勇者一行はアリアハンからロマリアへ。
しかしロマリアには着いたものの問題点が出てきた。
何かと言うと武器が弱くて出てくるモンスターに対抗し辛いからだ。
何せ現時点で勇者、商人、遊び人の装備は銅の剣。
盗賊はトゲの鞭。
アリアハンでは余裕だった装備もここロマリアではキツくなってきた。
勇者「そろそろ買い換えよう」
ユユナ「さんせーい」
カイン「問題は何に換えるかだな」
勇者「俺とピプルとユユナは鉄の槍を装備しよう」
カイン「俺が装備出来る武器がないな」
勇者「仕方ない、次のカザーブの村で何か装備出来る物が売っているかもしれないので今はトゲの鞭で我慢して欲しい」
カイン「へーい、て言うかよくカザーブなんて村を知ってるな」
勇者「ああ、地図を眺めていたら村や街の名前は何となく覚えた」
カイン「へー流石勇者」
勇者「という訳でピプル…」
ピプル「ちょーと待って、鉄の槍の購入ストップよ」
勇者「どうして?」
ピプル「情報ではそのカザーブの村にチェーンクロスが売っているからよ」
勇者「チェーンクロス?」
ピプル「そう、私やカイン、ユユナが装備出来る敵グループを攻撃できる武器」
勇者「そんなモノがあるんだな」
ピプル「どうせ買うなら高くて良いモノを買いましょう、この辺りのモンスターの強さはちょっと洒落になってないし」
勇者「皆んなの武器はそれで良いとして俺の武器は?」
ピプル「勇者のはこれよ!」
ピプルはみんなに紙を見せた。
紙には『来たれスゴロク場』と書かれている。
勇者「スゴロク…場?」
怪訝な顔を見せる勇者にピプルは街で仕入れてきた情報を話す。
ピプル「そう、スゴロク場、この城から北に行くとあるみたい、丁度城とカザーブの村の中間よ」
勇者「これは一体何をするんだ?」
ピプル「スゴロクみたいね、詳しくは知らないけど」
勇者「そんなモノが…」
ピプル「伝説のスゴロク王が作ったみたいね」
勇者「伝説のスゴロク王?」
ピプル「そう、そのスゴロクをゴールしたら景品が出るみたい」
勇者「景品?」
ピプル「ゴールまで辿り着いたら賞金500ゴールドと鋼の剣が貰えるそうよ」
ユユナ「わー、何か凄そうー」
ピプル「これは是非とも行ってみなくちゃならないわね」
勇者「何かは知らないけれど、カザーブの村には行くから寄り道していこうか」
カイン「カンダタって奴はそのカザーブ方面にいる気がするのか?」
勇者「そう、地図を眺めていた時にピンときた」
ピプル「なら決定ね、私達はカザーブに行く」
カイン「え?、もしかして今からか?」
ピプル「何か問題が?」
カイン「もう一泊して明日から出るってのは?」
ピプル「ロマリア王にも挨拶したし街も回った、既に一泊しているしあと何の用事があるの?」
カイン・ユユナ「格闘場で賭札を買う!」
ピプル「却下よ、あんな何が勝つか分からないギャンブルに貴重なお金を使って賭けられないわ」
カイン「ちょっとだけ」
ピプル「ダメ」
ユユナ「どうしてもー?」
ピプル「ダメよ、あんなモノ胴元が儲かるように出来てるんだから」
勇者「さぁ、カザーブに行こうか」
カイン「へーい…」
ユユナ「はーい…」
カインとユユナは不満そうな顔を見せたがギャンブルに足を踏み入れると所持金はすぐ無くなる。
かつての世界では戦士が負け続けて散財した経緯がある。
それで魔法使いが怒った事が勇者の頭を過ぎる。
大説教の末に二度と戦士は格闘場に行かないと誓わされ事は収まったが、あの時の魔法使いは本当に怖かった。
いや、静かにキレていた僧侶もまた怖かったが。
「魔法使いリサか…」
懐かしい名前だ。
それにしてもリサはこの世界にはいないのか?
戦士ダロムも賢者カタリナも本来ならアリアハンのルイーダの酒場に登録されていた筈だ。
しかしこの世界にはいない。
まだまだ分からない事だらけだ。