魔法少女達と霊視少年   作:紡縁永遠

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短いですが


何かを視る少年

Sideまどか

 「ごめん、」

 「誘ったのは私だからいいよ」

 

 私はつばさくんを家に誘った。昼間にキュゥべぇが言っていたことがあったからだ。家に着いてから、その事を思い出す。

 

 「君達はつばさに気を付けたほうがいい。

 「因果の量が鹿目まどかに次ぐ量だというのもあるが、それよりも、つばさは何を見ているんだい?」

 

 その時に言われた言葉は、まったくわからなかった。何を見ているのか、そんな質問に対して、全員答えられなかった。つばさくんは、何かを見ている、けどそれを知覚することはできない、まるで幻覚を見ているようだ。そうキュゥべぇは言っていた。

 そう言えば、キュゥべぇが見える理由もそういうものだとしか言わなかった。つばさくんにとってキュゥべぇが見えることは普通らしい。

 

 「ねぇ、つばさくんはさ、何を見てるの?」

 「!」

 

 驚いた顔をしている。私がこんな質問をしたからだろうか、気分を悪くしたのかもしれない。

 

 「ごめ「そっか、情報のではキュゥべぇかな?」!うん」

 「う〜ん、どうしようかな、この眼について話すのは二人目になるのかな、うん、美国さんに話したきりだから、二人目だね、見鬼って、わかるかな?」

 「けんき?」

 「うん、霊感って言ったほうが、今は通じるかな、」

 「え?じゃあ…」

 「うん、そういうことだよ」

 

 幽霊とかが見えるちから、私たちが知らない、分からないものを見ている。それがどんな物か分からない。

 

 「幽霊か、」

 「多分鹿目さんが想像しているものとは違うよ、形なんて、人がつけたものだから、それに準ずるものもいれば、形が無いものもいる、

 「優しいのもいるけどね。人と怪異、住むべき世界が違うなら、関わっちゃだめなんだよ、優し怪異はそれを理解してるから、見えるように成ったら、無視してね、」

 「まろか〜」

 「あ、たっくん」

 「弟?」

 「うん、」

 

 たっくんと遊ぶつばさくんは、悲しそうな顔をしていた。私には理解できないことで、今後もできないことだけど、それでも、魔法少女になれば変われるのかな。

 

 「ねぇ、願いのことなんだけど」

 「決まったの?」

 「違うの、もし、霊感を得たらどうなるの?」

 「そうだね、精神が壊れるかもね、13年、耐えられた時間だよ、生まれた時から見えていたからね」

 「え?」

 

 生まれた時から?なんで?だって覚えているはずがない。成長する過程で忘れていくから。私だって、5歳より前は殆ど覚えていない。それなのに、確信しているのは何でなの?

 やっぱり、私は皆とは違うのかな?何も持っていないのかな?

 

 「僕はキュゥべぇの事を、悪魔と評する、」

 「……なんで?」

 「魔法少女と戦う使命、これはいつまで続けるものかな」

 「えっと、」

 「答えは一生、多分どんな年齢になっても戦い続けないとだめだろうね、【魂ト引キ換エニ、ドンナ願イモ願イヲ叶エテヤロウ】僕にはそう聞こえたよ、まさしく悪魔だ。そうなったら、戻れないから」

 

 ようやく、戻れない意味を理解した。命を対価にする願い、そんなの、どんな願いをしても足りないよ。

 

 「ごめん」

 「いいよ、でもその願いが背負うに足るものなら、僕は止めないよ、止められない。けど、すべて話すことくらいはしないとね」

 

 私じゃ、そんな願いを見つけられない。せめて、すべての魔女が生まれる前に消しされたのなら。対価になるのかな。

 

 

Sideマミ

 「何を見ているのか、か、多分隠世側の事よね、」

 

 家に帰って、私はつばさくんとであった日のことを思い出していた。障猫ちゃんが眠った後、立っている位置を教えてくれた。私たちがいる場所は、人であれるギリギリの場所、その先につばさくんはいる。

 暁美さんと会った時もそうだった。ほむらさんは何処まで理解しているのか分からないけど、まどかさんが契約することを避けようとしていた。

 あちらとこちらの立ち位置とは別の考えみたいだったけど、戻れない道を住むよりはいいのかな。

 

 「……私は鹿目まどかが魔法少女にならなければそれでいい、もちろん美樹さやかも成らないなら、それに越したことはないわ」

 「そう、確かに戻れない道に誘っているのは私だからね、でも、このまま終わりじゃ、多分あの子達は引かないと思うわよ」

 「それでも!」

 「分かったわ、誘わない。つばさくんにも止められてるからね、地獄を歩むのに、軽い願いをされちゃ困るもの」

 「意外ね、積極的に誘うと思っていたわ」

 「そうね、一人は寂しいもの、でも今はつばさくんがいるし、貴方もいるでしょ?魔法少女を増やさないことには賛成、だから友達になりましょう?」

 

 意外そうな顔をされたわね、まるで私が魔法少女に誘うことしかしない、それ以外の選択肢を無くしているみたいに見てきていた。魂が変な位置にある、魔法少女は共通らしい。位置はバラバラみたいだけど、それでも気になる。

 理由がわからないから、はぐらかされたけど、それでも気になる。明日は私の家に泊まってくれないかしらね。

 

 

Sideほむら

 重兵衛つばさ、まどかを魔法少女にしない為に動いてくれているけど、彼はなんなんだろう、霊感程度であの淫獣を見れるとは思えない、それに巴マミをどうやって説得したのかだ。一人を嫌う巴マミが魔法少女に誘わずに否定的であることは嬉しい誤算であり、予測ができない。

 重兵衛つばさ、貴方が見ているのは幽霊だけじゃないの?それとも、人は見えていないの?私達魔法少女をどうやって見ているの?何に見えているの?

 いや、今はいい、次は美樹さやかが魔法少女になる前にとめることだ。それと、まどかを殺そうとする魔法少女も警戒しなければならない。

 志筑仁美が魔法少女になる可能性は限りなく低いけど、それでも関係性があるうちは、警戒対象だ。まったく、貴方は何がしたいの?

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