The Elder Scrolls V: Skyrim Anniversary Edition発売記念プレイログ小説   作:裸男祭

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第22話

漆黒の「ナイチンゲール」の鎧に身を包んだ俺は、もはや雪原を駆ける勇猛なノルドの戦士には見えなかった。影に溶け込み、音もなく死を運ぶ、伝説の守護者の姿だ。

 

「似合ってるよ、ヨルン。……でも、その格好でいつもの戦斧を振り回すのは、ちょっとシュールだね」

 

ウスガルドが複雑そうな顔で俺を見上げる。彼女はギルドの闇には深入りせず、盾の乙女として俺の背後を守り続けてくれている。

俺たちはカーリアと共に、裏切り者メルセル・フレイが逃げ込んだドゥーマーの巨大遺跡「イルクンサンド」へと向かった。

 

ドゥーマーの自動人形が蒸気を吹き出し、歯車が軋む音だけが響く遺跡の最深部。

 

「……いたぞ」

 

カーリアの声が低く響く。巨大なファルメル像の両目に嵌め込まれた、伝説の宝石「ファルメルの目」を盗み出そうとしているメルセルの姿があった。

 

「メルセル! 貴様の運賃(ラック)もここまでだ!」

 

俺は戦斧を構えず、影の力を解放した。

 

「FEIM(フェイム)!!」

 

霊体化した俺は、メルセルが放つ不可視の刃をすり抜け、一気に距離を詰める。

 

「ドヴァーキンか……! しぶとい奴め!」

 

メルセルは「不壊のピック」の力で空間の理を捻じ曲げ、瞬間移動を繰り返す。だが、俺の中にはドラゴンの魂がある。奴の「気」の乱れは、手に取るように分かった。

 

「逃がさねぇ……! FUS RO DAH(フス・ロ・ダ)!!」

 

衝撃波が広間を揺らし、メルセルを壁際へと吹き飛ばす。追い打ちをかけるようにウスガルドの突進が奴の体勢を崩し、最後は俺の戦槌がメルセルの胸当てを粉砕した。

 

「……バカな。不壊のピックがあれば……私は……」

 

メルセルは血を吐き、水浸しになり始めた床に崩れ落ちた。その手からこぼれ落ちたのは、どんな鍵をも開けるというデイドラの秘宝、不壊のピック。

 

「ヨルン、急いで! 遺跡が崩れるわ!」

 

像の頭部から大量の水が噴き出し、俺たちの退路を断とうとする。俺はピックを掴み取り、間一髪で上昇する水位を泳ぎきり、地上へと脱出した。

2. 黄昏の墓所:不壊のピックの返還

リフテンに戻り、俺はカーリアと共に「黄昏の墓所」へ向かった。

不壊のピックは強大な力を持つが、それを持ち続ければノクターナルの加護は失われ、ギルドは再び腐敗する。

 

「……これを返せば、俺たちの役目は終わりか?」

「ええ。影の道は開かれ、リフテンに再び幸運が戻るわ」

 

俺は「巡礼の道」の試練を乗り越え、最奥の「エボンメア」にピックを差し込んだ。

空間が歪み、影の女王ノクターナルがその姿を現す。

 

「よくやった、我がナイチンゲールよ。お前たちの影は、永遠に私のものだ」

 

契約の重み。だが、それと同時に、リフテンを覆っていた澱んだ空気が晴れていくのを感じた。

 

リフテンの地下、ギルドの本拠地へ戻ると、ブリニョルフたちが俺を「ギルドマスター」として迎えた。

だが、俺は首を振った。

 

「マスターの座はブリニョルフ、あんたが継げ。俺にはまだ、空から降ってくる『破滅』を止める仕事が残ってる」

 

ウスガルドが俺の肩を叩く。

 

「いいのかい? 泥棒の王様になれば、一生酒に困らないよ」

「……ハチミツ酒なら、ハイ・フロスガーのじいさんたちの方がいいのを持ってるさ」

 

俺はナイチンゲールの黒い鎧を脱ぎ、再び愛用の革鎧とウースラドを身に纏った。

影の力を得て、ギルドの闇を払い、今や俺の手にはアルドゥインを討つための「竜墜とし」のヒントがある。

 

「行くぞ、ウスガルド。山登りの再開だ」

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