The Elder Scrolls V: Skyrim Anniversary Edition発売記念プレイログ小説   作:裸男祭

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第25話

黄金の霧が地を這い、死せる英雄たちが集う約束の地、ソブンガルデ。

だが、その静謐をアルドゥインの邪悪な咆哮が引き裂いている。

 

「ドヴァーキンよ、ついに来たか!」

 

霧の中から現れたのは、かつてアルドゥインを時の彼方へ追いやった伝説の三人――黄金のゴルムレイス、古きフェルディル、片目のハコンだ。

 

「奴は霧の中に隠れ、魂を喰らっている。我ら四人の『声』を合わせれば、この呪われた霧を晴らせるはずだ!」

 

俺たちは一列に並び、空に向けて同時に吠えた。

 

「LOK VAH KOOR(ロク・ヴァ・クール)!!」

 

一回、二回……三回。

四人のドヴァーの叫びが共鳴し、アルドゥインの隠れ蓑となっていた闇を完全に消し飛ばした。

 

「貴様ら……! 運命に抗うか!」

 

霧が晴れ、逃げ場を失ったアルドゥインが急降下してくる。

俺は一歩前に出た。今、この瞬間のために、俺はハチミツ酒を飲み、巨人と戦い、影の鎧を纏い、そして「声」を磨いてきたのだ。

 

「JOOR ZAH FRUL(ジョール・ザ・フル)!!」

 

俺が放った「竜墜とし」が、アルドゥインを黄金の芝生へと叩きつける。

三人の英雄が左右から斬り込み、俺は正面から戦槌を構えた。

 

「これで終わりだ、アルドゥイン!」

 

ドラゴンの火炎ブレスが俺の鎧を焼き、衝撃波が大地を揺らす。だが、俺の足は止まらない。

最後の一撃。

俺は全身の力、そして同胞団の誇りとブレイズの使命、何よりスカイリムに生きる全ての者たちの願いを込めて、戦槌を奴の脳天に叩き落とした。

ドガァァァァァァン!!

アルドゥインの巨体が激しく痙攣し、その肉体が内側から溢れ出す光に呑まれていく。

奴の魂は俺に吸収されることはなかった。神にも等しいその魂は、天へと昇り、宇宙の理へと還っていった。

 

「……終わったのか」

 

静寂が戻ったソブンガルデ。三人の英雄が俺を称え、ツンが再び俺の前に立った。

 

「見事だ、ドヴァーキン。お前の名は、永遠にこの『勇気の間』で語り継がれるだろう。さあ、生者の国へ帰るがいい。お前を待つ者たちの元へ」

 

眩い光と共に、俺は再び「世界のノド」の頂上へと戻ってきた。

そこには、無数のドラゴンたちが集まり、かつての王の死を惜しむように、そして新たな勝者を讃えるように、一斉に叫び声を上げていた。

 

「……戻ったんだね、ヨルン」

 

聞き慣れた声に振り返ると、そこにはウスガルドが立っていた。彼女は少しだけ安心したように笑い、それからいつものように不敵な表情を作った。

 

「スカイリムは救われたよ。……さあ、これからどうするんだい? 導き手様」

 

俺は山頂から見下ろせる広大な大地を眺めた。

内乱の火種はまだ燻っている。

同胞団の仕事も溜まっているだろう。

リフテンの影も、俺の手助けを待っているかもしれない。

 

「……まずはホワイトランへ戻る。そして、バナード・メアで最高に高いハチミツ酒を頼む。あんたの分もな」

「ははっ! そいつはいい。奢りだよ、英雄様!」

 

俺たちは、夕日に染まるスカイリムの山道を一歩ずつ下り始めた。

一人の戦士として。一人のノルドとして。

そして、この大地を守り抜いた、最後のドラゴンボーンとして。

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