とある冒険者Aの日誌   作:匿名の筆者

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第一話 迷宮街の日常と激動

 

4月1日。今日は晴れで、雲ひとつない爽やかな空模様だ。

 

相場からやや高めの日給300ゴールドで仲間を雇うことにした。

ギルドを通してパーティ結成とかやろうとも思ったけどあまりに高すぎる。専門職雇うお金が無駄だし、日雇いを複数人雇った方が安くね?

 

でも複数人になると装備代+武器代は元々持ってるから省けるとして、消耗品類がキツイなあと思って、短槍を買い揃えて持たせた。

 

 

即採用を条件にやってきた15人のうち、魔法を使える人を残して2人にした。

残りの13人はSTRが35以上ではあったけど本当にギリギリだったから槍でも戦力外。足手まといになると思って追い返した。

 

 

ティム、バートン、そしてたまたま道端を練り歩いていた力士のジョンを加えての魔物退治をする。

 

これからさまざまな差し引きがあるだろうけど給金のプールは30万ゴールド分ある。

 

さすがに大丈夫だろう。

ここから人を増やして、魔物を退治して、世界をもっと平和にしたいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月2日。今日も晴れで、夕方になるととてもキレイに山際が照らされて、緑に萌えていた印象がガラリと変わった。

 

そろそろ僕の装備も新しく新調しようと思って、胸当てを新規に購入した。

 

倒した魔物のボトムライン合わせだとか何やらでバートンとは揉めた。

 

バートンはパーティから追放した。

 

荷物持ちのジョンは素晴らしい力を持っていて、常にしめ縄だけの格好をしているけれども特殊なしめ縄のおかげで、基本的に格下のどんな攻撃も弾けるし気温の変化とかにも強いというのに、バートンは片手剣とバックラーのくせに武技を5つしか覚えていなかった。

 

他の魔法を使えると言ってそもそも条件を満たしてなかったカスの12人はさておき、次は最もいい仲間を揃えたい。

 

しかし系統を変えて魔法傭兵団の組員を雇うにしてもたぶん1ヶ月で25万ゴールドは吹っ飛ぶだろう。

 

 

パーティから追放したのは間違いだったかもしれないけど、まあ槍を使わない前衛なんていらないや。

 

STRとDEXが高いなら槍か弓の一択なのに従わないし、所詮日雇い。一日やそっとで強固な信頼関係が築けるわけではないけれどもひどい。

 

今後はギルドの仲裁なくとも自力でパーティ追放とか気楽にやれたらいいのにな、本当に辛い。

 

ステータス類の最低基準を高くしてもやっぱり性格の良さは担保されないなあ。

 

これを反省して、次からはまともな人材を仲間にしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月3日。今日の天気はまたしても晴れ。

 

 

ティムの魔法がちょうど炸裂して魔物を倒せた。

 

小爆発の魔法はやはり信じられないくらい強い。

敵を倒せば倒すほど爆破が連鎖して、辺り一面が穴ぼこに。

 

さすがは火魔法使い、おぞましい戦術を使う。

 

地形が変わってしまったし依頼から値段が差し引かれたから今後は使わないで欲しい。

 

迷宮の外にも魔物はあいもからわず居るし、魔物を作る魔道具やら何やらを使ったやつがいたようで、既に死んでたけど憲兵隊に引き渡した。

 

 

 

 

ジョンが四股踏みをして、あっというまに地面を整えてくれたけど……1つでも残ってたらダメだとか、ずいぶんと冒険者協会は酷い。

 

魔物退治をしてやったと言うのになんたる態度か。

ギルドマスターはこの街の領主だし逆らえないけどさ、随分と横暴だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月4日 今日はまたしても快晴だけど、なんと罠に引っかかって古い胸当てが壊れた。

 

修理も出来なそうだし、悲しい。エンチャントも結構良かったけど仕方が無いなあ……

 

 

新しい胸当てと古い胸当て。

 

 

買っておいて良かった良かった、でもいちおう冒険の記録として大穴が開いて貫通した胸当てを持っておこう。

 

 

ほんとに悲しい。今日は休む。

 

 

ソロで潜るスタイルを変えるために、先行するのを辞めようかと思う。

 

こっちが倒しすぎてティムの魔法があまり見れなかった。

 

でも魔法は集団戦の時に使ったやつがいちばん目立っていた。

 

魔物の中でもガーゴイルはかなり硬いし、私はガーゴイルを相手に思いっきりジャンプしてガントレットでぶん殴って墜落させるくらいしかできない。

 

一気に空中で爆散したガーゴイルたちの姿は爽快だ。

 

迷宮に潜ったしジョンとティムとは今後の方針を話し合ってみた。

火魔法使いにもティムみたいな爆発系がいるし、戦士の中にもジョンみたいに戦いだけが役割じゃない職業がある。

 

 

でもやっぱり共通して魔物退治をしたらやっぱり休息を取らないと瘴気が染みて病になる。

 

迷宮帰りの上り坂は夕方の光で彩られて、大通りの通路から見える太陽は明るいけど気分は滅入る。

 

胸当てが壊れるのは、ほんとに悲しい。

 

新しい装備を選ぶには素材の品質がいいと言うのはもちろん前提条件だけどさ、何のエンチャント付けようか悩む。でも壊れたことの悲しさと新しく付けるエンチャントのワクワク感が同居していて、冷めた視点で物事を俯瞰してみてる自分がいる。

 

 

日誌に書き出してたら何か楽になった。

 

気分を切り替えて明日の休日に何するか考えるか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月5日 今日は雨が降っていて屋根からドドドドドと音がする。

 

魔物退治どころじゃないから冒険者稼業は休み。

 

短槍に炎のエンチャントを付けて、雨を貯めた器に投げ入れて遊んだ。

 

間違えて雨水だけでなく器までを間違えて刺してしまい、とんでもなく熱い蒸気がブワッと出た。

 

石突がないというのも考えものだ。

 

おかげで驚いて家の庭で無様を晒した。

 

隣の家の人に多分聞こえただろうしめちゃめちゃ恥ずかしい。

 

それに、自己回復がなければ蒸気で肺が焼けてたかも。危ない危ない。

 

腹には器の破片が突き刺さるわ、爆発音がデカすぎて耳から血が出たわで、なんとも慌ただしい休日。

 

 

幸いなことに貫通して、変に体内に残るとかにはならなかったけど……ほんとにとんでもない幸運が発揮された。

 

 

痛いっちゃ痛いけどやっぱり自己回復のおかげで休めば治った。

 

 

自己回復様々、ありがてえ。

 

 

何もかもを燃やして本来の姿に回帰させる不死鳥の火。

それをそのまま封じた〜だなんて、継続回復のエンチャントを付けた奴ならあるあるかな?

 

ま、友人から譲り受けたものだけど本当に強いなあ、このガントレット。外れないことくらいしか欠点がない。

 

なんとか破片は取り出したけど、この治療法の名前がハラキリ式治療法なのってそういやどこ由来なのか気になるなあ。

 

庭に開いた眼球くらいの直径の穴、どうしようか悩む。これだけの事に土魔法使いを呼ぶ訳にもいかないし、でも呼ばなかったら水が溜まってしまうわでジレンマ。ああほんとバカな休日!

 

 

どうしようかな。土魔法使いを呼ばなくとも別に直せそうな気はするけどなあ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月21日 長い長い雨が晴れた。こういう周期的な雨と強い風のことをなんと言ったか忘れたけれど、雲が去った。

 

毎日毎日雨もしくは曇りもしくは暴風、最悪の天気がついに終わった。

 

毎年毎年思ってるんだけど、山沿いの家はこれよりひどい暴風が来るならどういう対策してるんだろう?風魔法かな。

 

 

ああ、そもそも魔法が使えるならわざわざ山沿いに住まないか。

 

 

 

魔物退治をさっそくやろうかと思ったけど、ティムが他パーティに実は所属していて、ダブルブッキングしていたらしい。

 

パーティから脱退していった。どうりで強いと思った。

 

 

さて困った。どうやって魔法使いを補充しようか悩む。

 

 

水魔法使いをどうにか募集したいけど……どこもカツカツだしなあ。

ギルド通したら確実なんだろうけど相手が提示する価格も高くなるし、困った。

 

 

とても困った一日だ。仕方が無いので迷宮に行くことにした。

 

 

なんと、宝箱から桃が出てきて、それが25万ゴールドで落札された。

 

桃といえば恒久回復薬の素材になる神聖な果物だし、瑞獣の素材とほぼ同じ効果。

 

オークションは素晴らしい文化だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月29日 今日は晴れ、というか雲はないけど空気が乾きまくっている。

 

いつもは湿った空気が山から降りてくるはずなのに、今日に限って日差しが強い上になぜか乾燥しまくりの日。

 

風もほとんど全方向からやってくるしさすがは沿岸地域というべきか、めちゃくちゃな吹き降ろしがやってくる。

 

これはほとんど毎日だけど珍しいことに乾燥している。なぜだろう?暫く続くといいな。

 

天気の良さとかもろもろは迷宮の中では関係がないといえども帰った時に豪雨とかだと中々に辛いものがある。

 

 

迷宮の中でジョンが今日は無双した。

 

ジョンの張り手は私が苦戦していたメデューサを一撃で倒したし、本当に尋常ではない火力だ。

 

ステータスを隅々までもう一回見せてもらったけど、やはり武技がとんでもない数あった。

 

メデューサの石化は正直めっちゃ痛いから食らいたくなかったし、HPも高すぎてあんまり会いたくない徘徊型の魔物。

 

そいつを一撃で倒すというのはどういうことなのかと、ふと疑問に思って本人に聞いたところ、しめ縄に籠った相撲神の守護によって相撲の邪魔になる物は無効化されるとのこと。

 

 

もしや、職業神の中でもたぶん相撲神ってかなり高位の神なのでは?

石化って耐性と無効化の効果を持つアイテム無いはずなのに……

 

力士強すぎない?

 

 

 

いやマジで強すぎて驚いた。一撃で屠るとか想定外だったし、別のパーティに行かれないように給金を今日から3倍に上げよう。

 

 

ギルドを介して正式なデュオパーティにしないと逃げられそうだし、明日やろう。

 

メデューサの死体って下半身が蛇だからシンプルに持ちづらいし太さは人間の胴体そのままだから、見た目通りにかなり重いし胴体以外の頭しか基本的に持てないのに、ジョンは引き摺るようにして楽々と運んでいた。

 

正直嫉妬する。

 

あまりにパワーが強すぎるだろ。

 

 

相撲をしていない時に力が増幅されるってほんとにすげえ強さだわ力士。

 

おかげで魔物の死体を売却して利益も増えるし、ジョンがいてくれるとほんとに楽だ。

 

いやあこれ5年間くらいソロで戦ってたのちょっと正気じゃなかったなあ、早くパーティ組めばよかった。

人付き合い苦手だからとか言ってる場合じゃなかったな。

 

 

ほんとに強すぎる。力士最強!力士最強!

 

力士専用の武技、マジで強いなあ、他の戦士とかもう雇わなくとも力士だけで完結するような疑惑がある。

 

 

 

 

荷物持ちを何回か雇ってるんだけど、どうやら私には使えない奴が多すぎてすぐに追放してしまう癖があるようだ。

 

でもギルドには正式に書類出してないから荷物持ちはパーティに入ってないから違約金払わなくていいし、ラッキー!

 

荷物持ちなんて荷物を持つことしかできないやつが最後に流れ着く職業だしなあ、せめて荷物持ち専用の職業の荷役人とかもしくは似た系統の渡河人とかであって欲しい。

 

 

玉石混交どころかほとんど全部石だし、なんならジョンはしめ縄のみのほとんど全裸姿のところを勧誘しただけだから本当にアタリの人材とか何も無いし。

 

でも品質がいい人材がほしいならギルドからそろそろ雇わなアカンなあ。

 

でも中抜きされるかもしれないし……仲裁料と保険料と依頼手間賃費用とパーティ保険費用、めちゃめちゃかかるんだよなあ。

 

マジでこの街は冒険者がいるのに治安が良くていいんだけど、こういう所が嫌い。税金が低いせいで資本家が幅を効かせてて嫌いだ。

 

ま、オークションとかの値段は跳ね上がりやすいからいいんだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

5月1日 今日の天気は曇り。

 

どうやらまた火魔法使いのカスどもがどこかの街で暴れているようで、今日は家が燃えまくったらしく、2日くらい乾燥した空気だったのはそのせいらしい。

 

瘴気が染み付いてたぶんその家の木材は使えなくなっただろう。

 

 

風魔法使いは火を消せないし、できるとしても熱い空気を動かして冷たい空気を呼ぶくらい。

 

おかげでこの街の空気もかなり悪いし、憲兵隊もそこら中を練り歩いている。

 

 

これだから火魔法使いはダメなんだ。土や水、そして風魔法使いのように重大な社会貢献ができるわけでもなく、ただ燃やすだけ。

 

火魔法を使うだなんて性格も見るからに悪そうだ。

 

 

それはそれとして、今日の一大事。

 

ギルドから正規の荷役人を招集して貰った。

 

な、な、な、なんと。

 

アイテムボックス持ちの荷役人。

 

こいつはやべえ、大革命だ。今日から収入はたぶん爆上がりする。メデューサの首をネックレスのようにぶら下げて、生き残ってる毒蛇が頸動脈噛もうとするのを殴る必要もないわけだし。

 

 

この街には招牌されて来たけどやっぱりこういう所が好き。

治安が悪い事もなくて、まあ栄えてる街としてあるあるだけど繁華街が多いのと街全体が山と川の近く。

 

素晴らしい、ほんとに素晴らしい。

 

アイテムボックス持ちだなんて割と珍しいし価格交渉されるかなと思ったら提案した日給9700ゴールドでペイできた。

 

アイテムボックス持ちの荷役人を使うともう辞められないね。ギルドから人材レンタルするの辞められねえわ。

前々から予約してたけど、やっぱり一ヶ月間とか長いしギルド経由の指定でも時間がかかるんだなあ、いやあでも本当にありがたい。

 

 

 

超最高!最高!最高!

 

 

メデューサを77匹しばいて稼いだ額は44万ゴールド。

単価が安いくせに強いから嫌い。

 

しかも頻繁に遭遇するし。

 

一日でこれだけ遭遇したのは初めてかもしれない。

 

 

でも迷宮から帰る道は上り坂だけど、鼻歌も歌えるくらい足が軽い。

 

 

 

でも帰った時の風景はなんというかアレだ。

 

さすがは建築神ダイダロスの作った迷宮の構造を真似た街とでもいうべきか。

 

とても混沌としているというか、そうだなあ、適切な表現が分からない。

思い出したら追記しよう。

 

 

六角形のクソでかい塔で毎日誰かがお経を唱えてるし、教会の十字架の前で毎日毎日誰かが慈善事業とか銘打って紙吹雪を散らし、春の足跡が聞こえる心地だ。

 

複数の神々を信仰する人々のため、色んな施設が隅々まで考えられているし、迷宮を中心とした放射状に広がる角度の大きな坂道は迷宮に行く時にワクワクさせてくれる。

 

 

この街の設計は凄い。

迷宮に行くのにすごくワクワクする。

 

 

魔法で作られた生物を退治するのは冒険者ギルドに属するものとして当然の義務だし、まあ迷宮に挑むのは当たり前なんだけどさ。

 

それを自然と行わせるような構造だし、すごいなあ。迷宮都市はこういう構造多いけど、やっぱりダイダロスが迷宮の祖だからかな。

 

 

魔物退治をこなしたってだけでいろんな特典が付いてくるギルドっていう仕組みは少なくとも後発のものだし。

 

定期的にギルドからちょびっと優待されたりとか、あとは春節になればシャンパンが貰えるし、なんともすんばらしい。

 

 

この街がサイコーな理由は優待とかもあるけど、こういう細やかなところだ。

 

雨が降っても水溜まりが出来ないってのはすごい道だし。

 

ま、それより隣の迷宮街の状況が気になる。

火魔法使いが暴れたなんて酷い見聞が伝わってきたし。

 

自分の家が焼けてたら嫌だな、街を往復する時の拠点が消える。

 

 

 

 

 

 

 

 

5月20日 今日は乾燥している。

 

 

繁華街の方で月末だからなのか分からないけど賑わいがあって、セールが起きていた。

 

魔法の蛇口を安値で売っていて、たぶん中堅かな?そのくらいの実力がある冒険者が殺到していた。

 

ステータスを勝手に見るのはマナーが悪いけど、本人が基本的な隠蔽もしてないし数値を見せて自慢するタイプの冒険者だろう。

 

 

魔法の蛇口は便利だから買う人の気持ちもよくわかる。

 

でも多分使ってしばらくした後に買った人は後悔するだろうね。

 

うちの家には勿論付けてるけどさ、ひと月に一回くらい魔力を使って充填しないとダメだ。

 

 

水魔法使いは出張代金やらなにやらでぼろ儲け、そういう商売だし……自力で水魔法を使えるとかでもない限り無理だね。

 

たぶん後悔する人々が多数いて、冒険者の教育限界に慄いた。

 

 

最近は人と人同士の戦争もあるし、ならず者たちが冒険者になっては散り、たまたま生き残った奴が詐欺商品とは言えないくらいの性能の魔道具を買って後悔する。

 

 

でもここまで生き残ったなら中堅かな?ま、いいか。

 

 

 

繁華街の治安は悪い。料理街と風俗街の区画をまとめて呼んでるだけだけど、やっぱり性風俗を生業としている人は冒険者の街に付き物だ。

 

繁華街付近はかなり治安が悪いし、なんなら今日は憲兵隊の巡回が多い気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月1日 晴れというには薄く雲があってどっちなのかよく分からない天気。

 

 

これから夏が本格的に来る。

 

この雲が積乱雲になったりするんだろうなあ……

 

 

 

今日は荷役人のピーターと契約を解除する日だ。

 

迷宮を片っ端から掃討することはできてもぜーんぶ持ち帰るような事は荷役人がいないと出来ないし、有難い。

 

金の切れ目が縁の切れ目と言うけれど、もっと契約したい。

 

ま、ギルドに指定した人材をレンタルするならそりゃ期間に従わなきゃいけないけどさ。アイテムボックスの中でも最大級の容量を持ってる荷役人ってかなりレアだしさ。

 

空いてる時間が無いってのが悲しいな、これが完全予約制かあ……

 

 

 

 

 

 

 

 

6月12日 今日は自宅の中から日誌を書く。

 

ついに、このノルーワ共和国とイーホワット帝国が開戦した。

どうやら帝国は迷宮街を次々と襲い、魔物を放っては周辺地域を瘴気に満たしているらしく。

 

この街が標的になることは避けたい。どうにかして講和しないとまずい。

 

イーホワット人は冒険者を戦争に動員しやがった。

人と人の戦争には協力しない中立組織っていう前提を崩して、魔物退治の専門家を戦場に呼んだ!

 

 

腹ただしい。腹ただしい。

ギルドに讒言した日雇いくらい腹ただしい。

 

 

バートンめ、木っ端のカスが何がパーティ内のハラスメントだ。

 

イーホワット人だけはある。卑怯で下劣、嘘つきの子孫だ。

 

ノルーワ共和国に攻め込んで冒険者の街を襲うなんて!

 

領主め、挙兵しないなんて怖気付いたか。志願してやる!

 

 

 

 

 

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