暗殺教室ー月は何を見るかー   作:TKTK(2K2K)

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初めましてTKTK(ニティケ)と申します。

アニメ配信見てたら書きたくなったので書きますわよ〜

妄言垂れ流すぞ〜!


始まりの時間

月乃(つきの)!お前一体何をしたのか分かってるのか!!?」

 

「何って…イジメしてた先輩方に少しお灸を据えただけでしょう?」

 

「お灸だぁ!?E組のやつの為に受験を控えたA組の先輩を怪我させたんだぞ!!」

 

職員室で怒号が響く。

 

椚ヶ丘中学校

全国的に見ても偏差値が高く、名門校に進学する生徒を数多く輩出する中高一貫の名だたる進学校である。

 

だがその実態は、成績不良や問題行動を起こした生徒を裏山にある校舎『E組』へと隔離し、激しく差別する事によって緊張感と優越感を持つという仕組みを確立している。

 

そしてE組への差別は生徒はおろか教師も行なっているのだ。

 

「これで受験に何かあったら俺のメンツが…!」

 

「メンツ?イジメを見逃しといてメンツですか、随分とおめでたい頭してますね?俺だったらそんなんで保てるメンツなんか恥ずかしくて生きていけないですよ。」

 

目の前の教師に侮蔑するような目線を送る白い髪の少年『月乃白利(つきのはくり)』。

 

「大体、『E組だから』とかのしょーもない理由で簡単に暴力をふるえる人間の方がよっぽどおかしいと思いますけどね、ねぇ先輩方。」

 

ちらりと教師の背後に立つ先輩達を見やる。

 

「黙って聞いてれば月乃!!」

 

「E組に落とすならご自由に。俺はこのまま3-Aに上がるよりもE組の方がマシだと思ってるので。」

 

踵を返して職員室の出口へ向かう。

ごちゃごちゃと背後がうるさかったが、白利の耳に届く事はなかった。

 

 

 

ガラガラと扉を開き廊下へと出た白利を1人の少年が迎える。

 

「つ、月乃…なんか凄い怒号が聞こえたけど大丈夫…?」

 

「よぉ渚。あ〜まぁ大丈夫…ではないか。多分俺もE組に行く事になるわ。」

 

潮田渚、1年の頃からの付き合いで白利の数少ない友人の1人だ。

男子にしては髪が長く、聞いたところ母親に言われて伸ばしているらしい。

 

「えぇ!?一体何したのさ…」

 

「E組の先輩イジメてたA組の先輩シバいたら怒られた。んで、先輩と先生に喧嘩売ってE組に落とすならご自由にって。」

 

「はぁ…月乃、そういう所あるから怖がられて友達出来ないんだよ?」

 

呆れたような視線を向ける渚に『うっせぇやい』と返す白利。

だが、渚の目には少しの安堵のようなものも含まれていた。

 

「でもE組に知った顔がいてくれるのは嬉しいな。あ、いやE組に落ちてる時点で良くはないんだけどさ。」

 

「渚は『お母さん』の事もあるからな…分からない問題とかあったら遠慮せず聞きに来いよ?手助けするぜ。」

 

「さっすが今まで学年順位10位以下に落とした事無い月乃の言葉は違うね。」

 

白利は学業は出来る方である。テストの学年順位は2〜10位をウロウロしていて、1位は取ったことが無い。

この2年間常に学年主席を取り続けている男『浅野学秀』、2年では同じクラスだったが特別仲が良い訳ではない。のだが白利は浅野に『いつまでやる気を出さないでいる気だ?』と言われた事がある。

 

(あの時俺はなんて返したっけ?)

 

「気が重いけど3年でも一緒に頑張ろう月乃!」

 

「ん?おぅ、頑張ろうぜ渚。」

 

E組に落ちるのだから気にする事もないか、と意識を現実へと戻し渚と帰路へ着く。

 

 

 

「ところで渚、俺ってそんなに怖い?」

 

「うーん、月乃って仲良くならないと表情表に出さないし、返答も『…おう』『…あぁ』とか淡白なのばかりだし、今回の喧嘩もあるでしょ?そりゃねぇ…」

 

「……まぁ好かれる要素は無いか。」

 

「アハハ…もうちょっと愛想良くした方が良いんじゃないかな?笑顔を見せるだけでだいぶマシになると思うよ?話すきっかけさえ作れれば普通に話出来るんだから、月乃。」

 

そう言うと渚は両手の人差し指で口の両端をくいっと持ち上げて笑顔を作って見せる。

白利も同じようにやってみるが

 

「どうだ?」

 

「怖いよ!?どうしたらそんな修羅みたいな顔になるの!?」

 

「ダメかぁ…」

 

「いつも話してる時みたいな笑顔をすれば良いのに…」

 

友達との何気ない会話といつもの帰り道。2人は卒業するまで何事も無く続くのだろうと思っていた。

 

 

 

「ただいま〜」

 

渚と別れ、家へと帰宅した白利は古びた引き戸を開ける。

 

「おー!はー君おかえり〜!」

 

「天才少年のお帰りだ〜!」

 

「はいはいただいま、呑んだくれ共。」

 

白利を出迎えたのは、数人の酒を飲んでいる男性だった。

 

「おう帰ったか!」

 

「白利、お帰り。」

 

「じーちゃん、ばーちゃんただいま。」

 

奥の方からパタパタと白利の祖父母がやって来る。

白利の住む家は、昔から続く食堂を経営しており祖父母が切り盛りしている。

 

外観は古めかしい日本家屋で、縁側のあるそこそこ大きい家だ。

隣には食堂のある店が併設されていて、店内は家の中へと繋がっている。

白利はわざわざ玄関の鍵を開けるのが面倒くさいと、食堂を通って家に入るため昔から通う呑んだくれ…常連達に絡まれるのだ。

 

シッシッと常連達をいつもの様にいなし、奥へと向かう。

 

「……ただいま母さん。」

 

母の仏壇の前に座り、手を合わせる白利。

 

「ごめん…俺E組に落ちちゃうわ。でも後悔はしてない、俺は正しくやるべき事をやったと思ってるから。」

 

『でも流石に容赦無さすぎたか?』と独り言をポツポツと吐き出す。

 

「んだ白利、お前E組に落ちるんか?」

 

「じーちゃん聞いてたの?…そう、しょーもないイジメを止めようと殴ったらちょっと…ね…」

 

「あ〜なるほどなぁ。暴力はイカンと叱ってやりたい所だが…よく止めたと今は褒めておこう。」

 

祖父は白利の頭に右手を置くとわしゃわしゃと頭を撫でる。

 

「白利…1人で抱え込んで無理はするなよ…」

 

「別に抱え込んだり無理したりしてねぇよ。んじゃ俺ばーちゃんの手伝いしてくるから。」

 

上着と荷物を置き食堂へと戻って行く白利の背を見届けた祖父は、自身の娘の仏壇に向き直り

 

「白利、最近ますますお前に似てきたなぁ…1人で抱え込みがちな所なんかはお前そっくりだ。」

 

線香に火を灯し、供え

若くして亡くなった我が子に祈る様に手を合わせる。『どうか白利(あの子)が幸せに生きれる様に見守っていてくれ』…と。

 

 

 

後に白利はE組行きと停学処分が下され、年明けまで謹慎する事になる。

更にそこから数ヶ月後、月の爆発が発生。そして

 

「初めまして、私が月を()った犯人です。」

 

月の爆発の犯人を名乗る、謎の超生物との奇妙な一年が幕を開ける。

 

 

 




ご覧頂きありがとうございました!

とりあえずプロローグはこんな所で…

次回本編開始!

【月乃白利】プロフィール
身長     172cm
体重     54kg
血液型    B
誕生日    6月27日
趣味     料理
部活(過去) 帰宅部
出席番号   16
利き手    右
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