転生したら吸血鬼だったんだけど何か違う件   作:五月雨と狐

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投稿早め。
キツいンゴ。

でも頑張るンゴ。


コブリンとのお話、もしくは場面変わらなすぎてエタリそう

 村への向かう道すがら、ゴブリンたちからいくつか話を聞くことができた。

 

 

 どうやら彼らの信仰していた神―――支援者曰くそれはヴェルドラ―――が突然姿を消したらしい。

 

 その影響で森の均衡が崩れ魔物たちの動きも活発に、ついでに冒険者なんかの人間の侵入も増えているそうだ。

 

 もちろん、会話をする際はしっかり翻訳はオンにしている。

 あんな鳴き声じゃ何にも聞き取れないからな。

 

 

 

 そんなことを思いつつ、俺達はゴブリンについて行った………

 

 

 

 

 ◆

 

 やがて村へとたどり着いた俺の第一声は

 

 「……え?」

 

 である。

 ふ、と思わず漏れてしまったような感じだ。

 

 超高度な文明に驚いたわけでもなく、自然大爆発生命の神秘に心揺れたわけでもない。

 

 

 俺の目の前にあったのは――――――

 

 

 

 雑に組まれた木材、崩れかけた住居が無残にも立ち並び、村という言葉の定義でさえも調べたくなるような光景だった。

 

 コブリンの村だ、期待はあんまりしていなかった。

 しかし、それにも限度はある。

 

 村と名乗るのをやめて廃墟に改名したらどうか?

 心の底からそう思った。

 

 

 

 (リムル…………リムル……)

 

 (言うなよ、わかってるから)

 

 軽口を叩こうと思ったが、舌がうまくまわらなかったほどだ。

 

 

 

 ◆

 

 

 そして村に到着した俺たちが案内されたのは"村で一番マシな建物"だ。

 

 いや、マシと言っていいのかすら分からん。

 腐りかけた藁の屋根に隙間だらけの木版の壁。

 

 辛うじて形を保っているだけのナニかだ。

 

 

 

 (リムルさんや、これを建物と言うのは現代建築に対する侮辱ではないでしょうか)

 

 (現代じゃないからセーフ)

 

 そんなやり取りをしていると、扉の軋む音とともに一匹のゴブリンが入ってきた。先程の一団を率いていたゴブリンが、その体をささえるように付き添っている。

 

 ―――年老いている。

 

 

 一目でわかるほど衰えた肉体。

 たが、その目には確かな理性が宿っていた。

 

 「すいませんなお客人。お待たせしました」

 

 丁寧な言葉遣い。

 それに対し、リムルがすぐに応じる。

 

 「あ、いえいえ。全然待ってませんよ。お気遣いなく」

 

 さすが元社会人といったところか。

 対応が自然すぎだ。

 

 んで、俺も黙っているわけにもいかないので。

 

 「えぇ、ちょうど今来たところです。お気になさらず」

 

 口に出してから少しだけ後悔した。

 妙にデートの時に言いそうなセリフだったからだ。

 

 (そういえばヒナタも「あんたこのくらい言えないわけ?」とか言ってたなぁ……)

 

 内心で感傷に浸りつつ、表情は崩さない。

 第一印象、大事。

 

 「大したもてなしもできず、申し訳ありません。私はこの村で村長を務めております」

 

 そう言って差し出されたのは、茶のような飲み物だった。

 

 ゴブリンにこんな文化あったのか………

 

 疑問に思いながらも、とりあえず受け取る。

 そして、そのまま一口。

 

 

 「―――ッ、げほっ!?」

 

 盛大にむせた。

 

 (なにこれ…!?)

 

 苦い、エグい、そして苦い。

 飲み物かこれ!?

 

 驚愕にまみれた思考をしながらもどうにか、正常な喉に戻そうと頑張ってみる。

 

 ふと、隣を見るとリムルがどこか納得したような様子でこちらを見ている。 

 

 (やっぱりそれ苦かったんだなぁって)

 

 (そう思ってたんなら教えてくれよ)

 

 そんなやり取りをしながらも、リムルは平然と中身を取り込んでいた。

 

 あの野郎…………味覚手に入れたら覚えてろよ。

 そう決意したのだった。

 

 

 内心は置いておいて、現在もむせている俺。

 そんな俺を見て村長が慌てて頭を下げる。

 

 「お、お客人!申し訳ございません!

 このような村ゆえ、満足なものも用意できず……!」

 

 「あー、大丈夫、大丈夫です。ちょっと慣れてないだけで」

 

 ……嘘ではない。

 苦いものが苦手なだけで、まぁこれを"苦い"だけで済ませるのはどうかと思うが。

 

 そう言って、一気に残りを飲み干した。

 

 ―――やっぱりキツい。

 

 (これ、本当に飲み物か……?)

 

 『解 当該飲料には毒性は確認されていません』

 

 (毒の心配が来る時点で終わりじゃね?)

 

 ◆

 

 

 念話を交わしつつ、リムルは村長に問いかけた。

 

 「で、自分たちをわざわざ村まで招待したということは、何か用事でもあったのですか?」

 

 直球。

 日の玉ストレートである。

 

 村長もびくっとしてしまった。

 

 

 まぁー魔物同士仲良くしよーね、みたいな感じでもないだろう。

 わざわざ"ツヨキモノ"って言ってた相手を連れ込んでいるんだから。

 

 そうリムルから言われた村長は、顔を青くしつつも覚悟を決めたようで、こちらを伺いつつも話し始めた。

 

 「実は、最近魔物の動きが活発になっていることらご存知でしょうか?」

 

 (行きすがらに聴いたな)

 

 (リムルさん流石っす!そんなことまで覚えているんですね!!)

 

 (ナギサ……覚えてねーのかよ)

 

 (は?覚えてますけど??)

 

 (まさかの逆ギレ!?)

 

 そんなこのしながらも表情は真面目そのものである。

 

 そこらかも村長の話はぼちぼち続いた。

 

 長かったしさっきも聞いたことも、あるので要約すると

 

 「ゴブリンの神が消えてまじヤベーイ。近くの魔物も襲ってきちゃってもう大変!抵抗しても戦力差があって厳しいぞ!」

 

 とのこと。

 

 ようは俺たちに助けて欲しいのだろう。

 

 「話は分かりました。しかしコイツ――ナギサは置いておいて自分はスライム。期待されるような働きはできないかもですよ」

 

 お前はナニちゃっかり俺を働かせようとしてるんだ?

 それにお前はスライムでもヤベースライムだろうがよ。

 

 「はは…何をおっしゃいます。ただのスライムにあのような妖気は出せませんよ!なぜそのようなお姿をしているかは分かりませんが、名のしれた魔物なのでしょう?」

 

 

 そう言えばそうだった。

 このスライム(リムル)妖気を制御できてないんだった。

 

 (バレてますよリムルさん)

 

 (やっぱできてないんだな……恥ずかしい。社会の窓全開にして大通り歩いてたみたいだ)

 

 (さすが社会人(おっさん)。感想もそのまんまだな)

 

 (おっさんヤメロ、俺はまだ三十代だ……)

 

 (まぁ勘違いされてても良いだろ、転生した―とか説明するのもだるいし)

 

 (確かに…?)

 

 ということで。

 

 

 

 

 「ふふふ、村長わかってるな」

 

 「もちろんでございますとも!そのお姿でさえ漂う風格を抑えきれておりませぬ」

 

 「そうか、分かってしまったか、なかなか見る目があるじゃないか」

 

 なんて、カッコつけて誤魔化している最中だ。

 ちなみに内心

 

 (はいはいヤケクソヤケクソ。これでどうか誤魔化されてくれ!)

 

 真面目に受け取っている村長がかわいそうである。

 

 (アッ妖気消せそう)

 

 (おめ〜)

 

 どうやら妖気の調整も行っていたらしく、周りに漂っていたものが消えた……のか?

 

 疑問形なのは自分では観測できないことと、村長から圧をかけられています!、っていう表情が消えたからだ。

 

 「ありがとう御座います…あの妖気に怯えていたものも多くいまして。で、アナタがなぜそのようなお姿をしているかは問いませぬ。その代わりでお願いがあるのです。お二方、何とか聞き入れてはくれませぬか?」

 

 (ナギサ、どうする?)

 

 (どうするも何も何する?って感じ。でも無視もできんだろ…ヴェルドラ消えたの俺たち原因だし…)

 

 (だよなぁ)

 

 (それに、放置も後味悪いだろ?)

 

 (そうだな。じゃあ、そうするか)

 

 

 短いやり取りで、結論は出た。

 

 俺は肩をすくめる。

 

 「詳しい話を聞かせてくれませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





いっぱい見て感想送ってね!!!!!!!!
それだけがモチベーションだから!!!!!

全然書いてないけどイフリート戦終わったら、他の視点やる?

  • ヒナタのドロドロ感情劇場
  • リムルから見たナギサ
  • 日向と凪沙の昔話
  • 黙って続き書けや
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