ミラー達からの話しを聞き、ネメシスの奴が異世界で軍備増強をしに行った事を知った俺達は、急ぎ準備をしていた。アイツは何かと目に映ったものは興味を持つからな。
こればかりは阻止しないと。それにリコリスの生き残り…サユリも一緒だと思う。
アイツは…考え直す事は無理だろうな、完全にネメシスに虜になっている。
この後はアイツ、俺達の敵だろう。フキ達には悪いが…反撃をして来たら速攻潰すつもりだ…。
コンコン!
俺が準備をしている中で、ドアからノックがして、それに俺は振り向く。
「はい、どちら様?」
『私だよ、進一君』
っと入って来たのはエリカだった。そう言えばエリカを始め、フキ達はこのマザーベースに出入りする事が出来るんだよな。
すっかり忘れてた。
「どうした?」
「あ、あの…、話しは聞いたよ…、任務に向かう為に違う世界に行くって…」
「ああ、そうだが?」
「そ、その…無理しないでね? 一緒には行けないから…」
エリカの言葉に俺は笑みを浮かばせながら頷く。
「ああ、勿論だ」
全くエリカは心配性だな…、そんな姿もちょっとは可愛いけどな。そう思いながら俺は支度を済ませ、部屋を出て千束達の所に向かった。
そして千束達が待っている所に到着し、千束とたきなが俺に気づいて振り向く。
「遅い!進一君が最後だよ!」
「皆もう準備出来てますよ?」
「すまんすまん、遅れた。それでミラー、一体どうやって別世界に向かうつもりだ?」
俺はミラーに移動手段があるかを問う、本来だったらストレイド・プライマスで向かうつもりだろうけど、あれは流石に目立ちすぎる。ただでさえネメシスになる前のリキッドとの最後の戦いで目立ちすぎたからな。
そう考える俺だったが、ミラーが笑みを浮かばせながら俺を見て言う。
「フフフ…、それはだな。あれを見ろ進一!!」
ミラーが示す方向にアウターヘイブンが停留していた。しかしアウターヘイブンの外見は少しだけ変わっていた。外装に付いていた歴代ビックボスの像が無く。どれも武装の様なものが取り付けられている。左右に主砲の様な大砲の様な砲台も見える。それに少しばかりオクトカムに似た模様も見れる。
「おいおい…ミラー、まさか内装だけじゃないって事か?」
俺はその事を感じながらミラーを見て、それにミラーは頷く。
「ああ、内装の方は後で見せるとして、今は外装の方だ。外装の方はオクトカムとステルス迷彩を同時展開する事が出来る外装になっていて、相手からは目に見えないし、サーマルセンサーにも反応する事はない。更に搭載している主砲はMk 45 5インチ砲を搭載している。対空防御はファランクスCIWSを18期搭載している。全て内部に格納される形で、戦闘時に出てくるようになっている」
ハハハハハ…、相変わらずやる事が派手だな。
まあそこがミラーらしいよな。
するとミラーがまだ続きがある様に語り続ける。
「それだけじゃないぞ、艦載機を搭載していて、輸送ヘリとハリアーⅡ、更には月光を搭載している。まあ月光はアウターヘイブンに搭載されていたから当然だな。何故ハリアーⅡを搭載する理由はあの艦を護衛する為でもある。無防備なままじゃ駄目だからな」
「成程」
そう言いながら俺達はアウターヘイブンへと向かい、艦内に入る。
艦内は以前見た物とは全く違っていた。通路は全く別の物になっており、2人並んで通る程のスペースがある。
そして各フロアがあり、そこに何があるかは後でじっくりと見るとするか。
まずは俺の部屋を探すとしよう、確か居住区フロアにあると聞いたが、俺の部屋は確か端末で分かる先ほどミラーから言われたな。
iDROIDを取り出して、俺の部屋の場所を調べる。すると俺の部屋の場所が分かり、居住区の一番奥だ。
その一番奥に俺は到着し、札に俺の名前が書いてある。
俺はその部屋に入ると、中はいかにも艦内の様な部屋とされている。
ただベッドの方はシングルベッド式になっている。普通だったら二段ベッドになっている筈だが、そこは俺への配慮なのかもな。
俺は荷物を置いては中身を取り出し、棚に仕舞ってはベッドに腰を下ろす。
「ふぅ…、取り合えずは準備OK…だな」
これからどんな事が待っているんだろうな、あのネメシスの事だ。アイツが何を考えてるかを阻止しなければな…。
っと俺がそんな事を考えていると。
『進一!今すぐ艦橋に来てくれ!』
ミラーからの艦内放送が流れる、よし、行くか。
艦橋に上がって来た俺。アウターヘイブンの艦橋なんて初めて上がるよ、どれも最先端のテクノロジーを使ってる。こんな風になってるんだな?
すると艦長席には既にミラーが座っていて、隣にはミカさんが居る。
この2人は何時も一緒だな。
「呼んだかミラー?」
「ああ、進一。今から出向する為、お前が合図を出してくれ」
「…俺がか?」
その言葉にミラーとミカさんが頷いた。
「ああ、君がこの艦を発進させて、ネメシスが向かった世界に向かう。その世界がどんな所か分からないが」
「…分かりました。よし!」
俺は少しばかり息を吸いながら、こう言った!
「アウターヘイブン!!発進!!!」
その言葉と同時にアウターヘイブンは発進し、マザーベースを後にする。
その様子をフキ達は外で見届けていて、ザ・ボスとメリル達もその様子を見届けるのであった。
アウターヘイブンが一定の距離に進むと、目の前にワームホールが出現し、アウターヘイブンがそこを通り、俺達は別世界へと旅立って行った。