ハイスクールD×D~Stand up to~ 作:ライダーマスク
イッセーの奇妙な冒険
〔語り部SIDE〕
これは駒王学園の赤龍帝と呼ばれる少年―――“
その世界には本来無いはずの異世界の概念である[波紋法][石仮面][柱の男][黄金長方形][黄金の回転]が存在していた。
そんな世界で幼少年時代の兵藤一誠―――“イッセー”は自分の原点となる[おっぱい好きの紙芝居の男]とは出会わず、“名も無き日本人の波紋使い”と出会った。
このときイッセーは波紋の美しさに惹かれてその男に[波紋法]を教えて欲しいと言った。
名も無き日本人の波紋使いは出会ったばかりのイッセーに教える理由も無ければ切っ掛けも無い。
しかしその男は少年の瞳に微かながら黄金の輝き見た。
それでも波紋使いの男はイッセーの願いを断り前の前から去る。
だが、
そしてある日、悪天候が続き川も一歩入れば強力な濁流で人など瞬時に殺せるほど氾濫した時。
1人の少女が流されてしまった。
周りの大人はもう助からない、川に近づいた少女が悪いなど助ける気配が微塵も無かった。
そんな状況で幼少年であるイッセーはその状況に気づくや否や、
イッセーは何とか少女を助けるが、自分が濁流が荒ぶる川に逃れる体力を使い切ってしまった。
それでも生きる事を諦めずに抗った。
その光景を見た波紋使いの男はその少年に人間が持つ正義と勇気の輝きにある精神―――[黄金の精神]と[本物の覚悟]を見た。
そして波紋使いの男は波紋の力を使いイッセーを救出し、己や同胞が背負う運命を切り拓くカギとして波紋法を教えた。
それから月日が経過し、イッセーが中学生になり少年となった日。
ここで彼の運命は大きく変化した。
そう、彼の運命に[石仮面]にまつわるが介入してしまった。
とある国際指名手配されている犯罪者“ディエス・ブランディ”が逃亡生活の果てに[石仮面]を入手、そしてそのメカニズムを知り太陽以外の弱点を持たない[闇の吸血鬼]と変身。
血を求めるかのようにイッセーの家である兵藤家を襲った。
その際にイッセーを庇い両親は死亡、そしてイッセーを助けようと波紋使いの男も油断し致命傷を負い、ディエスを引かせるもイッセーに己の全てを託し散った。
一夜にして[石仮面]の因縁によって己の全てを失ったイッセー。
絶望しかけたが、最初の波紋の師である男の教えと遺言を思い出し奮い立つ。
そして最初の師の同門であり同期でもあった“ウィル・A・ツェペリ”こと“ツェペリ男爵”と出会い、両親と最初の師の仇を取るために、ディエスによってさらなる被害者を生む[石仮面]の因縁を解決すべくツェペリ男爵の指示の元修業の旅に出た。
修行の旅の中でイッセーはあらゆる技術や経験を水分が抜けきったスポンジが水を急激に吸い上げるがごとく吸収していった。
そしてディエスとの最終決戦においてピンチに陥るもツェペリ男爵が命を賭い守り死亡。
ツェペリ男爵に遺志と波紋を託され一瞬の絶望を感じるがイッセーはそれを乗り越えた。
家族と恩人の師を乗り越えたイッセーは本来持つべき聖書の神から人にもたらされる異能[
そして波紋を赤龍帝の力で増幅させ生み出した赤く龍の顎を形をした波紋を両手で纏い無数の拳を叩きこむ技―――[
ここでイッセーと石仮面の因縁は終わる―――ことはなかった。
イッセーは二人目の恩師であるツェペリ男爵の遺体を故郷である[イタリア]に送った。
その際にこの世界ではツェペリ男爵の弟である“ジャイロ・ツェペリ”と出会う。
出会った当初、ジャイロは唯一生きている家族を殺す一因となったイッセーを恨み殴られるがイッセーは甘んじて受けた。
イッセー自身、自分の不甲斐なさから恩師であるツェペリ男爵を殺しジャイロから家族を奪ったも同然だと。
遺された家族であるジャイロに殴られるのは当然の責任だと覚悟していたからだ。
そんな覚悟にジャイロは自分よりも遥かに年下であり未成年であるイッセーに自分を超える凄みを感じ取った。
そして滞りなくツェペリ男爵の葬式は行われ、そのころにはイッセーとジャイロには奇妙な友情が芽生えていた。
そんな出会いも束の間で、今度はイッセーに加えてジャイロが[石仮面]を作った元凶である[柱の男]との戦いが始まった。
[柱の男]である“カーズ”“エシディシ”“ワムウ”との戦いはかつてイッセーが戦った吸血鬼化したディエスが前座といわんばかりの強者であった。
そんな絶望的な状況にジャイロが会得していた技術である[鉄球]に特殊な回転をかけて様々な効果を引き出す技術とイッセーの波紋が共鳴。
一時的に[柱の男]を引かせたがイッセーはワムウに、ジャイロはエシディシに[死のウエディングリング]という一定時間が経過すると外角が解けて持ち主を即死させる毒を埋め込まれる。
もはや[柱の男]との戦いは避けられない状況だが、イッセーとジャイロは恩師であり家族の仇でもある存在に引く選択しを持たず修業を開始。
それから[柱の男]が求める[スーパーエイジャ]を生き残っていた波紋戦士から聞きつつ、二人は波紋の修業を行いつつジャイロの[鉄球]も有効であると証明され、イッセーはジャイロから[鉄球]の技術を習い始める。
そして[柱の男]との最終決戦ではイッセーとジャイロはワムウとエシディシに勝利。
カーズとの戦いではあと一歩のところまで追い詰めるが、横やりが入りカーズは目的である[
人間界における全ての生命の特性と完全なる不死身を得たカーズの前にイッセーとジャイロはどうしようもない危機に陥るが、目の前の運命に諦めず確固たる[黄金の精神]と[覚悟]で己を奮い立たせカーズに立ち向かった。
その果てにイッセーは[赤龍帝の籠手]の最強形態ともいえる[
ジャイロは自身の技術の極意でもある[黄金の回転]を完全に習得し、この世界に本来あるはずのない力の概念である[
いくら人間界の生物の頂点であり完全な不死身であるカーズでさえも、人間界の生物を超越した赤龍帝の力を完全に覚醒させたイッセーと、この世界の理ではない別世界の力に目覚めたジャイロ。
ジャイロのスタンドである[ボール・ブレイカー]による黄金の回転で発生した時間干渉能力によってカーズは[究極生命体]になる前の状態まで時間を戻された。
その瞬間をイッセーは逃さず[赤龍帝の鎧]によって極限まで倍加した力を己の波紋に全て込めてカーズに放ちカーズを完全に葬り勝利した。
こうしてイッセーを取り巻く石仮面の因縁は終わった。
しかし、さらなる過酷な運命はイッセーを逃しはしなかった。
[柱の男]との戦いの余韻が消え去ったある日、ジャイロはイッセーの故郷である日本に行ってみたいという些細な出来事から始まった。
その提案にイッセーもいい加減に日本に戻るべきだと考え、ジャイロを観光案内がてら日本に帰還。
しかし、日本に到着するや否や正体不明の化け物と交戦。
その化け物は[究極生命体]に匹敵する強さを持っており2人は何とかその化け物を撃破。
そしてその化け物を撃破した事を切っ掛けに、イッセーとジャイロは日本神話の使者を名乗る者たちと邂逅。
その者達から語られるのは自分達が住んでいる世界に神話の世界が実在している事。
そして戦った化け物は神話に属さず災いをもたらす荒々しい神―――[
何故存在が急に暴れだしたか、それは[
今は日本という国を使った大規模な結界で封じ込めているが、いずれ本来の力を取り戻した[荒振神]達はあらゆる神話の世界を瞬時に呑み込み厄災で世界を崩壊させる。
それを防ぐためにイッセーとジャイロは各地で暴れる[荒振神]と戦って欲しいと日本神話の使者から願いをされた。
本来戦うべき存在達は日本という結界から[荒振神]を出さない為の大規模結界の維持で動けず、また他の神話の存在―――異形と呼ばれる者たちの助けも得られない状況。
イッセーは自分の故郷を護るためにその願いを受けた。
ジャイロも親友の故郷を護る手伝いを請け負い、最後の奇妙な冒険が始まった。
日本で蠢く[荒振神]を倒す為に日本各地を旅しながら新たな仲間と出会い戦いを繰り広げていった。
[荒振神]との戦いの中では、[荒振神]の中でも四大邪神と畏れられる[
だが、ジャイロや新たな仲間の助けもあり窮地を脱し禁手そのものを進化させたり[赤龍帝の籠手]に宿るドライグと歴代赤龍帝達との対話により本来封印されて顕現する事が無かった赤龍帝の第三の能力である[透過]と[燚焱の炎火]を会得し勝利。
そして[荒振神]達との戦いを続けた果てに、この戦いの元凶である[大禍津日神]との最終決戦を迎えた。
[大禍津日神]は今まで倒して来た[荒振神]の厄災を顕現させ蹂躙。
果てには日本神話全ての神々を吸収。
そして[大禍津日神]はこの世界に存在するあらゆる存在を超越し死や存在消失の概念が無くなった[
イッセー、ジャイロ、新たな仲間達はその圧倒的な力に成すすべも無く蹂躙された。
そして[界厄禍津日大神]は自身の最も脅威と認定し、イッセーを最初に滅ぼそうとした。
だがジャイロが最後の力を振り絞り[完全な黄金の回転]を発動させてイッセーを庇い、殺された。
ジャイロは死ぬ間際に最後の黄金回転の教えである[LESSON5]である「一番の近道は遠回だった―――遠回りこそが最短の道」っと教えを託して逝った。
イッセーはジャイロの死で覚悟が完全に消えかけるが、ジャイロの[LESSON5]を思い出し胸に今まで乗り越えた運命を振り返る。
両親の死、恩師の死、仲間の死、そして親友の死。
それに立ち向かい心身ともに乗り越えたイッセーは[波紋法]、[赤龍帝]、[完全なる黄金回転]―――これまで培ってきた3つの力を極限まで高めた。
そのエネルギーは今いる世界で超える者がいない存在となった[界厄禍津日大神]さえも恐怖を感じるエネルギー。
その状態になるイッセーを攻撃しようとも[波紋][赤龍帝][完全なる黄金の回転]の力を極限を超えた力に成すすべがなかった。
そして力を高める最中に[赤龍帝の籠手]に宿るドライグと歴代の赤龍帝達がこの先の力を得るには自分達が消える事になると説明。
しかし、ドライグと歴代の赤龍帝はむしろ自分達を超えていくことに誇らしさと清々しさを感じており、イッセーに別れの言葉を告げた。
自分の力の中にある新たな仲間との別れる覚悟を決めてイッセーはドライグと歴代の赤龍帝達に精一杯の礼の言葉を言い、消えゆくドライグと歴代の赤龍帝達を背に極限のその先の力を得るために進んだ。
そしてイッセーは至った。
波紋、赤龍帝、完全なる黄金の回転の3つの力が完全に溶け混ざりあい発現した。
赤龍帝の鎧が孵化した卵の様に砕け消え、その中から先の戦いのダメージから完全回復したイッセー。
そして彼の傍には赤龍帝の鎧が進化したような姿であるスタンド―――[ドラゴニック・デスティニー]*1が現れた。
極限のその先―――世界の理を超えた地点に
進んだイッセーの力は[界厄禍津日大神]を遥かに超えるエネルギーで満ち溢れていた。
[界厄禍津日大神]が攻撃するも全て意にかえさないように捌いた。
自分の攻撃が簡単に攻略される[界厄禍津日大神]は驚いたがこの世界に存在するあらゆる存在を超越し死や存在消失の概念が無くなった存在である限りは絶対に滅びない。
だからこそイッセーの力が尽きるまで攻撃を続けた。
そして[ドラゴニック・デスティニー]の攻撃を自身の力を過信した[界厄禍津日大神]はわざと受けて反撃による攻撃で仕留めようとした。
だが、[界厄禍津日大神]は知らなかった。
イッセーが赤龍帝の籠手を糧に波紋と完全なる黄金の回転によって生み出されたスタンドである[ドラゴニック・デスティニー]の本質を。
そして[ドラゴニック・デスティニー]の攻撃をうけた[界厄禍津日大神]はダメージを受けた。
本来であればダメージを受けるはずがない[界厄禍津日大神]がイッセーのスタンドである[ドラゴニック・デスティニー]によってダメージを受けたのだ。
そしてイッセーが[ドラゴニック・デスティニー]を操り[界厄禍津日大神]に波紋と完全なる黄金の回転による力を纏った拳によるラッシュ攻撃を喰らった。
―――『何故だ…ッ!何故!!世界に存在するあらゆる存在を超越し死や存在消失の概念が無くなった存在である我が消えようとしているのだ…!!』
自身がイッセーのスタンドである[ドラゴニック・デスティニー]のラッシュを喰らい消えゆく意識の中でそう叫んだ。
するとイッセーのスタンドである[ドラゴニック・デスティニー]が[界厄禍津日大神]に語り掛けた。
―――『コレが……[
―――『ッ!? なんだと!!』
―――『確カニ、オマエがコノ世界のアラユル存在を超越シ、死や存在消失の概念が無クナッタ存在ダ』
―――『シカシ、ソレハ世界トイウ範疇ニ過ギナイ』
―――『ソシテ、オレの力ハ兵藤一誠がダメージ以外デあらゆる状況、空間ニオイテ必ズ生存し[波紋法]、[赤龍帝の力]、[完全なる黄金の回転]をあらゆる環境、空間にオイテ使用デキル事。シカシ。コレハ、オレを生み出した副作用なモノ」
―――『オレの本質―――ソレハ、
―――『ソレガ―――
―――『コノ本質ハ、オレを発現サセ、操ル兵藤一誠ハ知ル事はナク、オレの本質もオマエヲ倒シタ後は使エナクナル』
―――『ならば我は1度滅びようがまた復活すればいいいだけだ!!』
―――『お前が滅ブ事に変ワリハナイ。再誕モ転生モ、オマエという因果はココで終ワル』
―――『二度ト復活モ再誕モ無イ。ソレガ―――兵藤一誠の意思ナノダカラ』
イッセーのスタンド[ドラゴニック・デスティニー]はそう語り終えたと同時に[界厄禍津日大神]は完全に消滅した。
二度と再誕も転生もすることも無く。
こうして世界のあらゆる存在を超越し死の概念と存在の消失の概念が無い[界厄禍津日大神]を完全に滅ぼすという矛盾を行い勝利。
この戦いの後、イッセーは日本神話の全ての神々が頭を下げるという全神話において史上初の事象を起こす偉業を成し遂げた。
そしてその偉業を称え日本神話の最高神である[天照大御神]に伝えられ、新たな日本神話の神として迎えると言われた。
だが、イッセーはこう答えた。
―――「あくまでも人として最期まで生き抜きたい。人として1人ではなく仲間と協力して生き、散っていた仲間の遺志を背負って人として最期まで生き抜きたい」
そう拒否した。
その後、イッセーは仲間たちと共にジャイロの遺体を故郷であるイタリアに埋葬。
ようやく日本に帰り最後の戦いで渡された褒賞で生活をしつつ、故郷の町である駒王町にある私立学業施設である[私立駒王学園]の高等部編入試験を受け合格。
高校生として平和に生きる傍ら、自分の手が届く範囲の強者が一方的に弱者を搾取するといった行為で不幸になる人々を救う為に小さな戦いをしていった。