転生特典が『SAO』なんですが上位互換機?があったのでアインクラッドを実装しようと思う 作:ケツ命騎士団
彩葉もといユーザーネーム『いろ*1』に案内されてツクヨミの街を歩く。そこには多種多様な動物の耳や尻尾、角だったりを生やし、世界観に合わせてかその多くが和にアレンジを加えた衣装に身を包んだ人々が往来を行き来し、この世界をそれぞれ楽しんでいた。
「すごい人の数だな。確かユーザー数が一億人に近いとかって何かの記事になってたっけ」
「そうそう、ホントすごいよね! ユーザーみんなヤチヨとユナ*2のファンで定期開催されるミニライブは常に超満員。握手券付きチケットの争奪戦なんてそりゃあもう大変な倍率でね──」
実に楽しそうだ。枷から解き放たれたかのように両の瞳がキラキラと輝き、子どものように純粋な笑顔を振りまく彩葉に本来はこっちが素の性格だったんだろうなと思考を巡らせる。
一体何が彼女をあそこまで卑屈にさせたのかは分からないが
「──その上私みたいな貧乏でも基本無料だから色んなワールドとかゲーム施設とかここの美味しそうなパフェみたいに食べたり飲んだりゲームしたりで1日中遊び倒せるのがすごい所だよね。まぁ、まだ味とか匂いは無理なんだけど」
「へぇ本当に味も匂いもしないんだな。それに冷たくも無い。なんだか変な気分だ。……なら、尚更頑張らないとな」
「え? 何を?」
「んー。まだ秘密。何時になるか分からないしね」
「えぇー何それ気になるんですけど」
「あはは。まぁ楽しみにしててよ。きっと後悔はさせないから」
分かった。じゃあいつか教えてね。と彩葉と指切りをする。よし、頑張るぞ。と気合を入れてパフェの残りを掻き込んだ。
※
フルダイブVRであるツクヨミのゲーム体験の花形と言えばやはり『KASSEN』だろう。ということで一先ずPvEモード*3を体験してもらうことにした。
内容としては戦国時代の合戦をモデルにしたアクションゲームで、本当に戦場の真っ只中にいるかのような360度の視界にリアルな音による没入感と、多岐にわたる武装。スキルやウルトを用いて戦う文句なしの神ゲーだ。
プレイヤー数は国内外合わせてぶっちぎりのナンバーワンを誇っており、なんと『KASSEN』専門のプロプレイヤーも数多く存在するほどだ。
ちなみに私の腕前はといえば、まあ多分中の上ってところかな。
「ルールは理解出来た? 明日奈」
「嗚呼。大丈夫だ。問題ない」
「それじゃあ行くよ! ついてきて!」
野を駆け、竹林を駆け抜けながらミニオン*4をブーメラン型の武装で斬りつけて花火に変えながら走る。制限時間内にミニオンを全て倒すことが今回のミッションだ。
ちゃんとついて来ているか気になってちらりと後ろを振り返るとそこにはレイピアを高速で突き出しながら鎧武者をものともせず追随して来る友人の姿があった。
──頼もしいことで。
初心者だと言うのにその姿は歴戦のプレイヤー顔負けの立ち回りだった。突き出される槍を素早く掻い潜り懐に飛び込んで超高速の連撃を叩き込み、次の獲物へと標的を変えて襲いかかる。
「やば、明日奈って何者? っと! よそ見してる場合じゃなかった。なんか余裕そうだしこりゃあ経験者として負けられないな!」
そこからは二人して無双ゲームも斯くやというほど大立ち回りした。戦闘結果は言うまでもなく過去最高評価を叩き出した。
「おつかれ。明日奈! すごいじゃん! 本当に初めてなの? 実はプロゲーマーとかじゃなくて?」
「嗚呼。お疲れ様、彩葉。プロでもないしちゃんと初めてのゲームだよ。ちょっと身体が勝手に動いただけ」
「へぇ〜天才じゃん。才能あるよ明日奈。プロ目指したら?」
「いやいや、無理無理。そう簡単な世界じゃないでしょプロゲーマーってそれに色々柵みとかありそうだし私には向いてないよ」
そうかなぁ? 容姿も良いし性格も言動も多分変なことやらかして炎上したりしなさそうだし行けると思うんだけどな。もし配信するようなことがあれば見たいと思うし。
「まぁプロ云々は置いておくとして……どうだった? 楽しめたかな?」
「ああ。とても。すごく楽しかったよ。やっぱり彩葉に頼んで正解だった。ありがとう」
「いえいえ。こちらこそ色々お世話になってて申し訳ないというか……ありがと」
「また一緒にゲームをしよう。時々ご飯も食べようか」
「うん。お願い。また遊んでくれたら嬉しい。今度は私が料理するね! 上手くできるかは分からないけど……頑張ってみる」
「それは楽しみだな。美少女の手料理なんていくら払えば良い?」
「何それー」
本当に不思議な人。
今後の展開(あくまで集計分析)
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このままじっくりコトコト牛歩進行
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ある程度飛ばして原作に突入