう……ね。
「まあ……作戦はもう察してるよね」
「はい!」
「じゃあいいや」
分かってるならそれでよし、と言うより本来こっちが説明不足過ぎたのだが、あんだけの破壊力があるものをポンと渡したら流石に使うよね。特に元が無力なら、尚の事。読みは当たってくれたから説明し忘れはノーカンだよ。
「でも……このままじゃ埒が明かないね……」
「主様、一つ案があります」
「案?」
「はい。きっと私が本命なのはもうバレている……となれば、煙幕で私を隠して花火で閃光と音による拘束と言うのは…………」
「……成る程…………」
確かにアリだ。閃光も音も遠ければ緩和されるし煙の中なら多少なりとも光は抑えられる。問題はアキが何処にぶっ放せばいいかか分からないとこだと思うけど……
「……煙の中でどうやって当てるの?」
「そこは……気合です!」
「…………」
どうやらアキはちょっと
まあ、閃光で煙の中のシルエットは見えそうだし、できそうではあるからそれは取り入れてみようか。
「まあいいや。行くよ」
私はそう言っていつの間にか3体に増えてたゴズに向かって突撃する。向こうは射撃して来るぬいぐるみまで出してきた。
「そっちが遊んでほしいってなら」
私は爆竹、射撃してくるぬいぐるみをタッチして内部を作り替えて無力化する。
「遊んでやるよ!」
私はアキの作戦を定める前から爆発させられずにいた爆弾を全部爆破する。周囲には煙が立ち、ゴズの姿は隠され、私は
「なんてね……ちゃっちゃ終わらせるよ」
私は共に宙を舞う瓦礫を踏みながら爆弾に変える。さっきまで無力化してたぬいぐるみも花火に変えたけど、それプラス私が触れる範疇のものじゃ足りない。だから、フードもマントも銃弾も全部……銃と制服以外の手持ち全てはトランプのカード型の花火に変えて、ゴズに向けて投げつける。
「チャンスは一度きり……なら…………!」
遠くの方のそう呟いていたアキをふと見ると、前よりも大きく槍を振り被っていた。この一撃に今の全てをぶつけると言わんばかりの様子で、どこかさっきと異なる空気を纏っているような感じだった。
何気にこの戦いで成長しているのかもしれない。そうだったら嬉しいなぁ。
ドガガガガーーーーン!!!!
そう思いながら、私は花火を爆破する。廃墟を異常なほど爛々とさせる量のその花火は、少し離れていた私も制服の一部をサングラスと耳当てに変えて尚煩いし眩しい。恐らくこの凄まじい閃光と爆音は多分ゴズの目と耳を破壊しうるに十分なものだろう。
「はぁぁぁっ!!!!!!」
銃を骨組みに変え、スカートを張ってグライダーを作って滑空していた私は、アキの一声を聞いた。
ズドォォォォン!!!!!
その直後凄まじい轟音と暴風に襲われた。全力をぶつけるような感じではあったけど確実に
「あぶっ!!!!」
地面に吸い込まれるように飛ばされた私は体を丸めて制服と銃が私を包むものになるように形を変える。最悪瓦礫に埋まっても爆弾とか飴とかそういうのに変えれば脱出できるだろうし、アキなら私のどかせない瓦礫をどかせる力がある。
「…………………いたた……クッションありでこれか……」
私を包んだクッションを、私は制服と銃に戻してフラフラ立ち上がる。痛い。全身痛いけど腰とかの辺りが特に痛い。多分着地した時に腰の辺りが地面と激突したんだろう。幸い瓦礫に埋もれずに済んだけど…………
「………………」
辺りはもうさっきのレールが完膚なきまで破壊された状態どころか破壊光線でも使われたのかってレベルで破壊しつくされていた。様子をひと言で言うなら、1個のアトラクションが取り壊し工事で一気に壊した直後みたいな……
「ヒエッ……」
「はぁ……はぁ……主様………………」
戦慄している最中ふと横を見ると、ぶらぶらした右腕を押さえながら立つアキの姿があった。
「……………大丈夫……?」
「主様こそっ……!」
「私はまあ……慣れてる。それに時間が経てば治る。にしても……槍は?」
「あっ……そのことなのですが……」
アキはどこか気まずそうな様子だった。まるで悪い事をして怒られるのを恐れている子供のようだった。
「投げてしまいました…………」
「あー……成る程」
やっと分かった。風の渦を飛ばすだけであんなに破壊力ある魔剣ミストルテインの矢よりデカい聖槍ミストルテインを馬鹿力で投げればそれはこうもなる。
「あっそういえばマエストロ先輩は?……」
「……見かけていません」
「マジか……でも私そろそろ帰らないとマダムに怪しまれる…………」
「私もミカ様に心配を……………」
でも流石に何もしないのはなぁ…………最低限スクワッドのメンバーに……あ、マエストロ先輩からメール来てる。どうやら、先に帰ったらしい。いつ帰ってたんだ……
「メール来てたわ……マエストロ先輩先帰ってるみたい」
「そうだったのですね……」
「じゃあいいか……」
「そうですね」
「…………」
「…………」
多分もうお互い、次合うときは恐らく敵だと気付いている。でも、争いなんてそんなもんだ。
「主様は……」
「?」
「私と一緒には居てくれませんか?……」
アキは左手で袖元を掴み、そう言った。まるで生まれて間もない子供が親に甘えるみたいに。
「ごめんね。私にも守りたいものがあるんだ」
「…………そうですか……」
「まあ……私はどうせ戦うなら、お互い全力で戦うべきなんじゃないかな」
「?」
多分私の考えは変わってる。けれど、失うとか傷付けたとか思いたくはなかった。だから多分この考えは現実逃避にも近いのかもしれない。
「お互い、全力で。何ていうのかな。仲いい人と戦うなら、失うんじゃなくてせめて勝負にしたいよね」
「……分かりました…………?」
まあ多分分かってないけど、私も上手く説明出来てないから分からなくても仕方がない。まあ少なくとも仲いい人が敵なら、私は相手を忌むべき敵ではなく高め合う同僚って考えたいかな。
「あとピンク髪の腕の中ヤダ……怖い……」
「………………」
アキ、分かるって顔に書いてあるよ。気付いてなさそうだけどちゃんと顔に出てる。ちょっと思い出してるのか震えてるし……
にしても、アキは随分感情があると言うか、人らしいと言うか…………作り物らしさが無い。まるで生きているような喜怒哀楽を見せる。私はアキがあのピンク髪のゴリラから何を得たのかは分からなかったが、少なからずアキに良い影響を与えているのだろう。
「それじゃあ……また、かな」
「また……敵でない時に会えることを祈ります」
「あ、連絡先いる?」
「欲しいです」(即答)
それから連絡先を交換してたら、意外と下らない雑談をしたりアキの腕を直したりしてるうちに帰るのが更に遅くなったのはまた別のお話である。
…………………………………………………………
「ふふふ……良いものを見せてもらった」
マエストロは撮影した写真を眺め、満足そうにそう呟く。
「まさか人形を稼働したまま改造まで成し得てしまうとは、新しい作品への良いインスピレーションとなった。彼女には感謝しなければ」
そう言うマエストロは、満足げに廃墟の遊園地から姿を消した。
マエストロ「あの写真は先生に合った際に見せるとしようか……」(人の心がない)
ベアおば「なんなのです?」(写真を見る)
マエストロ「エデンを撮影した物だ」
ベアおば「こんなものが?ですが役に立つ可能性があるならいただきたいものですね」
マエストロ「予備はあるぞ」
ベアおば「渡しなさい」
マエストロ「本人から『他者へその写真は渡すな』と言われてしまっていまして…………流出がバレてしまったら私の作品に支障をきたす」
ベアおば「」
…………………………………………………………
マエストロに新しい作品ができるかは分かりません。個人的には