【仮想戦記】 The Islands War  二次創作   作:perry

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八話

ローリダ共和国 植民地軍総司令部会議室 七月四日

 

 

 いつものメンバーが招集された会議室には、重苦しい空気が漂っていた。無理もない。『プランB』とは、戦争がもはや避けられないことを示しているのだから。

 皮肉なことに、戦争を回避しようと身を削ってきた者たちが、ニホンとの戦争で武功をあげるはずの役職についている。

 

「みんなも知っている通り、順調に国内世論は開戦へと傾いてきている」

 

 昨日から、心なしか頬がこけたような気がする。俺は呻くように呟いた。

 ラジオや新聞など、各種メディアが一斉にニホンの情報を――平たく言えばその悪行を――垂れ流し始めたのはいつからだろう。その内容が真実かどうかは定かではないが、確実に国民はあおられている。民衆に必要なのは真実ではないのだ。

 

「昨日、平民派のデロムソス=ダ-リ=ヴァナス議員にニホンの脅威について説明したが、ダメだった」

 

「……原因は何だ?」

 

 いつもの軽薄な空気とはまるで逆の、枯れた雰囲気をまとったアドルフが質問する。

 

「一つに、今回持っていったデジカメが挙げられるが、まあ、それが直接の原因だとは思わない」

 

「デジカメ……、フィルムがなくても景色を写し取れる機械のことだったか。……なぜそれが問題だったんだ?」

 

 アドルフも実際に会談に同席し、ニホンとの隔絶した技術差をこの目で見ている。デジカメを見せれば何らかの反応を引き出せると、俺も疑っていなかった。この部屋の全員が同じ思いだっただろう。

 

「これを見てくれ」

 

 いつの間にか取り出したデジカメには、S●NYという英語のアルファベットが刻まれている。

 

「どうやら議員は、これがニホン製でない証拠だというんだ」

 

「何故、ニホン語があるのに、わざわざ全く異なる文字体系を使う必要がある? それはこれらの製品がニホンで作られたものではないからだ! ……らしいよ、かなり強引だけどね」

 

「だとしてもニホンが強力な軍事力を持っていないという証拠にはならないじゃない!」

 

 物分かりの悪い議員への不満を隠せないエミリーに苦笑しながら、俺は続けた。

 

「結局、そんな理屈の妥当性は問題じゃない。戦争が始まらなければ困る、ただそれだけさ。

 さて、というわけで戦争回避の道は閉ざされた。自分たちに今できることは、自軍の被害を少なくすること」

 

「もしくは、勝つ、ことだな」

 

 ようやくいつもの雰囲気に戻ったアドルフが、軽く言い放つ。こうした切り替えの早さも、彼の美徳の一つだ。

 

「勝つって……簡単に言ってくれるな」

 

 脳裏に、かつて"常勝将軍"などという大仰なあだ名を連呼された記憶がよみがえる。

 

「大丈夫ですよ。エンクルマ司令なら勝てます」

 

 自信満々に言い切るハーレン少佐から、俺は目をそむける。今までの勝利は実力よりも運の要素が大きいと思っているので、こういった尊敬の眼差しが正直、苦手だった。

 

「と言ってもだ。正直、正面からやり合うのは勘弁してほしいな」

 

「確かに」

 

 通信・情報担当のサムスが同意する。俺は頷いた。

 

「あなたの秘蔵っ子の防疫隊は使えないの?」

 

「お前も知っているだろう? BC兵器はスロリア大陸の真ん中で使うような兵器じゃない」

 

 BC兵器とは、生物・化学兵器のことである。化学兵器の代表例としてはマスタードガスやサリンなどが挙げられる。生物兵器は、その名の通り細菌などを利用したもので、取り扱いは難しく、生き物を扱うようなものだ。

 植民地での暴徒鎮圧などに使用したことはあるが、正直なところ兵器としては扱いにくいことこの上ない。防疫隊が俺の管轄にあるのは、その実験データを植民地軍大学付属病院にフィードバックさせるためだ。医学の進歩に人体実験はつきものなのだ。

 

「使うとすれば、後方基地へのテロぐらいしかないだろうな」

 

「それ、使えるんじゃない?」

 

「それはニホンに使う、ということかい?」

 

 その問いにエミリーは軽く頷いた。

 

「今回の会談で、私たちとニホンの間には隔絶した技術差があることは分かる。けど、技術だけが戦争の勝ち負けを決める訳じゃないわ」

 

 エミリーの助言(?)を聞きながら、薄れつつある前世の記憶を掘り返す。世界最強と謳われたアメリカがベトナム戦争で敗れた原因は何か? 結局は、国内世論の支持が得られなかったからではないだろうか。

 

 ……確かに日本の都市でテロでも起こせば、世論が動いて戦争終結に向かう……とはならないだろうな。自衛隊がスロリアから撤兵したとして、今度は本土への報復だ、となるのが目に見える。

 しかもこれは、すべてが上手く運んだ場合の話だ。逆に国民感情を激昂させるだけかもしれない。あの国は振れ幅が大きいからな。

 激昂と言えば、今回の戦争で何としても阻止しなければならないのは『神の火』の投下だ。あの国最大のトラウマを呼び起こしたとき、何が起きるか……。

 

 ふと我に返ると、司令部の軍人たちの視線が俺に集まっていた。

 

「しかし、どうやってニホンでテロを起こす? 工作員なんてニホンにはいないだろう?」

 

「それに関しては大丈夫だ。昨日、情報局から、なんとかニホンで活動できる体制が整いそうだとの報告がきた」

 

 サムスがここぞとばかりに話に入ってきた。

 

「どれくらいかかるんだ?」

 

「あと一か月もあれば支部なりなんなり作って活動できるらしい」

 

「一か月か……」

 

 それまでに戦争が始まることはないだろうが、支部ができるに越したことはない。俺は頭をかきむしり、呻くように言った。

 

「分かった。ニホンへのテロもオプションの一つとして考えておこう」

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

日本国 東京 首相官邸

 

 

 この世界でも有数の賑わいを見せる東京。その首相官邸で、老人がビジネススーツをきっちりと着こなした男から報告を受けていた。優しげな目を細めながら詳しく聞いていたその老人は、日本の要人――内閣総理大臣 河正道その人だった。

 報告の内容は、先日行われた、国交のない国の、それも軍事組織との会談についてである。当初はさほど注目されていなかった会談だが、相手国が現在日本が支援しているスロリアへ侵攻しようとしているという事実が判明したことで、外務省内でにわかに注目を集めるようになっていた。

 

「で、そのローリダという国とのパイプは構築できたのかね」

 

 質問を受けていた男――西原は、内心でこの事態を引き起こした東スロリア課課長・寺岡祐輔を罵っていた。年齢と地位を考えれば、彼こそがこの日本国実質的な代表者へ報告するという大仕事を担うべきなのだ。それを西原が押し付けられたのは、寺岡が季節外れの風邪にかかったからに他ならない。

 冷や汗をかきながら西原は答える。

 

「い、いいえ、第三国を通して会談を打診したのですが、どの国からもよい返事をいただけず……」

 

「つまり、上手く行っていないということだな?」

 

 痛いところを突かれた西原は、さらに嫌な汗をかきながら言い繕おうとするも、結局よい言い訳も思い浮かばず、口をパクパクと動かすばかりだ。

 そんな西原を気の毒に思ったのか、河首相は穏やかに退室を促す。ほっとした顔を隠さず退室する西原と入れ違うように、猪のような体格の男が入ってきた。

 彼の名は神宮寺一。自由民権党幹事長という重職にありながら、河とは大学時代からの付き合いで、公私ともに支え合う間柄だった。

 

「面白い情報を外務省が掴んだんだって?」

 

 神宮寺が年季の入った顔をにやつかせながら問いかける。一国を背負う首相に対する緊張のかけらも感じられない。転移後の混乱する政界をともに渡り歩いてきた"戦友"の間に、壁など存在しなかった。

 

「掴んだというより、向こうから落ちてきた、というべきだろうな」

 

 ローリダの軍事組織が自ら接触を求めてきたという報告に、河は外務省への失望を感じずにはいられなかった。この世界に転移してから鍛えに鍛えられてきた外務省ならば、すでに相手国とのパイプを築いていても不思議でないと思っていたのだ。

 

「まぁ、彼らを責め過ぎないようにな。かの国は特別らしいからな」

 

 神宮寺の耳にもローリダの情報は断片的に入っていた。曰く「帝国主義で周辺国を植民地化している」「スロリア大陸もその手中に収めようとしている」「ゆくゆくは日本も植民地化しようと虎視眈々と狙っている」。さすがにそれらは噂の範ちゅうにすぎず、正確な情報が必要だった。

 

「帝国主義か……、ややこしい事にならなければいいのだが」

 

 呟く河に、神宮寺は苦笑する。河らしい、と思うと同時に、少し危ういようにも感じた。

 

「国民には公開するのか?」

 

 この世界にはまだ確認されていない国も存在する。日本の近くに膨張主義をとる国があることは、不必要な恐怖心を煽ることになりかねない。難しい判断だ。

 少し俯いて考え、河は答えた。

 

「……伏せておこう。交渉もしていない国なんだから、それにまだ軍事組織と接触したに過ぎん」

 

「そうか。そうだな」

 

「ああ。……そろそろ時間だ」

 

 河はそう呟き、首相官邸を後にする。日本の将来を背負う男に、休みはない。

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 七月六日 ローリダ共和国植民地軍総司令部、国防軍総司令部ともに第一執政官から侵攻の内示を受ける。一週間以内の作戦案の提出を命令。

 

 七月十日 国防軍総司令部、作戦案を提示。

 

 七月十二日 植民地軍総司令部、作戦案を提示。二日後に委員会の招集を決定。

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

ローリダ共和国 七月十四日 首都アダロネス 共和国元老院

 

 

 高級軍人用の黒塗りの車を降りると、自分でも分かるほど顔が歪んでいたと思う。心の内は不安でいっぱいだった。

 

 目の前にそびえる元老院は、いつにもまして他を寄せ付けない厳格な雰囲気を醸し出している。あの場所で衝撃の事実を知ってから、俺の心が休まることはなかった。正直、寿命が縮まる思いだ。

 溜息をつきながら階段を上がる。なぜわざわざここへ来なければならないのか。できることなら来たくなかった。叶うはずもない思いを無理やり抑えても、この顔だけはどうにもならない。胃が荒れに荒れまくった原因に自ら向かおうというのだから、せめて自分の頑張りを認めてほしいものだ。

 

 とはいえ、このあと散々言われるのだろうと思うと、どうしても足が遅くなる。戦争回避が不可能と判明した時点から、植民地軍は文字通り不眠不休で作戦を立案していた。

 一番ニホンを警戒していた俺自身が作戦立案に関わらないはずもなく、ここ最近は目の下のクマが消えなかった。

 

 この歳になってデスマーチを強いるな……帰ったら真っ先に残業規制を提言してやると心に誓いながら、現実から逃げ出したくなる。しかし、逃避したところで現実が待ってくれるはずもない。気づけば俺は会議場の前に立っていた。

 

 今回の委員会は、俺が爺とタッグを組んでいた頃に開設されたものだ。

 戦争が本格化した際、執政官をはじめ見識のある議員などに作戦案を説明し、質問を受ける。いわばプレゼンの場だ。軍と議員の意見を擦り合わせるという目的で開かれる委員会ではあるが、国防軍などは作戦を平気で無視するので、実際のところ意味があるのかは疑問だ。

 

 扉を開けると、まだ半分も委員が集まっていないようで、人はまばらだ。空席が目立つ。

 時刻を確認すると、まだ三十分ほど早い。好奇心を多分に含んだ視線があちこちから注がれた。今回の戦争に植民地軍が、というより俺が反対しているのは噂になっているらしい。

 

 ……落ち着かないな。見知った顔はいないかと周りを見渡すと、ひどく目立つ女性が一人。

 

 うわ、なんかオーラが出てるぞ。

 

 近づきがたい雰囲気をまとったその議員は、俺をどん底に落とした張本人、ルーガ=ラ=ナードラだった。

 

「ナードラ議員! あなたもいらっしゃっていたのですか」

 

 近づくと議員も気づいたようで、振り返った顔が一瞬こわばるも、すぐにいつものような笑顔に戻る。

 

「これはエンクルマ司令ではありませんか」

 

 遠い記憶にある彼女の対応と比べると、少し冷たい気がする。まあ、それも仕方がないだろう。俺はこの戦争に反対しているのだから。

 

「ナードラ議員はどうしてここに?」

 

「私はニホンとの外交団代表に選ばれましたので」

 

「それはそれは……」

 

 仮面のような笑顔を浮かべ、なめらかに答える彼女との間に、薄い壁を感じる。おそらく意図的なものだろう。彼女の有能さを知っているだけに、ニホンとの交渉を彼女が主導するというのは、少し不安がある。いや、他の人物の方が逆に危険かもしれない。いきなり外交団を人質に取りかねない。

 もしかしたら……とまで考えかけ、すぐに首を振る。そんな近代国家がどこにある。どこかの未開部族でもあるまいに。

 

「……今回の作戦、楽しみにしています」

 

 そう言い放ち、彼女はその輝く金髪をなびかせながら近くの国防軍バーヨ大佐のもとへ向かう。確か同期だったかと、あやふやな記憶を思い起こす。

 

 そんなことより、目先のプレゼンが重要だ。戦争を避けることはできなかった。だが軍人として自分の考えをはっきり示せる場がある、今がその機会だ。

 荒れた胃をさする。俺の言葉一つに、多くの命がかかっている。何があっても、我が軍を絶望へ向かわせるだけは阻止しなければ。

 

 決意を新たにして、俺は自らの"戦場"に考えを巡らせていた。

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 ナードラは先ほどの会話を思い返していた。特に注目すべき情報はなかったが、彼の声は疲れ切っていた。顔色も幽鬼のようにやつれ、目の下のクマが健康状態を如実に物語っていた。

 

 四か月ほど前、今いる元老院でひどく狼狽するエンクルマの姿を見たことがある。確かに彼は、あの時ひどく焦っているようだった。

 それからほどなくして、ある噂が議員たちの間で囁かれ始める。"エンクルマ司令はニホンに勝てないと言い切った"という、にわかには信じられない内容だった。もちろん、最初は誰も信じなかった。それはそうだろう、彼はこの国一番の英雄であり、"常勝将軍"の異名をも持つ傑物なのだから。

 どうせ今回も国防軍の嫌がらせだろう。誰もがそう思った。

 

 しかし、その後の彼の行動は異常だった。実力を高く評価されている植民地軍情報局が活発に動いたようでもあるし、植民地軍上層部も頻繁に会議を開いていた。

 疑惑を決定的にしたのは、ニホン側との会談を植民地軍が設定・要求したからだ。強大な権力を握っているとはいえ、軍人が直接仮想敵国と交渉を持とうと行動するのは、明らかに異常だ。いつもならば強力な軍事力を背景に、相手に屈辱まみれの降伏文書へサインさせるだけなのだから。

 

 しかも、ナードラが独自に得た情報によると、エンクルマ司令が平民派のデロムソス=ダ-リ=ヴァナス議員と接触したらしい。話した内容までは漏れてこなかったが、想像はつく。植民地軍と平民派議員は協力関係にあるはずだから、両者が一致して動けるとすれば――"戦争の中止"であれば、すべてに筋が通る。

 

「……ひどいクマだな」

 

 先ほど隣に移動した同期のバーヨ大佐が、エンクルマ司令の方を向いて呟く。確かに彼やそのお付きの秘書など、植民地軍の関係者には揃ってクマが出来ていた。

 国防軍のバーヨ大佐はこの年でこの地位、まさしくエリートコースの申し子だったが、所属派閥は国防軍派だ。国防軍の目の敵であるエンクルマと親しくするなど土台無理な話だった。

 

「あの……噂は本当なのかしら?」

 

「さぁね、どっちにしても今日分かることさ」

 

 芝居がかった仕草で肩をすくめる友人に、ナードラは思わず微笑む。

 そわそわするバーヨ大佐に、彼女は疑問を投げかけた。

 

「どうしたの? やけにそわそわしているじゃない」

 

 バーヨは、無意識にしていた動作を友人に指摘され、悪戯が見つかった子供のような笑みを浮かべて言った。

 

「今回の作戦立案には、自分も関わっていてね。作戦が評価されるかどうか、気にしているのさ。……ナードラ、執政官殿は何か言っていたかい?」

 

 そのまれな才能と行動力を執政官ですら一目置くほどのナードラは、事前に執政官と短い会談の機会があった。

 カメシス執政官はその時、子供のような笑みを浮かべて「楽しみにしておきたまえ」と意味深なひと言を吐いたのだった。

 そのことをバーヨに伝えると、彼は少し考えるように首をかしげた。

 

「確かに意味深だな。どっちにもとれる」

 

 再び考え込む友人の姿を見ながら、ナードラは思う。もしも巷で流れる噂が本当だとすれば、他の軍人たちはどう思うのだろうか?

 それに……いつも邪魔をしてくる国防軍が、今回のニホンとの会談について何も手を出していないのも引っかかる。ナードラ自身、身内同士の組織が互いに足を引っ張り合う愚は承知していたが、彼らの関係は容易に修復できるものではないように思えた。

 

「バーヨ、あなたはもしあの噂が本当だとしたら、どう思う?」

 

「あの噂というのは、エンクルマ司令が負けると言ったらしいことかい?」

 

 ナードラは無言で頷く。バーヨは困ったような顔をしていたが、少し経ってから、自らの考えを確かめるように、ゆっくりと言葉をつないだ。

 

「もし彼が本気でそう言っているとしたら、怒りがわくね」

 

 そう言いながらも、彼の顔は比較的穏やかだった。

 

「本当だとは信じたくないが……一度も戦わずして負けるなんて、味方を動揺させるようなことを、仮にも英雄が口にしてはいけないと思う。それに……」

 

 胸を張ってそう答える彼の目は、自信に満ちていた。そしてそれは、決して根拠のない妄想ではなく、数々の経験に裏打ちされたものだった。

 

「キズラサ神に祝福された我が軍が、東方の蛮人に負けるはずがない」

 

 自信満々に言い切るバーヨを見て、ナードラの胸に何か温かいものが宿った。一国の英雄がそんなことを言うはずがない。あり得ないはずだ。

 

 しかし、彼女の思いは裏切られることになる。

 

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