MAHORA不思議ドリンク研究会   作:ヨシュア13世

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ほぼ一ヶ月ぶりの更新になってしまいました……。


60時間目 修行、決まりました

「――と、言うわけなんだよ」

 

「……分かった」

 

あの後、リアに俺が綾瀬に告白した事、返事はとりあえず保留で俺は修行する事に決めた事などを話した。

 

「……つまり、お兄ちゃんとユエは、結婚」

 

「「違うから!?」」

 

「お? って事は夕映もついにお姉さんって訳か~」

 

「……!」

 

いやいや、いやいやいやいや! 結婚とか話飛ばしすぎだから! 大人の階段どころか大人のエスカレーター駆け上ってるから! あとパル余計な事言ってんじゃねぇぞ!

 

「……お姉ちゃん?」

 

「かはっ!?」

 

「綾瀬!?」

 

「だ、大丈夫です。ちょっとリアさんに激萌えして吐血しただけですから……」

 

普通に怖いわ。あとお前が吐き出したの血じゃなくてドリンクだからな? 『血糊醤油トマト・オレ』だからなそれ。

 

「……ユエ、大丈夫?」

 

「お見苦しい所をお見せいたしました。……さて、何の話でしたっけ? リアさんを迎え入れる日の話でしたか?」

 

「落ち着け」

 

「あいたっ!?」

 

小気味の良い音がするくらい強めに綾瀬にチョップする。……こうでもしないと収拾がつかなくなりそうだったからな。

 

「やー、でも夕映の気持ちも分かるよー? ふたみん良く理性保ってられるね?」

 

「これが毎日続いてたら流石に慣れるって。それに俺はずっとお兄ちゃん呼びだからな」

 

「そう言えばそうだったっけ。ふむふむ……ねーねー、リアちゃん、お兄ちゃんと仮契約してみない?」

 

パルを蹴り飛ばした俺は悪くないと思う。妹とキスなんて出来るかバカ野郎!

 

「……ぽっ」

 

「おいパル、どう責任取ってくれんだコレ」

 

「人を蹴り飛ばしておいてさらに責任追及すんの!?」

 

「当然だろ」

 

ねぇ、マジでどうしてくれんの? リアさん頬染めて服の裾掴んできてるんですけど、そして綾瀬の視線が絶対零度なんですけど。

 

「ぷいっ」

 

「うぐ……」

 

「……お兄ちゃん、らぶ」

 

「ふっ、我ながら完璧ね!」

 

「リアー、あいつに氷柱攻撃しといてー」

 

さて、リアがパルに氷柱攻撃している間に対策練らないと。

 

「おや? どうかしたのかい?」

 

「お、フェイト。お前は頼りになりそうにないからいらん」

 

「いきなり随分な言い草だね。大体リア君と仮契約する事の何が悪いんだい?」

 

「年齢。つかしっかり聞いてんじゃねーか」

 

「ふむ……」

 

そう言えばこいつさっきまでどこにいたんだ? それにほむほむ達は……あ、いた。こっちに走ってきてる。置いてきたのかよこいつ。酷い奴だな。

 

「はぁっ、はぁっ! フ、フェイト様ー!」

 

「い、いきなり『こっちから面白そうな気配がする』とか言って走り出すなんて……!」

 

「い、息が……」

 

「し、栞は何故平気なのですか?」

 

「え? それはもちろんこっそり調の背中に乗っていたからですわ」

 

「んなっ!? 道理で背中が重たいと思ったら……!」

 

気づこうよ調。人一人乗ってんだぜ? あとしおりん、自分で走りなさい。

 

「このまま見てるのも面白いが、ここでウダウダしてても仕方ねーな。つーかよ兄貴にこのか姉さん。俺っち達は姐さんの様子も見に行かねーと」

 

「あ、せやった! アスナのデートや!」

 

「ほう? あのアスナがデート……相手は考えるまでもなく高畑先生よね」

 

「え、あのデスメガネがデート?」

 

見た物全てを破壊し尽くすとも揶揄される麻帆良学園最強の指導員のデスメガネが? 女子中学生とデート? ……警察呼んでおこう。俺より危ない香りがする。

 

「そやえー? OKしてくれとるし、案外高畑先生も……」

 

「ですよね! あのタカミチがOKしたんだからきっと!」

 

「ネギ君、それは早計だと思うよ? 彼がフタミンみたく真性ロリコンならともかくだね」

 

「張り倒すぞ」

 

ロリコンは良いが真性を付けんな。

 

「……お兄ちゃん、仮契約……」

 

「カモ君忙しいみたいだからまた今度ねー」

 

「……約束」

 

「それは出来ないかなー」

 

そりゃ緊急事態なら仕方ないよ? 仮契約しなきゃ死ぬとかそんな時はね? でもそうじゃないじゃん。パルの悪ふざけじゃん。

 

「……むぅ」

 

「リアさんリアさん。良い方法がありますわ。フタミン様が寝ている隙にぶちゅっと」

 

「……なるほど、さっそく実践する」

 

「やめんか」

 

しおりんの頭に拳骨を振り下ろす。しおりんは「みぎゃん!?」とか言ってるけど気にしない。

 

「あうう、フタミン様酷いですわ!」

 

「お前に言われたくないわ」

 

「さーて、私はクラスの方行かなきゃなぁ。せっかく面白くなってきた所だけど」

 

「ハルナと同じ時間ですので私も行かなくてはいけませんね。二見さん? あまり色目を使い過ぎぬよう気をつけてくださいです」

 

「ヌフフ、そりゃ自分の事好きって言った男子が他の女の子とイチャイチャしてたら嫌だよねぇ?」

 

「殴りますよハルナ」

 

そのまま綾瀬とパルは俺達の前から去っていく。後に残されたのは俺とフェイト、リアとしおりん達。さぁ、どうしたものか?

 

「あ、フェイト。ちょっと良いか?」

 

「ん? なんだい?」

 

「あのさ、割と真面目な話なんだけど……俺を鍛えてくれない?」

 

「理由を聞こう」

 

「ですよねー。早い話、男を磨きたいんだ」

 

詳しくフェイトに話すと、興味深そうに耳を傾けてくれた。お、イケルか……?

 

「話は分かった。また君が真剣な事も分かった。そしてその上で言わせてもらおう」

 

「お、おう」

 

「だが断る」

 

「なんで!?」

 

「それ、ドリンクとは関係がないだろう?」

 

「そこ!? え、そんな理由で修行断られるの!?」

 

く、さすがフェイトだ……! やっぱ何の役にも立たねぇ!!

 

「修行の相手は構わないけど僕自身が修行をつけるとなると話は別と言う事だよ」

 

「チッ……ならやっぱクーネルさんかなぁ」

 

「ヘルマン伯爵は良いのかい?」

 

「精神的に疲れそうだからヤダ」

 

……あ、そういやあいつクーネルさんと変態談義しに行ったような……。よし、今は止めておこう。絶対にロクでもない事に巻き込まれる。

 

「呼びましたかフタミン君?」

 

「呼んだかねマスター?」

 

「呼んでねぇよ!? 呼んでないからどっか行って!」

 

「そうそう、フタミン君は二次ロリと三次ロリの絶対領域についてどう思いますか?」

 

「うむ。クウネル氏話していて疑問に思ったのでマスターに聞きに来たのだよ」

 

「んなもん俺が知るか!!」

 

至極どうでも良いわ! 俺……こんな変態達に修行つけてもらおうとか考えてた訳? 自分殴りてぇ!

 

「そうだクウネル、フタミンの事なんだけれど」

 

「はい?」

 

「あ、ちょ!」

 

「好きな女性の為に強くなりたいみたいだから修行つけてやってくれないか?」

 

思いっきり言ってくれちゃったよコイツ。クーネルさんのあの顔見ろよ。物凄く生温かい目じゃねぇか。青春って良いね、とでも言いたげじゃねぇか

 

「おやおや、青春とは素晴らしいですね~。ちなみにフタミン君はどこまで強くなりたいとか目標はありますか?」

 

「へ? えーっと、明確なのは無いけど……ほら、魔法に関わると危険もあるって言うし? ならその危険を跳ね除けるくらいは強くなりたいかなって」

 

「ふむ、つまりは世界最強と言う事ですね」

 

「違うけど!?」

 

「分かりました。では学祭が終わってから私がフタミン君を魔改造しましょう。楽しみにしてください」

 

「何を!? てか修行に楽しみとかあんの!?」

 

つーか魔改造って……? ホントに俺に何させる気だよこの人。強くはなりたいけど何か怖いんですけど……。

 

「……お兄ちゃん、私もお手伝い、する」

 

「はは、ありがとうな」

 

「僭越ながら私達もお手伝いいたしますわ! ね、みんな!」

 

「え、私達もですか?」

 

「別に構わないデス」

 

「……まぁ、色々してもらった恩もあるしな」

 

なんだろう、リアは少し頼もしく思ったのにしおりん達は何か不安……。

 

「調はチアリーダーの格好で応援いたしますからね!」

 

「しませんよ!? 何故あなたは私をお色気担当にしたがるのですか!」

 

「体つきがエロいからですわ!」

 

「あくまで私達の中で、だけどな」

 

「パルナさんは胸がとても大きかったですぅ」

 

「羨ましい」

 

もうこの子達は放って置いて良さそうだ。と言うか、胸の話なんて俺が入れるはずもないし、入りたいとも思わないし。

 

「それではフタミン君、学祭終了後をお楽しみに♪」

 

「何一つ楽しみに出来る要素ないんですけど」

 

「ああ、ヘルマン氏とフェイト君も一緒に来てください。修行の手伝いをお願いします」

 

「マスターのためならば喜んで協力しよう」

 

「手伝い程度なら僕も構わないよ」

 

何と言うか、俺本当に魔改造されてしまうんだろうな……。せめて常識の範囲内で収まればいいんだけど……。

 

「君は既に常識の範囲外の存在だから問題ないよ」

 

「心読んでんじゃねぇよ!」

 

「でも本当の事だろう? 齢14にして幼女しか愛せない性癖なのだし」

 

「そんな事ねぇよ!? お前ひょっとしてそれ綾瀬の事言ってんのか!」

 

それ本人に聞かれたら本で殴られるぞ……。

 

「そう言えば、同じロリでもエヴァンジェリンの事はどうなんだい?」

 

「キティはツンデレな所がありますからリアルではその心が分かりにくくて攻略は難しいでしょうね。ですが金髪ロリとかなかなかお目にかかれる存在ではありませんよ?」

 

「私も何度か食事に誘っているのだが一向にツレなくてね」

 

「すいません、帰ってもらって良いですか?」

 

つーかエヴァ? そりゃ可愛らしいとは思うけど綾瀬の方が可愛くね? ……うん、これは絶対に言わない。

 

「その気になったら言ってください。彼女のルートも考えておきますので」

 

「いや、ねぇよ!? 俺綾瀬が好きだって言ってるよね!? 本人にも伝えてるからね!?」

 

「フフ、冗談ですよ♪ ですが、フタミン君がキティを攻略してデレデレになる彼女の姿も見たかったですね……。出来ればもっと早くに君に話しておくべきでしたか」

 

「あんた最低だな!?」

 

エヴァ、本人の預かり知らぬ所で遊ばれてるんだもんなぁ。弄られ体質って訳でもないだろうに可哀想な奴……。今度会ったら何か奢ってあげよう。

 




これからはこの場所でその話に出たドリンクの紹介をしようと思います。


血糊醤油トマト・オレ……血糊をベースに醤油とトマトのオレ。吹き出したりすると普通に血を吐いてるように見えるので飲む際は要注意。



最近知ったのですが、カフェオレとかで使うオレと言うのはフランス語で牛乳入りの事なんですね。自分の知識不足を痛感いたしました。
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