ナイルの悪魔「集まったか!」
マミーズアイA「集まった」
イシスの砂漠のど真ん中で砂漠のモンスター達の数を数えるナイルの悪魔。
日に当たりジリジリと燃えるような暑さの中、並んでいるのはモンスターの混成部隊。
数百匹の地獄のハサミ、キャットフライ、火炎ムカデ、人食い蛾達である。
ナイルの悪魔「もうじき勇者がイシスの国に来る…からそこを叩く」
最初の計画ではイシス国に潜入し勇者が街に来たら宿屋で眠っているトコロを倒す予定だった…が人間達に見つかり兵に追われて撤退し失敗した。
仕方なく砂漠の中央に陣を張り、魔物達をかき集め勇者がイシスの街に入る前に襲って倒す計画に変えた
ちなみにアッサラームに行ったベビーサタンはキャットフライからの報告で勇者に倒されたようだ。
流石は勇者オルテガの血を引く勇者だ、一筋縄ではいかない。
これは気を引き締めてかかる必要がある。
ナイルの悪魔「だが勇者を倒せば俺が四天王になれるチャンスだ!」
四天王ウォーロックは謎の魔法使いに倒されたらしい。
つまり今は四天王の座が一つ空いている。
自分が手柄を立てれば四天王の座も夢ではない。
四天王、それは誰もが憧れるポジションだ。
「ほー、かなりの数が揃っているな」
不意に少し離れた場所からいきなり男の声で誰か話しかけてきた。
見ると人間だ。
ナイルの悪魔「え?」
一体どこから来たのか?。
分からないし突然現れた。
というか何故にこんな砂漠の真ん中に人間が一人でいるのか?。
しかも魔物の群れを前に臆する事なく話しかけてくるなどあり得ない人間だ。
ナイルの悪魔「誰だお前は!」
戦士「俺か?、ただの戦士だ」
ナイルの悪魔「戦士か、確かに戦士の格好だ」
戦士「悪いがお前達を倒させてもらう」
ナイルの悪魔「倒す?、俺たちをか?」
戦士「そうだ」
ナイルの悪魔「もしかしてお前一人か?」
戦士「そうだ」
ナイルの悪魔「笑わせるな、人間の戦士がたった一人で俺達を倒せると思ってるのか!」
戦士「やってみなければ分からないぞ?」
ナイルの悪魔「かかか、そんなものやる前から分かっている」
戦士「お前達の目的は勇者を倒す事だろ?」
ナイルの悪魔「げげ!、なんでそれを知っているんだ!?」
戦士「やっぱりな、イシスの街に潜んでいた辺りそんなトコロだろうと思った」
ナイルの悪魔「そうか!、お前はイシスの街から来た追手か!」
戦士「まぁ、そんなトコロだ、それにしてもお前は見た事がないモンスターだな」
ナイルの悪魔「俺はナイルの悪魔、勇者を倒し四天王になる者だ!」
戦士「四天王?」
ナイルの悪魔「そう、魔王様配下の中でも特に側近である力を持つ四魔の事だ!」
戦士「ほー、その四天王というのはどんな者がいるんだ?」
ナイルの悪魔「かかか、知りたいか?、ならば冥土の土産に教えてやろう、まずはヤマタノオロチ様だ」
戦士「ヤマタノオロチか…」
ナイルの悪魔「そしてレヴナント様」
戦士「レヴナント?、どんな者だ?」
ナイルの悪魔「聞いて驚け、お前達人間の中でも最強の勇者と言われたオルテガを破って火山に叩き込んだお方だ」
戦士「なるほど、勇者オルテガを破ったのか」
ナイルの悪魔「そして四天王最強と呼ばれているのがボストロール様だ」
戦士「ボストロールが四天王最強か、なるほど」
ナイルの悪魔「俺は勇者を倒して空いている四天王の座に座る」
戦士「空いているというのは何だ?、最後の者は死んだのか?」
ナイルの悪魔「ウォーロック様はこの間ガザーブ地方で人間の魔法使いに倒されたらしい、信じられない事だが」
戦士「あー、リサが何か少し強いモンスターがいたとか言っていたがそいつがそうか」
ナイルの悪魔「リサ?」
戦士「その魔法使いの名前だ」
ナイルの悪魔「なに?、その魔法使いを知っているのか?」
戦士「まぁ…な」
ナイルの悪魔「ソイツが何者か教えろ」
戦士「俺を倒したら教えてやる」
ナイルの悪魔「かかか、これは良い、勇者の首だけでなく魔法使いの情報も得てバラモス様に報告すれば俺は間違いなく四天王だ!」
戦士「そうか…それじゃやるか」
そう言うと戦士は剣を抜き放った。