光の勇者と闇の勇者   作:脱力戦士セシタマン

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 リアルガチ忙しい。あ、今日エイプリルフールか。そんなネタ擦ってる場合じゃないからなんもないのユルシテ……あとアリス可愛い。

 月夜姫明サマ、前話の誤字報告ありがとう御座います。




8話 made&maid

 

 

ダダダダダダダダダ!!!!

 

 私は路地裏を全速力で逃げる。本当に銃撃戦で勝ち目がない今は姫と合流したかった。

 

「逃がすかよ!」

「速い………!」

 

 だが私の速さよりもその子の方が速く、すぐに追いつかれそうになる。出来れば力は使いたくなかったけど…………前の自転車を材料にしよう。

 

ガシャーン!

 

 私は前の自転車に飛び込み、自転車と共に短く宙に放られる。そして私は自転車を左腕に装着するフックショットに形を変える。上手く扱えるかは分からなかったが、どうにか逃げには使えるだろう。

 

「能力ってのはそういう感じか!」

ダダダダダダダダダ!!!!

 

 短く宙に放られていた為に私はその子の弾幕に回避し切れずに食らってしまう。銃弾が当たる度、体に殴られたような鈍い痛みがする。

 

パヒューン!

 

 それでも、私は兎に角勝ち目がない以上逃げるしかなかった。せめて仲間と合流。タダでさえサブマシンガン2丁持ちなのに足速いし多分蹴り技とかヤバいだろう。だから逃げる。壁に引っ掛け、屋根に引っ掛け、立体機動で逃げて行く。

 

「何で追いついてこれるの!」

 

 だがその子は難なく追いついていた。フックショットで逃げても追いつくのに何でこの人さっき捕まえなかったんだ?……分からないけどアリウススクワッドとは合流しないほうがいい気がする!これは…………まあ勘だけど……!

 

「最悪っ!」

 

 となるとこんな勝ち目のない相手に、援護無しで勝たなければいけないのだ。しかも大騒ぎになれば私のバレる率が上がるので路地裏戦闘にしたいのに狭いとこはあっちのが有利だし……最悪!

 

「やっと覚悟決めたか。もう遅ぇけどな!」ガシッ!

 

 しかも逃げてたのに、空中で肩を掴まれてしまう。

 

「もうっ!」

 

 私は無理矢理ケープマントの一部を再構築して、肩の握られている部分を飴玉にでも変えてトカゲの尻尾切りのようにする。

 

シュタッ…………

「はぁ……はぁ……」

 

 どうやって戦えばいいんだろう。

 

「どうした?もう降参か?」

「そんなわけないでしょっ!!!!」

 

 そう言って、ケープマントの一端をナイフに変えて投げ、回避先を読んでフックショットを使って一か八か飛びかかる。

 

「今度はそう来たか!」

「ふっ!!!!」

 

 私は銃剣を振り切りつけようとする。

 

ガキッ!!!!

「!?」

 

 足を狙ったそれは鎖により上手いこと防がれ、蹴り飛ばされる。

 

「痛っ…………!」

 

 私の視線は首に向けた状態で、攻撃先を読めないようにしていたのに……勘が鋭いのか?…………

 まあいいや……兎に角感覚器官を奪えればなんとか行けるか?…………やるだけやるしかないってか!

 

パヒューン!

「また逃げる気か!」

 

 私は後ろにフックショットを飛ばし、それと同時にポケットに入っていたゴミを閃光弾に変えて落とす。

 

「っ!」

パァァァン!!!!

 

 その人は即座に気づいて目と耳を塞ぐ。ミレニアムで見かけた閃光弾だから、多分ありふれていてすぐ分かる物だったんだろう。けれど、私を一瞬見失った。それだけで良い。フックショットで空中に投げ出された私は『錆びた剣』を『魔剣ミストルテイン』へと変える。

 

ぐぐぐぐ…………

 

 私はその子に狙いを合わせる。空中だから凄く狙いづらいけど、きっと当てられる。一か八か…………やって見るしかない……!

 

「ふっ!!!!」

 

バビュゥゥゥン!!!!!

 

 目に見えぬ速さで矢は空を貫き地面へと突き刺さる。

 

「!?」

「そっちか!!!!」

 

 しかしその子は咄嗟に足元の鉄板でそれを無理矢理防ぎ、さっきと変わらない速さで私の目の前まですっ飛んで来た。ノーダメージなんてことはなく頭から血を流して顔が血塗れだが、それでも止まる様子はなかった。

 

ダダダダダダダダダ!!!!

 

 そこから浴びせられる弾丸の雨。『魔剣ミストルテイン』を撃った直後だから元に戻すので回避が僅かに遅れてモロに受けてしまう。

 

「っ!」

 

 そして私が怯んだ所をそのまま飛びかかられ、うつ伏せで背中に乗られていた。そしてその子は慣れた手付きで私の手を背中に持っていく。

 

「お前……なんでそんなに抵抗するんだ?ミレニアムに帰りたくないのか?」

「それは…………」

 

 ミレニアムがお尋ね者としているのに、未だにゲーム開発部に帰ろうとしている私は凄くわがままだ。例えミレニアムに拘束される形で戻ったとしても、ゲーム開発部の皆に合わせる顔がない。

 それに私は余りに身勝手に動き過ぎた。数多くの人に迷惑をかけておいて、おいそれと帰るなんて面の皮が厚い事は、臆病な私には出来なかった。

 

「私は我儘だよ……皆に顔向けなんか出来ない…………」

プルルルルルル♪

「電話か。悪いが諦めな」

 

 でも…………私はここで終わるのか?……私はまた、役に立てないまま、何も出来ないまま?…………

 

「まだ………私はっ……!」

「こちらネル、ハルを確保した。え?マジだっての!」

 

 そんなの嫌だっ!!!!こんな所で……!

 

「終われないっ…………!」

 

 私はマスクを手榴弾に変え、咥える。それはもうすでにピンが抜かれているものを構築した為、即座にレバーが弾け飛ぶ。

 

「っ!」

 

 その子はそれに即座に気づいて後に組んでいた私の手首を掴んでいたけど、私から離れる。私はそれを爆破寸前でマスクに戻し、別の爆弾を投げて爆破させる。

 

パァァァン!!!!

「はぁ……はぁ……」

「煙幕!?」

パヒューン!!!!

 

 私はフックショットを使って、ボロボロの体を無理矢理引きずって逃げる。捕まるより苦しくても逃げる方がマシだ。

 

「待て!」

 

ドガァァァン!!!!!

 

「っ!?……ちっ!」

 

 ヒヨリの援護がやっと飛んで来た。まああれだけの速さと密着度だと援護出来ないのは仕方ないか。しかし、あの子は一体どういう子なのだろう…………

 あの時私がマスクから変えた手榴弾、あれはマダムがポロっと言っていたヘイロー破壊爆弾のつもりで作り変えた。作り方や構造を知らずに生成できるかは分からないけど、多分あの子は死を察知していた。

 じゃなきゃあんな手榴弾一つにビビらない。勘が鋭い事とヘイロー破壊爆弾が実際生成できるかとか、色々綱渡りな賭けだったけど、なんとか生還できて良かった。

 

「はぁ……はぁ…………」

「…………大丈夫?」

「姫か…………」

 

 私は漸く姫と合流出来たらしい。

 

「何があったの?」

「…………ミレニアムの『私を探してる』って人に追いかけられた……追われたのは一人だけど、多分何人かいる」

「そっか……それじゃあハルちゃんは待機の方がいいかな」

「あぁ」

 

 どうにかアリウスの存在は秘匿できていたようだ。やっぱり姫と合流しなくて正解だったみたいだ。私はダメ人間だけど、この判断だけは自分を褒めてもいいかもね……

 

 

 

 結局、私は集合場所にずっといるだけで、暇だった。

 

 

 

「そう言えば…………私の名はバレてしまっているだろうな…………」

 

 帰路につく中、私はそうつぶやく。多分私の名前はもう知れ渡っているだろう。

 

「なら……皆が付けた渾名の『怪物』でいいんじゃないか?」

「怪物????」

 

 そんな渾名が付けられているとは夢にも思わなかった。私との戦闘でそこまで恐怖を植え付けていただろうか?……

 

「うん……戦ってる時に怖すぎてね…………」

「えっ……!?」

「は、ハルちゃん、訓練の時でもほんとに殺されるかと思うぐらいヤバいですよ……」

 

 ヒヨリやミサキにまで言われる始末。自分で言ってはいけないだろうがこんな少女がこんな言われようされるのは、些か悲しかった。

 

「うん……まあ……………………それでいい」

 

 凄く不満だけど…………まあそれぐらいしか偽名が思いつかなかった(さっき使った偽名は避けたかった)から、もうそれでよかった。

 

 





>飴玉にでも変えて
 煙幕にでも変えとけよぉ!

>私の名前は知れ渡って
 格好を変えなくて大丈夫なん????

 ハルちゃんはアホの子です。QED。

ハルちゃんにはどれくらい酷い目にあってほしいですか?

  • 筆者が行けるとこまでかっとばせ!
  • 一回ボロボロにしたら十分!
  • そんな幼気な少女(中身男)を虐めないで!
  • どうでもいいアリス可愛い♡
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