超高校級のメンタリストがトリックスターをやる話   作:哀楽 紲

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 超高校級のメンタリスト、綾瀬川ヒバリ君の自己紹介です。





超高校級のメンタリスト

 

 

 

 

 オレの人生は、裏切りの連続だった。

 

 

 愛されていると思っていた両親に、多額の借金を残して蒸発され。

 

 オレの事を好きと言った幼馴染は、陰で付き合っていた不良にオレのことを殺させようとし。

 

 友達だと思っていた奴らは、ある日を境に唐突にオレから離れていった。

 

 

 その原因は、唯一の家族である妹だった。

 

 妹は『兄に襲われそうになった』と噂を流して、オレを孤立させようとしていたのだ。 

 

 

 オレは信頼していた全ての人間から、裏切られた。

 

 その悲しみは、オレにとって思い出すのも辛い過去の記憶であり、今のオレを形作ったものでもあった。

 

 

 オレを信用させて裏切ったアイツらを、今度はオレが騙して裏切ってやるーーーー

 

 泣いて、もがいて、布団の中でダンゴムシの様に丸くなって、何日も何日も苦しんだ末に。

 

 

 オレはそんな、歪んだ考えを持ち始めた。

 

 

 そうしてやはり、そういう歪んだ考えほど、本人にとっては熱を持つ物で……

 

 

  それからオレは、ただ我武者羅に努力した。

 

 心理学を学び、身だしなみを整え、コミュニケーション能力を鍛え、適度な運動を心がけた。

 

 そしてなにより、実践だ。

 

 他人とした会話の内容を覚えて『さっきの発言はどうだったか』というのを何通りも考えた。

 

 

 嫌いな相手にも、我慢して何度も話しかけた。

 

 厭な人間の心理を支配して、良い様に操る。

 

 オレの技量は、ドンドン上達していった。

 

 どうやら、オレには才能があったようだった。

 

 ーーー人の心を支配し、操作する、そんな才能が。

 

 

 尋常ではない努力を重ねた。

 辛くて、何度もやめたいと思った。

 けど、やめなかった。

 

 心が折れそうになったときは、あの時の悔しさを、絶望を、苦しみを、悲しさを、何度も何度も思い出して乗り越えた。

 

 

 

 そして気がつけばーーーー

 

 『幼馴染』は関係を修復したいと言ってきた。

 

 『友達』は自身のことを親友と呼ぶ様になった。

 

 『妹』は逆にオレのことを性的な目で見てくる様になった。

 

 

 そしてそんなアイツらを、オレは盛大に裏切ってやった。

 

 オレは『妹に襲われそうになった』と噂を流した。

 みんながそれを面白い様に信じて、オレは笑いが止まらなかった。

 

 親友(自称)どもには『金づるかパシリとしか思っていない』と書いた日記を、それとなく見せた。

 

 幼馴染は、付き合って、もっとドロドロに依存させた後捨てた。

 

 その時の快感は、今でも忘れられない。

 

 『誰かを騙し、裏切る』それはオレにとって、酒よりも気持ちよく、タバコより秀逸で、麻薬よりも中毒的な物だった。

 

 

 その頃には、もうオレはメンタリストとして社会的に有名になっていた。

 

 初めは『人の心を満たす様な動画』を出して人気となり、次に巧みな話術で多くの人間を虜にした。

 

 

 どれもこれもが、オレの今までの努力と、才能の成果だった。

 

 テレビ出演に本の出版、誰もがオレに言い寄ってくる。

 

 そして『入る事ができれば人生は成功したも同然』とまで言われる『私立希望ヶ峰学園』への入学も許可された。

 

 

 私立希望ヶ峰学園とは、あらゆる分野の超一流高校生を集めて育て上げる為に設立された、政府公認の特権的な学園である。

 

 普通に考えれば、明らかに勝ち組といえる人生。

 

 けれどオレは、何故だか満たされなかった。

 

 奪い合い、騙し合い、裏切り合う。

 

 そんな異常な状況を、オレは求めていた。

 

 オレにとってそれは、何よりも甘美な喜びだったのだから。

 

 

 だからこそ、こんなコロシアイに巻き込まれたのも、ある意味当然なのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 





 さて、この主人公は『人を信用させて裏切る』ことに快感を覚えています。
 なので五章もそんな感じになります。

 四章で大神さんが自殺して、みんなな一致団結した所でそれをぐちゃぐちゃにします。

 今年度の入学者は主人公の分一枠増えて十七人です。

 主人公の見た目は、長い水色の髪と瞳を持った美少年です。


 明日の午後5時に新話投稿します。

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