ハイスクールD×D~Stand up to~   作:ライダーマスク

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山吹色の波紋疾走

〔語り部SIDE〕

 

 

 

 

 

兵藤一誠とリアス・グレモリーが率いる[グレモリー眷属]達は堕天使レイナーレの直属の部下である3人の堕天使を排除。

 

彼らはそのまま残存したレイナーレが率い襲い掛かるはぐれ神父とはぐれシスターを迎撃。

 

そして今は廃墟同然の教会の本殿に到着し侵入、そのまま礼拝堂に到着した。

 

そこで彼らが見た光景は異様だった。

 

廃墟同然となった礼拝堂は、既に礼拝堂ではなくまったく別の部屋と化していた。

 

教会のステンドグラスや内装は堕天使を思わせる内装へと変化。

 

礼拝堂の奥中央にある石像は消え去り、そこには巨大な十字架をかたどった機械。

そこにはアーシア・アルジェントが奴隷のような服を着せられ磔にされるかのように鎖で十字架をかたどった機械に拘束されていた。

 

「あら~私の部下を倒してきたようね~」

 

そう怪しげな笑みと、いかにもRPGゲームに出てくる中ボスのような雰囲気で佇む堕天使レイナーレ。

 

奴はアーシア・アルジェントが拘束された十字架をかたどった機械の前にあるいかにもボスのような損z内が座る椅子に座っていた。

 

「堕天使レイナーレ。この部屋の内装といい悪趣味ね」

 

リアス・グレモリーは眼を鋭くさせてレイナーレにそうつげる。

 

「この趣味が割らないとは悪魔も大概ね。これは私が至高の存在となった象徴よ?」

 

「至高の存在? たかが中級クラスの堕天使が私達を前にして随分と余裕ね?」

 

「ええ。だってもはや私は不滅不死身の存在♪ あの方から賜った血でもはや何者も私を滅ぼすことは出来ないわ♪」

 

「そう―――だったら死になさい」

 

リアス・グレモリーは間髪入れずにレイナーレの部下を殺した滅びの魔力による攻撃―――[消滅の魔弾]奴の頭部に向けて放った。

 

上級クラスでもノーガードで受ければ即死は確実。

 

しかし奴は―――レイナーレは回避しなかった!

 

リアス・グレモリーの攻撃を受けてそのまま頭部が消え去るレイナーレ。

 

普通なら元凶を倒したと、事件の終わりだと確信できるがリアス・グレモリーとその眷属達は妙な悪寒を感じていた。

 

そして、イッセーはかつて完全に滅ぼしたであろうある存在と因縁を感じ取っていた。

 

そして、この2つの思考がもたらした悪寒と因縁は的中した。

 

「まったく。いきなり攻撃なんて貴族令嬢のくせいに品が無いわねぇ」

 

そう、リアス・グレモリーの攻撃によって完全に消し飛ばされたレイナーレの頭が再生した!

 

まるでダメージの逆再生といわんばかりの様に骨や肉、臓器までもが再生したのだ!

 

「なに……」

 

「再生…ですわね…」

 

「確かにリアス様の攻撃で頭を消し飛ばしたはずなのに…」

 

「…まるでフェニックス。いえ、生々しい屍生人(ゾンビ)でしょうか?」

 

目の前の光景に冷や汗をかくリアス・グレモリーとその眷属達。

 

そんな傍ら、イッセーの表情は驚愕に包まれていた。

 

レイナーレが再生した光景。

彼にはその光景に見覚えがあった。

 

否、見覚えではなく兵藤一誠という存在がとある運命に深く関わるもの。

 

「(あれは…完全に…石仮面を被った吸血鬼の再生の仕方じゃあねぇか…ッ!?)」

 

イッセーは動揺した。

レイナーレそのものではなく、奴の再生した光景に。

 

かつて[柱の男]との決着を付けた後、彼は波紋戦士を裏で支えていた世界1位の財団[スピードワゴン財団]と協力して世界各地に散らばった石仮面を全て破壊した。

 

中世の時代までさかのぼりあらゆる文献や古代遺跡、果ては異形の世界までも。

 

あらゆる伝手を利用して石仮面が存在する場所施設、遺跡。

 

その全てを捜索し、石仮面が存在すればすぐに破壊した。

 

人間が使えば弱点が太陽と浄化系の攻撃以外存在しない化け物となり、異形がそれを使えばそれ以上の危険な脅威と化すと判断した故である。

 

もはやこの世界に石仮面は存在しない。

波紋戦士と[スピードワゴン財団]の全てを使って1年前に証明されていた。

 

しかし、その証明が堕天使レイナーレの再生を見て覆った。

「流石の人間も私の不死身さに驚いたようね。最初は人間を殺して集めた神器を集めて至高の存在になろうとしたのよ? そして最後のピースはそこにいるバカな元シスターであるアーシアが持つ上位治癒系神器である聖母の微笑み(トワイライト・ヒーリング)を抜き取って至るつもりだったけど、この力があればもはや[神器]なんて不要よ」

 

「やはり人間から無理やり[神器]を抜き取っていたわね…ッ。どこまで外道なのかしら…ッ」

 

「外道? 私達は世界に貢献しているのよ? 神器は所有者によっては暴走して世界に悪影響がでるの。それは貴方も知っているし、現にあなたの底の[騎士]は神器所有者じゃない?」

 

「それとこれとは話が別よ。確かに神器所持者によっては世界に悪影響が出るのは事実。でも神器があるからこそ人類が発展してきたのも事実。それででも神器所持者の人生を一方的に奪うのは違うわ!」

 

「所詮下等で下劣な種族を心配しているの? 流石恵まれた環境で育って余裕のあるお姫様は言える事ね? でも現実はそう甘くないのよ? 現に私たちの活動は許されていた。つい最近は日本神話という田舎臭い神話が禁止してきたけど、それもすぐに終わるから」

 

「なんですって?」

 

「所詮は他勢力が入れ込みやすい弱小神話。現に色んな異形にされたい放題。そんな神話はいずれ滅ぼされるのが常識―――いえ、この私が日本神話を滅ぼしてあの方に献上するのも良いわね」

 

「随分と身勝手な解釈ね。あくまで日本神話は受け入れているだけよ。たとえ害ある存在が来たとしても日本に住まう異形や異形と戦う戦士たちが守って来ただけ。それに[日本神話]の神々は力が強すぎるがゆえにこの世界が顕現できないだけ。貴女程度の不死身で落とせるほど軟じゃないわ」

 

「悪魔の癖に随分と他の神話の肩をもつわね? まあ、私の養分となる食事達の遺言として受け取っておきましょうか」

 

レイナーレはまるで今までの話が自分が与えた慈悲といわんばりの様子で立ち上がり堕天使の翼を広げた。

 

「さあ、かかって来なさい悪魔と人間。この私を―――至高の存在となったレイナーレ様を楽しませなさい!!」

 

「ええ。その挑発に乗ってあげる。私の愛する眷属達。今まで土地の管理や戦い方を教えてくれた花京院さんに恩を返すときよ! あの外道に堕ちた堕天使を消し飛ばしてあげましょう!」

 

「「「はい!リアス様」」」

 

そしてリアス・グレモリー率いる[グレモリー眷属]と堕天使レイナーレの戦いが始まった。

 

「祐斗、小猫は前衛でレイナーレを翻弄! 堕天使だから光の攻撃に気を付けて! 朱乃は私と一緒に奴が光の攻撃を構えた瞬間に妨害して着実にダメージを与えて再生能力に使うエネルギーを消耗させるわ!!」

 

「「「了解!」」」

 

リアス・グレモリーの指揮通りに前衛で木場祐斗と塔城小猫がレイナーレを翻弄するように動きまわる。

 

後衛では姫島朱乃とリアス・グレモリーが魔力を練りながら前衛をしている二人の邪魔をしない様に遠距離攻撃を始めた。

 

そんな攻撃にレイナーレは威風堂々と言わんばかりに勝ち誇るように空中を浮遊し攻撃を受け続けた。

 

「いい攻撃だけど、全部無駄よ」

 

レイナーレは意に介さずリアス・グレモリーと姫島朱乃の攻撃で負ったダメージを瞬時に再生する。

 

「祐斗、小猫! 私達が削った個所を攻撃!!」

 

リアス・グレモリーの指示で木場祐斗による魔力が込められた両刃剣による斬撃と、塔城小猫による強力な拳打で追い打ちを放った!

 

「だから無駄だって―――」

 

レイナーレがそういうと同時に、リアス・グレモリーによる攻撃で奴の頭が消滅した。

 

「総員魔力や体力の消耗を最小限にレイナーレに攻撃させない様にダメージを与えなさい!」

 

レイナーレに自身の作戦を効かれない様に頭部を破壊し作戦を眷属全体に共有。

 

そしてリアス・グレモリーと眷属達は、レイナーレの両腕、両脚、頭のみ攻撃し続けた。

 

いくら異形とは言え攻撃の発露は頭で思考し、手や足を使って発動させる。

 

魔法のような周囲によって展開する攻撃も、頭部を破壊して視界や音を遮断して発動不可能、または発動しても正確な位置を特定させずに回避しやすい攻撃を誘発する。

 

この戦法はリアス・グレモリーが将来起こるであろうとある者と自分の将来を賭けた試合形式の戦いを想定してくみ上げた戦法。

 

まさか彼女もこの状況で使う事になるとは想定外だったが、相手が不死身のような力を持っている敵には効果てきめんであることは間違いない。

 

故に自分の将来に待ち受ける運命に感謝しつつもレイナーレを追い詰めるように攻撃していく。

 

客観的に見れば誰もが…石仮面に関わる不死身の化け物を知らない存在であれば、リアス・グレモリー率いる[グレモリー眷属]が確実に不死身の化け物となったレイナーレを追い詰めていると勘違いするだろう。

 

そして彼女たちの戦いを見たイッセーは確信した。

 

レイナーレは追い詰められているのではない。

油断を待っているのだろうと。

 

攻撃を与え続けられたレイナーレは、まさに達磨のような状態と化していた。

 

この状態なら残った力を全て注いだ攻撃を朱乃と共に放てば跡形も無く消し飛ばせる。

 

リアス・グレモリーはそう確信した。

いや、してしまったのだ!

 

「朱乃。全魔力をを込めて放つわよ!」

 

「了解です!」

 

「祐斗、小猫!10秒だけあなた達だけでレイナーレの動きを止めなさい!」

 

「はい!」

「…はい!」

 

そして、リアス・グレモリーと姫島朱乃は最大火力の攻撃を練るためにレイナーレへの攻撃を中止した。

 

だが、その中止が彼女たちの敗北へのカウントダウンを加速させることになる。

 

そして不死身の化け物となったレイナーレはこの時、この瞬間を待っていた!

 

今までのレイナーレはあえて再生を生きる為に最小限に抑えていた。

悪魔達の攻撃が収まるこの瞬間を!

 

「(今ね!)」

 

レイナーレはリアス・グレモリーと姫島朱乃の攻撃がとまったのを感じ取り再生ではなく攻撃さえなかった黒い翼を巨大化。

 

そのまま翼にある羽に己の中にある光の力を発生させる器官を1枚1枚に生成すると同時に羽に光の刃を発生させた。

 

「これはッ!?」

 

「…光!?」

 

レイナーレの違和感を前衛で戦っていた木場祐斗と塔城小猫が感じると同時に光の力―――悪魔にとって猛毒であり特攻属性の力を悪寒として感じ取った!

 

しかし、時すでに遅かった!

 

レイナーレの光の刃が無数に纏われた羽が生成された翼を繭の形をかたどるように自信を包むと同時に、解放するように広げた!

 

「リアス様、朱乃さん!!」

 

「…リアスさん、朱乃さん!」

 

木場祐斗と塔城小猫はヤバい攻撃が来ると攻撃を溜めている2人に忠告した。

 

リアス・グレモリーと姫島朱乃も2人と同じく違和感と悪寒を感じ取っていたが攻撃を溜めていた影響で回避は不可能。

 

咄嗟位にリアス・グレモリー達は魔力で防御!

 

それと同時にレイナーレによる360度、光の刃が纏われた攻撃がアーシア・アルジェントの身を避けるように放たれた!

 

悪魔にとっては猛毒の刃が瞬時に放たれるという悪夢のような光景。

 

防御したリアス・グレモリー達とはいえ、攻撃に転じていた影響で中途半端な防御が影響し光の攻撃が彼女たちの身体を蝕んだ!

 

そして―――

 

「ガ……ッ!?」

 

「あぐ…ッ!?」

 

「く…ッ!?」

 

「……ッ!?」

 

リアス・グレモリー達は即死は免れたものの、戦闘不可能なレベルまでダメージを負ってその場に倒れ伏した。

 

「ふぅ~全くいい茶番だったわね。至高の存在となった私にその程度の浅知恵が通じるわけないじゃない?」

 

レイナーレは体を再生させて、光によるダメージで全身から煙を上げながら重傷を負ったリアス・グレモリー達を見下す様に嘲笑った。

 

「…ッ。どうなって…いるの…ッ」

 

「あれだけ…ダメージを……あたえていましたのに…ッ」

 

「あんな攻撃…堕天使の…攻撃…じゃない…ッ」

 

「……これは…フェニックス以上に…危険…です…ッ」

 

敵は中級でも弱い部類の存在だった。

そんな存在が自分達が知る不死の存在に近づいた程度なら倒せる。

 

そうリアス・グレモリー達は確信していた。

 

だが、目の前にいるのはフェニックスとは別であり太陽の力と浄化以外殺せない不死身の化け物。

 

「そういえば人間もいたけど、悪魔以上に脆弱な存在だから跡形も無く死んでいるでしょうね?」

 

「「「「ッ!?」」」」

 

レイナーレの発言にリアス・グレモリー達は戦慄した。

花京院が保険として同行させた兵藤一誠が、先ほどの攻撃をまともに受けていたら遺体すら残らないほどの攻撃。

 

彼女達は彼がいたであろう場所を見た。

 

「今更心配したってもう下等で下種な人間はもう跡形も無く死んで―――」

 

レイナーレがそう勝ち誇ったかのように宣言しかけたその時だった。

 

ヒィィィィィィィィィィィン

 

神秘的な音がこの場に鳴り響いた!

 

そしてその音と共に、イッセーが居たであろう場所に太陽の輝きを彷彿とさせる光が発生した!

 

「な、なんなんだ…あの音と光は……ッ。至高の存在となり不死身となった存在の私が…恐怖している!?」

 

レイナーレは―――否、不死身の吸血鬼となったレイナーレは恐怖していた。

 

自身の攻撃で砂煙が舞いはっきりとは見えないが、そこから漏れである太陽の光と神秘的な音に。

 

この光と音は今の自分にとって絶対に乗り超える事が出来ない現象だと。

 

そして砂煙はその光と音の発生源によって瞬時に散った。

 

そしてそこにいたのは、太陽の力を纏った兵藤一誠だった!

 

「こうして観察させて貰って確信した。堕天使レイナーレ―――テメー、石仮面を被ったな?

 

イッセーはレイナーレに殺気を向けながら、勢いよく人差し指で奴を指した。

 

「なにを…言っている…のよ!」

 

レイナーレは恐怖のあまり思考が停止すると同時に本能でイッセーに攻撃を放った!

 

リアス・グレモリー達を瞬時に倒した光の刃を纏った翼の弾幕攻撃を。

 

「ひょ…兵藤君…ッ!」

 

リアス・グレモリーはイッセーに避けるように、重傷を負いながらも彼の名を呼んだ。

 

だがイッセーは避けるそぶりを見せなかった。

 

それどころか無駄のない洗練された動きをしつつ、特殊な呼吸法を―――波紋の呼吸をした!

 

「コォォォォォォォォォォォォォォッ」

 

イッセーが波紋の呼吸をすると同時に、彼自身を覆っていた太陽の力が増幅。

 

そしてレイナーレの攻撃は増幅された太陽の力によってイッセーを害することなく灰となって消滅した!

 

「私の…攻撃が…消滅しただと!?」

 

「確かにお前は不死身だ。グレモリー先輩たちの攻撃でも瞬時に再生するし意味は無いだろう。()()()()()()()()()()()()()()()

 

「なにが…言いたいのよ…!!」

 

レイナーレは同じ攻撃を繰り出すが、もはや太陽そのものといわんばかりの力を纏ったイッセーには通用しなかった。

 

「それは太陽! 生命の輪廻を悪意で犯し不死身となった存在への絶対なる罰であり弱点! お前は邪悪な不死身を手に入れる代償に、太陽という存在に拒絶された哀れな存在!恐怖を乗り越えられない畜生以下の下種だぜ!」

 

「人間風情がぁぁぁ!!」

 

レイナーレは激昂しながらイッセーに向かって攻撃を仕掛けるが全て灰となって消え去った!

 

「なら光はどうだ!!」

 

自分の肉体由来の攻撃が通用しないと冷静になったレイナーレは堕天使本来の光の力による攻撃をはなった。

 

自分の周囲に無数の光の槍を展開し、そのままイッセーに放った!

 

しかし、イッセーは波紋探知で使った液体をさらに小瓶から放出。

 

それと同時に液体を波紋で操り巨大な盾を形成、レイナーレの攻撃を全て防いだ!

 

「な…ッ!?」

 

天照神水の盾紋疾走(アマテラスアクア・バリアドライブ)―――これはとある神様の力によって精製された液体に波紋を流し盾を形成する技だ。中級クラス程度―――あまつさえ吸血鬼となった貴様の攻撃で壊れる事はない」

 

「人間風情がぁぁぁぁ!!」

 

レイナーレは二度もイッセーに侮辱された事で恐怖を忘れて巨大な光の槍を形成して彼に向かって突撃した。

 

だが、その動きは単純そのもの。

 

かつて不死身の吸血鬼の力を120%生かして脅威となった両親の仇。

その不死身の吸血鬼が食事程度という次元が違う[柱の男]達。

そして、それらを超越する世界に厄災をもたらす邪神たる[荒振神]。

 

そんな強敵たちと戦い乗り越えたイッセーには、レイナーレは敵ですらない。

 

天照神水の鎖紋疾走(アマテラスアクア・チェーンドライブ)

 

イッセーは防御に使った液体を今度は無数の鎖に変形させて突撃してきたレイナーレを拘束した。

 

「アガッ!? 熱い…ッ!? 私の身体が焼けるように熱い…ッ!!!」

 

「それはそうだろう。出力を抑えて拘束しているとはいえ、その体には猛毒である太陽のエネルギーで形成された鎖と太陽の神様の力で作られた液体が触れているんだからよ―――さあて、お前には聞きたいことがある」

 

「……ッ!」

 

「言っておくがこれは質問じゃあない、尋問だ。嘘を言えば地獄の苦しみを以ってお前を滅殺する。素直に答えるなら楽に逝かせてやる」

 

イッセーの凄みのある声音と鋭い視線にレイナーレは何も言えなくなる。

 

「まず1つ―――お前は石のような素材でできた仮面をかぶってその不死身の力を手に入れたのか?」

 

「そ、それは…違う…私はあのお方に…女の部下を数人捧げて手に入れた…のよ」

 

うそを簡単に見抜くイッセーは、この発言が嘘ではない事、そしてレイナーレが石仮面をかぶった存在ではなく、被った存在によって[屍生人(ゾンビ)]である事を確信した。

 

「そうか。なら次の質問だ―――そのあのお方とは誰だ?」

 

「あのお方は…あの方よ…わ、私は正体も名前も知らないわ…ッ」

 

これも本当だと確信。

そして、イッセーは再び感じた―――自身…否、ジョースター家と石仮面の因縁が復活した事を。

 

その感覚は自身の左首の後ろにある星の痣が疼くように。

 

「そうか。なら最後の質問だ―――なんで俺のクラスメイトを殺そうとした?」

 

「そ、それは…私が堕天使の活動をしていると…偽装する為……ッ」

 

「そうか。だがそこに1つだけ不可解な点がある―――アイツはお前に殺されそうになった日の予定に彼女とデートとカレンダーに書いてあった。なぜ彼女を装って殺すなんて行為をしたんだ

 

「そ、それは…人間を殺すのを楽しむためよ! 私の美しい美貌で対象を篭絡して幸せの絶頂の時に瀕死にさせて、絶望しながら死んでいく様を見る為よ!」

 

「そうか…嘘偽りなく答えてくれてありがとうな―――お陰でオメーを遠慮なくブチのめす事が俺の中で決定したぜ

 

「…え?」

 

「俺が絶対に許す事のない敵―――いわゆる俺に取って()()()()()()()()()()()()()()()()()()。わかるか?」

 

「な、なにを言って―――」

 

この時、否!

レイナーレがイッセーのクラスメイトを殺そうとした方法を聞いた瞬間! イッセーは静かにプッツンしていた!

 

コイツは楽に殺してはいけない存在!

 

自分の中で絶対に許してはいけない悪そのものだと!

 

「俺にとって悪とは―――テメー自身の為に弱者を使用し嘲笑う存在の事だ! ましてや青春を楽しむ学生の初恋を踏みにじにったテメーがそれだ!」

 

「ッ…!?」

 

「お前の部下が持っていた[神器]や殺して来た人間全員にそうしてきたんだろう。だからお前に叩き込まれるのは俺の裁きであると同時に、今までお前が踏みにじって来た人間達の分だ!」

 

「た、助け…て!」

 

「嫌だね―――オラァ!!」

 

イッセーは拘束していたレイナーレをスパーボールを投げつける要領で顔面から地面に叩きつけた!

 

「ガファ…ッ!?」

 

地面に叩きつけられたレイナーレはそのまま跳ねるようにイッセーの頭上数mまで跳ね上がった!

 

そんなレイナーレを前にしたイッセーは波紋の呼吸をしながら構えた!

 

「コォォォォォォォォォォ……ッ」

 

呼吸と同時にレイナーレが落下してくると同時に波紋を纏った拳を放った!

 

「震えるぞハート!」

 

更に波紋を纏った拳を放ち空中に拘束!!

 

「燃え尽きるほどヒートォ!!」

 

そしてレイナーレに更に数発の打撃を放った!!

 

「刻むぞ、血液のビートォ!!!」

 

もはやレイナーレの身体は波紋によって泥人形のようにグズグズになっていた!

 

だがイッセーは容赦なく太陽の輝きを纏った拳を握りこみ、無数のラッシュを放つ!!

 

山吹色の波紋疾走(サンライトイエロー・オーバードライブ)!!!!」

 

そしてイッセーの波紋を纏った拳のオラオララッシュを受けたレイナーレは残った肉体がはぜるように爆発四散。

 

「殲滅すべし」

 

イッセーがそう呟くと同時に四散したレイナーレだった肉体は跡形も無く灰となって消滅した。




今の所アーシアが空気ですが、どちらかといえば彼女のメインは原作第6巻なので、そこでちゃんとフォーカスしますのでアーシアファンはお待ちを!

そして次回は原作第一巻編最終回となります!

では!!

感想お待ちしております!
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