転生したら吸血鬼だったんだけど何か違う件   作:五月雨と狐

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久しぶり元気してたか?(n'回目)
いや久しぶりに書いてみたら楽しくて!

続きを待ってくれてる人がいるだけで嬉しかったです!
パソコンで投稿できるようになったので、もしかしたら更新頻度上がるかも。

これからもよろしくお願いします!


ゴブリン村防衛戦その3!!!

現在は森の中。                                            

別に熊さんに出会ったわけでもなく、戦っている相手はさきほど《隠密行動》を発動していた俺に、まっすぐ飛んできて噛みつこうとしてきた銀の狼である。                                                                               

 

おそらくというか確実に、こちが牙狼族のユニークモンスターであろう。                     

体毛が黒くないのコイツだけだったし。                                  

                                           

――あの決起集会モドキのあと、リムルが行ったのは村の改造である。                  

 

あの建築というモノを舐めている掘っ立て小屋未満をぶっ壊されて、見るも無惨(もともと)な姿に変えられた村の外周を家の残骸で作った柵で囲む。                                        

 

しかもただの柵じゃない。                                          粘糸と鋼糸で補強した特注品だ。                                                                  

 

それで肝心の人数不足も力技で解決。                                   洞窟で集めていたらしい薬草をふんだんに使って負傷していた奴らを全員戦線復帰させた。まぁ、戦力比エグいから少焼け石に水かもしれないが。

 

 

――で、オマエなにしてたんだよ、って話だが。                              

 

失敬な。                                            ちゃんと俺もやるべきこと、やったほうが良いことくらい考えていた。                         

 

リムルと念話で話し合った結果決まったことは、眼の前のコイツ。ゴブリンのネームドを殺し、戦士隊を半壊に追い込んだ氷を操る牙狼。                      

 

群れごとひとまとめに相手するとやべーってことで、俺が単独で抑え込むという話になっていた。

 

ヴェルドラの話では俺もリムルもユニークモンスターということで、自分たち以外のユニークモンスターに興味があった。なので自分から立候補。                             

 

《隠密行動》でできれば早期に無力化、無理なら四肢でも千切ってオ・ハ・ナ・シだった。そういう話だったんだが。                                    

 

(こいつなんで俺の居場所分かったん??)                                                                

 

夜。                                                                       群れが迫るタイミングで背後から奇襲でもかけてやろうと思ったんだが、こいつはあっさり気づいた。完全に姿を消していたはずなんだが。                                    

 

《告 推定エクストラスキル《超直感》による感知。視認は不可能でも存在そのものを捉えたと判断できます》                                                   

 

.......運が悪かったということらしい。                                   相手が相手ならうまくいったのだろうが、いま嘆いてもしょうがない。                          この状況をどうにかせねばならないのだ。 

 

 

そんな考えを巡らせているさなか。                                  

 

ヒュンッっと空気が鋭く裂けた。                                  

 

「セイッ!」                                            

 

避けること無く飛んでくる氷柱を、右手の吸血牙装でぶち壊す。                   氷が砕ける音とともに、視線の先では、先程まで確かにいた牙狼が姿を消していた。                     

 

(さっきからチクチクチクチクチクチクチクチク.....鬱陶しいな)                         

 

俺は遠距離チクチク攻撃を受けていた。                               

 

きっかけは初撃。                                         相手の放ってきた大きめの氷柱を一撃で粉★砕してからだった。                           あきらかに正面から戦うことを避け、ひたすらヒット・アンド・アウェイに徹してきている。                                                           

 

氷柱は砕ける                                             防御だって爪でできる。                                           だが‐――届かない。                                          

 

腕に生えている都合上、いかに普段より大きいとは言え腕二本分リーチがあるかすらあやしい。当たらないどころかかすりもしないのは当然だろう。                                   

 

そんなとき、視界の端で再度銀が弾ける。                                                                                                     

 

ソレを追い、振り返りざまに腕を振り抜き飛んでくる氷柱を叩き落とす。                           

 

――速い。 木々を蹴り、跳び、消える。 位置を固定しない。 それでいて――狙いは正確だ。 無駄がない。焦りもない。 削ることに徹してやがる。                            

 

(あぁ〜めんどくせぇ.....)                                 

 

トリッキーにみせかけてやっていることは徹底した削りだ。                                                         めっちゃめんどくさい。                                                    そして、ここまでの流れでわかったことは。                              

 

――あいつ絶対に知性あるよな                                                                             

 

今まで屠ってきたヘビも蜘蛛も百足も、本能で戦ってきた感があったがこいつは別。確実に考えてこちらを削ってくる。                                                                     まさかここまでめんどくさいとは。                                     

 

(……どうする)                                               

 

距離は詰められない。 相手は削りに徹している。 このまま続けば――ジリ貧だ。                      

 

(放っておく、ってのもアリだけど……)                                    

 

だが、それはそれで面倒になる。 一度でも目を離せば、あの速度だ。 柵を越え、直接村へ向かうことも十分にあり得る。 それだけは――させない。                               

 

ゴブリンたちに大口叩いたんだ、さすがにここは頑張らないと期待に応えられない。                     それにコイツを村につれていくと、せっかく治療されたゴブリンたちに再度被害が出るかもしれない。      

 

それだけは避けたかった。                                    

 

(支援者。なんか手ある?)                                                 

 

こういう時に頼れるのが、こいつだ。                                        というかコイツ以外に頼れない。                                        

 

《解 消耗を伴いますが、確実に勝利へ至る手段を提案可能です》                               

 

(マジか)                                                

 

思わず、口元が歪む。                                                   

 

(とにかく早く教えてくれ)                                          

 

本来であれば感謝を伝えたかったが、そんなことしていると氷柱が飛んできて、対応できずにグサッ、でお陀仏だ。                                             

 

次の氷塊を弾きながら、短く問う。 時間はない。                                     

 

《解 それは――》                                           

 

――直後。 視界の端で、銀が弾ける。       

 

 

 

 

 

 

 

――面倒だ。

 

牙狼族の“牙”。

牙狼族のユニーク種「白牙狼」の彼女は、静かにそう結論づけた。

 

隠れていた相手の一に気づけたのも偶然だった。

スキルが発動し、不可視の敵の“位置”を捉えからだ。

 

そしてそのまま仕掛けた一撃は――防がれた。

以降は、この通りだ。

 

森を駆け、跳び、位置を変える。 氷柱を生成しで削る。

 

だが、決め手にならない。

 

(……長引く)

 

魔素の消耗はこちらが上。

 

いかにユニークモンスターであろうと、相手は吸血鬼。

“ナギサ”と呼ばれていた個体。

 

ネームドだ。 以前屠ったゴブリンとは格が違う。

 

そもそも。 自分の戦い方は短期決戦。 圧倒的な速度と火力で、一気に仕留める。 削り合いには、向いていない。

 

それでも、正面から戦うことはできなかった。                      

 

それは単純に力量が違いすぎるからであった。

 

(.........どうしよう)

 

父からは

『吸血鬼を、抑えろ。殺しても構わん』

そんなことを言われたが無理だ。

 

現に足止めには成功はしているが、一歩間違えて殺されるのはこちらの方だ。

捨て身で行ってもいいが、最初の噛みつきで効果があった気がしない。

無駄に死ぬのは駄目だろう。

 

そんなことを考えつつも、森を駆け氷柱を飛ばす。

 

私が―――――――――いや、群れが勝つ方法はたった一つ。

 

『群れが先に村を落とすこと』

 

それだけだった。

そして、いま行っているのはを達成するための時間稼ぎだ。

 

吸血鬼を連れて行くのは愚策だ。

 

驕った考えだが、私でこんな状況なのだ。

群れのみんなでは時間稼ぎですら不可能。

 

(でも、それでも)

 

私がどうにかしなければ。

群れ最強は私だ。

 

私が落ちたら群れの負けだ。

 

 

 

そう、再度決意を改めたとき―――――――――。

 

(あれ.......)

 

吸血鬼の姿を見失った。

 

おかしい。

決して目を離したつもりはないのに。

 

そうして魔力感知を周囲に行ったときだった。

 

「よぉ!!!」

 

頭上の木の葉で隠れた空から、吸血鬼が降ってきた。

一瞬の時間で起こった出来事だった。

 

(え.....?)

 

見えていたのに、《超直感》の警戒が鳴り響いているのに。              あまりの速さに私は反応出来ず―――――――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相手の背中から生える一本の尾に絡め取られてしまった。

 

 

 

 

 

 




ぜひぜひ感想や評価お願いします!
作者のやる気に直結しますよ(露骨)


追記 誤字報告はやくて悲しす。
   もっと丁寧にかけるように頑張ります。

全然書いてないけどイフリート戦終わったら、他の視点やる?

  • ヒナタのドロドロ感情劇場
  • リムルから見たナギサ
  • 日向と凪沙の昔話
  • 黙って続き書けや
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