現実の競馬、ウマ娘の設定を無視した展開もありますのであしからず
プロローグ
某年4月、新学期、中央トレセン学園に今年も多くの新入生たちが入学した。その中に彼女はいた、名前はミラージュライン。
横浜のクラブチームで活動しているところをスカウトされて中央トレセン学園に入学することになった。
地元では有名小学生でジュニアの大会でいくつものタイトルを手にして天才ウマ娘と呼ばれていた。入学後の模擬レースでもその実力を遺憾無く発揮して同じ新入生や、視察に来たトレーナー達を驚かせていた。
銀色めいた芦毛の髪を靡かせて走る姿は美しく、中学生1年生とは思えない体格とスタイルが大器の片鱗を否応なしに感じさせる。
模擬レース後にはすぐさまトレーナー達に囲まれて勧誘される。周囲の新入生達の羨望の眼差しを受けながらミラージュラインはすぐには決められないからと保留にしてもらう。
ミラージュラインはトレセン学園にある2つの寮、美浦寮と栗東寮の内、美浦寮だった、基本的に2人部屋だが、ミラージュラインは二人部屋を1人で使う形になっていた。
その寮の部屋でミラージュラインは今日の事やこれからのことを考える。
中央トレセン学園でも自分の力は十分に通じる、それに沢山のトレーナーたちがチームにスカウトしてくれた。目標の3冠ウマ娘かトリプルティアラウマ娘になれるかもしれない。
それに、将来は海外に出てそれこそ、凱旋門なんかにも──────
希望に満ち溢れているミラージュライン、彼女は自分の未来は明るいと信じていた。実際にそれから何度が行われた模擬レースでも毎回トップになっていたし、幾度となくトレーナーたちに勧誘される。
そして、ミラージュラインはトップチームの1つチーム・アルナイルへの加入を決める。創設されてわずか5年のチームだったが、チーフトレーナーの北条正隆の手腕によってまたたく間にトップチームへと上り詰めた実力のあるチームである。
所属人数は20人以上で先輩達にはG1ウィナーも数名いてレベルの高い練習環境が整っている。その先輩たちや、同じチームに誘われた実力のある新入生たちと切磋琢磨すれば更に自分は速くなれるはずだ、それにチーフトレーナーの北条は気さくで接しやすい人間に感じたのも大きい。この人のもとでなら充実した競争ウマ娘のキャリアを歩めると思った。
明日はそのチーム・アルナイルでの初日の練習となる、ミラージュラインはそれを楽しみにしながらベッドに入る。
1人部屋なのは少しさみしいが、クラスやチームで友達も出来るだろう、そんなことを思いながらミラージュラインは眠りについた