はじまりの錬金術士のアトリエ ~ 神様の贈り物 ~   作:遊佐

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はい、アンケートありがとうございました。
結果は……『メルルまで引き延ばしてもええんやで』に決まりました! やったね!
いやー危なかった! 正直トトリ編飽きていたので、これ以上増やさなくて済んだ!

というわけで黒ドラゴンもグラスエレメントも含めて、その他のボスはボッシュートになりました。
新しく賢者の石作成もなくなったよ、よかったね、マリーちゃん。


48

アランヤ村――

 

「……そうか。最後までアイツはアイツだったか……」

 

半月かけて船と共にトトリが戻り、グイードとツェツィは、トトリから事の顛末を聞いていた。

 

「う……ぐす……」

「おねえちゃん……」

「ごめんね。ずるいわよね……諦めたふりしてたのに、今更」

「そんなこと……」

 

トトリがツェツィを慰めていると、グイードが立ち上がって扉を開けた。

 

「お父さん?」

「……ゲラルドにも話しておくよ。遅くなるから先に寝てなさい」

 

そう言って、外へと出ていくグイード。

 

「ぐすっ……うう……」

「おねえちゃん……泣かないでよ。わたしだって……」

 

二人が互いに抱き合って、泣き出す。

と――

 

「おおーい! トト……」

 

ガチャっと音がして扉が開く。

 

「わっ!?」

「「 え? 」」

「あー………………」

 

そこにいたのはジーノだった。

 

「わ、わりぃ。なんかまずい所にきちまったか……」

「う、ううん。大丈夫。それより……どうしたの?」

「あ、うん。お前の船の様子見てたら、なんか知らないちっこいのが出てきた。で、とりあえず連れてきたんだが」

「ちっこいの……ちむちゃん?」

「だったら驚かねーよ。ほれ」

 

と、ジーノが後ろ手で捕まえていた物体を前に出す。

そこには――

 

「はなしてー!」

「ピアニャちゃん!?」

 

そこにいたのは、いるはずのない少女だった。

 

「なんでここにいるの!?」

「えへへ……ついてきちゃった」

「ついてって……どうやって!?」

「食べ物の箱の中に隠れてた」

 

ピアニャはそう言うが……半月もの間、密航がバレないのはおかしくないかい?(メタ)

 

「……知ってる子?」

「はっ!」

 

ツェツィの言葉に、マリーとエリーの惨劇が頭によぎる。

 

「お、おねえちゃん、ダメだよ!?」

「……もう。ちゃんと反省しましたから大丈夫よ」

 

ツェツィの眼が理性的な瞳をしているのを見て、トトリはほっと息を吐く。

 

「さっき話した村の子。それにしても……ダメじゃない。ピルカさんも心配してるよ?」

「やだ! 帰りたくないー!」

「うわ、暴れんな!」

「ジーノくん、小さい子に乱暴はダメよ? ピアニャちゃん?」

「うん?」

「私はツェツィ。よろしくね」

 

そう言って、ピアニャに手を差し出す。

 

「つ、つぇ……ちぇちーぃ?」

「あはは。言いづらいわよね……とりあえず何か食べるかしら?」

「食べるー!」

「はい。じゃあ用意するわね」

 

そう言って、ピアニャの手を取って立ち上がった。

 

「おねえちゃん……いいの?」

「マリーちゃんやエリーちゃんよりは大きいけど、この子も小さいもの。どうするかは、少し落ち着いてから考えましょ」

「やったー! ごはん、ごはんー!」

「あはは。マリーちゃん、エリーちゃんとは違った感じね」

「そりゃ、あの二人は……」

 

中身は老人だもの、というのは言うのを控えたトトリ。

考えが不穏当なのは、どうしようもないのであった。

 

 

 

   ―――― ★ 神さまの贈り物 ★ ――――

 

 

 

次の日――

 

「……それでピアニャちゃん。どうしてついてきたの?」

「だって、あそこにいたら死んじゃうんでしょ? だから!」

「あ……」

 

トトリが言いよどむ。

 

「……でも、ちゃんとピルカさんに伝えてから来たの?」

「ううん。多分止められると思ったから言ってない」

「それは……」

 

ピアニャは子供ながらにわかっていたのだ。

あそこが危ないということを。

だが、今までは逃げだすことが出来なかったのである。

子供が一人、雪の中でどうやって逃げられようか。

しかして、絶望の中でその手段が来てしまった。

図らずもトトリが来たことによって。

 

「ピアニャ、帰らないよ!」

「……うん。帰れとは言わないし、言えないよ。けど、ピルカさんには伝えなきゃダメだよ。向こうできっと心配してる」

「………………うん」

「だから、私がピルカさんに伝えてくるね」

「ほんと!?」

「うん。だから……おねえちゃん。真面目な話するから、一旦ピアニャちゃんの髪を弄るの止めて」

「えー……」

 

なにしてんのん……

 

「はあ……私が向こうの村に報告してくるから、ピアニャちゃんの世話をお願いしていい?」

「もちろんよ!」

「けど、いい!? もうマリーちゃんやエリーちゃんの時みたいなことはしないでね! メルお姉ちゃんにも伝えておくからね!」

「うっ……も、もちろんよ」

 

あやしい……

 

「はあ……ピアニャちゃんも嫌なら嫌って言わないとダメだよ? おねえちゃんは際限がなくなる時があるから……」

「んーん! ピアニャ、ちぇちー好きだよ!」

「かわいい!」

 

ガバッとピアニャに抱き着くツェツィ。

それを胡乱げに見るトトリ。

 

「本当に……大丈夫かなぁ?」

 

 

 

   ―――― ★ 神さまの贈り物 ★ ――――

 

 

 

「……というわけでメルお姉ちゃん、お願いね?」

「まっかせなさい! さー今度は、どの衣装着せようかしら!」

「……だめだ。こっちもやる気満々だ……」

 

お蔵入りになっていた衣装を出してこなきゃ、とルンルンで自宅へ向かうメルヴィアを見ながら、トトリは盛大に溜息を吐くのであった。

どっとはらい。




ちなみにトトリ編で出すはずだったマリーとエリーの奥義はメルルで出します。メルルで新しい奥義を作らなくてすんじゃったい。

よかったね、ミミちゃん。全部君が悪いんだよっていう所だったよ(謎)
「なんでよ!」
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