ハイスクールD×D~Stand up to~   作:ライダーマスク

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ありがとうございます!

感想で返信しましたがこの作品においてスタンド発現に関して以下の条件は無くなっています。
・生まれ持っている。
・矢に射抜かれている。

となります。
ちなみにスタンド発現条件はオリジナルを入れた1つのみとなりますので、その辺の設定が明かされるまでお楽しみに!

最新話どうぞ!


グレモリー眷属の限界

〔語り部SIDE〕

 

 

 

 

リアス・グレモリーとライザー・フェニックスの非公式[レーティングゲーム]が2週間後に決まった翌日。

 

「はい。というわけで修業しますよー」

 

「「「「「……え?」」」」」

 

場所はイッセーの自宅の地下にある特殊な空間―――もとい修業施設。

 

そこにはイッセーを前にリアス・グレモリーとその眷属達がいた。

 

リアス・グレモリー達は旅支度をしてきたかのように荷物を持ってきており、既に格好は駒王学園指定の体育着―――いわゆるジャージを着ていた。

 

「ちょ、ちょっと兵藤君?」

 

「どうかしましたかグレモリー先輩」

 

「いえ…。確かに当初のプランにレーティングゲーム前に2週間の期間を設けて、レーティングゲームや今後を見据えた実力アップの修業をするのは知っているわ。それで案内されたのが兵藤君の家の地下室

―――にしては広すぎないかしら…?」

 

「そういえば説明してませんでしたね。ここは俺が修業する特殊な空間です。実際は12畳程度の広さしかありませんが、()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「このような場所が駒王町にあったなんて…」

 

「まあこの場所は特例で作ってもらったモンッスよ。姫島先輩」

 

「修業場所…ここは唯広い空間だけど、何の修業をする場所なのかな?」

 

「ここは主に習得したり試作した技とか能力を試したり模擬戦したりする場所だぜ、木場」

 

「…格ゲーで言うところのトレーニングルームですね」

 

Exactly(その通りだ)、塔城。この2週間でグレモリー先輩たちをレーティングゲームに支障が出ない程度まで鍛えるつもりなので。ちなみにこの2週間は俺が師であるのと同義なので俺の事は“先生”と呼び敬語を使うように。()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「まあ、普通はそうするべきよね―――よろしくお願いいたします、兵藤先生

 

「ええ。郷に入っては郷に従えですわ―――よろしくお願いしますわ。兵藤先生

 

「その通りだね―――ご指導よろしくお願いします。兵藤先生

 

「…先輩で先生なのは不思議な感じがしますね。でもそんな感じが不思議と似合いますね―――兵藤先生

 

「がんばります! 兵藤先生!

 

グレモリー達はやる気に満ちていた。

それを確認したイッセーは彼女たちのマックスを図るべく最初の修業を告げた。

 

「さて、最初の修業は―――体力を使い切るまで俺を殺す気で攻撃する…だ」

 

「「「「「え!?」」」」」

 

イッセーの発言にグレモリー達が驚いた。

 

彼女たちにとって無理もない、最初の修業が師を殺す事から始まるのだから。

 

「言っておくが言葉の意味だからな? というかそうでもしないとアンタ達のマックスを図れないしな」

 

「大丈夫な……んですか? 言っておくけど皆殺す気の攻撃は上級クラスでも危ないんですよ?」

 

「問題ない。そもそもグレモリー達全員が同時に掛かっても瞬時に無力化できる。殺しも同然だ」

 

「そういえば、兵藤先生は花京院さんと同じ波紋を使えましたわね」

 

「あの時の光景を見る限り。花京院さんと同レベルみたいですし」

 

「…悪魔というか魔や吸血鬼、太陽を弱点とする存在に通用する技術でしたね」

 

「そうなんですね。あ、もしかして私の手首を治療したのがそうなんですか?」

 

「ああ。確かにアーシアの手首を治したというよりかは[波紋]による生命エネルギーを送って自己治癒力を高めただけだ。ちなみに()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「そうなんですか…」

 

「ま、アーシアは[聖母の微笑み]があるからいいじゃあないか。さて、話を戻すけど今回の修業で俺は[波紋]を使う気はない―――これだけで相手をしよう」

 

そう言いながらイッセーは右のホルスターからジャイロから託され、日本神話の神々の力によって強化された真球形状の鉄球を取り出した。

 

鉄球の色は鋼をメインに装飾の溝に太陽を彷彿とさせる赤みが懸かったオレンジ色。

そしてイッセーを象徴するかのように龍と太陽をモチーフとした装飾が施されている。

 

「鉄球? そういえば初めて会った時に見せてもらいましたね」

 

「ああ。この鉄球を用いた回転でアンタ達の相手をしよう。まあ、俺にそれを引き出させるかどうかはお前たち次第だがな?

 

イッセーは右手の掌で鉄球を回転させながら、左手をグレモリー達に向けて挑発するように手招いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーが最初の修業開始を宣言してから10分後。

 

「凍てつけ! 燃えろ!!」

 

木場が氷と炎の魔剣の二刀流でイッセー斬りかかった。

 

「様々な魔剣を出している―――いや、創造してる感じだな……やっぱり魔剣創造(ソードバース)だな」

 

「たったの数分で見抜くなんて…!」

 

「いつも使っている魔剣は光を喰らい所持者の力や剣事態の力を上昇させる光喰剣(ホリー・イレイザー)なのは知っていたが、力の波動が魔剣じゃあなくて[神器]だったからな」

 

「観察眼も達人級ですね!」

 

「そうか? まあ木場も攻撃の基礎は割とできている方だな。そして俺への攻撃に[光喰剣]では意味が無いから様々な属性や形状の魔剣を生み出しての二刀流か。判断としては及第点の10歩手前って感じだな」

 

「厳しいですね! でも僕だけが攻撃をするわけじゃないんですよ!」

 

「…えい!」

 

塔城が木場とは真反対の方向からイッセーにむかって拳による攻撃を放った。

 

だが―――

 

「気配隠蔽がまだまだな」

 

あっさりイッセーが回避した。

 

「…さっきから全然当たりません…ッ」

 

「中心線を狙った良い攻撃だ。だが、攻撃事態が只の格闘任せで単調。攻撃が読みやすいぜ」

 

「…軽軽と回避されながら言われると余計に説得力が増しますね」

 

「言っておくが俺は―――って、そんなバレバレな遠距離攻撃は通用しないぜ。姫島」

 

イッセーは自身に向けられた姫島の攻撃を何も纏ってない右手のデコピンで弾いた。

 

「やっぱりダメですわね…」

 

「前衛がこうも機能していない以上は強力な遠距離攻撃支援がベストなのは良い。だが、それは相手にその攻撃が通用する前提の話。残念だが、今のアンタに俺をダメージを与えるどころか本気にさせる攻撃力はないぜ」

 

「手厳しいですわね…ッ」

 

「ああ。それに―――」

 

イッセーがそう言いかけると同時に木場に右拳、塔城に左足の蹴りを2人の鳩尾に加減した攻撃をクリーンヒットさせた。

 

「ガハッ!?」

「グハッ!?」

 

イッセーの攻撃を一発喰らった2人はその場で意識を失いダウンした。

 

「木場、塔城も同じだって事だ。ていうかスタミナが切れかかっているのに同じような攻撃は致命傷だぜ?」

 

倒れる2人を見下ろしながら言い放つイッセー。

 

そんなイッセーだが、瞬時にその場から離れると同時に彼がいた場所に赤黒い魔力の顎が出現し空を噛んだ。

 

「今の俺にダメージを与えられるのはグレモリーだけだぜ?」

 

「限界まで隠蔽した私の技を平然と回避しながた言われるのは傷つきますよ…」

 

「確かに攻撃の隠蔽はこの3人の誰よりも優れている。だがこの程度じゃあ、ライザー・フェニックスを倒すのは不可能だ。それと―――」

 

イッセーは自身の攻撃で戦闘不能になった木場と塔城に近づくアーシアに接近。

 

「回復役がそんな遅い動きじゃチームが速攻で崩れるぞ―――アーシア」

 

そう言いながらアーシアが死なない程度に加減した蹴りを腹に打ち込んだ。

 

イッセーの攻撃を喰らったアーシアは無音の嗚咽を吐きながら倒れた。

 

「アーシアにも容赦がないんですね」

 

「言っただろう?これは強くなるための修業だ。変に遠慮すれば成長するどころか弱くなる。言っておくが―――俺は敵と修業に関しては絶対に優しくしないからな

 

イッセーがそういうと同時に、空中で攻撃態勢を取っていた姫島の眼前に接近と同時に加減した拳を鳩尾に喰らわせた。

 

「…カハッ!?」

 

「俺が飛べないとでも思って油断しすぎだ。戦闘技術と身体能力がある程度の領域に達すれば(神クラスとタイマン張れる実力)、空間を面でとらえて空中を四次元パルクールのように移動する事が出来るんだぜ?」

 

そう墜落する姫島を見下ろすイッセー。

 

イッセーが修業を開始して10分が経過した理由。

それはグレモリーを筆頭に、姫島、木場、登場、アーシアの現状のマックスを図り吟味する為の時間。

 

そしてその時間が過ぎれば…正確には相手の体力がつきかけた瞬間、実力差が天と地―――否、月と鼈レベルまで差がついたイッセーが瞬時に全滅させるのは道理である。

 

「まだよ!―――消滅の暴雨(ルイン・ダンパー)]!!」

 

グレモリーは負けじと周囲に自身の魔方陣を13個展開し、そこから自身の魔力特性である[滅びの魔力]を圧縮して威力を強化した魔力弾を一斉に放った。

 

「良く練られた魔力だな。流石は王であり上級悪魔だ」

 

「通用しないのはこれまでの模擬戦で嫌でもわかります―――でも出し惜しみはしません!!」

 

そう言い放ちながらイッセーに弾幕を放ち続けるグレモリー。

一発一発が上級クラスの実力者でもまともに受ければ即死級の威力を持っている。

生半可な防御では自殺行為に等しいほどに練られた攻撃。

 

イッセーはこの攻撃を回避しながたグレモリーの努力を感じ取っていた。

自身が生まれた際に持った[滅びの魔力]の特性に驕らず様々な攻撃に変化させたり、魔力自体を圧縮し魔力効率を上げて経戦能力を向上させている。

 

無論、姫島、木場、塔城も相応の鍛錬をしている事は感じており、アーシアに至っては戦闘の素人なのに前線で動く気概に評価している。

 

だが、その3人以上に才能以上の努力をして来ている事をイッセーはグレモリーの攻撃を通じて理解した。

 

「(おそらくこのチームじゃあ、一番努力しているのはグレモリー先輩だろうな。上級クラスでもかなりの上澄みに近づいている。本当に良い意味で貴族悪魔じゃあないな)」

 

イッセーはグレモリーの努力を感じ取り、敬意を表すために自分が使うと宣言した[鉄球]による[回転]を使う事を決定。

 

イッセーは右腰のホルスターから[鉄球]を取り出し通常の技術で回転させる。

 

そしてそれを空中で投げると同時に、滞空しそのままグレモリーが放つ滅びの魔力の弾幕が吸い込まれると同時に弾幕同士が衝突して対消滅してく。

 

「弾幕が…ッ!? 私の制御以上の力で相殺されている!?」

 

「宣言した通り鉄球を用いた回転を使わせて貰ったぜ。アンタの攻撃はこの技術を使う―――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「……ッ」

 

グレモリーはイッセーの言葉に素直に喜ぶことができなかった。

模擬戦―――グレモリー達にとっては実戦と変わらない意気込みで挑んでいるのにイッセーは身体能力と格闘技術のみ。

 

そして自身の奥の手である技を放っても、自分がしてきた努力への敬意で相手の独自の技術を引き出せた。

 

つまり、自分は目の前の相手である兵藤一誠の敵にすらなれない実力に悔しさを感じていた。

だが、技術を使わせた自身の努力を素直に賞賛してくれた事にも喜びを感じていた。

 

この二律背反な気持ちを抱いているグレモリーは、ついに魔力切れを起こし、そのまま地面に墜落し地面に接触すると同時に気絶した。




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