ラブライブ!プリンシパルズ   作:ぴゃぁ

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スクールアイドル始めました

まだ顔を出したばかりの太陽が並んで走る私たちを照らす。いつもより早く起きたもののこうして運動しているおかげか何だか寝覚めがいいように感じる。

 

昨日スクールアイドルになろうと決めた私たちはさっそく朝練として登校前にランニングをしていた。朝早いせいかすれ違う人もいない。

 

『6時にここに集合?』

『朝練だよ。一朝一夕じゃあんなパフォーマンスはできないからね。それに、時間も惜しい』

 

なんていうのが昨日の会話。そんなわけで私たちは学校の用意を詰めたバッグを持ってツバサ公園に集まったのだ。昨日の今日での初めての練習で少々期待しながら自転車をこいできたのだが…

 

「はぁはぁ…30分、ずっと…はぁ、ランニングだなんて…」

「平日はずっと基礎練だよ。体力もバランス感覚も、足りないものばっかりなんだから。」

「それは…そうだけど」

 

息も絶え絶えな私に比べて、翠は余裕そうで差を感じてしまう。今までこのようなことを一人で続けてきたのだったら納得だ。

 

「3分くらい休憩したら筋トレしてそのあと柔軟だから。」

「…うへ」

 

…授業起きてられるかな

 

 

 

 

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「なんや机に突っ伏して、寝不足か?」

「…いや、ちょっと疲れただけ」

 

帰宅部の私にとっては朝練だけでもだいぶ体に堪えたらしい。

 

(5,6限の記憶がない…)

 

ただこのくらいで昨日の決意が変わるわけではない。翠はともかく私はまだまだ憧れの足元にも及ばない。少しづつでも成長するために努力していかなくては。

 

「そういや、昨日はなんやったん?」

「それは…その」

「スクールアイドル、始めることにしたんだ。私たち。」

 

私がどう言おうかと言葉に詰まっていると横から翠が話に入ってきた。言い淀んだ私と違って翠ははっきりと自分のやりたいことを言い切った。こういうところはやはりすごいと思う。昨日の翠からはそういうところを感じたからこそ私も心を動かされたのかもしれない。

 

「すくーるあいどるってなんや?」

「あぁ~、そういえばみよっちはラブライブ知らなかったか。ラブライブっていうのはね…」

 

翠が澪にラブライブについて教えている間、私はこれからのスクールアイドル活動について考える。特にメンバーの人数に関してはこれからどうしていくべきかよく考えなければいけないと思う。

 

翠はどう思っているのだろうか。今は私と翠の二人だけ。欲を言うなら9人のグループにしたいから残り7人を勧誘したいところだが私たちの誘いに乗ってくれるような人はどれだけいるのか。たしか7月から始まる新しいシリーズのグループは5人だっだはず。ならばそれに倣って5人を目指す。最低でももう一人を加えた3人グループにしたいところ。あてはないが声をかけ続けていくしかないだろう。

 

「おーい、ぼーっとしちゃってどうしたの?」

「ん、あぁちょっと。あれ?澪は?」

「みよっちならとっくに部活に行ったけど」

 

いつのまに。そんなに考え込んでいたのか。ただ二人だけになれたのは好都合なので翠に先ほどまで私が考えたことを聞いてみることにした。

 

「翠ってさ、メンバー勧誘、どう考えてる?人数とか。」

「私は最悪1人でもやるつもりだったけど、できれば奇数がいいかな。もとからあるラブライブの曲を踊るとすれば、人数が足りなくても偶数より奇数のほうがやりやすい。」

 

センターも決めやすいしね、と顎に手を置いて翠は言う。

 

「ってことは最低でも1人は勧誘しようと思ってるんだ。あてはあるの?」

「一応あてはあるし種は蒔いておいた。まぁ何とかなるよ。」

 

グーサインととも言いう翠を信じ切れず少し不安になってしまうが任せたほうが何とかなりそうなので彼女を信じるしかないだろう。

 

「それじゃあ勧誘は翠に任せるよ。練習は一度家に帰ってから公園に集合でっ…て、これは?」

 

私は話している最中に翠から1枚の紙を差し出されて言葉が止まる。その上を受け取り書かれている言葉を見ると

 

「練習メニュー?」

「そう。私今日は用事あって練習できないからさ。その紙に書いてある練習やっといてよ。」

「そっか、わかった。」

 

教室を出ていく翠を見送り、もう一度練習メニューに目を通す。ランニング、ストレッチ、筋トレにボイトレ。明日は筋肉痛かな…。でも

 

「やるっきゃないっ!」

 

 

 

 

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結愛と別れた私は校門の前に止まっていた車に乗り込む。

 

「迎えありがと、ママ。」

「いいのよ、気にしなくて。…スクールアイドルだったかしら。順調なの?」

「今のところね。」

 

車の中でママと話しながら思い返す。結愛が一緒にスクールアイドルをしてくれることは予定内だったので驚きはしなかったが嬉しかった。

 

「ママもありがとう。いろいろ協力してくれて。」

「いいわよ。それにね、うれしかったわ。翠がやりたいことを話してくれて。あなたの夢を支える機会をくれた。」

 

これからどうするかはすでに計画している。ともにスクールアイドルをしてくれるだろうと目をつけているのは二人。そのどちらかが勧誘に乗ってくれれば最低限の3人は確保できる。

 

(でも、できれば5人。あの二人以外のだれか、誰かが私たちと一緒にやってくれれば)

 

準備はずっと進めていたとはいえ、まだまだ始まったばかりのスクールアイドル生活。これからのこと思うと自然と口角が上がる。

 

「…楽しそうね。」

「…わかる?」

「えぇ。」

 

「ねぇ、後で生地屋さんによってくれない?衣装5人分作らないとだからさ」

 

 

 

 

 

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「翠!結愛!うちもあんたらのスクールアイドル!まぜてや!」

 

 

……芽が出るまでが早すぎない?

 

 

 

 

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