ハイスクールD×D~Stand up to~   作:ライダーマスク

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今回から新章開幕!!第二章[黄金回転のフェニックス]編となります!

いきなりですが、改変要素マシマシな回です!

どうぞ!




第二章[黄金回転のフェニックス]
悩める紅姫


〔語り部SIDE〕

 

 

 

 

「いきなり結婚ってどういうことですか!?」

 

堕天使レイナーレが起した事件から二週間が経過した頃。

 

駒王町にある日本神話職員女性寮の一室に住んでいるリアスが実家であるグレモリー家からの連絡を聞いて驚きと怒りを表した。

 

〘すまないが此度の事件の事を聞いた。何かお前に起こる前に早急にライザーとの結婚及び子を成して欲しい〙

 

「何を言っているんですか! それは私ではなくお父様とフェニックス卿が勝手に決めたっことではないですか! 私はライザーとの婚約は一切承知していません!」

 

〘だがグレモリー家とフェニックス家の両家で正式に決まった事なのだ。お前も我が儘を言わずにグレモリー家に生まれた者としての責務を全うするべきだ〙

 

「つまり、私にこう言いたいのですか―――次世代の純血悪魔を生むための道具に成れと…ッ」

 

〘そんなことを言ってはいない。それに相手のライザーも良い男だ。眷属を大切に扱っているし、お前の事も好意的に見ている。リアス、今はライザーを嫌っているが結婚すれば相手のいいところ見えて、結果的にこの縁談が素晴らしいものだと気づくと私は思っている〙

 

「娘である私の意思は一切合切無視してですか…」

 

リアスは父親を何とか説得しようとも、もはや無駄だと―――所詮自分は父親の政治に良いように使われる存在だと絶望し始める。

 

否、その絶望は件のライザーと呼ばれる悪魔との婚約が決まってからすでに始まっていた。

 

〘リアス、言っておくがこの縁談はお前の為を想ってのことだ。素直に親の親切を受け取りなさい〙

 

「余計なお世話というものです!それにライザーが良い人なのはあくまでお父様視点です! 年が離れたレディとの顔合わせの際に、いきなり隣に座って髪を触ったり体中を触り、女の身体を値踏みするような男にどうやって好印象を持てるのですか!」

 

〘そ、それはだな…彼も最近有頂天というか傲慢になりつつあるがそれでも良き貴族悪魔―――〙

 

「それはお父様の印象で、私の第一印象は最悪なんです! 初対面で貴族としてあるまじき接し方を―――しかも年下であった私にする者との婚約は一切認めません!」

 

リアスグレモリーは自分の意見を微塵も受け入れてくれない現状に怒りを通り越して呆れていた。

 

〘だが、既に家同士で決まった事だ。リアスもここは[グレモリー家]の名に泥を塗らない様に―――〙

 

「それはお父様が勝手に結んだ約束です。しかも自分ではなく娘の許可も得ずに重要な事柄である婚約を決定する。それは全てお父様の身勝手な偽善と無責任が招いたことです。その程度の泥は自分で拭ってください」

 

〘リアス。どうかわかってくれないか? グレモリー家もここ最近はあまり芳しくないんだ。ここは親孝行と考えて―――〙

 

「親孝行ですか。確かにここまで育ててくれた恩は然りと感じています。お兄様が魔王になりその後私が生れてグレモリー家の次期当主として努力してまいりました。その際にお父様やお母様に沢山助けられました。ですがそれを差し引きにしてもこの縁談は到底承知出来ません」

 

〘わかってくれないのか?〙

 

「無理です。事あるごとにグレモリー家の責務だの、自分の身勝手な約束を守る為に私の未来を差し出せだの―――終いにはライザーとの子を成せ。もしかしてここまで私を育ててきたのは、純血悪魔の血を絶やさない為の道具制作だったのでは? 私に向けられた家族愛もそれをごまかす演技だったと感じざる負えません」

 

〘わ、私はそんな事を想ってお前を育てた事なんてない! お前は私とヴェネラナの大切な娘だ。断じてお前を道具扱いをしたことは―――〙

 

「だったら、私の意見も少しは聞いてくれるはずですが? もうお父様の何を信じて良いかわかりませんわ」

 

〘り、リアス…〙

 

「言っておきますが、私が[日本神話]に出向している以上はそう簡単に冥界には帰れません。これも私達悪魔が過去に[日本神話]で好き放題に活動した結果、本来管理をするべき者達を一部とはいえ摘み取って来たからです。私達という現地で動きやすく自衛がある程度できる職員がいて、ようやく駒王町の異形管理体制が軌道に乗り始めている事は毎週送られるレポートを見ていればお分かりのはずですが?」

 

〘それはだな…。代わりの者を派遣すれば…〙

 

「代わりの者? どうやらお父様はお家同士の婚約で頭がいっぱいで理会していないようですが、こうして私がいま人間界に居るのは異形勢力同士の賠償―――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()*1

 

〘そこは悪魔の未来を作るためなら、サーゼクスが何とかしてくれるはずだ。それに少し前にお前は死にかけただろう? 人間界よりも冥界の方が安全だ。だから―――〙

 

「そう簡単にいく問題ではありません! お父様はやっていないから楽観して視れますが、かつて[悪魔の駒]による他種族を貴族としての誇りを捨て去り、悪辣な方法で日本神話で生まれた人間の上位神器所持者や強い力を持つ他種族を強引に眷属化。他にも冥界で禁じられている行為を日本神話の土地で行う。なによりはぐれ悪魔による一般人の殺害行為と捕食行為。しかも日本神話だけではなく他の異形勢力にも行っていた! こうして挽回するチャンスで私が出向で来ていること自体奇跡中の奇跡なんです。そのチャンスをお父様とフェニックス卿、ライザーの我が儘で無下にすれば外交関係が悪化します!」

 

そうリアスが自身の父親であるグレモリー卿に伝える。

 

そう、悪魔はこれまで[日本神話]を含めたあらゆる異形勢力や一般人に無視できない被害をもたらしている。

正確には色んな異形勢力同士が他の異形勢力に問題行為を起しているが、その中でも聖書の三大勢力たる[悪魔][教会・天界][堕天使]などである。

 

そのうち自分の種族である[悪魔]が起している問題はリアスを含めた大半の[若手悪魔]と呼ばれる新しい世代の悪魔達はその問題を重要視している。

 

〘だがもう決まった事だ。日本神話の方々にはサーゼクスを通してお前を出向から外れるように取り計らうように既に連絡済みだ〙

 

「それが本気で通ると思っているんですか?」

 

〘ああ。これも悪魔の未来のた―――〙

 

「やっぱり純血悪魔の未来しか見ずに、私の事なんてどうでもいいのですね」

 

〘そういうつもりで言ったわけではない。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()1()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。お前も向こうの責任者に話を通して置くように〙

 

「そんないきなりな事が通るわけないです! 今は2週間前に解決した事件の事後処理が終わったばかりなのですよ!?」

 

〘お前なら向こうの人間達に信用されているのだろう? ならば問題ないはずだ―――もうこんな時間か、では頼んだぞ、愛娘リアス〙

 

「お父様!? ちょっと!」

 

一方的に切られた通信。

 

リアスは実の父親の一方的な言動に憤りを感じていた。

何かに思いっきり当たりたい、だがそれは無意味な行為でありそれをやっても意味は無い。

 

そう冷静になり自分のベットに倒れるように寝ころんだ。

 

「どうしよう…。花京院さんはいないし、代わりに来た代理の人も事件後の警備強化で手が離せない。結局どんなに頑張っても権力にはどうしようもないの…?」

 

リアスはそう涙目を浮かべながら自らの無力さを嘆きながら未来を呪うかのように独り言を吐いた。

 

 

 

 

〔語り部SIDE OUT〕

 

 

 

 

 

 

 

 

〔イッセーSIDE〕

 

 

 

 

今日も今日とて学園生活。

今は昼食の時間で、俺はクレーリアさんが作ってくれた弁当を仲の良いクラスメイトと一緒に食べていた。

 

因みに徐倫達によって矯正を超えて女性恐怖症を発症したバカ2人である松田と元浜は、人気のない場所で静かに飯を食っている。

 

「ねぇ、イッセー。あの噂しってる?」

 

「なんだ村山?」

 

クラスメイトの1人であるロングヘアーを左右に束ねた剣道部所属の“村山(むらやま)”が話しかけてきた。

 

「3年のリアス先輩。最近物凄く元気が無いらしいんだよね」

 

「そういえば何かに悩んでいるつーか、どうしようかって雰囲気だったな」

 

「イッセーも見たの?」

 

「ああ」

 

前にあった時よりも全然元気がなかったな。

たまに姫島先輩が励ましている場面とかあったし。

 

「何時も気丈に振舞うリアス先輩が初めて、弱いところっていうか元気のない姿を見せているから学園中大騒ぎよ」

 

「学園中って、グレモリー先輩と姫島先輩の[二大お姉さまファンクラブ]の連中だけだろ?」

 

「でも結構な人数いるじゃない?」

 

「そうだけど、よほどひどくない限り他人のプライベートに入り込む方が失礼だからな」

 

「相変わらずイッセーって同年代と思えないくらい大人だよね~」

 

「うっせーよ。“片瀬(かたせ)”」

 

ピンク髪のショートヘアーにバンダナが特徴のクラスメイトである“片瀬”がそう言ってきた。

 

「身体能力もぶっちゃけオリンピック選手異常だし、人当たりも良いし結構モテるんじゃない?」

 

「残念ながら現実はそう甘くないんだよ。悪友である松田と元浜とつるんでいたからな」

 

「ホント、イッセーはお人よしだよね。あの変態2人組を制裁しつつも一緒にいてあげるなんて。今はそういうのは見ないけど」

 

「まあ、あいつらがああなったのは俺が原因でもあるし」

 

徐倫達と合わせるのも「美少女と合コン行こうか?」ってほぼ騙すような形だったしな。

 

言っておくが徐倫、エルメェス、FFはちゃんと美少女だしナイスボディだからな?

 

「まあ、あの変態2人組の所業には剣道部もいい加減に退学させろって嘆願していたからね」

 

「それが通らなかったのは、お前たち剣道部が周りが見ても過剰にボコっていたからっていう事を悪れるなよ? 過剰防衛も社会じゃ立派な罪だ」

 

「なんかそう言うところが理不尽よね。なんで被害者が加害者に忖度しないといけないのよ」

 

「ホントだよ」

 

「だったら自分でその社会を変えるか、そういった報復行為がバレない様に色々と工夫するとかやっておけ」

 

「え? イッセーが普通にバレなきゃ犯罪じゃない理論を語っている!?」

 

意外そうに驚く村山。

 

「別に悪いことした奴に対して被害者が納得するまでケリをつけ続けるのは賛成だ。俺はその過程で関係のない奴が巻き込まれたり被害にあったり行き過ぎたりするのが許せないだけだよ」

 

「ホントイッセーって大人ねー」

 

「だよねー。もしかして本当は同い年(17歳)じゃなくて、私達より年上なんじゃないのー?」

 

「タメだよ。じゃなきゃ犯罪者だろ」

 

まあ、現実の時間の流れじゃ17歳であることは間違いないな。

肉体年齢は20代前半だし実際の体感年齢は40代後半組の承太郎さん達と変わらない。

 

まあ、それを一般人である2人にそれを言う必要も知る必要も無いので黙っておこう。

 

「190㎝あって丁度いいマッチョな男子高校生がいるの?」

 

「ていうか顔つきは学生じゃないしねw」

 

「目の前にいるが?」

 

「「本当に~?」」

 

「まったく―――やれやれだな」

 

俺は村山と片瀬の見た目イジリを受け流しつつ、平和な昼休みを堪能した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は変わって放課後。

 

今日はまっすぐ帰らずに、駒王学園の敷地にある旧校舎に来ていた。

 

誰も近寄らず整備だけされているこの場所は、1人で過ごすにはちょうどいい場所だ。

 

日課の修業は朝の時点で終わらせているし、今日は学生らしくゆっくり過ごすぜ。

 

そんな気分で旧校舎に向かい到着すると、見慣れない先客がいた。

 

「グレモリー先輩?」

 

「………」

 

俺が近づいて声をかけても返事が無い。

 

なんか、前見た時よりも大分思いつめているみたいだな。

 

あのクソアマの事件が心残り―――なわけないか。

 

この人がこういう風になったのはつい最近だからありえない。

 

う~ん、他人のプライベートに干渉しないって言った手前だがここまで目に見えると逆に声を掛けないと危ない気がするな。

 

こういう状態の存在は何を起こすか分かったもんじゃなあ無いしな。

 

俺はグレモリー先輩の右肩を軽く叩きながら問いかける。

 

「おい。グレモリー先輩?」

 

「ひゃん!? ひょ、兵藤君!? どうしてここに!?」

 

「どうしてって、ここ俺が外で1人になる時に使っている場所なので…」

 

「そ、そうだったのね…。私も使っていたけれど兵藤には気づかなかったわ」

 

まあ、お互いが居ないタイミングで使っていたからだろうな。

今回は運悪く鉢合わせになったけど。

 

「まあ、別にいいッスけど―――大丈夫ですか?」

 

「え、えぇ…大丈夫よ。ごめんなさいね、私がでていくから……あ…っ」

 

立ち上がってこの場から移動しようとしたグレモリー先輩がその場で躓いて転びそうになった。

 

俺は急いでグレモリー先輩を支えるように前に移動して躓くのを防いだ。

 

「あ……」

 

「大丈夫じゃないようですね。学園でも結構なうわさになっているんッスよ? グレモリー先輩に元気が無さすぎるって」

 

「それは……」

 

「とにかく座ってください。このまま帰る道中で交通事故にあったりこの町の異形を管理する一人の職員として事故を起こしたら最悪ッスよ」

 

「でも……」

 

「良いから座ってください!」

 

「ひゃ!?」

 

俺は強引にグレモリー先輩を座らせる。

 

「とにかく今は落ち着いてください。俺でよければ話を聞きますし、なんなら本音とか本心とか遠慮なくぶちまけてください。そういうのは得意なので」

 

「でも、兵藤君にこれ以上迷惑を…」

 

「あのクソアマ堕天使の件なら自ら首を突っ込んだ俺の自業自得ッスよ。何より俺が連れて着たも同然のアーシアの世話をしてもらっている以上はこれくらいなら問題ないッス」

 

「……本当に良いの?」

 

「ええ。遠慮なく。放送禁止用語とかF〇CKとか遠慮なく言ってください」

 

こういう愚痴を聞いてどう解決するべきは一緒に考えるのは慣れている。

主に徐倫が毎回愚痴っている父親の承太郎さん案件だけど。

 

「そうね。眷属や親友には話しづらいし、兵藤君なら口が堅いし、花京院さんや日本神話の人達に信じられているのなら聞いてもらいましょうか」

 

「ええ。どーんと来て下さいッス」

 

俺はそう返事をしてグレモリー先輩の悩みと愚痴を聞き始めた。

*1
オリジナル設定。リアスとソーナはこれまで悪魔がやって来た日本神話への所業の清算の意味合いで、魔王の血縁者として日本神話に外交的人質として来ている




ライザーは良い奴と表現がありますが、やっぱり初見のライザーって普通にJKにセクハラしているオッサンにしか見えないんですよねw
しかも、婚約相手の眷属を実質殺す発言して脅すは流石にないなーって思っています。

ていうか、リアスの父親もリアスの幸せを願うならマスは本人の意思を尊重するべきだと思いますね。

では!

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