はじまりの錬金術士のアトリエ ~ 神様の贈り物 ~ 作:遊佐
結果は……『メルルまで引き延ばしてもええんやで』に決まりました! やったね!
いやー危なかった! 正直トトリ編飽きていたので、これ以上増やさなくて済んだ!
というわけで黒ドラゴンもグラスエレメントも含めて、その他のボスはボッシュートになりました。
新しく賢者の石作成もなくなったよ、よかったね、マリーちゃん。
アランヤ村――
「……そうか。最後までアイツはアイツだったか……」
半月かけて船と共にトトリが戻り、グイードとツェツィは、トトリから事の顛末を聞いていた。
「う……ぐす……」
「おねえちゃん……」
「ごめんね。ずるいわよね……諦めたふりしてたのに、今更」
「そんなこと……」
トトリがツェツィを慰めていると、グイードが立ち上がって扉を開けた。
「お父さん?」
「……ゲラルドにも話しておくよ。遅くなるから先に寝てなさい」
そう言って、外へと出ていくグイード。
「ぐすっ……うう……」
「おねえちゃん……泣かないでよ。わたしだって……」
二人が互いに抱き合って、泣き出す。
と――
「おおーい! トト……」
ガチャっと音がして扉が開く。
「わっ!?」
「「 え? 」」
「あー………………」
そこにいたのはジーノだった。
「わ、わりぃ。なんかまずい所にきちまったか……」
「う、ううん。大丈夫。それより……どうしたの?」
「あ、うん。お前の船の様子見てたら、なんか知らないちっこいのが出てきた。で、とりあえず連れてきたんだが」
「ちっこいの……ちむちゃん?」
「だったら驚かねーよ。ほれ」
と、ジーノが後ろ手で捕まえていた物体を前に出す。
そこには――
「はなしてー!」
「ピアニャちゃん!?」
そこにいたのは、いるはずのない少女だった。
「なんでここにいるの!?」
「えへへ……ついてきちゃった」
「ついてって……どうやって!?」
「食べ物の箱の中に隠れてた」
ピアニャはそう言うが……半月もの間、密航がバレないのはおかしくないかい?(メタ)
「……知ってる子?」
「はっ!」
ツェツィの言葉に、マリーとエリーの惨劇が頭によぎる。
「お、おねえちゃん、ダメだよ!?」
「……もう。ちゃんと反省しましたから大丈夫よ」
ツェツィの眼が理性的な瞳をしているのを見て、トトリはほっと息を吐く。
「さっき話した村の子。それにしても……ダメじゃない。ピルカさんも心配してるよ?」
「やだ! 帰りたくないー!」
「うわ、暴れんな!」
「ジーノくん、小さい子に乱暴はダメよ? ピアニャちゃん?」
「うん?」
「私はツェツィ。よろしくね」
そう言って、ピアニャに手を差し出す。
「つ、つぇ……ちぇちーぃ?」
「あはは。言いづらいわよね……とりあえず何か食べるかしら?」
「食べるー!」
「はい。じゃあ用意するわね」
そう言って、ピアニャの手を取って立ち上がった。
「おねえちゃん……いいの?」
「マリーちゃんやエリーちゃんよりは大きいけど、この子も小さいもの。どうするかは、少し落ち着いてから考えましょ」
「やったー! ごはん、ごはんー!」
「あはは。マリーちゃん、エリーちゃんとは違った感じね」
「そりゃ、あの二人は……」
中身は老人だもの、というのは言うのを控えたトトリ。
考えが不穏当なのは、どうしようもないのであった。
―――― ★ 神さまの贈り物 ★ ――――
次の日――
「……それでピアニャちゃん。どうしてついてきたの?」
「だって、あそこにいたら死んじゃうんでしょ? だから!」
「あ……」
トトリが言いよどむ。
「……でも、ちゃんとピルカさんに伝えてから来たの?」
「ううん。多分止められると思ったから言ってない」
「それは……」
ピアニャは子供ながらにわかっていたのだ。
あそこが危ないということを。
だが、今までは逃げだすことが出来なかったのである。
子供が一人、雪の中でどうやって逃げられようか。
しかして、絶望の中でその手段が来てしまった。
図らずもトトリが来たことによって。
「ピアニャ、帰らないよ!」
「……うん。帰れとは言わないし、言えないよ。けど、ピルカさんには伝えなきゃダメだよ。向こうできっと心配してる」
「………………うん」
「だから、私がピルカさんに伝えてくるね」
「ほんと!?」
「うん。だから……おねえちゃん。真面目な話するから、一旦ピアニャちゃんの髪を弄るの止めて」
「えー……」
なにしてんのん……
「はあ……私が向こうの村に報告してくるから、ピアニャちゃんの世話をお願いしていい?」
「もちろんよ!」
「けど、いい!? もうマリーちゃんやエリーちゃんの時みたいなことはしないでね! メルお姉ちゃんにも伝えておくからね!」
「うっ……も、もちろんよ」
あやしい……
「はあ……ピアニャちゃんも嫌なら嫌って言わないとダメだよ? おねえちゃんは際限がなくなる時があるから……」
「んーん! ピアニャ、ちぇちー好きだよ!」
「かわいい!」
ガバッとピアニャに抱き着くツェツィ。
それを胡乱げに見るトトリ。
「本当に……大丈夫かなぁ?」
―――― ★ 神さまの贈り物 ★ ――――
「……というわけでメルお姉ちゃん、お願いね?」
「まっかせなさい! さー今度は、どの衣装着せようかしら!」
「……だめだ。こっちもやる気満々だ……」
お蔵入りになっていた衣装を出してこなきゃ、とルンルンで自宅へ向かうメルヴィアを見ながら、トトリは盛大に溜息を吐くのであった。
どっとはらい。
ちなみにトトリ編で出すはずだったマリーとエリーの奥義はメルルで出します。メルルで新しい奥義を作らなくてすんじゃったい。
よかったね、ミミちゃん。全部君が悪いんだよっていう所だったよ(謎)
「なんでよ!」