シャングリラ・フロンティア〜廃ゲーマーがゆく   作:こくとうまんじゅう

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貴方は何の為にゲームをしますか?

「ふぅ~…やっと買えたぁ」

 

 

 

青年の名は、孤星 遥。名古屋某大学に通う新大学1年生である。

 

 

「シャンフロ買う為にバイトのシフト増やしてがんばったからなぁ…感慨深い」

 

 

 

シャングリラ・フロンティア、通称シャンフロ。

 

 

 

1年前の春に発売されたフルダイブ型VRゲームで、総プレイヤー数3000万人のいわゆる“神ゲー”と呼ばれている。プレイヤー達は其の世界の住人「開拓者」となり、広大な世界を自由に生きていく………というのが、シャンフロの特色の謳い文句らしい

 

 

アパートに帰還した遥は、早速パッケージからカセットを取り出し、ゴーグルの挿入口に入れダウンロード終了を待つ。

 

其の間に携帯でシャンフロについて調べ、どのようなゲームなのかを調べながらゴーグルをベットに投げ置き水分補給をする。

 

 

ダウンロードが終わったので、ID及びパスワードを設定し頭にゴーグルを付け、ベットへ身を委ねた

 

 

 

「いよいよだな…俺を楽しませてくれよ“神ゲー”!」

 

 

 

期待を膨らませながら、遥のシャンフロは始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白くまっさらで果ての見えない空間に、タイトル画面が表示された後キャラメイク画面が現れる

 

 

 

「キャラメイクかぁ…性別は男としておいて…種類多いな?!ざっと50はあるんじゃね?流石神ゲーだ!」

 

 

 

遥は今までやってきたゲームには到底ないほどの量のカスタマイズの広さだった。髪色や目の色を始め、アクセサリーに肌色や体格、人種も選び、自由に作れるキャラメイク。今まであまり真面目にキャラメイクしたことが無かった遥でさえも真剣に考えてようと思わせた

   

 

「リアルをベースに髪色は銀髪に…へーメッシュも入れれるんだコレ。蒼色のメッシュを入れよう。目は瑠璃色で、身長は5cm高い185cmに………と」

 

自分のアバターに満足した遥はキャラメイク終了ボタンを押し次の画面に移動した。

 

「職業は…いや職業も多いな!?剣士とか闘士とか武器系ジョブだけだと思ってたわ」

 

とりあえず安定の「剣士(片手剣)」を選択しまた次の画面に移動する

 

 

 

「そして次は…出身?なんだそれ?」

 

 

 

ヘルプによると、シャンフロというゲームには職業だけではなく出身も設定可能らしく、各々上昇補正と下方補正が組み込まれているそうだ

 

 

 

戦士であれば、刀剣系武器の所持中ATKの上昇系の出身である「剣客」やMPの上昇補正がかかる魔法使い系出身である「深き信仰」などいろいろあるようだ。

 

画面をスクロールしていい感じの出身を探していると、ふと気になる効果を持つ出身を見つけた。

 

出身「英雄願望」

特殊なイベントとの遭遇確率の増加、特殊なジョブに着くとスキルを覚えやすくなり全ステータスに上昇補正がかかるが、それ以外の職の間は全ステータスに下方補正が入る。

 

 

英雄にならんとする者。それは果たして勇者となるか蛮勇となり散るか。しかしそれは確かに誰かの心を救うのかもしれない

 

 

いいね。カッコいいじゃん!

一応他の項目の中を片っ端から探して、良さそうな出身を探す。そうして遥は幾つかの候補を見付けた。

 

 

 

まずは『騎士道精神』。NPCとの会話や好感度が上がり一部スタミナSTMと筋力STRに上昇補正が掛かるが、カルマ値が高くなりすぎると下降補正がかかるようになる

 

  

 

そして『星見の才』。特殊なクエストとの遭遇確率が上がる。が、それが良いものか悪いものかはランダムとなる

 

 

 

 

 

「「英雄願望」にしよう。やっぱこういう固有…この世界ではユニークだっけか…こういうのって夢があるよな」

 

 

 

 

出身を決定し、最後にプレイヤーネームを打ち込む。

 

 

 

「名前はアストラっと。これで完成」

 

ちなみにこの名前は遥か先の「星」というところから来ていたりする。

 

 

 

最終確認ボタンを押して、シャンフロのプロローグが流れ始める。遥…アストラは早くゲームをやるために事前にオープニングを視聴済みなのでスキップする

 

 

この春、また新しいプレイヤーが世界に生まれ落ちたのだった

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