The Elder Scrolls V: Skyrim Anniversary Edition発売記念プレイログ小説   作:裸男祭

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第11話

ギャロウズ・ロックの冷たい石畳を後にした俺たちの胸には、復讐の達成感よりも、深い喪失感が横たわっていた。だが、同胞団の歩みは止まらない。スコールの死を無駄にしないためには、この呪われた連鎖に終止符を打つ必要があった。

ホワイトランに戻った俺を待っていたのは、さらなる悲報だった。

 

「コドラクが……導き手が、シルバーハンドの不意打ちで命を落とした」

 

ヴィルカスの絞り出すような声が、ジョルバスクルの広間に響く。同胞団の精神的支柱を失い、戦士たちは激昂した。だが、コドラクが最期まで望んでいたのは復讐ではない。自らの魂を人狼の呪いから解き放ち、戦士の誉れ高き理想郷「ソブンガルド」へ行くことだった。

 

俺たちは各地に散らばっていた伝説の斧「ウースラド」の破片をすべて回収した。最高の鍛冶屋、エオルンドの手によって、数千年の時を超え、伝説の武器が再びその姿を現す。

 

「これを持っていけ、ヨルン。お前こそが、これに相応しい」

 

手渡されたウースラドは、驚くほど軽かった。だが、そこに宿る重みは鋼の質量ではない。スカイリムを切り拓いた英雄イスグラモルの意志そのものだ。

俺たちは、ウィンターホールドの北、流氷が漂う極寒の海に面した「イスグラモルの墓」へと向かった。

 

墓所の内部は、古代のノルドの亡霊たちが守護していた。彼らは侵入者を拒むのではない。後継者がその座に相応しいか、剣を交えて確かめているのだ。

 

「ウオォォォォッ!!」

 

俺は戦鎚を置き、今は亡き英雄の斧を振るった。

亡霊たちの鋭い一撃をウースラドの刃で受け流し、一歩も引かずに突き進む。背後ではアエラとヴィルカスが、それぞれの想いを胸に獲物を薙ぎ払っている。

最奥の「火炎の結界」に辿り着いた時、そこにはコドラクの魂が静かに座っていた。

 

「来たか、若き導き手よ。私の魂は、まだこの『獣』の影に囚われている」

 

コドラクの影から、巨大な狼の精神が分離し、牙を剥いて飛びかかってきた。

これが、俺たちを縛り付けてきた呪いの正体――「グレンモリルの魔女」の残滓だ。

 

「消え失せろ、呪われた影め!」

 

俺はドラゴンの魂を震わせ、内なる獣の力をウースラドの刃に乗せた。

 

「YOL!!」

 

炎の吐息と共に振り下ろされた伝説の斧が、狼の精神を真っ二つに叩き割る。

光が溢れ、洞窟内を白く染め上げた。

 

「ありがとう、ヨルン。私の魂は、これでようやくソブンガルドへ行ける……」

 

コドラクの魂は満足げに微笑み、光の中に溶けていった。

静寂が戻った墓所の中で、アエラとヴィルカスが俺の前に膝をつく。

 

「お前がこれからの同胞団を率いるのだ。新たな『導き手』として」

 

俺は手の中のウースラドを見つめた。

ただの冒険者だった俺が、今や歴史ある戦士団の頂点に立っている。だが、俺の旅はここで終わりじゃない。

 

「……皆、立ってくれ。俺はまだ、このスカイリムで成すべきことが残っている」

 

コドラクの魂を救った今、俺の胸に去来したのは、あの高地から響き渡るグレイビアードの呼び声だった。

内なる獣を制御し、英雄の武器を手にし、ドラゴンの魂を宿した男。

今の俺なら、あの「世界のノド」に吹く、すべてを凍りつかせる風にも耐えられるはずだ。

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