原作主人公>>>レイン君>ライバル>チャンピオン
って感じです
またまた上空。
目に見えない気配は現在トウカシティにいた。
気になる理由が少しずつわかってきた。
彼のポケモンへの愛情の注ぎ方が羨ましく感じた。
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「そういえば先程のバトルは実に見事だったな」
「え?あ、ありがとうございます?」
「どうだい?私とも勝負してみないか?」
いや、ここのジムってバッジ4つなきゃ挑戦できないんじゃなかったの?
そうじゃなくてもやる気はないけど……
「いえ、俺の旅の目的はジム巡りではないですから」
「え!?」
「え?」
なんかめっちゃびっくりされたけど、なんで?
「ハルカはバトルの特訓を頑張ってたから、てっきりレイン君がバトル好きなのかと……」
「いえ、どちらかというとあまり好きではないですね」
「そうなのかい?」
「はい。バトルが好きなボケモンがバトルで楽しそうに頑張る姿を見るのは好きですよ。でも、そうではない時もあるでしょう?トレーナーに付き合わされてバトルして、時には肉体的にも精神的にも傷ついて、苦手なことも無理して挑戦して、トレーナーのためを想って限界まで努力する……ポケモン自身が楽しんでるなら、喜んでるならいいんです。その頑張りはその子の輝きですから。でもそれがトレーナーの、人間のエゴになってはいけないと思います。それよりは一緒にいれる時間を大切にしたいなって。ポケモンたちが笑顔でいてくれること、一緒に遊んだり一緒に食事したり一緒に観光名所を巡ったり、ポケモンたち自身がやりたいことをやらせてあげたいし、一緒にやりたいと思ってます。ウチの子がバトルをやりたいというなら喜んで付き合う。それだけです」
「……」
なんだか語ってしまった。センリさんも黙っちゃったし……
「ご、ごめんなさい長々と……あまり言葉もまとまってなかったですし」
「……いや、いいんだ。そうだな。なにもポケモンバトルだけがポケモンの全てではない。全くその通りだな!ハハハ!」
センリさんって怒ったり落ち込んだり喜んだり、情緒が激しい人だな。人のこと言えないけど。
「うむ、ならば君には特別許可証というのをあげよう!」
「……?なんですかそれ?」
「ジムバッジの説明は聞いたな?」
「はい」
「トウカジムのジムバッジは『なみのり』の使用許可も兼ねている。これは安全面を考慮してのことだが、君なら問題ないだろう」
なにをもって問題ないんだ?
「ただし条件がある」
「な、なんでしょう?」
「初めてなみのりを使用する際は必ずハルカと共にいること」
なぜ?
「君くらい頭がいいのであれば水や自然についての注意は必要ないだろうが、問題は別のところにもある」
「野生のポケモンですよね?言いたいことはわかりますが、ハルカがいたら問題ないんですか?」
「ああ、問題ない。むしろ野生のポケモン相手ならハルカがいれば安心だ。あの子はとんでもなく強くなっているぞ?ジムバッジは既に3つ集めている。時期に私のところにも挑戦に来るであろう」
「えー……」
ハルカって俺がホウエンにきたのと行き違いで出発したんじゃなかったか?早すぎない?まだ1週間とかだよ?
でもまぁそこまで強くなってるなら確かに安心かもな。
「まぁ、そもそもなみのりを使えるポケモンを持っていないので、それからの話ですね」
「それもそうか!ハッハッハ!」
「でも、ありがとうございます。ありがたくもらいます」
「うむ!君の安全のためだから約束は守ってくれよ?旅を楽しむといい!」
特別許可証なんて制度があったのか。普通のトレーナーなら使わないだろうから説明を省いたんだろうけど、俺にとってはとても嬉しい制度だ。
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「無事だったかレイン」
「なんでそんな心配してるんだ。戦場帰りでもなんでもないぞ」
センリさんとの邂逅も終え、ポケモンセンターにいるユウキのところに戻ると、過剰に心配していたユウキにそんなことを言われた。普通にいい人だったぞ?
「ほら、なみのりの許可証も貰ってきた」
「え!?ジム戦して、しかも勝ったのか!?」
「いや、特別な許可証で、ジムに挑戦せずにセンリさんが認めた人には渡せるものがあるらしい」
「そんな制度があったのか。知らなかった」
オダマキ博士の息子であるユウキでも知らないってことは、使われることが少ないとんでもなく珍しい制度なのだろうな。
でもまぁセンリさんの実印もあるし、トラブルになることもないだろう。
「だけど1番最初になみのりする時はハルカと一緒にいることが条件だってさ」
「……なるほどな」
(これは……ハルカに会うタイミングが早まったかな?)
なに思案顔してるんだよ?なにはともあれ……
「トウカシティでやることも終わったな。次はカナズミシティだよな?俺がホウエンで最初に来た場所に戻るわけだな」
「ああ、その前にトウカの森だ。そこで俺は一旦お別れだな」
そうか……そこから1人旅か……
「……おい、今、『勝負を擦り付けるやつがいなくなるな』とか考えてただろ?」
「………………そんなことあるよ。じゃあいくか!」
「おい!?あるよってなんだ!?」
こうして俺はハルカのお父さんであるセンリさんとの挨拶を終えて、トウカシティを出発するのだった……でも、これはまだ序章である。
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「もしもし?ハルカか?どうだ、順調か?」
『うん!今4つ目のヒートバッジを手に入れたところ!』
「……ペース早くないか?ポケモンたちも疲れてるじゃ……」
『ううん、他の子達はのんびりしてるんだけど、バシャーモがすごい張り切ってて、ここまでのジムは全部バシャーモ1匹で終わっちゃったの』
ふぁっ!?うちの娘はとんでもない事を言ってる気がするぞ?
レイン君も言っていたが、確かにバトルに夢中になるとポケモンの心身を蔑ろにするトレーナーは存在する、残念ながらな。そこは注意するようにハルカには言い聞かせていたので気をつけてはいるのだろうが……まさかバシャーモ1匹で4つのジムを攻略するとは……
「……じゃあ他の子は……?」
『ジムには挑戦していないだけでバトル自体は嫌いじゃないみたい!だからトレーナー戦とか、野生のポケモンとのバトルはバシャーモ以外がやってくれてるよ!』
「バランスがいいんだか悪いんだか……」
末恐ろしい……というか次はウチのジムじゃないか。これは気を引き締めなければ!
「ところでハルカ」
『どうしたの?』
「レイン君がウチのジムに挨拶に来たぞ」
『………………』
「……ハルカ?」
『イマ ソッチ イク』
「ハルカ!?え!?おい!?ハルカぁ!?」
なんか底冷えするような声でこっちに来ると言ってポケナビを切ってしまった。
もうトウカシティを出発しただろうから、こっちに来ても会えないと思うんだが……なぜだろう。お父さんすごく寒気が……
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「うぅぅぅぁぁぁああー……!」
「え、なに!?急に気持ち悪い声出すなよ!?」
「す、すまん。なんか急に寒気が……」
なんだったんだ?今の。何故かわからないけど、ジーッと見られてたのが急にこっちに迫ってきたような変な恐怖感が……『ロックオン』されたポケモンはこんな気持ちなんだろうか?
「おいおい大丈夫か?トウカの森でお別れだってのに、1人にするの心配になってきたぞ」
「なら
「今、心の声が聞こえたぞ」
なんのことかよくわからない。
「ホウエンは海綺麗だよなぁ……」
「話逸らしやがって……他の地方はそうでもないのか?」
「いやいや、別に他の地方の海が汚いとかそんなわけじゃないよ。1個前にいたカントー地方が海より山とか森が多くて、浜辺とかあんまり見れてなかったからさ」
「なるほどなぁ……でもホウエン以外で海が綺麗な地方だってあったんだろ?俺も行ってみたいなぁ」
「そりゃああったさ。特にアローラ地方の海はすごく綺麗だったよ。観光のために整備されてたし、アウトドアに対する意識が高かったよ」
「へぇ、楽しそうだな」
マオやスイレン達は元気かなぁ〜……アイツらにも会いに行かなきゃな。
「じゃあレインが行ったことないところなんてないんじゃないか?」
「そんなことないよ。新しいところに行くたびにビックリするし、知らなかったことを知れる。まだまだ世界は広いよ」
「そっか。今まで行ったことないところの情報とかもあるのか?」
「あるよ。そうだなぁ〜、アルトマーレって所は行ったことないけど行ってみたいな。水の都って言われるくらい綺麗な街らしい……ん?」
ふと上を向くと、空で少し空間が歪んで見えた気がした。
その奥から何やら白いポケモンが……
「ぴー!!」
「お、おお!?なんかキャモメが急降下してくるんだが!?」
「おいレイン!避けろ!くちばしで突かれるぞ!」
「何言ってるんだ!あんな急降下したらあのキャモメだって危ないだろ!俺が受け止めてあげなきゃ!さぁ俺の胸にぎゃっ!」
「レイィィィーン!!」
こうして俺の旅は幕を閉じたのだった。
現状ここまで書きました。
続きはわかりません。
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気が向いたら書く小説なので続きが気になる方は気長にお待ちください。