転生特典が『SAO』なんですが上位互換機?があったのでアインクラッドを実装しようと思う 作:ケツ命騎士団
学校。非常に面倒ではあったがどうしても行かねばならぬ理由があった。というのも3日前の事になる。ツクヨミでユナと追いかけっこ*1をしてようやく捕まえて口を割らせようとしたのだが、奴は図々しくも条件を出して来た。
それが都立武蔵川高等学校*2に通うことだった。というか既に入学が決まっていた。制服や教科書なんかもその日の内に届いた。あっと言う間に入学式を終え、簡単な自己紹介をすると即座に授業が始まった。
流石と言うべきか進学校のレベルは相応のもので、高校にもう一度通う事になるとは思わなかったが脳みそが良い*3こともあってか、授業について行く事自体は当然と言うべきか余裕そうだった。
その帰り道の途中。ばったりとお隣さんであり、友人でもある彩葉と遭遇した。制服姿を見ると新鮮でとても可愛らしい。……ん? その制服。どこかで──
「明日奈も武蔵川だったの!?」
「嗚呼。そうみたいだね。残念ながら一緒のクラスではなかったようだが、行き帰りくらいは一緒に行くのも良いかもしれないね」
「うん。あ、でも帰りはだいたいバイトがあるから……シフトが入ってない時に連絡するね」
「了解。彩葉とお揃いの制服を着ることになるとはね。これもまた一種のペアルックと言えるのかな?」
「うーんどうなんだろ。あ、でも制服で帰り道におしゃれなカフェとか憧れるよね」
そう言って笑顔を浮かべて隣に並んで歩く彩葉。随分と明るくなったものだと一安心する。
たまに母親からのお小言が無意識の内にこぼれ出るものの少し前までとは大違いだ。無事打ち解ける事が出来て良かった。そんな事を思いながら家路を2人で歩いて行く。
※
──まさか明日奈も同じ学校に通ってるとは思わなかった。そんな個人的な衝撃の事実が判明してからはや半年。私たちはなんだかんだ馬が合うのかあるいは合わせてくれているのか友好的な関係を築けていた。
時にはゲームをしたり料理をご馳走になったり一緒に料理をしたり勉強をしたり学校帰りにカフェに寄っておしゃべりに夢中になったり、バイト先が多忙過ぎるせいか突然急に辞めた人がいて店長から頼み込まれて急遽ヘルプをお願いしたり──あれ、私やっぱ貰ってばっかじゃない?
「うーん何か少しでも返せるもの……誕生日*4までに考えなきゃ」
何が良いだろうか? 余り高いものは受け取ってくれなさそうだし、そもそも明日奈って謎が多いんだよね……誕生日だって私が聞かなきゃ思い出さなかったくらいだし。
そのくせ私の誕生日*5にはご馳走を用意してくれたっけ。
たまに口調が乱れてたり男の人っぽくなるし、割とガサツというか雑だったり男相手に無防備過ぎるところもあったりして。かと思えば困ってる時には誰彼構わず手助けしてたりするしホント謎だ。
その上あの容姿だ。入学から既に何人もの告白を受けておりその度に玉砕して行く姿はもはや様式美と化している。
「明日奈の好みのタイプってどんな人なんだろ」
学校一のイケメンと呼ばれた人も容易く振られてたし、バイト先にヘルプで入ってもらった時にやって来ていたお金持ちそうな人からのプレゼントも断ってたし、女生徒からの手作りお菓子とかは不思議と喜んで受け取ってたけど──
「──それだっ! ケーキ、は好みが分かれそうだし、クッキーなら当たり外れはないはず」
小麦アレルギーでもないはずだし手作りの食べ物なら高額でもないし拒否される事はないはず! そうと決まれば材料を揃えて練習しなくちゃ。
※
9月30日。日曜日ということもありツクヨミにて作業を行うべく準備をしようとしていたところにチャイムの音が鳴り響き来客を告げる。
「彩葉? どうかした?」
「ええっと。その……これ!」
「クッキー? もしかしてこれ、手作りなのか?」
「う、うん。一応」
「めちゃくちゃ嬉しい。ありがとう彩葉。でもなんで──あ。そうか、今日」
「明日奈の誕生日、だよね。こんなもので申し訳ないけど日頃の感謝というかなんというか」
もじもじと指先を擦り合わせて視線を行き来させる彩葉に思わず笑みがこぼれる。可愛いらしくラッピングされた袋に入ったクッキーを取り出して眺める。
ツクヨミのマスコットキャラFUSHIに似せた形に焼かれたそれを口に入れる。ほのかな甘みとサクサクした食感が口内に広がった。
「うん。……美味しいよ彩葉。すっごく。美味しい。最高のプレゼントだよ。ありがとう」
「ホント、? 良かったぁ〜味見はちゃんとしたから大丈夫だとは思ってたけど明日奈の口にあって本当に、良かった」
まさか親族以外から誕生日プレゼントが貰えるだなんて思ってもみなかった。これは一生思い出に残るだろうサプライズだ。
「ありがとう。彩葉」
そうして彼女は照れくさそうに笑った。
今後の展開(あくまで集計分析)
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このままじっくりコトコト牛歩進行
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ある程度飛ばして原作に突入