透き通った世界の幻想ブン屋   作:ルロイラ

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第二話 私にしか出来ない事

戦闘が始まってから私は危ないからと、先生とアヤネさんと一緒に後方で待機していました。

確かに銃弾が当たれば怪我はしますけど、大したものではないのですがね。

 

肝心の戦闘の方は先生が指揮を出し、ホシノさんが前に出て敵を引いてる内に、シロコさんとノノミさんで制圧、そしてアヤネさんが全面的にサポートを行い正直引くぐらい圧勝でしたね。

 

特に気になるのは先生の指揮能力。

現地に居るわけでもないのに的確に状況を判断し、最適解を出し続け、そこにアビドスの皆さんの連携力が加わる。

もはや隙が見えませんね。確か……カタカタヘルメット団でしたっけ……?流石に可哀想になってきましたね。

 

「こっちは大方片付いたよー。」

 

“了解、みんなお疲れ様!”

 

何より恐ろしいのが戦闘開始から十分程度しか経っていないこと。

この短時間でこっちの数倍の戦力、さらに自走する砲のような物も撃破しているのですから恐ろしいものです。

 

“シロコ、ノノミ、二人でセリカを探してきてもらえる?”

 

「うん、大丈夫。」

 

「任せてください♪」

 

“ホシノ、カタカタヘルメット団のリーダーは?”

 

「捕まえてるよ〜、抵抗はできないようにしてるから先生達も来ていいんじゃないかな。」

 

“分かった、私達もそっちに向かうね。”

 

私たちは車を降り、ホシノさん達の所に向かいます。

 

「……恐ろしいですね、アビドスの皆さん。」

 

“本当に、みんな強くて驚いてばかりだよ。”

 

先生の指揮能力もおかしいとは……言わないでおきましょう。

 

「私は文さんの方が怖いですが……」

 

「私ですか…?」

 

「はい…だって外の世界の方なのに、本気のホシノ先輩とシロコ先輩に銃を突きつけられていながら、凄く冷静だったじゃないですか……」

「例えキヴォトスの方でも、あの状況で平然としてられる方なんて早々いませんよ。」

 

「そうですねぇ…内心では結構焦ってはいましたよ?」

「特にホシノさんには驚きました。背後から来るのは分かっていて警戒はしていたはずなんですがね……」

 

あの時は普通の人間だからと過小評価しすぎていましたね。

この世界……確か“キヴォトス”と言うんでしたね。

キヴォトスでも人間は侮れませんね。

 

“それでもその焦りを表に出さないのは凄いと思うけど……”

 

「あそこで変に焦っても良いことなど何もありませんでしたから。」

「それに記者をやっていると案外慣れるものですよ?」

 

実際私も妖怪ですし、危険な妖怪の相手も何度もしてますから慣れとしか言いようがないですね。

 

「慣れるって…どんな記者ですかそれ……」

 

“私の知っている記者じゃない気がしてきた……”

 

「そんな事話していたらもう着きましたね。」

 

映像で見ていたとはいえ、改めて派手にやりましたねぇ。

あちらこちらにヘルメット団が倒れてますし……これちゃんと生きてるんですよね?

 

“お疲れ、ホシノ。”

 

「ホシノ先輩、お疲れ様です!」

 

「先生とアヤネちゃんもありがとうね。」

「やっぱり先生の指揮があると動きやすくて助かるし、アヤネちゃんも支援のタイミングバッチリだったよ。」

 

「……わざわざ来ておいて、私が何も出来てないのが申し訳ないです。」

 

「まぁしょうがないんじゃない?私達みたいに直接戦闘する訳にはいかないし。」

 

「き、きっと文さんにも出来ないことがあるはずですから!」

 

「そんな事ありますかねぇ……?」

 

まぁ私が出張ることなどない方がいいのですが……

……何やら、このまま終わる気がしないんですよねぇ。

 

 

シロコ、ノノミSideーー

 

「大体このあたりですよね。」

 

「うん、位置情報はこのあたり。」

 

「ですよね……となるとあの部屋でしょうか?」

 

「多分、そのはず。」

 

コンコンコン

 

「セリカちゃん、いますか?」

 

「……返事はないね。」

 

「鍵は開いてますね。入りましょうか。」

 

「うん。……ん、これ…?」

 

「これは、セリカちゃんのスマホと銃……?でもここにセリカちゃんは……」

 

「……まさか!?」

 

 

先生Sideーー

 

「あっ、シロコちゃん達来たね。」

 

“何か焦っているみたいだけど……”

 

「それにセリカさんもいないようですよ。」

 

「ノノミ先輩、シロコ先輩、セリカちゃん見つかりましたか?」

 

「そ、それが……!」

 

「セリカのスマホと銃はあったけど、セリカがいない!」

 

「えっ…!?」

 

あやや…嫌な予感が的中しましたか。

 

「ふっ……あはははは!!」

 

突如ヘルメット団のリーダーが笑い出しました。

 

「遅かったんだよお前ら!」

「もうここにはアイツはいねぇよ!!」

 

それを言い終わると同時、ホシノさんが銃口を向ける。

 

「どういう事!?」

 

「確かに最初はお前らを脅して、あの校舎から出て行かせるつもりだったよ。」

「でもどうせお前らはこうやって取り返しに来るし、私達じゃあ勝てない。」

「なら、戦力を削る方が得策だろ?」

「今頃アイツなら、ここから遠く離れたアビドスの工業地帯だろうよ!!!」

 

「えっ……?工業地帯……!?」

 

ダンッ!

 

ホシノさんがたまらず発砲。リーダーの方はそのまま倒れました。

 

“アヤネ、その工業地帯まではここからどれぐらいかかる?”

 

「……車でどれだけ飛ばしても……3時間以上はかかります。」

 

3時間ですか。この灼熱の中、水もなく3時間も一人で耐えられる人間は……流石にいませんね。

 

「ん、一度帰ってヘリで行けば…!」

 

「それも駄目、あそこは砂嵐が酷いし、何よりビナーの生息地……もしヘリが落とされれば皆終わりだよ。危険すぎる。」

 

「それにヘリで行ったとしても1時間半以上かかります……」

 

1時間半…間に合うかギリギリといったところでしょうか?

いや、そこに砂嵐が加わればもっと時間はかかりそう。

それにビナー……何かの生物でしょうか?

かなり危険なようですね。

 

「じゃあどうやってセリカを…!!」

 

「……ない……助けられる方法が……ない。」

 

“……”

 

「車じゃ絶対に間に合わない、ヘリで行こうにもそれも出来ない。」

 

「そんな……」

 

「……諦めるしか…ないんですか…?」

 

あやや、皆さん今にも泣きそうに……

 

「残念ですが“詰み”ですね。正攻法ではどうやってもセリカさんを助けることは不可能でしょう。」

 

“文……今そんな事言うのは……”

 

「事実ですから。」

 

「っ……!!」

 

涙を流しながらシロコさんが私の胸ぐらを掴みます。

 

「ふざけないで!こんな事で……こんな事で諦められるわけない!!」

 

“シロコ……”

 

「帰ろう、皆。」

 

「ホシノ……先輩……?」

 

「ここにいても何も変わらないよ。」

 

「セリカちゃんはどうするんですか……?」

 

「文ちゃんの言う通りだと思うよ。昨日セリカちゃんの誘拐に気づけてない時点で私達は詰んでいた。」

「もう……どうしようもないよ。」

 

重いですねこの空気……まぁ普通じゃ取り返しがつかないですからね。

まさかこんなに早く私にしかできないことが起こるとは……

私がいて良かったですね。

 

「誤解しないで下さいよ。私が言ったのは正攻法なら詰みといっただけです。」

 

「だから……?どうしようもない事には変わりないでしょ……?」

 

「はぁ……アヤネさん、工業地帯はどの方角に何キロ程ですか。」

 

「え……今更そんな……」

 

「いいから言ってください!」

 

「は、はい…!東の方に約300kmです……」

 

想像以上に広いですね……

とはいえ、間に合わない距離ではありませんが

……それより、少し苛立ちます。

大切な仲間の為ならもう少し足掻くと思っていたんですけどね。

 

「……貴方達諦めるのが早いんですよ。」

 

「……どういう事?」

 

「大切な仲間なんでしょう?」

「なら足掻きなさい、例えどれだけ目の前に道がなくても……」

「どれだけ絶望的だとしても。」

 

「だって……詰みって言ったのは文さんじゃ……」

 

「だから正攻法なら詰みと言ったんです、そこを勘違いしないで下さい!」

「本当に、私がいて良かったですね!!」

 

「それは、どういう…えっ…!?」

 

アヤネさんが言い終わる前に空に飛び上がります。

キヴォトスで見られるのはあまり良いことではないと思っていましたが……しょうがないです。

 

「少し時間はかかりますが正攻法で行くよりはマシです。」

「待っててください、行ってきますから。」

 

「い、行くってどこに…!?」

 

「そ、それに飛んで…!?」

 

「はぁ、決まってるでしょう。それに飛んでることはあとで説明します。」

「アヤネさん、一応音声での案内は頼みますよ。」

 

“文。”

 

「どうしました?先生。」

 

“どうか、セリカを助けて……”

 

「無論、そのつもりですよ。」

 

「どうして…?」

 

「どうかしましたか、ホシノさん?」

 

「文ちゃんからすれば助ける必要はないでしょ?」

「それなのになんで…?」

 

「言ったでしょう、手伝える事は手伝うと。」

 

「……!」

 

「それに、これは私にしか出来ないことですからね。」

「じゃ、ちょっと待っててくださいね!」

 

そして私は急加速を開始する。

 

「うわっ!!」

 

「だ、大丈夫ですか!?アヤネちゃん!」

 

「は、はい、風で飛ばされるかと思いました……あれ…?文さんは……?」

 

「もう見えなくなっちゃったね、一体何キロ出て……」

 

「雑談はいいのでちゃんと案内してくださいね?」

 

混乱しているようなのでヘッドセット越しに話しかけます。

 

「は、はい!そのまま直進で大丈夫です!!」

 

「了解です、もう少し速度上げますね。」

 

 

先生Sideーーー

 

「凄いどんどん速度が上がって……!」

 

地図上の文を示す点がどんどん早くなっていく。

 

「凄い……これなら間違いなく間に合いますよ!」

 

ノノミ達は文の隠された力に驚きつつも興奮しているように見える。

 

「……文ちゃん。」

 

ホシノはかなり複雑そうな顔をしている。

 

“大丈夫、ホシノ?”

 

「う、うん。セリカちゃんも何とかなりそうだし……」

「でも……もし文ちゃんがいなかったらって考えるとさ……」

 

射命丸文……突如アビドスの校舎に現れた私と同じ外から来た大人。

最初は怪しかったけど、案外真面目で……というより生徒達と変わらないように感じた。

そして今、彼女は空を飛び、信じられない速度でセリカの救出に向かっている。

 

だけど……きっと彼女はここにいるべき存在ではないと思う。

彼女もここにいる理由が分からないようだったし。

 

もし……彼女がいなかったら、私は生徒を一人失っていた。

 

「先生こそ大丈夫?」

 

“改めて考えるとね……”

 

「だよねー……本当に敵にならなくてよかったよ。」

 

 

文Sideーーー

 

『速い…もう半分ですよ…!!』

 

『あ、文さんが飛び立って8分ぐらいでしょうか……?』

 

『うん、そのくらいは経ってる。戦闘機みたい……』

 

“(多分同じ外から来たとはいえ、私と文の世界は違う世界なんだろうね。)”

 

「……砂嵐が酷くなってきましたね。」

 

『大丈夫そうですか、文さん?』

 

「ええまぁ、大した問題ではないですが。」

 

砂や風圧は妖力で防御膜を作れば影響はないんですし、重力の影響も軽減できますが…………

 

「ただ、かなり視界が悪いです……それに先ほどから地響き……?がしているんですよね」

 

『も、もしかしたらビナーかもしれません。気をつけてください。』

 

「先ほども言っていたビナーっていうのは?」

 

『詳しくは分からないんですが……巨大な蛇のような機械生命体といえばいいんですかね。』

『ビナーの存在は知っているんですけど、交戦はした事ないので……』

 

「なるほど……触らぬ神に祟りなしですね。」

 

『そういう事ですね。』

 

巨大な蛇のような機械生命体……そんな物までいるとはキヴォトスは不思議ですね。

できれば救出のついでに写真の一枚でも撮って帰りたいですが……近づくだけでも危険そうですし、今回は諦めましょう。

 

それに今はセリカさんの救出が優先ですからね。

ビナーはまた後日撮りにきましょう。

ついでに戦闘記録も残しといてもいいですね。

 

『そ、そろそろ見えてくる頃だと思うんですが……』

 

おや、もうそんなに進んでましたか。

大体15分くらいですか……案外速いものですね。

 

「うーん…そうは言っても砂嵐で……あ、もしかしてあそこですかね?」

 

『は、はい。おそらく……』

 

「建物が乱立してますが……まさか全て廃墟ですか?」

 

『はい……ここ一帯は砂嵐がほとんど止むことはないので……』

『文さん、大丈夫そうですか?』

 

「ええ、何とか。」 

「とりあえず降りてみますね。」

 

『凄い……こんなに速く着いちゃいました……』

 

「安心は出来ませんよ、ここのどこにいるかは分から……おや?」

 

誰かの泣き叫ぶ声が聞こえる…もしかして……

 

『どうしました?』

 

「誰かの叫び声が聞こえましてね、ちょっと行ってみます。」

 

 

セリカSideーーー

 

ここに運ばれてきてどれくらい経ったんだろう……

アイツらの基地に運ばれたかと思ったら、足を折られて……またトラックに乗せられて……

水もここについた時少し飲まされただけだし……それに体中砂まみれで……特に目に砂が入って痛い……

 

「うぅ……誰か……助けてよ……」

 

無駄だって分かってるのに……

ここは多分アビドスの工業地帯……誰もいないどころか、先輩達から絶対近づくなって言われてる場所。

人なんているはずないって分かってるのに……

 

怖いよ……もうこんな所で一人でいるのは嫌……

帰りたいよ……皆に…会いたいよ……

 

 

私、このまま一人で死んじゃうのかな……?

このまま暑さにやられて……?

それとも空腹とか脱水で……?

誰にも見つからないまま……?

孤独に……?

 

……いや…

……嫌っ!!

 

「お願い!誰か助けて!!」

「誰でもいいから!!何でもするからっ!!」

「こんな所で……一人でなんて………!」

「アヤネちゃん……!シロコ先輩……!ノノミ先輩……!ホシノ先輩……!」

「先生……!!」

「助けて……!!!」

 

馬鹿だなぁ私……ここで叫んだら余計に体力使っちゃうじゃん……

……こんな所で………皆ともっと一緒にいたかったな……

 

「大丈夫ですか?」

 

「ぇ……?」

 

そこに立っていたのは見たこともない女の人。

なんでこんな所に人が……?

 

「貴方は……?」

 

「私は射命丸文、まぁ色々あってアビドスに協力している者です。」

「貴方が黒見セリカさんですね?」

 

何この人…?アビドスの協力者…?

そんなの…信じられるわけ……

 

「あやや、信じられていませんね。ならこちらを。」

 

これはヘッドセット…?

私は怪しみながらも、渡されたヘッドセットを付ける。

 

『文さん、セリカちゃんは見つかりましたか!?』

 

「あ、アヤネちゃん……?」

 

『その声は…セリカちゃん!!』

『よかった…本当に……!!』

 

『セリカ……!!』

 

「シロコ先輩……」

 

『良かったです…セリカちゃんが無事で……本当に……!!』

 

「ノノミ先輩……!」

 

『ほーんと皆に心配かけさせちゃって、帰ったらいっぱい慰めてあげるね。』

 

「ホシノ先輩……!!」

 

“無事でよかったよセリカ、みんな待ってるから帰っておいで。”

 

「先生……!!!」

 

「これで信じてもらえましたか?皆さん待ってますよ。」

 

夢……じゃないよね、幻覚とか……

いや……もうそれでもいいや。

 

「うん…!あ、でも足怪我してて…」

 

「おぶりますよ。お疲れでしょうけど、絶対に離さないでくださいね。」

 

「えっ……うん……?」

 

セリカさんをおんぶしたまま建物の外に出ます。

 

「相変わらず砂嵐酷いわね……文さん?はどうやってここまで?」

 

「見ていればわかります。じゃ、行きますよ!」

 

「えっ…?」

 

そして、そのまま飛び上がる

 

「えっ!?何、飛んでる!?」

 

「あとで説明しますから。もう一度言いますが、絶対に離れないでください。」

「怖いようでしたら目をつむってても良いですよ。」

 

「だ、だれが!…うわぁぁ!?」

「は、速い!!速いって!!」

(で、でもこんなに速いのに風を一切感じない……どうして…?)

 

 

先生Sideーーー

 

“本当に良かった……”

 

「うへ~みんな泣いてるね。」

 

そういうホシノもだけど、口にするのは野暮かな。

 

『アヤネさん、セリカさん回収したので戻りますね。』

 

それにしてもアヤネも案内大変だろうに……頑張ってて偉いなぁ。

 

「はい!本当に何てお礼を言えば………うん…?」

 

『どうしm』

 

「避けてくださいっ!!」

 

 

文Sideーーー

 

『避けてくださいっ!!』

 

「っ!!」

 

咄嗟に体を捻ると、私のすぐ真横を誘導弾のような物が通過しました。

その一発だけでなら良かった物を……それが四方から迫ってきていました。

……来ますか。やはり、そう簡単には帰してくれませんね。

 

「セリカさん、我慢してくださいね!!」

 

「えっ?うわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

速度を落とさずそのまま急降下、誘導弾も私を追尾してきます。

 

「これでも振り切れませんか…!ならっ……!」

 

そのまま急降下を続けます。

 

「ちょっ!そろそろ地面に当たるって!!」

「文さん!!」

 

「今っ!」

 

地面スレスレで急降下をやめ、水平飛行に戻ります。

流石に無理な動きでしたね。防御膜があっても身体が痛い……

ですが誘導弾は勢いを殺しきれなかったようで、全弾地面に墜落しました。

 

「は、はぁ!!死ぬかと思った…!」

 

「すみません、大丈夫ですか?」

 

「う、なんとか……文さんの方は?」

 

「流石に身体が痛いですね、特に左腕あたりが……あっ……」

 

「えっ…嘘……文さん腕……!」

 

痛みのする左腕のほうに視線を向けると、手首の部分が抉れていました。

 

「少し掠っちゃったみたいですね。」

 

「か、掠ったで済まないって…私のせいよね……」

 

「だ、大丈夫、本当に大丈夫ですから。気にしないでください。」

 

『あ、文さん大丈夫ですか!?』

 

「アヤネさん。え、ええ少し掠っただけで問題はありません。」

 

とはいえまだビナーの気配は消えていない……一体どこから誘導弾を……

 

『そ、そうですか……良かった。』

「先程の攻撃はビナーによるものです。まだ追撃があるかもしれません。気をつけてください。』

『こちらでも警戒はしておきます。』

 

「分かりました。お願いし……ま……す……」

 

『どうしましたか?文さん?』

 

鳴り響く嫌な地響きを感じながら、建物の影を抜けると、そこには口に大きなエネルギーを溜め、今にも放ってくるであろうビナーの姿があった。




文の速度は盛りすぎなぐらいが丁度いいと思います!!
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