転生したら吸血鬼だったんだけど何か違う件   作:五月雨と狐

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 遅くなってごめんだけど、今回も少なめ。
 次話投稿は結構早くなると思うから楽しみにしといて……ください。


コブリンとの会話、あるいはゴブリン村へ

 

 俺たちはゴブリンを一瞥した。

 

 

 向こうからすれば必死なのだろう。

 油断なく武器を構え、こちらの出方をうかがっている。

 

 とはいえ、何匹かは腰が引けているが。

 

 (どっちが対応する?)

 

 (ここは前世社会人やってたリムルさんでしょ、オトナのカッコいいところ見せてください!!!)

 

 (オマエ…こういうときだけ調子よく……)

 

 そんやこんな言いつも、ゴブリンへの対応をしてくれるそうだ。

 すまんな、コミュ障なんだ。

 

 「はじめまして、でいいのかな?俺はスライムのリムルで、こいつが、吸血鬼のナギサだ」

 

……思えばずいぶん話すのがうまくなったものである。

 淀みなく、カタコトでもなく綺麗に話せている。

 

 ここ数日しりとりしかしてないけど、無駄ではなかったってことが立証された―――なんて思って反応を待っていると。

 

 

 ざわり、とコブリンの集団が揺れた。

 まぁ、もう揺れたどころじゃない。

 

 なんか平伏してるやつまで現れる始末だ。

 そんなにリムルが怖いのか…………

 

 『個体名:リムル・テンペストは周囲に放つ魔素量をコントロールできていません』

 

 そういえばそうだったね、と納得。

 あまりにもゴブリンがかわいそうである。

 

 しかし、先程のリーダーと思われる個体は別でしっかりとこちらを見据えて警戒を解いていない。

 

 さっきリムルも話し合いをしたい、そう言っていたし話すとするならアイツであろう。

 

 (早くあいつに話しかけちゃいなよ)

 

 そう提案するとリムルも同意したのか、そちらに向き直る。

 

 「で、そこのオマエ。なんで俺達に声をかけてきた?場合によっては―――相手くらいしてやるぞ?」

 

 軽い調子で、わずかな威圧を混ぜている。

 

 

 

 

 ッ……スゥ~、なんで???????????

 

 

 

 心底そう思った。

 

 

 怯えている集団を率いているリーダーにさらに圧をかけてどうするのか。

 分かっていないのか、それとも理解したうえでの行動か、それを問いただす前にリーダーがうごいた。

 

 両膝を地につけ、手を前方に置き、頭を下げる。

 俗に言う、ジャパニーズトラディショナル土下座だ。

 

 「グガッ……ツヨキモノヨ!!!アナタサマノチカラハ、十分二理解イタシマシタ!ドウカ、ソノオチカラヲオ納クダサイ!!」

 

 (せんせーリムルくんがゴブリン泣かせました〜)

 

 (うるさいよ!?)

 

 一応からかってみたが、すぐにお怒りの言葉が飛んできた。

 リムルは周りのことを考えないようである………え、俺はって?知らんよ。

 

 なんて、自己弁明まで脳内でしながらリムルを眺める。 

 器用なことするもんだ、念話しながらコブリンに謝っている。

 

 

 

 「恐レオオイ!!ワレワレニ謝罪ハ不要ニゴザイマス!」

 

 ……コレはリムルが起こした問題なので俺はノータッチでいいだろう。 

 

 しかし、言語自体はゴブリンに通じているらしい。

 圧なんかを込めなければ、コミュニケーションに問題はなさそう。

 

 というか、リムルが喋っているのは日本語だ。 

 ヴェルドラもそうだったし、ゴブリンですら日本語喋るのだ。

 

 もしかしたらこの世界の公用語は日本語なのかもしれない。

 

 そんなことを、リムルがゴブリンに謝っている横でぼんやり考える。

 

 

 『否 この世界に魔物まで扱う公用語という概念は存在しません』

 

 なんと

 

 『個体名:リムル・テンペストも、アタナもスキルの権能で翻訳されているだけです。権能の使用を中断すれば言語そのものを認識することも可能です』

 

 ほー?

 そんな事も出来んの?

 

 なんとも便利で頼りなる奴だ。

 それに、ゴブリンの言語……気になるかもしれない。

 

 

 

 支援者、ちょっと翻訳切ってみて。

 

 『了 一次的に権能を停止します。再開する場合は指示を』

 

 オケです。

 

 そうして、オレはゴブリンの話を聞くことをやめた。

 まぁ、変なことにはならんだろリムルもいるし……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 「ギャギャッ!ゴゴガギゲググゲゴッガッガッ」

 

 「そうか……ナギサどうする?」

 

  

 わからんて。

 

 翻訳切ってからはや3分。

 会話は知らず知らずの内に進んでいたらしい。

 

 自分で切っといてなんだがなんにも分からん。

 

 そりゃあそうだ。

 

 「ガッガッギギゲッゴゴゴ」

 「ギギッ……ガガッグガッ」

 「ギャギャギャ……グガ」

 

 

 これだ。

 全部コレだった。

 いかに共感性に長ける俺であっても無理なもんは無理だった。

 

 

 (話聞いてたか?まぁ……いいや。それより村に招いてくれるんだって)

 

 (サンキュー………話は聞いてたぜ?)

 

 嘘はついていない。

 音はしていたのだから。

 

 そんなこんなでコブリン村に行くことになった俺たちであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




筆者のやる気を補充するために、評価とコメントお願いします!
影響するかはわからないけど話のリクエストとかでもいいですよ!
………利用規約に違反するっけ?これ

全然書いてないけどイフリート戦終わったら、他の視点やる?

  • ヒナタのドロドロ感情劇場
  • リムルから見たナギサ
  • 日向と凪沙の昔話
  • 黙って続き書けや
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