ハイスクールD×D~Stand up to~   作:ライダーマスク

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一時の収束

〔語り部SIDE〕

 

 

 

 

時はイッセーが女堕天使に狙われたクラスメイトを助けてから少し時間が経過した頃。

 

女堕天使がイッセーの放った[鉄球の回転]による効果で動けなくなっている公園で駒王学園の制服を着た男女四人組と、緑色の変わったデザインスーツを着た赤毛の物理法則を無視した髪型、両耳に赤色のチェリーを模したピアスにサングラスをかけている男。

 

「堕天使式の結界が張られてきてみればどういう状況なの…?」

 

紅髪のツンとした長髪に暗めのターコイズブルーの双眸が特徴のナイスバディの女子学生がそう言葉を漏らした。

 

「両足と翼、それに首の部分に皮膚が変形して変な模様が浮かび上がっていますわね」

 

そう紅髪の女子学生の言葉に続いて黒髪のポニーテールスタイルに大和撫子のような女子学生が続いた。

 

「戦闘の形跡は…この堕天使が墜落したような跡と足跡が2つですね」

 

周囲を調べていた明るめのブロンドヘアーに王子という雰囲気が似合う西洋式の両刃剣を腰に帯刀した男子学生が報告した。

 

「…足跡的にこの堕天使以外に2人居たみたいですね。公園に入った足跡はこの堕天使を含めて3つ。ですが出て行った足跡は1つだけでした」

 

白髪のセミロングに可愛らしい猫のマスコットのアクセサリーのヘアピンを付けた小柄な女子学生がそう呟いた。

 

「そうなると、堕天使と正体不明の2人が公園で密会したけど意見が割れて争ってこうなった…。でもあの堕天使は無力化されてこの公園に残されている……。どういう事かしら?」

 

紅髪の女子学生がそう推理を述べた。

 

駒王学園の学生服を着た男女の生徒達は異常が起きた現場での調査で不可解な現場の状況に頭を悩ませていた。

 

しかし、この場に来ている赤毛の物理法則を無視した髪型と両耳にチェリーの形を模したピアスを付けた40代くらいの男は、堕天使の状態を見て、この状況を起こした犯人―――()()()()()()()()()()()()()1()()()()()()()()()()()()()()

 

「なるほど…。相変らずトラブルに巻き込まれる…というか自ら首を突っ込んでいくのは変わりないな」

 

赤毛の男は正体を確信して微笑んだ。

まるで懐かしむように。

 

そして赤毛の男は自分にこの堕天使を送るために青年がわざとこの場に生かして置いていったことを確信した。

 

「大体わかったな」

 

「え、何かわかったんですか―――花京院(かきょういん)支部長”

 

「ああ。どうやら我々は少し気づくのに遅れた様だ。そしてそれを救ってくれた者が居るようだ」

 

「救ってくれた…ですか?」

 

紅髪の女子学生は赤毛の男―――花京院と呼んだ40代後半の男にそう問いかけた。

 

「ああ。彼は基本的に平和に生きるようにしているがこういったトラブルに巻き込まれる―――いいや、トラブルが彼を誘引して、そのまま彼自身が放っておけないという感じで首を突っ込んでいくのさ」

 

「それは大丈夫なのでしょうか? 花京院さんはこの場に居た1人の正体を知っているような口ぶりですが…」

 

大和撫子風の女子学生がそう問いかける。

 

「ああ。知っているとも姫島(ひめじま)”君。ああ、心配しなくていい。この場に居たであろう1人は我々[日本神話]や君達[グレモリー眷属]の敵じゃあない。寧ろちゃんとしていれば頼れる味方だよ」

 

「僕達の敵ではないんですか…。一体誰なんですか?」

 

そう明るめのブロンドヘアーの男子学生が花京院に問いかけた。

 

「そうだね。こうして自ら首を突っ込んだ以上は君達に紹介する良い機会だ。今日は遅いから明日顔合わせ出来るように手配しておこう。とりあえ“グレモリー”、この堕天使を拘束して[日本神話駒王支部]の留置場へ移送してくれ。ちゃんと能力封じの手錠の足かせを忘れない様に」

 

「わかりました」

 

花京院は紅髪の女子学生―――“グレモリー”が率いるチームに指示を出してこの場の収拾を命じた。

 

花京院はグレモリー達のチームから距離を取り形態を取り出して一つの画像フォルダを開いた。

 

そこには男女10人の集合写真が飾られており、その中にはイッセーも居た。

 

「これは始まりか、それとも小さい事件か…。君はどう見る―――()()()()()

 

 

 

 

 

〔語り部SIDE OUT〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〔イッセーSIDE〕

 

 

 

 

 

 

「これでイッセー君が消した、この子の堕天使とあった全ての記憶部分のカバーストーリーは刻んでおいたわ。恋愛詐欺にあって、逃げようとした時に詐欺師の仲間に殴られて気絶。そこに偶然居合わせた貴方に助けられたって事にしたから」

 

「ありがとな―――“クレーリアさん”

 

俺は一般的な人妻な格好をしている灰色の髪を胸位まで伸ばした西洋風の美女―――クレーリアさんにお礼を言った。

 

あの後俺は、あの女堕天使がクラスメイトを殺そうとした記憶を消した後のカバーストーリーをこいつに入れてもらうために自宅までもってきて、俺の義母であるクレーリアさんに記憶消去と改ざんをやってもらった。

 

流石に鉄球の回転でも記憶の改ざんは出来ないから、こういう事は義母であるクレーリアさんに任せている。

 

あ、クレーリアさんは俺が学生をやるにあたって俺自身が指名した保護者だ。

因みに種族は[聖書の神話]の[悪魔]。

 

本当の過去は割と判明したら、悪魔の暗部が彼女を殺そうと飛んでくるから色々と情報を改ざんして彼女は数百年前から日本文化が好きになってすんでいたらいつの間にか死んだ扱いされた悪魔の1人という設定になっている。

そんな感じで今は“クレーリア・兵藤(ヒョウドウ)として俺の義母で居てくれている。

 

出会いに関しては―――簡単に言えば同族に殺されかけたところを俺とジャイロ、そして当時のスタンド使いの仲間達で助けたって感じだ。

 

「しかしこの町に堕天使ですか…。普通ならそういった情報は[日本神話]の方から事前に連絡がいくのですが…」

 

「そうなんだよな。それにあのクソアマ(女堕天使)が言うには[神の子を見張る者]としての仕事をするために来たと言いやがったからな」

 

「それも不思議よね。今の[日本神話]勢力圏内は他神話の勢力活動を禁じているのも。それを異形の一勢力として活動してきている」

 

「どうにもおかしい。そもそもあの時の戦いで、[日本神話]の勢力圏内に入るには厳重な入国検査みたいなものを潜らないといけないんだ。それに通過した異形が居ても目的地の場所に[日本神話]勢力圏内に完全定住した異形に周知される」

 

「私もそうだけど、イッセー君も聞いてないでしょう?」

 

「ああ。この町の[日本神話駒王支部]の責任者である“花京院さん”や、承太郎さんからも連絡が来てない」

 

「そうなると密入国かしら…?」

 

「それしかないが、下級クラスの堕天使が今の[日本神話]の厳重となった結界を通り抜けられるか?」

 

「それは…無理ね。多分叔父であるディハウザーさんも。[無価値]を使っても通れるけど異常を検知して警備が飛んでくる可能性が高いわ」

 

「だよなぁ。これって…かなりヤバいことだよな?」

 

「そうね。イッセー君は彼女達からも言われるけど、本当にこういった大きなトラブルと縁が合わるわね」

 

「それを言わないでくれよな…。これでも師匠やジャイロの為にもちゃんとした平和な学生生活を送りたいんだよ」

 

「その割には同じ学校の生徒が不良とか暴力団に絡まれている所を助けたり、一人の学生が誘拐されたことを聞いて真っ先に飛び出して助け出したりとかしているけどね」

 

「……まあ、それは見捨てる事が出来ないっていうーか…まあその…」

 

「責めてないわ。寧ろ私はイッセー君のそういう行動力で助けられたのだから」

 

「ですが…八重垣さんは…助けられなかった……」

 

「良いのよ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()あの事件が発生したのが原因だもの。もうそのことで自分を責めないでね。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

そう言いながら俺の頭をなでてくれるクレーリアさん。

 

「ありがとうございます」

 

「素直で良いわ。今日の夕ご飯は唐揚げ定食よ」

 

「おおー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅー修業終わりは風呂に限るぜ」

 

俺は助けたクラスメイトをこっそり自宅に返した後、食前の修業からクレーリアさんの手料理での夕ご飯。

そして食後の修業をして家のふろに入っていた。

 

リラックスする為に首をほぐす様に頭を左右に回していると、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

それを見ると同時に近くの鏡に映った自分の瞳―――()()()()()()()()()()()()()()()()

 

元俺は生粋の日本人で目の瞳孔は日本人らしい茶色で首の左後ろに星型のアザなんてなかった。

 

だけど、あの戦い―――[界厄禍津日大神]との戦いでスタンドに覚醒した時に今の瞳孔の色に変化し、首の左後ろに星型のアザが出た。

 

これは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

今いるジョースター家の知り合いは徐倫と承太郎さん、ホリィさん、徐倫の母親だけだ。

 

なんでスタンドに覚醒した俺がジョースター家の特徴が出て来たのか。

 

どうやら兵藤家の祖先は、来日してきたジョースター家の祖先と恋に落ちて結婚。

そこからは、結婚した生まれた子供は日本人と結婚していって、最終的に俺が今生きている唯一の兵藤家となっている。

 

調べてくれた承太郎さん曰く世代を重ねるごとにジョースター家の血が薄くなっていったが、あの戦いでジョースター家の血が覚醒した―――っと結論を述べた。

 

ジョースター家は良くも悪くも石仮面の因縁に縛られていると言ってもいい家系だった。

まあ、石仮面の因縁は[柱の男]を全員倒したことで終わったんだけどな。

 

まあ、そういう戦う事を宿命づけられた一族の血が俺が経験した戦いで徐々に目覚めて、あの戦いで完全覚醒したって所だ。

 

あくまで承太郎さんや俺の推測だけどな。

 

そのお陰で徐倫と承太郎さん、ホリィさんとは滅茶苦茶遠い親戚だ。

 

俺としてはジョースター家の血が少しでもあったからこそ、両親が殺されたあの日の絶望を乗り越えて今に至る事が出来たと思えば誇らしいな。

 

そんなことを考えていると、近くに置いておいた完全防水の携帯から着信音が鳴り響いた。

 

俺は携帯を開いてみてみると、発信者は承太郎さんの親友でありこの[駒王町]の異形を管理している日本神話所属の波紋使い―――花京院典明(かきょういんのりあき)さんだ。

 

多分、あのクソアマの件を知っておいてきた状態をみて俺の仕業と断定したんだろう。

 

とりあえず出るか。

 

「もしもし―――」

 

それから俺は花京院さんと電話で話した。

 

今回の件で何が起きたかの報告などをして、それから俺は花京院の部下である者たちと会って欲しいと言われた。

 

こうして町の異形管理に首を突っ込んだ以上は、無関係を貫くのもあれだと考え俺は了承。

 

明日の放課後、[日本神話駒王町支部]で顔合わせする事になった。

 




次回、原作ヒロイン達と邂逅!
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