MAHORA不思議ドリンク研究会   作:ヨシュア13世

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大変遅くなりまして、申し訳ありません


48時間目 そして祭りが始まる

「はぁ……」

 

「フタミン、今朝からずっとそんな調子だったけれど、どうしたんだい?」

 

「いや……自分のヘタレ加減が嫌になってな」

 

「?」

 

「……綾瀬に、学祭中空いてる時間で一緒に回ろうと誘おうとして携帯を取り出したまでは良いんだ。良いんだけど、綾瀬にかけようとするとどうしても手が止まっちゃうんだよ! ガクブルなんだよ! ねぇ、どうしよう!? 俺どうしたらいいの!?」

 

たかが一言『一緒に回ろう』と誘う。これだけなら簡単に思えるがいざ本人に言うとなると途端に緊張して手が震えて未だに連絡出来ないでいる。……もう学祭3日前なのに。

 

「落ち着きたまえ。そう言う時はドリンクでも飲むんだ」

 

「お、おう。そうだな! ならこの『ミックスジュース魚貝版(中身:サケ、イワシ、サンマ、アジ、ワカメ、コンブ、エビ、カニ、その他一般家庭で使われてそうな魚貝類)

』でも飲むぞ!」

 

「「「「「お前ら準備手伝えよ!!??」」」」」

 

「とは言っても僕達は自分のノルマ分は先程終わってしまったしね。君達が終わっていないのは無駄話が多いせいだろう?」

 

「うぐ、フェイトきゅん正論すぐる……」

 

「つーか、ふたみんはこないだから何でぼーっとしてんの?」

 

「色ボケ中さ。しかも望みはあると見てまず間違いないだろう」

 

「「「「「殺せぇっ!!!」」」」」

 

「……ほう? 貴様ら、3日前だと言うのに随分と余裕だな?」

 

ん? 今バカ共の叫び声とグラヒゲ先生の声が聞こえたような……? ま、どうせいつも通り騒いでたからグラヒゲ先生が怒ってるんだろ。

 

「ぬぐぐぐ……押せぬ、押せぬ……!」

 

「やれやれ」

 

結局、連絡出来ないまま学祭前日を迎える事になった……。

 

「はぁ~……」

 

「おや、まだしてなかったのかい?」

 

「ヘタレだと笑うがいいさ……。そういや、フェイトお前リアと一緒にしずな先生に呼ばれてたけど、何かあったのか?」

 

「まぁね。色々驚く事もあったけど」

 

「?」

 

「それじゃ、僕の視点……つまりsideを使って説明させてもらうよ。場面は呼び出されてからの所で」

 

「何その唐突なメタ発言!?」

 

side-フェイト

 

「僕らだけ、と言うのがまた謎だね」

 

「……謎」

 

「あ、フェイトにリアさんも学園長に?」

 

「ネギ君にサクラザキセツナか。メンバー的には魔法関係者のみ、と言う事か」

 

「え? でもそれならふたみんさんは」

 

「彼はまだ見習いだ。それに魔力自体も微々たる物だからまだ誰も気づいていないんだろう」

 

エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルと仮契約した。と言う事実は知っているのかな? ……それもなさそうだね。もしそうなら何らかのアクションがあるだろうし。

 

「……お兄ちゃんは、大器晩成型」

 

「まぁ君がそう言うのならそう言う事にしておこう」

 

「お、諸君……待っとったぞい」

 

ふむ、学園長を始め数人の教師に生徒、知っている顔ではグラヒゲ教諭、高畑・T・タカミチ、犬耳太郎、そしてヘルマン伯爵。となると魔法関係者のみだね。一体何があると言うのやら。

 

「……帰っていい?」

 

「こらこら、まだ来たばかりじゃろう?」

 

「……興味、ない」

 

「どうやらフタミンと離されてかなり機嫌が悪いようだね」

 

最近気づいたけれど、声に明らかに抑揚がない時は機嫌が悪いを通り越して怒りの領域になっているね。何もないと良いのだけれど。

 

「ふぉ、どうしたものか……」

 

「……むす」

 

「リア君、良く考えてみたまえ。ここで頑張って後で彼に褒めてもらえるのだと」

 

「……!! それは、考えてなかった。フェイト、頭良い……」

 

「あ、いいんですねそれで……」

 

これでまともに話が聞ける態勢になったか。全く……彼がいないと本当に大変だ。

 

「あー、おほん。話を進めても良いかの?」

 

「構わないよ」

 

「まず最初に、ここに集まっておるのは麻帆良学園に在中の魔法先生及び、魔法生徒じゃ。流石にそれぞれ用事もあるから全員ではないがの」

 

「やはりか」

 

「え、ええ~~~っ!!??」

 

「……ネギ、うるさい」

 

そう言えば、先程から霊と機械が上空で覗いているのだけれど良いのだろうか? でも害はなさそうだから伝える程でもないか。そんな義理もないし。

 

「実はとある問題が起きていての。その解決に諸君らの力を貸してもらいたい」

 

「……我慢、我慢」

 

「……なるべく簡潔に済ませた方が良さそうじゃの」

 

「あ、あはは……」

 

「それより学園長、その問題とは?」

 

「物理的に危害が及ぶ、と言う物ではないが精神的に危害が及ぶ物じゃ。『世界樹伝説』は知っておるかの?」

 

そう言えば前にクラスの皆が話していたね。フタミンによると、誰も誘う事すら出来なかったから何の意味もなかったとか何とか。

 

「ああ、俺のクラスのガキ共もなんや話しとったわ。学祭最終日に世界樹に~、とか言う奴やろ? くだらんなー」

 

「え? 恋人になれるんじゃないの?」

 

「大方、膨大な魔力による精神の支配と言った所じゃないのかい? その為即物的な願いは叶わないがそれこそ恋愛事に関しては物凄い力を発揮する。と、こんな感じかい?」

 

「その通りじゃ。22年に一度じゃが……フェイト君の言う通り、マジで叶ってしまうんじゃよ」

 

「は?」

 

「……眠い」

 

リア君、そろそろ寝るんじゃないだろうか? もういつ寝てもおかしくない程になっているんだが……フタミンにもついて来てもらえば良かったかも知れないね……。

 

「コホン。この木は世界樹などと呼ばれてはおるが正式名称を『神木・蟠桃』と言っての、その身に強大な魔力を秘めた所謂魔法の木なのじゃよ」

 

「魔法の木!?」

 

「いや、普通に考えてあの様な大木が存在するわけ無いだろう? なら魔力を持った物と考えるのが妥当じゃないか」

 

「何だろう……言っている事は正しい気がするのに君に普通に考えて、とか言われると納得いかない……」

 

「失礼だねネギ君」

 

ネギ君の事は置いといて、話を統合すると僕らが集められた目的はおそらく学祭期間中の告白行為の阻止、とかその辺りだろう。だがいくら膨大な魔力とは言え、学園中に満ちる程ではないハズ。となるといくつか発生するであろう魔力溜まりでの告白行為の阻止か。場所だけ聞いてフタミンに教えておくとしようか。

 

sideout

 

「と、言う訳だよ」

 

「何がと言う訳だよ! 大事な所すっぽ抜けてるだろ! 結局どうなるんだよ俺は! そしてリアは何してんだ!」

 

「リア君はあの後サクラザキセツナに送ってもらったよ」

 

「な、なら安心なの、か……? てか、ヘルマンは静かだったんだな」

 

絶対あいつならリア見た瞬間に騒ぎ出すかと思ったんだけど……? 一体何があったんだろう。

 

「ああ、リア君が見た瞬間に氷漬けにしたからね」

 

「そんな描写なかったぞ!」

 

「君も一々うるさいね。とにかく、告白するなら学祭期間中はこの場所以外でしてくれたまえ。でないと君を石化もしくは氷漬けにしなくてはいけない」

 

「せめて殴るとかで良くないですかね!?」

 

「それじゃ面白くないじゃないか」

 

「人を状態異常にする事楽しんでるんじゃねぇよ!?」

 

この危険人物めが……っ! そのニヤケ顔マジでぶん殴りてぇ!!

 

「あ、そうそう。僕は格闘大会にも参加する事になったから」

 

「それはいいけど……だから?」

 

「申し訳ないが、その間暦君達の面倒を頼むよ」

 

「そう言う事ね。分かった、引き受けるよ」

 

「すまないね」

 

「今更気にすんなって。それより、前夜祭楽しもうぜ!」

 

「フ……ああ、楽しませてもらうとしよう」

 

さぁ、クラスの出し物を除けば楽しみな麻帆良祭の始まりだ!! 

 

「いや、君は告白もするんだろう?」

 

「あー……それはまぁ、なんとかなるだろ」

 

「おや、てっきりまた狼狽えるのかと思ったけど」

 

「もうここまで来たら開き直るっきゃなくね? 俺は綾瀬が好き! もう良いだろ?」

 

「ふむ……ま、どうせ本人に出会ったらこの間のようになるんだ。僕はそれを楽しみにしておくよ」

 

「悪趣味だなお前!!」

 

あと、フェイトの言う事が全く否定出来ない。だって真実だもの! 綾瀬と相対したらまた緊張してまともに喋れなくなるの分かってるもの! だから口だけでも平静装ってるんだものー!!




~今回の出来事~
・え、この話必要だった?
・ヘルマン、セリフもなしに氷漬け

日が空いた割になんだこのクオリティ……。次回からいよいよ麻帆良祭に突入させますが、何とかクオリティあげて頑張りたいと思います!
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