MAHORA不思議ドリンク研究会   作:ヨシュア13世

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再び新キャラ登場です!


19時間目 謝る時はタイミングを考えよう

side-リア

 

「……」

 

「あら、リアちゃん携帯見つめてどうしたの?」

 

「……別に」

 

……お兄ちゃん、電話出ない……。

 

「ひょっとして、昼間の男の子?」

 

「……っ、見てたの……? キモイ」

 

「もっちろん♪ ……ってキモイは余計よ。でも……ふふ、リアちゃんがあんな風に話す所なんてアタシ、見た事な――」

 

「……黙って変態、死ね」

 

……変態に見られた。フカク。

 

「ちょ、リアちゃんアタシに対して酷すぎない!?」

 

「……正当な評価。……それより、お仕事」

 

「もう……アタシにはいつ心開いてくれるのかしら……。あ、ちょ、置いてくなんて本気で酷い!!」

 

……お兄ちゃん、また電話……する。次こそは。

 

sideout

 

修学旅行三日目の朝8時……この時間になってようやく新田から解放された俺達はそれぞれ部屋に戻り、制服に着替えるのだった。あいつマジで朝まで正座させやがった……。まぁ、俺は新田の説教途中で寝たけども。そういや、リアに電話しとかないとな。着歴みたら4、5回あったよ……。リア、マジでスマン……。

 

「ネギ君、昨日から今朝にかけては悪かったな。巻き込んじまって」

 

「い、いえ、僕もボーっとしてたりしていたので……」

 

「ほーう? それって宮崎さんの事で、だろ?」

 

「えうっ!? な、なんでそれをっ!?」

 

「いやぁ~、分かりやすい反応でお兄さん嬉しいねぇ。こう見えても心配してたんだぜ?」

 

ま、そんな心配は露ほども要らなかったみたいだけどさ。

 

「あ、ありがとうございます」

 

「そうそう、ず――っと気になってた事があるんだけど聞いていい?」

 

そう、ネギ君に初めて会った時から気になってたんだ。

 

「えと……?」

 

「ずっと肩に乗ってるそのネズミ、なに?」

 

「ネ、ネズミじゃないですよ!? カモ君はオコジョです!」

 

「なんだ、オコジョなのか。こいつは失礼。悪かったなカモ君とやら」

 

オコジョに言葉が通じるかは分からんが、一応謝っておくか。ネズミと間違えたのはさすがに酷かったかな?

 

「おおっ? ネギ君、こいつ頭下げたぞ! 賢いなぁー」

 

「え、ええまぁ……」

 

「よしよし、お詫びとご褒美にこの『宇治抹茶練乳あんみつクッキー』をやろう。甘くて美味いぞー?」

 

多分、な。俺まだ食ってないし。

 

「その、良いんですか?」

 

「おうよ。っと、ネギ君にもあげよう。ほら」

 

「でもその……昨日も飴をもらいましたし、僕からも何か――」

 

「断る」

 

子供から物を貰うなど年上のプライドが許さん!

 

「ええっ!?」

 

「これは俺が好きでやってる事だから気にするな。気にしたらチョップだ」

 

「無茶苦茶ですよ!」

 

「無茶苦茶で結構。ほら、飯食いに行こうぜ」

 

もしネギ君が何か持ってきたら迷わずチョップかましてやらねば。

 

「ちょ、ちょっと二見さーん!!」

 

「早く来いよー?」

 

と、ネギ君を置いて行きつつ大広間へ向かう。なんか、涙目でついてくるネギ君見てたら面白くて止められなかった。

 

「あ……二見さん」

 

「う、綾瀬……」

 

大広間に着いたと思ったら綾瀬に出くわしてしまった。畜生……昨日の押し倒し事故が尾を引いて顔まともに見れねぇ……恥ずかしいったらない。

 

「「……」」

 

「およ、ふたみんじゃん。そんなとこで突っ立って何やってんのー?」

 

「うおっ!? な、なんだパルか……驚かすなよ」

 

「いや、フツーに話しかけただけだし。って……おやぁ? おやおやぁ?」

 

パルがいきなりニヤニヤし出して俺と綾瀬を見てくる。

 

「な、なんですかハルナ」

 

「いやいや、まさかアンタらからついにラブ臭が漂い始めるとはねぇ~」

 

「えっ!?」

 

「き、気のせいです! ほら、ご飯にするですよ!」

 

「あ、ちょ、夕映ー!?」

 

ラ、ラブ臭て……いやいやいや! 無いから! 俺達友達だから! でも……やっぱちゃんと謝った方が良いよな?

 

「よし! そうと決まれば……ほとぼりが冷めた頃に謝ろう」

 

気恥ずかしくてまともに話せないから仕方がないんです……ヘタレとでも何とでも言うが良いさ。……まぁ、それはそれとして……昨日のアレってキスしたら豪華賞品って話だったらしいけど、宮崎さんは何貰ったんだ?

 

「へぇ~、それが豪華賞品?」

 

「そ、そうみたいですー……」

 

「ん……?」

 

何やら騒ぐ声が聞こえ、その方に顔を向けると宮崎さんを中心として人だかりが出来ていた。なんか豪華賞品の話をみたいだから俺も見に行こう。

 

「おぉ――! 本屋の絵が描いてあるカードだ!」

 

「キレー、これは欲しかったなぁ~~」

 

などなど、悔しがっている皆。よし、俺も見せてもらうとしよう。

 

「ほっほー、こりゃまたスゲー凝った作りだなぁ」

 

「あ、ありがとうございますー……二見さんと夕映のおかげです」

 

なんて言うんだっけ……タロットカード? みたいな感じのカードだった。こりゃ女子なら欲しがるのも無理ないなぁ。

 

「いやいや、宮崎さんが頑張ったからこそだろ?」

 

「せやなぁ~。でもえーなー。やっぱりネギ君とキスしたらカード貰えるんやね。せやったらウチも参加すれば良かった~~」

 

「それはどうかと思うんだが」

 

「このかさん。そう言う類のグッズに目が無いのは知っていますが……」

 

「あう、せやった。のどかがネギ君に告白したんやもんね。ここは我慢や……」

 

ならどうしてそんなに残念そうに言うんだ? どんだけ欲しかったんだよそのカード。そういや綾瀬がいるな……うーん……もういいや、ほとぼり冷めるとか言ってる暇あったらさっさと謝って許してもらおう。

 

「あー、綾瀬。ちょっと良いか?」

 

「え、あ……はい」

 

パルにバレたらまたうるさそうなのでこっそり廊下に出る。

 

「その、なんだ。昨日の事なんだが……悪かった! 事故とは言え元々は俺の不注意だったわけだし!」

 

「い、いえ。そんな、私もそこまで気にしているわけではなかったので大丈夫ですよ? で、ですから頭をあげてください」

 

「いや! それじゃ俺の気が済まねぇ!」

 

「う……そ、そこまで言うのなら分かりました。それでは今日行こうと思っていたお店にある『丹波黒豆と鱧の抹茶パフェ』を奢る、と言うのはどうでしょう?」

 

「分かった!」

 

あんな事しといてパフェで許してくれるとは……綾瀬は優しいな。……それにしても、かなり興味をそそられるパフェだな? どんな味か気になるぜ……!

 

「……ふぅ。これで今回の件は終わり、ですね」

 

「そう……だな。あぁ~~~~良かった。ホンッと良かった」

 

「そこまで言うほどですか?」

 

「当たり前だろ……お互い気まずいじゃん。俺、そう言うの嫌なんだよ」

 

「私も……そうですね。えと……では、朝食に戻りましょうか。早く戻らないとハルナ辺りがうるさそうでしたし」

 

案の定、広間に戻るとパルが2人で何をしていたのかとしつこく聞いてきたが、適当に今日のドリンク談義と答えたらすぐに引っ込んだ。次からはこの手でいこう、うん。……でも、なんでドリンクって聞くだけで遠ざかるんだ? 訳が分からん。

 

…………

 

………

 

……

 

 

「え、私服なのん?」

 

「そうよー。あ、私のどかと夕映呼んでくるからふたみんは制服からさっさと私服に着替えて正面玄関ね!」

 

私服か……私服って嫌なんだよなー。センス問われるし。女子の前だと特にそうだろうなー……。ダサいとか言われたら俺は制服で行動しよう、そうしよう。

 

「そういや俺達って今日どこ行くんだろ?」

 

着替え終わり、再びロビーに戻ってきて1人呟く。今日は一日自由行動の日。他の人はやれUSJだの、やれシネマ村だの、色々行くみたいだが俺が割り振られている5班は特にどこに行くとも話し合っておらず。……あれ? 話と言えばふと思ったんだが俺、桜咲さんと話した事ねえな。いや、別に話さなきゃならないってわけじゃないけどさ。

 

「おーい、ふたみん行くよー!」

 

「へーへー」

 

パルに呼ばれ、近くまで行くとめんどくさそうな顔をした神楽坂と桜咲さん、それと笑っている近衛さんにやや呆れ気味の綾瀬と宮崎さんの姿があった。

 

「あれ、桜咲さんは制服じゃん」

 

「ええ、私は私服の類は持ってきていませんので。それにこれで事足ります」

 

「ふ~ん?」

 

あ、会話出来た。でも話しかけるなオーラが出てるから余程の事が無い限り話しかけるのは止めとこう。担いでる武器みたいなので殴られそうだし。

 

「……今、何か変な事を考えませんでした?」

 

「い、いや別に?」

 

何で睨む!? 怖いんだけど、超怖いんだけど……殴られる? 俺、殴られるの?

 

「ほらほら、話してる暇あったらさっさと行くよー!」

 

「お、おう!」

 

「はぁ……」

 

そういやネギ君はどこ行ったんだ? 俺の記憶が正しければ飯の時間まではいたハズなんだが……。そして俺らは結局どこに行くんだろうか。……綾瀬にでも聞いてみるとしよう。

 

「なぁ綾瀬、俺達どこ行くんだ?」

 

「今日はネギ先生について行こうかと。のどかの事もありますしね」

 

「なるほど。あ、ちょい俺電話するから少し待ってくれ」

 

「分かりました。なるべく早く頼みますよ?」

 

「おーらい」

 

そう言って一旦綾瀬達から離れ、リアの番号にかける。

 

『……お兄ちゃん?』

 

「おう。昨日は悪かったな、電話出来なくて」

 

『……大丈夫。私も、色々あったから』

 

「そっかそっか。ま、こうやってかけたけど俺今は時間ないんだ。悪い」

 

『……何時なら平気?』

 

何時だろう……? 今日の夜とかなら平気だろうか?

 

「んー……何とも言えねぇけど夜なら多分大丈夫だぞ」

 

『……夜……』

 

「うん? どうかしたか?」

 

『……ううん、大丈夫。じゃあ夜にまた電話、する……』

 

「おう。今度こそ待ってるぞ」

 

『……うん、約束』

 

「ああ、約束だ」

 

うーん……ちゃんと電話してやりたいのは山々なんだけどなぁ。ま、今日の夜かけてくるって言ってたし、ま向こうのペースに合わせるか。

 

「二見さん遅いですよ」

 

「すまんすまん、そんじゃ気を取り直していきますかー!」

 




リアちゃんから罵られまくりのこの新キャラ……どんな人物かはご想像にお任せいたします。キャラ紹介はもうちょっとちゃんと出てからキチンといたします。



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