別キャラ視点はいつか書きます。アリス可愛い。
「あらためまして、ゲーム開発部の部長、ユズです」
「よろしく頼むよ」
「パンパカパーン!ユズが仲間になりました!」
「おお!いい感じ!」
意外にもアリスの喋り方はある程度改善されたようだ。そう言う事だから、ゲームをしようと言う流れになった。
いつぶりだろうか。こんなにゲームを遊んだのは。戦争が始まってからはテレビゲームなんて娯楽はできなくなって久しかった。
「アリス、眠くないのか?」
「はい!まだまだプレイしたいゲームが沢山あります!」
「じゃあ、一緒にやろう。私もまだやりたいゲームが沢山ある」
私はどういう訳か全く眠くなかった。もしかしたら、アリスと同様に機械で出来た体なのかもしれない。それにしてはアリスより非力であるような気がするけど、アリスと似たような場所で寝ていたのだしその可能性は高いだろう。
”…………”
「行くのか」
”バレた……!”
「行くなら行け」
”それじゃあ行ってくるよ”
アリスは食い入るようにゲームをしていた為、先生が出ていくことに気付かなかったようだ。まあ別に気付かなくてもいいことはあるだろう。
そして私とアリスは日が昇った事に気付かれない程、夢中でゲームを遊び続けた。この時間だけは、凄く楽しかったとはっきり思えた。
「パンパカパーン!アリスとハルが仲間として合流しました!」
「これで私も仲間か……改めてよろしくね」
「よろしくー!」
私は新たな学生証を見ながらそう言う。私は正式…………ではないだろうけど、このミレニアムサイエンススクールの生徒になれたらしい。
「それじゃあ次は……アリスの武器を用意しよう!」
…………………………………………………………
私達はエンジニア部へと向かった。
「先生から話は聞いているよ、新しい仲間に良い武器をプレゼントしたいのだろう? 向こうにある試作品、それに作ったは良いが特に使い道が無かった銃器何かも置いてある、どれでも好きなものを持って行くと良い」
「本当に!?やったー!ありがとうウタハ先輩!」
エンジニア部の部室には様々な物が置いてあった。
「君も初めましてかな?」
「あぁ。『
「よろしく」
私は簡潔に自己紹介し、武器を見ることにした。だが私にとってはどれも無駄な機能が多く、私からしてみて良い武器は見当たらなかった。
もっとこう…………マシな機能にならないのか?Bluetoothなどオミットしてもっとこんな機能を…………
「えっ!?!?ちょっちょっ!ハルちゃん!?」
「?…………」
「なんか持ってるのの形変わってない!?」
「形?…………本当だ」
欲しい機能を想像している最中モモイの言葉で現実に引き戻される。そして私の持っていたBluetooth機能付きのゴテゴテしていた拳銃が、シンプルながらスッキリした形へと変わっていた。
「一体何が……?」
「どうやってやったの……!?」
「…………」
どうなっているか分からなかったけど、先程と同じ条件でやってみよう。武器を手に持ち、私は先程と同様に欲しい機能を想像してみる。ここは少し広め、だがそこまで長さは要らない。威力より開けているから制圧性を重視するなら連射出来たほうがいいかな。
「凄い!武器の形が変わった…………!」
”ハルちゃんがこんな力を隠していたなんて……!”
「隠していたわけじゃない……こんなの初めて」
「じゃあ…………今発現した超能力ってこと!?」
超能力…………確かにそう呼ぶに相応しい物だろう。試しに私の銃の形も変形させてみる。銃身を短めに……そう思っていると、私の銃は一度細かい粉のようなものに分解されててカービンライフル位の銃身の長さになった。
「どうやら大抵の物は出来るようだな……」
「パンパカパーン!ハルちゃんは新たな能力に目覚めました!」
「これは凄いぞ!この能力があれば色んな物が簡単に作れる!是非ともうちのエンジニア部に来てくれないか!」
「…………私はゲームが好きだ、だからゲーム開発部にいたい」
これは嘘偽りのない本音だ。私はゲームが大好きだ。作るのとやるのは違うというのはそうだろうけど、少なくとも恩のあるゲーム開発部には恩返しがしたかった。
「そうか……残念だが、君の意思を尊重しよう」
「……ありがとう」
「これはなんですか?」
その内アリスが大きな箱のような物に興味を示す。これが武器だとは到底思えなかったけど、一応聞いてみることにした。
「これは『宇宙戦艦搭載用レールガン』だよ。正式名称は『光の剣・スーパーノヴァ』さ!」
「わぁー!」
名前はアリスに刺さりやすいネーミングだった。事実アリスの目はキラキラ輝いていた。私はこんな目を出来なくなって随分久しいな。体が少女でも、心は大人なのだから仕方がないのだろう。
しかし宇宙戦艦搭載用レールガンを持つなど正気の沙汰ではない。しかも仮に持てたとしても取り回しが悪すぎる。
「あれが欲しいです!」
「いい、のだが…………あれだけで200kgは軽く超える代物だからそう簡単n」
「よいしょっ……持てました!」
なんとアリスは光の剣を軽々と持ち上げてしまう。まさか200kg軽々超える代物というのは嘘だったのかと疑いたくなるほどだ。
「えええええええ!?!?!?!?」
「…………嘘だろ?」
「えっと……これがBボタンでしょうか?」
「ちょっと待っ」
「行きます!光よ!!!!」
ドガァァァン!!!!!!
アリスのスーパーノヴァから放たれた光はエンジニア部の部室の天井をぶち抜き空の彼方へと飛んでいった。凄まじい威力だけど、もしかしたら私も持ち上げられるかもしれない。
「なんて威力だ…………」
「アリス、私もその剣を抜けるか試していい?」
「はい!もしかしたらハルちゃんも勇者の資格を持っているのかもしれません!」
そう言ってアリスは光の剣を地面に置いた。私はアリスが持っていた部分を持ち上げようとして見る。
「ぐっ……駄目か」
もしかしたら例の能力で軽くできるかもしれない。もっと軽くて持ち上げられるもので…………
そう思っても軽くなる事も形が変わることも無く光の剣は抜けなかった。
「はぁ…………おお、その資格はない……というやつかな?ならば私の銃は『錆びた剣』と言った所か」
「そんな……いえ、もしや!」
「どうしたのアリス?」
アリスは持ち上げられ無かったことを残念そうにしていたが、何かに気付いたようだ。
「ハルちゃんは光の勇者アリスと対になる、闇の勇者だったのですね!」
「…………どういう事?」
「ハルちゃんは闇の勇者だから光の剣は持てないのです!ですがハルちゃんは闇の剣であれば持つことが出来るはずです!」
「ふふっ…………そうね」
私に随分厨二臭い設定が増えたが、闇の勇者という称号は気に入った。闇の剣は…………もしかしたらこの『錆びた剣』なのかもしれない。
「ハルちゃんの闇の剣は一体何処にあるのでしょう?」
「うーん……もしかしてその錆びた剣が覚醒したら……?」
「そんな訳ないでしょお姉ちゃん。と言うか闇の剣なんて物本当にあるのかな?……」
そう言えば、私はアリスの砲撃を見て一つ出来るか試したい事があった。
「私も試してみたい事がある。安心して、アリスのようなものを撃つが穴の開いた方に撃つ」
「いいぞ!」
ウタハ先輩は何故かウッキウキで私の方を見ていたが、気にせず私の銃を手に取る。
私は自分の身長程のコンパウンドボウをイメージする。金属の本体を弓のフレームと滑車部に、背負う為の紐を弦にするイメージだ。するとすぐに私の錆びた剣は黒く艷やかで大きなコンパウンドボウへと形を変えた。
コンパウンドボウならアリス程の怪力でなくても運用出来るし、弾も大砲等にするよりは消費が少なくて済むだろう。
今度はポケットから弾倉を取り出しそれを螺旋状の矢の形に変える。そして弓を地面に立てて矢をつがえる。
ぐぐぐぐ…………
私は穴の開いた先の遥か彼方に飛んでいるドローンに狙いを定め………………放つ。
「ふっ!!!!」
バビュゥゥゥン!!!!!
風を切る音と共に矢は目には映らぬほどの速度で飛び、衝撃波により穴が若干広がってしまった。だが飛んでいたドローンは無事に射抜けたようだ。
”す、凄い…………!”
「まさか矢が衝撃波を放つなんて……音速を超えていないとこんな事起こらないぞ!」
どうやら矢を放った時の轟音の正体はソニックブームだったらしい。私はすぐに弓を銃に戻し、背負い直す。
「凄いです!あれが『闇の剣』なのですね!」
「闇の剣…………それもいいけど……」
私は闇の剣でもいいけど、違う名前が使いたかった。好きなゲームのモチーフにされたと言われている北欧神話、その中に出て来る剣と弓矢で同じ名前を持つ武器……
「これは『魔剣ミストルテイン』だよ…………」(ドヤッ)
「おお!」
我ながら少々厨二臭い名前だと思うが、闇の勇者には相応しいしカッコいい。厨二臭いネーミングを使えるのは特殊能力の特権だ。
「二人の力はやはり凄いな……検査してもいいかい?」
「はい!」
「大丈夫だ」
そして私とアリスは身体検査を受けることとなった。
Q.ソニックブーム出てたら普通耳塞ぐよね?
A.Because this is fantasy……それ言い出したらレールガンは反動ないはずなので…………アリス可愛い。
ハルちゃんにはどれくらい酷い目にあってほしいですか?
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筆者が行けるとこまでかっとばせ!
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一回ボロボロにしたら十分!
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そんな幼気な少女(中身男)を虐めないで!
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どうでもいいアリス可愛い♡