はじまりの錬金術士のアトリエ ~ 神様の贈り物 ~ 作:遊佐
いえ、投稿している日をまとめてやっているのは本当ですが、掲載日をまとめてとは言ってない(開き直り)
……すいません。物語の整合性を高める上で許容をお願いしますm(--)m
ロロナとマリーは鍛冶屋に来ていた。
「ほい、できたぜ。名付けて『夜風の衣』だ」
ハゲルが出してきたのは、マリーの体に合わせた薄闇の外套だった。
「思った以上に手間がかかったが、まあ布の面積が少ないのが助かったわ。これが嬢ちゃんクラスにだと面倒でいけねぇ」
「ありがとう……よっと」
マリーが、受け取った外套を羽織る。
「ふむ……軽いし動きも阻害しない。親父さん、腕がいいね、やっぱり」
「おうよ! こちとらこれで食ってるかんな!」
「ほえ……新しい素材で作った装備かぁ」
マリーが作った新素材の布。名付けて『ナイトフェザー』の布である。
これはとにかく軽い。ともすればふわっと浮くぐらいに軽いのだが、打撃にはそれなりに防御力があるという素材である。
ただし弱点もあり、属性攻撃に少し弱い。
「ありがとうね、親父さん」
「おうよ!」
「さて……これで最低限の装備はできたね。また採取に同行できるよ」
「あー……やっぱりいくの?」
「当然! 手袋も高品質にしたし、秘密兵器もあるしね」
「ひ、ひみつへいき!? なにそれ!」
「ふっふっふぅ! それは採取に出る時のお楽しみ!」
「うあー……楽しみなのと不安なのが半分半分」
ロロナは、天を仰ぎ見た。
だがそこに見えるのは、鍛冶屋の天井でしかなかった。
―――― ★ 神さまの贈り物 ★ ――――
「さて、採取日です!」
「あああああ……」
「おい、ロロナ。本当に本当に大丈夫なんだろうな?」
「多分……?」
「おおい!」
アーランドの街の正門で、イクセルと待ち合わせたロロナとマリー。
今回はイクセル一人である。
「てか、俺一人でいいのかよ」
「マリーちゃんが守られるのでなく、どうしても戦闘に参加するっていうから……」
「そりゃ、前聞いた話からすりゃわかるけども……」
「あとね、装備の具合も確かめたいんだって」
「装備って……武器ねーじゃん!」
「あるよ」
ロロナとイクセルの言葉に、懐から何かを取り出すマリー。
「それって……パチンコ?」
「うん。爆弾投げるくん3号」
「1号と2号はどこ行ったんだよ!」
「遠い空で素材に帰りました」
「えええ……」
「産廃にならないだけマシじゃないかな」
嬉々として言うマリーに頭を抱えるロロナ。
「てか弾は? 石を打つのか?」
「ううん、弾はこれ」
と、ポケットから小さく丸い赤玉を出す。
「なんだそれ?」
「ごくごく小さいニューズとフラムの弾」
「フラム!?」
「危険物じゃないの!」
「弾が当たった衝撃を撃発として、弾ける特性をフラムにつけたの。と言っても小さな火種を出す程度だけど、それでフラムへ着火して瞬間的に爆発させるようにしたのがこの弾」
「ほえ-……」
「ただ威力はフラムの十分の一程度まで抑えてる。けど、2発や3発まとめればそれなりの威力を出せるよ」
「またなんつーもんを……」
「コストも安くてそこそこ威力もある爆弾となるとね。あと、今のあたしでも使えるレベルとなるとこうなっちゃうの」
「マリーちゃん、ちょっと見せて」
「ほい」
ロロナにパチンコを渡す。
「これ……すごく軽い。それなのにゴムの伸び縮みが凄い」
「そこはグラビ石で軽量化して、鎖グモの巣に無色ゼラチンと魔法の絵の具で強化させてるし。持ち手と球を打つ部分はスティム鉱石と虹の精油で、耐久性と打ち出す弾の衝撃を瞬間保護するようにしました」
「すごーい!」
「な、なにが凄いのか全く分からないが、凄いのはわかった」
ロロナがマリーにパチンコを返して、イクセルが顔を上げる。
「さて! じゃあ出発だな!」
「あ、ちょいまち」
「?」
「ロロナ。今回の採取地、シュテル高地ってところだっけ?」
「うん、そう」
「方向はわかる?」
「え? ええっと……あっち」
「オッケー、んじゃこれ乗ってね」
「?」
そう言ってロロナの籠から取り出したのは、空とぶじゅうたんだった。
「? マリーちゃん? なんで空とぶじゅうたんを今出すの? これって戦闘でやられた時の……」
「うん、改良しました」
「え!?」
「それプラスで、街道を飛んでいけるように強化しました」
「ええ!?」
「これこそ空とぶじゅうたんでしょ?」
「ええええええええええええええええええええええええええ!?」
―――― ★ 神さまの贈り物 ★ ――――
「はわわわわわ……」
「はあ―……」
「はい、シュテル高地です。そして今はお昼です!」
「い、一日でついちゃったー!?」
「いや、正味半日だろ……」
唖然とした様子で目の前の採取地をみる二人。
どや顔のマリーが、その後ろでじゅうたんを纏めていた。
「さあ、れっつらごー!」
「ご、ごお……」
「とんでもねえな、これ」
そうして始まったマリー無双。
採取でも手袋もないのに高品質なものを取りまくる。
そして――
「敵だ!」
「まってました!」
「待ってないで!?」
キシャア!
敵はヴァルチャーとアポステル3体、計4体である。
「ヴァルチャーはこっちで狙うね!」
そう言ったマリーはパチンコを発射する。
ボムッ!
狙いたがわず、弾が翼に当たり小さい爆発。
怒ったヴァルチャーが、マリーへと向かってくる。
「マリーちゃん!」
「よっと」
叫ぶロロナの声とは裏腹に、軽い声でワザと攻撃を受けるマリー。
ダメージは、ほぼない。
「うん、防具の効果も悪くないね。属性攻撃がちょっと怖い以外は大丈夫そうかな。なんか装飾品で対応できそうだけど」
「ふえー……」
「ぼさっとするな、ロロナ!」
イクセルが、アポステルと応対しながら叫ぶ。
すかさずマリーが叫んだ。
「ロロナ! フラム!」
「あ、うん! ええーい!」
ロロナがフラムを投げる。
うまいこと敵全体を巻き込んだ爆炎にマリーが動いた。
「いただきっ! 連射ぁ!」
バシバシバシ、ボンボンボンっとパチンコの連射で敵を撃っていく。
ほどなく敵は全滅した。
「やったね!」
「よっしゃあ!」
「……むぅ」
喜んでハイタッチするロロナとイクセル。
その横で悔しそうにガサゴソと何かをしまうマリー。
「どうしたの、マリーちゃん」
「とっておきが出せなかった」
「とっておきって?」
「これ」
「んな!」
マリーが取り出したのはテラフラムだった。
「こいつの性能実験もしたかったのに……」
「ま、ままままマリーちゃん! それって!」
「多分いい威力出ると思うんだよね」
「………………」
「お、おいおい、ロロナ? それってそんなにやばいのか?」
「下手するとこの辺りが全部巻き込まれるかも……」
「え”!?」
「さすがにそれはないよ。昔作った超フラムのような量はないもん。メガフラムの3倍くらいかなぁ?」
「なにその危なそうな名前!? 聞いたことないよ!」
爆弾魔が徐々に発揮されてきたマリーであった。
新素材と新装備ですが、創作データを作りました。
というか、越智さんもやってたし、多分いいよね……?(ビクビク)
ナイトフェザー 軽量化された 丈夫
夜風の衣 MP+30 防御力15 速度10 空気の軽さ 良品質で攻撃回避・小 防御力+3 全属性-10
爆弾投げるくん3号(パチンコ) 攻撃力10+弾(通常攻撃は5 アシストは10 必殺技は全範囲攻撃30)速度+5 良品質で攻撃力+5
こんな感じです。
さて、在庫切れたのでまた書かねば。