ドラクエ3 転生ループ勇者   作:まガロン

32 / 48
とある夢

何やら女性の独り言が聞こえる。

 

「うふふふ…もうすぐだわ…、もうすぐあの宝石が私のものに…」

 

私は女性のいる部屋を覗いた。

 

「そうよ!、隣の国が持っていても仕方ないものね

この私にこそ相応しい、うふふふふ」

 

それはこの国の王妃だ。

私は王妃に話しかけた。

 

私「あの…」

 

王妃「どうかしましたか?

今この国が大変な事はあなたも知っていますね?

そう…隣の国がこの国に攻めてこようとしているのです

その事を知り、我が王は攻め込まれる前に隣の国を攻める事にしました

さぁ、もうすぐ出陣です

貴方も頑張ってくるのですよ」

 

私は王妃のいる部屋を出て階段を下りる。

そこは玉座があり王が座っていた

その前には兵士達がズラリと居並ぶ。

 

王「皆のもの、心して聞けっ!

不届にも隣の国がわが国を攻めようとしているそうだ。

しかし幸運にも王妃の情報から事前にその事を知ることが出来たっ!

攻め込まれれば国は荒れよう

だからワシは攻められる前にこちらから攻める事にした

どう思う?ハンビル将軍?」

 

ハンビル将軍「はっ!、もしその情報が正しければ王の判断は然るべきものかと…」

 

王「わっはっはっ!

それは心配無用!

わが王妃がワシに嘘をつく必要などどこにあるというのだ?、そうであろう将軍?」

 

ハンビル将軍「はっ!、まさしく!」

 

王「よろしいっ!、ではゆけっ!、わが勇敢なる兵士達よ!」

 

ハンビル将軍「はっ!」

 

王の号令と共に将軍や部下の兵士達が一斉に階段を下りていった。

私は王に近づき話しかけた。

 

王「ん?、あまり見ない顔だな?、そなたは出陣に参加せぬのか?」

 

私「はい、王様」

 

王「そうか、兵士ではないのだな、では下がっていなさい」

 

私は王の側を離れ隣の部屋に行く。

隣の部屋では大臣が深刻そうな顔で部屋の中を行ったり来たりしていた。

私は大臣に近づいた。

 

大臣「困った…一体どうしたものじゃ…

ん?、見ない顔じゃな

ええい、この際誰でもええわい!

いいか、これはじゃな、例えばの話なのじゃが…

例えばじゃな、もし王が間違った事をしようとしても王の命令は絶対じゃと思うか?」

 

私「いいえ」

 

大臣「そうか、王の命令であっても自分が間違っていると思えば従う必要はないのじゃな?」

 

私「はい」

 

大臣「正しいか正しくないかの判断が人によって違うというのもよくある話じゃ、その場合は王の判断より自分の判断により行動する…とそういう訳じゃな?」

 

私「はい」

 

大臣「そうか…そなたならそうするか…

あい分かった、もう下がってよいぞ」

 

私は悩んでいる大臣の側を離れて将軍達が降りていった階下に向かった。

 

 

私「…」

 

その夢はかつて見た夢。

そして時々見る夢。

そして久しぶりに見た夢。

その夢に出てくる王や王妃はいつ頃の時代の王や王妃だろうか?。

少なくとも今の時代ではないのは確かだ。

歴史的には昔このイシスがアッサラーム王国と戦い勝った記録がある。

今より100年近く昔の話だ。

ならばこの夢はその当時の夢という事になるのだが、自分が生まれる前の夢など見る事があるだろうか?。

普通はあり得ない訳だが…。

この不可思議な謎を解き明かさなければならない。

 

私「私の名はソクラス、こうやって朝が来るのを待っている」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。