転生特典が『SAO』なんですが上位互換機?があったのでアインクラッドを実装しようと思う 作:ケツ命騎士団
なお、この場を借りてお仕事を遂行しただけの月人の皆様およびそのファンの方々には先んじて深くお詫び申し上げます。
ほぼ説明回です。技量不足で申し訳ない。
時は遡る。条件を無事満たした俺は現実世界で指定されたマンションの一室*1にやって来ていた。鍵は開いており、中へと入ればサーバールームのようにPCとストレージ機器が所狭しと置かれ、中央には謎の水槽が鎮座してあった。中に入ったタケノコのような何かはまるで生き物のように存在を主張している。
ここからツクヨミに入り込めと事前に指示されたとおりに、瞼を閉じる。そして、未来からやって来た自称AI達と相見える。
「それじゃあさっそく聞かせてもらおうか? お前たちが一体何を企んでいるのか」
眼前には月見ヤチヨとユナが困ったような顔をして見合わせていた。
「明らかにオーバースペックのデバイスに仮想空間。管理人AIを騙る未来人。そして、彩葉がどう関わってくるのか。全部話してもらうぞ」
「えっと……一応念のために弁明しておくけど私たちは別に悪い事なんて企んで無いからね? ちなみにこの先の未来にデスゲームだとかを危惧しているなら無用の心配だよ。確かにスマコンの形状的に極小の危険性は完全には否定出来ないけど誤差の範囲だし、ナーヴギアのように脳みそをレンジでチン! みたいな真似は出来ないからね。あくまでただのXR*2デバイスに過ぎないから安心して欲しい。まぁちょっと性能は盛り過ぎたかもだけど」
「じゃあ一体何のために過去に来たんだ? 肉体を捨ててまで。助けて欲しいとは言うが、具体的に誰を何から?」
「そ、それは……」
言葉に詰まるユナ。そしてそんな彼女を見かねたのか月見ヤチヨが庇うかのように前に出る。
「『私』を助けるため。と言ったら?」
「キミを? というかそもそもキミは一体……」
「『かぐや』……と言ってもまだ明日奈には分からないよね。だってまだ、出会ってすらいないんだから」
伏し目がちに俯き、少し寂しそうにも見える様子でヤチヨはそう言葉を紡いだ。
「ちょっ! ヤチヨ! なんで」
「隠しきれるとは思えなかったから。それに、『明日奈』ならきっと何とかしてくれる。……でしょ?」
「う、うん。多分ね」
「ちょっと待て、勝手に話を進めるな。ちゃんと説明してくれ」
「ああもう! わかったよ! でも聞くからには絶対協力してよね! キミにも彩葉にも関わることなんだから」
俺にも彩葉にも? 鍵は月見ヤチヨ? の方だったのか。一先ず話を聞こう。判断はそれからだ。
※
そうして俺は未来に起き得る情報を得た。
来年の夏*3。月からやって来るという少女の話。彩葉が拾って育て、次第に互いに影響しあいながら成長して行くこと。
交友関係のあった俺を含めた周囲の人間を巻き込みながら、とある目的のため新人ライバーとして1ヶ月間新規ファン登録者数1位を目指し、なんやかんや途中色々あって集計最終日に彩葉の兄*4がリーダーを務めるトップチーム*5と『KASSEN』のSENGOKU*6ルールにて激戦を繰り広げた結果、なんと無事1位を奪取して報酬を得る。
が、ここでついに月からの迎えがやって来た。残された時間はわずか。月に返したくないと願う彩葉の望みを叶えるためKASSEN*7にてチート全力全開死力を尽くして月人を殲滅した
──消えたのだ。かぐやと呼ばれる事になった少女が。彼女が身に付けていた衣服と腕輪だけを残して。忽然と。お別れの挨拶すら出来ずに。
やり過ぎたのだ。月人が初めて『恐怖』を覚えるほどに。自重をせず『心意』を行使し『神器』を使い捨てに
圧倒的な勝利に沸き立つ彩葉達だったが、正攻法では勝てないと悟った月人たちは即座に計画を変更し、深夜。祝勝会で騒ぎ疲れ寝静まった隙を狙って秘密裏に少女を連れ去った。
そして、その後桐ヶ谷明日奈はその責任を取るべく目的は違えど茅場晶彦のようにVRマシン*8を使用。脳をスキャニングして
月でかぐやを発見するのは簡単だったらしい。だが、ここで問題が発生する。チートが一切使えないのだ。そこで悟る。詰みだ、と。大口を叩いておきながらチートが無ければ無力な小娘に過ぎなかった。
幸いなことに月人から排除されるようなことは無かった。おそらく『恐怖』ゆえにか近づくことすら禁じられていたのだろう。
そうしてなんらかの手立てが無いか模索しながらかぐやの側に侍り続け、幾許かの年月が過ぎた頃。彼女の元に『歌』が届いた。それを聞いたかぐやはもう一度地球に行くと決意した。仕事を手伝い、終わらせ自身を複製し引き継ぎをし、『姫』とともに『舟』を作り上げそれに乗って旅立った。当然ユナも共に。しかし、ここでも問題が発生する。
旅の途中、隕石と衝突したのだ。そのせいで狂いが生じる。漂着した地球は本来の到着時間から約8000年ほど前となった。
そこから2人と1匹は文字通り運命共同体となり、唯一ウミウシの身体を得た犬DOGE*9を通して世界に干渉しながら、あまりにも長過ぎる時を生きてきた。
全てはもう一度、酒寄彩葉に会うために。今度こそ、ハッピーエンドを迎えるために。
──しかし、この話を聞いて俺は改めて疑問に思った。チートが使えなくなったのはもしかすると別の要因があったのではないか? と。
即ち、このユナを名乗る存在はおそらく────
だが、今は置いておこう。色々と対策を練らなければならないのだから。
未来のこととは言えやらかした自分のケツは自分で拭かねばならない。
というわけで試合に勝って勝負に負けた時間軸からやって来たのがユナとなります。
彼女がいた元の時間軸がどうなったのか、はいずれ書けると良いなぁ……
次回は緩い話になる、はずです。
感想ならびに評価ありがとうございます。まだまだお待ちしております。
今後の展開(あくまで集計分析)
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このままじっくりコトコト牛歩進行
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ある程度飛ばして原作に突入