転生したら吸血鬼だったんだけど何か違う件   作:五月雨と狐

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久しぶりだね?元気してたか?
そこそこ早い投稿を目指してますがやっぱし厳しい。

近日中にゴブリン村は終わらせたいかも。



ゴブリン村防衛戦その1!

 

 牙狼族―――

 東の平原において覇を唱える狼の魔物。

 

 個々の戦闘能力はCランク。

 だがその本質は群れにあり、統率のとれたその連携は一糸乱れず、行商をなりわいとする人間たちにとってはまさに天敵。

 

 時にBランクにも匹敵する驚異となるのだ。

 

 

 しかし―――人間に対して本格的に被害を与えれば、帝国が動く。

 その意味を群れの長は正しく理解していた。

 

 ゆえにこれまで、大きな行動は避けてきたのだが、それは群れの進化の停滞を現す。

 

 このままでは、進化は望めぬ。

 

 牙狼族にとって帝国はあまりにも強大。

 真正面から戦うなど愚の骨頂。

 

 

 ならばどこを狙うか?

 

 南には肥沃な大地。

 魔素に満ちた森。

 強大な魔力を持った魔物たちの楽園があると聞く。

 

 しかし、そこに行くためにはジュラの大森林を抜ける必要があった。

 

 森の魔物自体は恐れるにたらず。

 これまで何度か、森から溢れた魔物を狩った経験がそう教えてくれる。

 

 

 ではなぜ侵攻を行えなかったか。

 

 答えは一つ。

 

 

 ―――暴風竜ヴェルドラの存在である。

 

 かの邪竜が残した莫大な魔力と、封印された状態ですらわかる禍々しい波動。

 

 それは彼らをひどく恐れさせた。

 

 今まで苦々しく思いつつも、その存在のせいで今まで侵攻を諦めていたのだ。

 

 

 

 

 そう………()()()()

 

 

 

 今かの地からは"それ"が消えている。

 

 

 

 理由は分からぬ。

 だが、関係ない。

 

 

 今ならば、森を蹂躙し、魔物を狩り尽くし、その頂点に立つことすら夢ではない。

 

 

 長はしずかに、舌を這わせた。

 

 

 そして―――

 

 群れの"牙"。

 

 懐刀たる我が()を呼び寄せる。

 

 次の瞬間。

 

 

 進軍を知らせる遠吠えが、東の平原より響き渡る。

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 さて、ほぼリムルに丸投げしながらも、ゴブリン村の守護者その2に就任したわけだが。

 

………扱いが重い。

 

 "主だから"ということらしいが、俺は受け取ったつもりは無い………意思表示してないからそれも伝わるはずもなく。

 

 さっきから弁明してはいるが、軽く受け流されてどうにもならんのだ。

 

 なので無理言って―――無理言わないと出来なかった―――

 

 ナギサ様、からナギサ殿に変えてもらったのだ。

 

 これでもムズムズする感覚があるが、"様"呼びよりはマシだ。

 うん………許容範囲ダヨ!

 

 ―――ちなみにリムルは、もちろん様呼びされている。

 

 なんかごちゃごちゃ言ってきたが、俺は知らん。

 守るとは決めたが、主はリムル。

 そこらへんはしっかりして欲しいのよん。

 

 

 …閑話休題。

 

 ともかく、あの後。

 戦えるコブリンを集めてもらい、簡単な作戦を立てていた。

 

 まぁみんなボロボロなので、戦力カウントするのは酷なのだが。

 

 かと言って、遠巻きにこちらを見てくるコブリンは子どもか、老師の様子……この話を考えるのはよそう。

 

 戦力増えるわけでもないし、守ると決めたのは俺達なので自らの力で頑張ろう。

 

 

 

 そうして現在はと言うと。

 

 

 

 

 

 広間に集められたゴブリン村の相手に信仰に近い眼差しを向けられている最中である。

 

 

 (リムルー!重い、視線が、期待が重い!!!)

 

 (しょうがないだろ!なっちまったんだから受け入れろ!)

 

 (受け入れはするけど重いことに変わりないだろ!)

 

 (それはそう!!)

 

 そんなやり取りをしつつも、表は完璧な真面目顔。

 表情一つ動かさないあたり、今年の主演男優賞は俺のものだと自負している。

 

 

 

 やがて、リムルが一歩前に出た。

 

 「みんな、状況はわかっているか?」

 

 簡潔で無駄のない問いかけだ。

 余計なこと言う余裕というか、雰囲気でもないしな。

 

 

 今はふざけてる場合じゃない。

 

 

 ―――え?念話?

 知らない子ですね。

 

 

 「はい!!我々の生きるか死ぬかの戦いになる、と覚悟できております」

 

 そうコブリンリーダーが即答した。

 

 ちゃんと把握していて何よりである。

 そして、周りのゴブリンたちも同じ心持ちのようだ。

 

 怯えはしょうがないだろう。

 それでも立ち向かおうとしているだけ上出来というものだ。

 

 「気負うことはない、気楽にな。気負った所で負けるときは負けるのだ。最善を尽くす、そのことだけ考えろ!!」

 

 (いまのかっこよくなかったか?)

 

 (それを言ってこなかったら素直に感心した)

 

 リムルはなんか残念なやつである。

 喋らせること任せてるの俺だけど。

 

 「……それでは、ナギサ君からありがたいお言葉を貰おうと思う!」

 

 

 

 

 は???

 

 

 

 

 

 不意にリムルがこちらに話を振ってきやがったッ…だと?

 

 一瞬の間思考が止まる。

 その感にもリムルを、ジロリと睨んでやる。

 

 (…おい)

 

 (なんだよ?)

 

 (今の流れ、完全に悪意コミコミだろ?)

 

 (いいじゃないか、私と君は同格だからね。何か言葉を欲しいと思ったわけだよ)

 

 (オマ、ほんとに大人だったんか?大人気なさ過ぎんぞ)

 

 (ハッハッハ、頑張り給え若人よ)

 

 ……………そのぷよぷよボデーをぶん殴ってやりたい。

 吸血牙装出して、全力で。

 

 

 

 だが―――今こうしてリムルを睨んでいる間にも視線が集まっている。

 

 ここに集められた全員がこちらを見ている。

 

 

 「……はぁ」

 

 小さく息を吐く。

 どうやら話をしなければいけないらしい。 

 

 (リムル、オマエ、シバク)

 

 (どこの野蛮人?)

 

 そう念話を送り切り、言葉を吐く。

 

 「あー…概ねリムルと同意見だ」

 

 肩の力を抜いて、なるべく余裕そうに見せる。

 それっぽく……それっぽくだ!!

 

 「それに、出来なくても問題ないんだ」

 

 一泊おいて続ける。

 

 「守るために、俺たちがいるんだから」

 

 ―――静寂。

 

 (いや……これ普通に恥ずかしいだけど……)

 

 

 『告 当該発言は"それっぽさ"を意識した結果、若干の羞恥心を伴っていると推測』

 

 (久しぶりに出てきてそれ???)

 

 

 そんなこんなやりつつも、言い終わった俺をニヤニヤしつつリムルが見てきて、逆にコブリンたちはキラッキラした目で見てきている。

 

 この温度差よ。

 

 「分かりましたナギサ様!!!我々精一杯戦うこと誓います!!」

 

 なんか運動会の選手宣誓っぽいね?

 あと重いね?

 様いらないネ?

 

 

 内なるチャイニーズがこんにちわしているが、そんなこと置いといて、村長にも伝えたことを再度言う。

 

 

 「あと、リムルに"は"良いけど、俺に様呼びやめてくれないか?そんなに敬われるような身分じゃないんだ」 

 

 「なんと……しかし、主たる貴方様を呼び捨てと言うのは…」

 

 困惑するゴブリンリーダー。

 まぁ、村長もそんな感じだったし。

 

 「大丈夫大丈夫、ぜんぜん呼び捨てで良いんだぜ?無理なら村長さんみたいに、殿呼びでいいから」

 

 

 そしてそこで言葉を区切り、ゴブリンたちからなんか言われる前にと、パンッと手を叩く。

 

 「なら、後はリムルに任せる。頼むぞ"大将"」

 

 ―――これぞ高等テクニック。

 

 大将呼びをすることによって、現場の指揮を他人に押し付け自身のやるべきことを優先する! 

 

 なんて素晴らしいのだろうか。

 

 (おいおい!?なにちゃっかり押し付けてくるんだよ、せこいぞ!)

 

 なんかリムルが言っている気もするが知らんぷり。

 

 こういうことは気にした奴が負けなのだ。

 

 

 

 

 そうして………各々やるべきことをやっていき、時間は過ぎる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




感想と評価してね!!!!
それこそ筆者のやる気に繋がるんだから!!



………あとオリヒロってどう思う?

全然書いてないけどイフリート戦終わったら、他の視点やる?

  • ヒナタのドロドロ感情劇場
  • リムルから見たナギサ
  • 日向と凪沙の昔話
  • 黙って続き書けや
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