転生姉妹と魔法少女たち【Remake Ver.】 作:MT75B
(前回のあらすじ)
見滝原市に着弾し、初めての魔女退治を遂行。
↑No Side
☆☆☆ーーー☆☆☆
↓伶 Side
その後も他の魔法少女に接触しないよう、たくさんの魔女を退治しまくった私たち。気が付けば見滝原市に引っ越してから1年が経過していた。その間に集まったグリーフシードの数は大体300個。魔女があまりにも弱すぎたせいで想定以上にホイホイと集まってしまった。ちなみにこのグリーフシード、女神さん曰く
女神「一定量の穢れを吸って放置すると魔女が発生しちゃうけど、未使用の状態なら保管しても大丈夫ですよ。」
とのこと。なので、全部アイテムボックスにぶち込んでいる。まぁ私たちは魔法少女じゃないからただの重りなんだけど、
晶「んで、今日はあの子がこ↑こ↓に引っ越してくる日なんやろ。上手いこと接触できるとええな。」
伶「だねぇ。」
そう、今日はまどマギハッピーエンド計画のターニングイベント、私の推しでもある暁美ほむらが見滝原市にやってくる日である。ちなみに日程は女神さまが教えてくれたよ。マジさんくす。
晶「ウチ姉御が推しの目の前でテンパらないか心配やねん。」
伶「それがね~全然緊張していないんだよ。むしろほむらをこの目で見ることができるんだ!ってワクワクしてる。あぁ生ほむら...ついに会えるんだ!うおぉぉぉぉぉ!!!!」
晶「よ、よかったな......」
伶「じゃあそろそろ行ってくる。」( ˙-˙ )スン...
晶「うわぁ急に落ち着くな!」
☆☆☆ーーー☆☆☆
伶「よぉ~し着いた着いた。意外と近かったな。」
寮から歩くこと15分、私はほむホーム近くの路地裏で待機していた。ほむホームではちょうど引っ越し作業を終えたらしく、引っ越し作業の人がトラックに乗って撤収する様子を確認できた。
伶(さて、どのタイミングで接触しようか。人ん家の目の前で仁王立ちするのは気が引けるし、かといってこのまま路地裏でこそこそしてるものタイムロスだしなぁ。)
そう考えているうちにほむホームの玄関扉が開き、さらさらした黒い髪をなびかせながら家主は姿を現した。間違いない、暁美ほむらだ。あぁ生ほむら!やっぱほむらは美人でかわいい!!ってそんなこと考えている場合じゃない。不思議なことに周りには私とほむら以外誰も居ないため、ほむらと接触する絶好のチャンスだ。
伶「...よし!」
私は気配を消しながら【テレポート】で瞬時にほむらの背後に回る。彼女の背中までは大体5m、魔法少女なら気づけるかもしれないが...
ほむら「今度こそまどかを救って見せる...!」
1人でそう意気込んでいたので多分バレていないだろう。そのまま4m、3m、2m...と近づき、ついに50cmの距離まで詰めれた。そして、ほむらの首の左側に殺気をほんのり込めたフィンガーガンを突きつけた。
ほむら「...っ!?」
彼女はビクッ!と反応し、即座に私の方に体を向けてレベッタを構える。銃口を向けられるのは想定内、私は構わず挨拶をする。
伶「はじめまして、暁美ほむらさん。」
ほむら「なっ!どうして私の名前を知っているの!?」
伶「おっ知りたい知りたい?でも条件があるんだよねー。」
ほむら「...内容次第では撃ち殺すわよ。」
そんなこと言ってるけど私の事は多分殺せないよ?と喉まで出かかったが何とかこらえる。あんま刺激させちゃうと良くないからね。
伶「そのレベッタを下ろし、話を最後まで聞いてくれること。」
ほむら「......」
伶「...あのぉ、インキュベーターとか魔女と魔法少女の関係も知ってるわけなんですよ。だからそれ下ろしてくれる?」
ほむら「...ッ!?...どこまで知ってるの。」
伶「うん、だから下ろしてって言ってるじゃん。あんま敵対関係になりたくないんだよ。」
ほむら「...わかったわ。」
ほむらはレベッタを下ろすが警戒心は未だに強く持っているように見える。それにここは公共の場だ、魔法少女のシステムやら私たちの正体を言うのにはあまりにもよろしくなさ過ぎる。
伶「下ろしてくれてありがとう。それと、よかったら私の家に来る?一応ここは公共の場ではあるからお互い話しづらいでしょ?」
ほむら「......そうね。お願いするわ。」
しゃぁぁぁぁぁぁほむらを家(寮だけど)に招けたぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!嬉ちぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!
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(移動中...)
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伶「こ↑こ↓が私の家だよ。といっても学校指定の寮なんだけどね。」
ほむら「おじゃまします。」
私はドアの鍵を開錠し、ほむらをリビングへと案内した。リビングにはソファで寝っ転がりながらじゃがりこをボリボリ食ってる晶の姿があった。
伶「ただいま~。ほむら連れて来たよー。」
晶「おかえり姉御ぉ~...ってはぁ!?そういうのちゃんと連絡してよ!!」
伶「いやDM送ったよ。」
晶「え、マジで?......ホンマや。」
伶「おうしっかりしてね?」
晶「マジですまん。すぐに着替えるからちょっと待っててなー。」
そう言って晶は彼女の部屋へ走っていった。
伶「いや~ごめんね。それと立ち話もなんだしそこのソファにでも座りなよ。」
ほむら「えぇ。」
私はほむらをソファに座らせてキッチンに向かい、T-falの電気ケトルでお湯を沸かす。
伶「ココアとカフェオレどっちにする?」
ほむら「私はいらないわ。」
伶「おっけーココアね。」
ほむら「話聞いてたの?」
晶「おまたせー!」
ジャージ姿から黒のTシャツとカーゴパンツに着替えた晶がリビングに戻ってきた。彼女は「ココアでおなしゃす。」ということなので、ココアのスティック粉末を3本をそれぞれのマグカップに入れてお湯で溶かした。
伶「はい、どうぞ。」
晶「ありがとー。」
ほむら「...私はお茶をしにここへ来たわけではないのだけれど。」
伶「まぁまぁ良いではないか。」
ほむら「はぁ...」
あ、そうだ。インキュベーターの侵入を阻害する結界張っておこ。あいつらに見られると今後がかなり厄介になるわけだし。
伶「(よし、これで大丈夫だな。)じゃあ話す前に軽く自己紹介から。私の名前は神崎伶、見滝原中学校の2年生です。よろしくね。」
晶「ウチは神崎晶、伶の双子の妹やってます。よろしくー。」
ほむら「あなたたちは知っていると思うけど暁美ほむらよ。それで、なぜ私の名前を最初から知っているのかしら。」
伶「...ほむら、【転生者】の存在って知っているかい?」
ほむら「......は?」
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神崎姉妹、転生の経緯を説明中...
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伶「___というわけです。」
晶「どう?納得した?」
ほむら「するわけないでしょう!!」
一通り転生経緯を聞き終えたほむらは声を荒げる。
ほむら「大体、私がまどかを救おうとしてる今が全部アニメの出来事だって言う時点でおかしいわよ!ふざけているにも程g」
伶「キュゥべえに騙される前のバカな私を、助けてあげてくれないかな。...これ、3度目の時間軸におけるまどかの最期の言葉だろう?」
ほむら「なっ!?」
伶「しかもその時手渡されたグリーフシード、オクタヴィア___さやかからドロップされた物なんだってね。」
ほむら「...そうなの?」
晶「え、逆に知らんかったの?グリーフシードに楽譜の刻印があったで。」
ほむら「......っ!」
ほむらでも知らないことってあるんだなぁと思いつつ私は続ける。
伶「ソウルジェムが魔女を生むならみんな死ぬしかないじゃない!、あたしってホントバカ...、独りぼっちは寂しいもんな、そして......約束するわ。絶対にあなたを救ってみせる!何度繰り返すことになっても、必ずあなたを守ってみせる!!」
ほむら「なんで......」
伶「なんでって、転生者ですし。」
ほむら「じ、じゃあ魔女の正体も言ってみなさいよ。本当に転生者なら知っていて当然よね。」
晶「...さっき姉御が言うとったやろ?その時手渡されたグリーフシード、オクタヴィア_____さやかからドロップされた物って。」
ほむら「あ......」
伶「ま、そういうことよ。これで信じてくれる?」
ほむら「信じざるを得ないわ。それで、あなた達の目的は何なの?」
んなもん決まってるよ。
伶「暁美ほむら、今まで繰り返してきた1か月のループからお前を引きはがす。」
ほむら「...はぁ?あなたたちに何ができるっていうの?魔法少女のことを知ってるって言ってもただの人間でしょう?」
伶「それがそうでもなくてね。」
私と晶はそれぞれのアイテムボックスから今まで集めたグリーフシードを全部放出した。
伶・晶「じゃーん!」
ほむら「これ、全部グリーフシードよね?」
伶「そう、その数なんと300!」
ほむら「300!?そんな数をどうやって...」
晶「意外と魔女結界が多かったからそれら全部攻略していった感じよ。もちろん近くに他の魔法少女がいたら彼女らに任せて放置したけど。」
伶「ちなこれ全部未使用品ね。だから魔女が出現するリスクはないよ。」
ほむら「待って、未使用品ってどういうことなの?」
伶「だって要らないんだもん。」
ほむら「...ん?あなた達って魔法少女のはずじゃ。」
晶「誰もウチらが魔法少女とは言ってへんよ?」
ほむら「.........はぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
☆☆☆ーーー☆☆☆
晶「あ!そろそろ買い出し行かんと。」
伶「あれ、今週の当番私じゃなかった?」
晶「先週変えてもらったやん。」
伶「そっか。じゃあ頼んだ。」
晶「行ってきまーす!」
晶はエコバッグを右肩にかけて元気よく自宅を後にした。
私は私自身と晶の戦闘スタイルや他に使えるチートスキル、他の魔法少女との接触歴について説明し、ほむらの時間停止作用が私たちにどう影響するかの実験も行った。実験から私はほむらが時間停止作用を発動している時でも余裕で行動できることが分かった。私が平気だったので多分晶も行動できるだろう。
改めて思ったんだけど時間停止強くね?1か月の制限付きとはいえやりたい放題じゃん...はっ!
伶「ほむら、もう一回時間停止してくれる?」
ほむら「えぇ...この力に制限があるのはあなた知ってるはずでしょう?それに何回も魔法を使ってしまうと...」
伶「その辺は大丈夫だよ、今認識阻害の結界張ってるし。だからお願いほむら!」
ほむら「もはやなんでもありね...」
ほむらは呆れながらもう一度時間停止を行う。
ほむら「やったわよ。なるべく早く終わらせて頂戴。」
伶「ういー。」
テキトーな返事をし、私は大きく息を吸い込み___
伶「上条恭介ぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!お前のその腐った性根叩きなおしてやらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
ほむら「」( ゚д゚)ポカーン
私が出せる最大音量で叫んだ。
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時間停止&認識阻害解除
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伶「いやーありがとね。おかげでスッキリしたヨ。」
ほむら「そ、そう......(耳壊れるかと思った...)」
いや~爽快爽快!やっぱ定期的なストレス発散は必要だってはっきりわかんだね。
ほむら「...そろそろお
伶「待って。」
晶に続いて玄関へ向かうほむらに私は彼女の肩をつかんで引き留める。あ、万が一のことを考えて結界張っておくか。
ほむら「悪いけどこれから用事があるのよ。」
伶「その用事が魔女退治なら今朝あらかたお陀仏させたから無問題だね。」
ふっ、こんなこともあろうかと事前に魔女は倒しておいたのだよ。なめんなよ若造が。
ほむら「どこまでお見通しな訳?」
伶「さぁ?」
ほむら「どちらにせよ話すべきことは全部話したはずよ。私がここに居る用はもうないわ。」
伶「最後に1つ聞きたいことがあるんだ。」
ほむら「.....手短で頼むわ。」
伶「ほむらが救いたいのはまどかだけなの?」
ほむら「私はまどかだけ救えれば十分よ。」
伶「本当に?」
ほむら「......えぇ。」
伶「ふーん......」
やっぱ素直じゃないなぁ。私は後ろから肩をつかむのをやめ、ほむらの正面に移動して続ける。
伶「正しくは、本当はまどか以外の3人も救いたいけど、それは無理だから諦めました。じゃない?」
ほむら「え...?」
伶「さやかは100%魔女化するし、マミは高確率で首持ってかれるか自害する。お前が魔法少女にふさわしい人格の持ち主って評した杏子でさえワルプルギス戦の前に死ぬことが多かった。そして、肝心のまどかはワルプルギス戦で勝ったとしても最凶の魔女になるか死ぬかのほぼ2択だった。100回近く時間遡行しても大体こうなる。だから全員救うのを諦めた。違う?」
ほむら「...そうよ、私だって最初は何度も救おうとした!でも...でも___」
ほむらの声はだんだん弱っていくように見える。それでも私は今後活動する上で大切なことを声に出していく。
伶「ほむら、よく聞いてね。仮にまどかだけが生き残ったとしても、彼女の友人であるさやかとマミを失っていたら、その苦しみを一生引きずることになる。」
ほむら「...!」
伶「つまり、ワルプルギスの夜を討伐したときに全員生存していること。この条件を達成して初めてまどかを救えたと言えるんだ。」
ほむら「そんなの、私1人だけじゃ...っ!」
何言ってんだ。ほむら、お前は___
伶「もう独りじゃない。」
ほむら「!?」
伶「確かに今までお前は独りだった。でも今回は魔女と戦えるイレギュラーが2人もいるじゃないか。さっきも言ったけど、私の目的は1か月のループからお前を引きはがすこと。私はもちろん、晶も全面協力する方針だよ。」
ほむら「でも、それだとあなたの命に対する危険が大きくなってしまう!妹さんだけを失う可能性だってあるのよ!」
ほむらの考えに対し私は息を大きく吸い込み___
伶「バァァァァァァァァカ!!!!!!」
と言ってやった。
ほむら「!?」
伶「私たちは最初からワルプルギスの夜を全員生き残った状態で倒す、【
この言葉には嘘偽りない、私と晶が本気で思っていることだ。
ほむら「なんで...なんで私なんかのために...そこまで...」
ほむらの疑問に対して私はニッと笑いながらこう答える。
伶「まどマギの中で一番好きなキャラクターがほむらだから!」
ほむら「へっ!?」
ほむらから珍しく気の抜けた声が出た。
伶「いや~最初はクールかつミステリアスでかっこいいなぁって思ってたら実はめっちゃ繊細で友達思いの子だって知ってうおぉぉぉぉ!!!!ってなってそっからもうほむら一筋よ!」
ほむら「え、ちょ_」
伶「んで今まさにあの暁美ほむらが目の前にいるこの状況!あぁぁぁありがとう女神さま!!あなたのおかげで私は今とっても幸せです!!!」
ほむら「ま、待っt」
伶「あ、メガネかけてたときも好きだよ?めっちゃ可愛かったし。あとあt」
ほむら「もういい!!もういいからぁ!!!!」
伶「!?」
どうやら知らない間に限界ほむほむオタクが出ていたようで、我に返ったときはほむらの顔がゆでだこのように真っ赤となっていた。
伶「ごめん!話がだいぶ脱線しちゃった。」
ほむら「......」
伶「まー何が言いたいかっていうと、今のほむらは頼れる人がいるってこと。なんかあったら遠慮なく言っていいし、それに対して私たちもできる限りサポートする。もちろん1人で悩みを抱え込むのはなしだからね!」
認識阻害の結界を解除しながら私は言う。
伶「はい、今日はこれで終わり!時間とっちゃってごめんね~。」
ほむらから「手短に頼む」って言われたのに15分も経っちゃったからね。そのへんはちゃんと謝っておかないと。
ほむら「神崎さん。」
伶「伶って呼んで、たまに紛らわしくなるから。で、どしたん?」
ほむら「...ありがとう。」
伶「...どういたしまして!」
そのとき、玄関のドアが勢いよく空いた音がリビングに響いた。晶が帰って来たのだろう。
晶「やばい!雨めっちゃ降ってきた!!」
伶・ほむら「...はい?」
晶の言う通り外はいつの間にか土砂降りの雨となっており、加えて風も強く吹いていた。
ほむら「困ったわ...傘持ってきてない。」
伶「晶は大丈夫だったの?」
晶「残念ながらお家の直前でビニール傘がお亡くなりに...あ、強風注意報と大雨警報出てるわ。」
伶「わーお。いつまで続くんだ?」
晶「ちょっと待ってねー.........あかん、夜中まで続く。」
伶・晶・ほむら「.........」
しばし沈黙_______
伶・晶「......今日泊まる?」
ほむら「お願いするわ...」
ほむらとのお泊りはめっちゃ楽しかった。
2話でした。今回結構長くなっちゃった。
次回はいよいよ原作スタートです。評価、感想諸々よろしくお願いします。