転生特典が『SAO』なんですが上位互換機?があったのでアインクラッドを実装しようと思う 作:ケツ命騎士団
スマコンを装着しながら初の友人が出来て思わず口角が上がる。ぼっち卒業だ。
「なにニヤニヤしてるの明日奈。そんなに私と友人になれて嬉しいの?」
「嗚呼そうだよ。何せ初めての友だちと一緒にゲームだからね。ワクワクが止まらないんだ彩葉」
「ふ、ふーん。そ、そっか……なんだか照れるな」
そう言いながらそっぽを向いてイヤホンを取り付ける彩葉によろしく頼むよ。友人と告げ、瞼を閉じて一足先にツクヨミに入り込む。
前回同様赤く焼けた空が夜へと変わり星々が輝く。お決まりの台詞*1が耳に届く。
しかし前回と違ったのはチュートリアル役となる人物がユナではなく、友人の推しである月見ヤチヨだったことだ。和装に身を包んだ白髪の美女。肩にはウミウシの様な白いマスコットFUSHIが乗っている。
「────。仮想空間ツクヨミへようこそ! 管理人の月見ヤチヨでーす♪」
彼女はこちらを見て一瞬目を見開き、聞こえないくらい小さく何事か口を動かした。その後にっこりと優しげな笑顔を貼り付けて自身とFUSHIを紹介する。
「本来ならこのままキャラクリエイトに移行するはずなんだけど、実はユナから頼まれごとをされてるからちょいと失礼して……えいやっ!」
「え、何して──」
「はい! 完成! じゃあまたね! 明日奈! いってらっしゃ~い」
有無を言わさず力強く手を引かれ、転移門となっている鳥居へと投げ出された。──やっぱりこいつもユナと同類かっ!
次会ったらユナ共々絶対に話聞かせてもらうからと、いたずらに微笑むヤチヨに声を張り上げて抗議しながら……空間が切り替わる。
「うおっ、と! とっ、あっぶな。……んで、ここがツクヨミかぁ〜テンション上がるなぁ」
キョロキョロと辺りを見渡して7色に輝く夜景。和で構成された世界に胸が高鳴った。そうだ、彩葉はどこに──
「おぉ〜。コケずに出てこれた人見るの初めてかも」
「うん? ひょっとして、彩葉、か?」
「え、明日奈なの? 茶髪めっちゃ似合ってて可愛いじゃん。でもそんな立派なアバター衣装初期にあったっけ」
実はキミの推しに無理やり変えられました。なんて言っても多分信じてもらえないだろうし、どうしてそんなことになったのか聞かれたら説明が非常に面倒くさそうだ。ゆえにここは笑って誤魔化す一択。
「あはは。ありがとう。実は知人からのいただきものでね……私も中身は知らなかったんだが似合っているなら幸いだよ」
「へぇー……随分と親しい間柄のようで」
「え、なんか怒ってる? 彩葉」
「いや、別に? ……でも、中身も知らなかったのに使うってことはそれだけその人のこと信用してるってことでしょ? 初めての友だちって言ってたくせになんか、こう……」
「いやいやいや! 違うって! 本当に! 彩葉が初めての友人だから! これは無理やり──あー、えー罰ゲームみたいなもので……なんでもするから許してください」
あいつら絶対許さねぇ! なんでこんな浮気してバレたやつみたいな感じになってんだ。というか、彩葉さんやちょっとなんか変じゃない? 俺そんなひどい格好してたりするの? どんな姿にしやがったんだあいつら。
「ふふっ、ごめん。少し意地悪だったかな。ちょっと嫉妬しちゃったのかも。でも本当によく似合ってるよ明日奈」
「あんま褒められてる気がしないけどありがとう。彩葉もめちゃくちゃ可愛いよ。狐耳と尻尾はもちろん和装にパーカーってすごく相性良いんだね」
「あ、ありがと。……明日奈の狐耳ともふもふしてそうな尻尾もよく似合ってるし緑系の爽やかな色と大胆に肩出しアレンジされた妖艶な和装*2もギャップがあってすごく可愛いと思う」
なんか、なんだこの……むず痒い感じ。猛烈に恥ずかしい。俺たちは一体何をしてるんだ。
「さ、さて。そろそろ案内を頼むよ彩葉」
「う、うん。……ところで、明日奈のユーザーネームって?」
「Asunaだけど」
「嘘でしょ……本名プレイする人初めて見た」
いやだって顔結城明日奈だし特にこれと言って思いつかなかったんだからしょーがないだろ。キリトは流石に重過ぎるし、ヒースクリフとでも名乗れば良かっただろうか? いや、やっぱそれだけは無いな。
今後の展開(あくまで集計分析)
-
このままじっくりコトコト牛歩進行
-
ある程度飛ばして原作に突入