遅くなってごめんちゃい
春期講習はゴミとだけ言っておこう。
評価とコメントお願いします!
みんなでやって作者のやる気をアップしよう!
追記 誤字報告ありがとう御座います、やっぱスマホ投稿難しいですね…これからは減らせるように頑張ります
地底湖から地上へと向かう一本道を俺はリムルと共に進んでいた。
なぜこの道が地上へと向かうのか断定できているのかと言うと、リムルが(こっちが地上に向かう道らしいぞ)と教えてくれたからだ。
―――俺の30日以上のマッピングが水の泡になった瞬間である。
(なぁ支援者さんよ、大賢者さんのが優秀じゃねっすか???マッピング間違ってんなら教えてくれても良かったじゃんよ)
『否 あなたのマッピングは間違っていません。現に地上へと向かう道ではなく、洞窟深部のマッピングは90%以上完了しております』
貴様はなんのためにマッピングを始めたのか覚えてないのか
『後々のためです』
(コイツ……)
心の中で会話しながらガッツリため息を吐いてやる。
こいつはたまに……というか毎回どっかしら自分の意思を出してくるか困る、支援者が『ワタシはスキルです』って言ってたじゃんよ。
どないなっとんねん。
「というかさ、なんでこの道が地上行きだって分かったんだ?」
俺は前をポヨポヨ進んでいるスライム………リムルに声をかけた。
(ん?あぁ、魔力感知のことか?)
リムルは軽い調子で返してくる。
(ヴェルドラに教わったんだよ。最初目が見えなかったからさ。それで出来るようになったんだけど、大森林さんがマッピングにも使ってくれて)
これだからチート野郎は困る。
「なにそれせっこ」
(いやいや、お前もできるだろ?後で教わってただろ?)
「俺感覚派じゃないし」
事実である。
俺はそこまでチートじゃないし、なんなら自分で出来ることやスキルすら把握していない。
吸血鬼(自覚あんまりない)、隠密行動(パッとしない)、
―――これしか知らないのだ。
(支援者さんや、俺にもそれできたりする?)
『解 使用はできますが、この一帯は個体名ヴェルドラの影響下に
あったため魔素濃度が非常に高く、精度が低下します。地上、もしくは魔素濃度の低い場所であれば誘導可能です』
うーん使えそうで使えねぇ。
『否 訓練で改善が見込めます』
今使えなかったら意味ないでしょうが。
そんな脳内会議を開いていると、前を進んでいたリムルがくるりと振り返る?……こっちを向いてきた。
(にしてもよくマッピングとかやってたな)
「まぁね、俺は水飲んでスキル作ったりできないからな。暇だったんだよ」
まぁ仮に出来たとしても作るのは支援者さんなので、おそらく変わらないが。
(普通あんな奥まで歩き回らないだろ…、まぁ助かるかもしれないぜ?後々使うかもしれないだろ?)
「そんなわけないだろ」
(人がフォローしてるのに反応それ!?)
当たり前である。
こんな気が滅入りそうな場所戻って来たくなんかない。
しかし……まぁ……なんか一個くらいマトモに使えるスキルがあったらいいんだけどな……。
『告 ワタシがいますよ』
(助かってるけどそういうことじゃないだろ!)
思わずツッコんでしまう。
便利なのは認める、むしろめちゃくちゃ助かってる。
だが今欲しいのは"サポート"じゃなくて"自分で使えるナニか"なのだ。
(また支援者さんと話してるのかよ……羨ましいぞ?大賢者さんは話しかけても返って来ないし)
(うちのは口が悪いんだよ)
口ではそう返して見たものの、正直なところ…。
(まぁ……いないよりは全然良いさ)
なんだかんだで助けられてばかりなのだから。
右も左も分からないこの世界で、最低限の情報と判断をくれる存在がいてくれるというのは―――
思った以上にありがたいものだろう。
『是 その認識で問題ないです』
(うっせぇ)
即座に帰す。
ヤッパリちょっと俺のこと舐めてるよね?
(でもさ)
リムルがぽよんと跳ねながら口を挟んできた。
(自分で使える能力ってのは分かるわ。なんかこう……やってる感じ欲しいよな)
「そう!それなんだよ」
思わず強く同意する。
「今の俺ほぼ、支援者頼りなんだよ……もっと魔法とか飛ばしてみたい」
(いや吸血鬼の時点でほぼほぼ魔法みたいなもんだろ…あと《隠密行動》があるじゃん)
「それはそれ、これはこれだ」
(めんどくさ)
「君も大概じゃないかね?」
軽口を叩きながら俺は自分の手を見る。
変わっていない、というか人間と同じ手。
吸血鬼になったという実感が全く湧いてこない。
(なにかできるはずなんだけどなぁ)
誰に言うわけでもなくそう俺は思った。
◆
一本道をしばらく進むと大きな門で道が塞がれていた。
洞窟の中にある人工物、怪しい匂いがプンプンである。
「おぉ、ダンジョンっぽい」
思わず口に出してしまうくらいには、余りにもゲームで見慣れた光景だった。
『告 その感性にはいささか間違いがあるかと』
やれやれ、オマエもわからんやつよの…。
俺の記憶が読めるんだったら分かるだろ?
「そうだよボス部屋前には大きな扉!これ作ったやつはわかってるぜ!」
(あー分かる。なんか急にそれっぽくなるよな)
リムルまでノッてきたのだから俺の感性は間違いじゃない。
支援者のロマンが足りていないのだ。
『否 スキルにロマンを求めるのはどうかと』
(非効率とか言うなよ夢がないな)
(お前らなんの話ししてんだよ)
リムルが呆れたように割り込んでくる。
「いいか?こういうのはロマンが大切なんだ」
(いやわからんでもないけど)
「だろ?」
『否 理解不能です』
大丈夫だいつか分かるようになる。
いつか異世界モノの最初のヒロインは白髪クール系か金髪ドジっ娘かはたまた別物か論争しようぜ?
『否 必要性を感じません』
「なんでだよ大切だろ!?」
(いや別に大切とは思わないけど)
「お前もそっち側かよ!」
くだらないやり取りをしながらも、俺達は扉の前に視線を戻した。
(ところで支援者?これどうやって開けるの?)
『告 こちら側からは開けられない構造のようです』
まさかの欠陥構造である。
外(からしか)開き(ません)だとは思わなかった。
(俺の水刃でいけるか……?)
なにやらリムルがぶっそうなことを言っているが気にしない。
俺も俺で何かしらの手段を―――
『告 こちら側へ接近する魔力反応を確認』
はぇ?
『スキル《隠密行動》を発動します』
コイツ……ッ有無を言わさず発動しやがった……!
なんて思うまもなく俺はリムルを抱え上げて、壁の隙間に突っ込み滑り込んだ。
(お、おいナギサ――)
(なんか来るらしい)
小声…いや念話で制する。
直後
―――ゴゴゴ、と。
重い音を立てて、目の前の扉が開いた。
(……は?)
さっき開かんって言うとったやんけ
いや…それよりも、なんか来る。
「おいおい、やっと開いたか。錆びて鍵穴すらぼろぼろじゃないか」
「まぁしょうがないでやんすよ。何年封鎖されていたか分かんないんですから。それより本当に入って大丈夫なんすかね?」
「ガハハハハハハッ!万が一襲われても問題ない!なぜならこの俺がいるから!あのバジリスクすら討伐したんだぞ!」
「絶対それ嘘でやんすよね?あんたBランクっすよね?バジリスクB+なんすけど?」
「あぁもううるさいわねあんたたち!魔物に気づかれたらどうすんの!?」
「「あんたが一番うるさい(っすよ)」」
………やかましい三人組が入ってきた。
(なんだコイツラ…)
思わず呆れる。
さっきまで感じていた重い気配が台無しである。
(めっちゃ喋んじゃん……)
(人間………だよな?)
となりの――まぁ腕の中なんだけど。
リムルがそう震えて念話を飛ばしてきた。
(多分?冒険者とかじゃね?)
装備を見れば一目瞭然だった。
剣に鎧、軽装の短剣使いに、ローブ姿の魔法職。
どう見てもそれっぽい三人組である。
(冒険者ってやつだよな…)
(っぽいな)
しかし問題は相手が何者かではなく
(このままやり過ごすか?)
それとも……………
(いや、まだ動くべきじゃない)
下手に接触して面倒事になるのはゴメンだ。
『是 合理的な判断です』
珍しく支援者が肯定してくれた。
(だろ?)
幸いなことに彼奴らは気づいていない。
このまま―――と思ったが、
「んぅ?」
ローブの女がピタリと足を止めた。
(おい)
嫌な予感がしたり
おそらく気づいているわけではない。
だけど違和感は覚えてるようだ。
(おっふ……これヤバくね?)
(離せーーー!!俺だけは逃げ切ってみせるんだ―――!!)
(ふっ……死なば諸共よ。共にゆこうぞ)
(アッーーーーーー!!)
――念話ではこんなアホなことをしているが、現実は大ピンチである。
頼むから行け!そんまま行け!
マジで帰れ!
そんな祈りが通じたのかはわからないが―――
「どうしたんすか姉さん?なんか宝箱でもあやしたか?」
「うぅん……なんでもないわよぉ。さっさと調査して帰りましょう」
…………どうやら行ったみたいだ。
(っはぁぁぁぁぁ…………)
思わず心からのため息を吐いた。
助かった。
マジ助かった。
「生きた心地しなかった…」
(ほんとそうだよな……)
リムルも同じことを思っていたらしい。
「てかお前さっき俺のこと見捨てようとしなかった?」
(気のせいだろ)
「いや絶対違うだろ」
(気のせいだろ)
「いや、違」
(気のせいだろ)
押し切られてしまった。
とはいえ……人間か…。
こうして目にすると妙な感覚だ。
懐かしいような、でももうそっち側じゃないような。
(ナギサ?)
「いや、なんでもない」
少しだけ、沈みかけた思考を振り払う。
きっとそのことを考えるのは後ででいいだろう。
(とりあえず、アイツが完全に離れるまでは動かない、だな)
「オケ」
俺たちは息をひそめたまま、その場に留まることにした。
―――まだ何も終わってない気がしたから。
いやー全然書いてないけどIFとかは思い浮かんでくるのどうにかなんないのかなぁ?
感想、評価、どしどしください!
頑張って書くので(必死)!
全然書いてないけどイフリート戦終わったら、他の視点やる?
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黙って続き書けや