MAHORA不思議ドリンク研究会   作:ヨシュア13世

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二ヶ月……いえ、ほぼ三ヶ月ですね。更新遅くなりまして大変申し訳ありません。


66時間目 見た目に惑わされてはいけない

「で、結局こいつどうするよ」

 

「ドリンクが原因で人型にメタモルフォーゼしたのであればまたドリンク飲ませれば元に戻るのでは?」

 

「一理あるな。ちみゃ、この『ぱろぷんてEX~読み方はエクスタシー~』を飲んでみてくれ」

 

「む? 了解なのじゃ! んぐんぐ…………ちみゃ?」

 

戻ったー!! 人型にジョブチェンジした時と同じく、光り輝いたかと思ったら前の姿に戻った! よし、これで安心出来るな!

 

「戻りましたね。これであのロリ巨乳を見ないで済むかと思うと救われた気持ちです」

 

「お前の頭ん中はそればっかか」

 

「あ、すみません。ロリコン貧乳好きの変態にはこの気持ちが理解出来ませんよね」

 

「えーいやっ」

 

とても失礼な事を言う綾瀬の頬をいつも通り引っ張る。でも……否定はもう出来ない……! 

 

「……お兄ちゃん、ちみゃが戻った」

 

「おう、戻ったなー」

 

「ふぅ、これで謂れのない罵詈雑言を浴びせられずに済むんだね」

 

「――と、見せかけてのフォルムチェンジ! なのじゃっ!!」

 

「……これ、悪化してません?」

 

「まさか自由に変身できるようになるとは……ドリンクってスゲェ」

 

ドリンクの新たな可能性を見た。悪い意味で。これ、もし俺らがどうなってたんだろう……。

 

「君達なら逆に元々のちみゃ君みたいな小動物系になるんじゃないかな?」

 

「心読むの止めれ」

 

「変身! ちみゃ~! 変身ー!! なんか楽しくなって来たのじゃ~!」

 

「……お兄ちゃん、私も変身したい」

 

「多分ロクな事にならないだろうから止めときなさい。今の方が可愛いよ」

 

「……えへへ」

 

さて、どうしようか……。ネギ君達も戻って来ないしなぁ……リア達もここにずっといるってのも暇だろうし……

 

「うっし、ここにずっと居ても仕方ない! ネギ君達も戻って来ないし、みんなで学祭回ろうぜ!」

 

「……おー」

 

「みゅ? 良く分からぬが、おーっ!」

 

「そうですね……。仰る通りここに居ても何があると言う訳でもないですし」

 

「でしたら私はまた別の場所に行くとしましょう。それでは」

 

「お前らはどうする?」

 

「フム……僕はフタミンに同行するとしよう」

 

「私達もご一緒しま~すっ!」

 

なんともまぁ、大所帯にはなったがあの場にいた俺・リア・ちみゃ・綾瀬・フェイト・暦・環・調・しおりん・ほむほむの総勢10人で学祭を回る事に。

 

「おぉ~! マスターマスター! 次あれ! あれに行きたいのじゃ!」

 

「はいはい」

 

「……お兄ちゃん、その次はあっちが良い」

 

「はいよー!」

 

「まるで日曜日の父親ですね」

 

「ああ、道理で既視感があると思ったらそれか」

 

「私達もお父様とお呼びしたらよろしいので?」

 

なんか向こうで薄ら寒い事言ってる気がする……。でもまぁ、それよりはこの2人だ。リアもちみゃも元気すぎる……! いやそれは良いんだけど2人で反対方向に腕引っ張るの止めてください痛いです。

 

「ん……? そこに見えるはガキとロリコンではないか」

 

「よーエヴァ奇遇だなぁー。武道会以来か?」

 

「君が痴態を晒したあの時以来だね」

 

「二見さんの女装癖が知れ渡ったあの時以来ですね」

 

「お前ら俺をイジメて楽しいか?」

 

あの事件は俺の心に深い傷を残し――って待てや。原因はフェイト、お前だろうが!! なに俺が自分からあの姿披露したみたいになってんの!?

 

「ぶふっ! 今でも思い出すと笑いが……っ!」

 

「……お兄ちゃん、あんなの放って置いて行こ」

 

「マスター! あの世界チンミー麺と言うのはなんなのじゃー?」

 

「え? ……なぁ、綾瀬あれって……」

 

「え、ええ。高畑先生……ですよね?」

 

デスメガネが、ラーメンの屋台出してる……。表に出てるメニューの一角にはちみゃが言う世界チンミー麺とやらが。なんだろう、物凄く興味をそそられる名前なんだが……

 

「高畑・T・タカミチ? 彼は一体何を……」

 

「いつぞやからかラーメンに目覚めたとかナントカで修行したらしいぞ? 味は知らん」

 

「フタミン様、フタミン様。らーめんとは一体……?」

 

「あれ? お前ら知らない? よーっし、それなら全員であの世界チンミー麺食ってみようぜ! 奢ってやんよ!」

 

「おお! これはまた珍しい組み合わせだね。夕映君、リア君にフェイト君はともかくエヴァまでとは」

 

「たまたまだ。それにこいつが金を出すと言うのでな」

 

「デス――高畑先生、世界チンミー麺をえーっと、全員分で!」

 

「ハイヨッ! 世界チンミー麺だね!!」

 

何このテンションの高いデスメガネ……普段物静かだからめっちゃ不気味なんだけど……。デスメガネを知ってる連中全員ドン引きしてるんだけど。

 

「な、なんでしょうこの高畑先生の異様なテンションは……?」

 

「お、俺が知るかよ……エヴァ!」

 

「私が知るか! と言うか知りたくもないわ!」

 

「僕も同感だね。今の彼からは異質な何かを感じる……」

 

「……何か怖い」

 

「のじゃぁ……」

 

でもそんな不気味な光景とは裏腹に、出されたラーメンの出来栄えは素晴らしくとても美味しそうだった。さぁ、一体どんな味なんだ世界チンミー麺!

 

「お待ちどおっ!! 世界チンミー麺だよ! 冷めないうちに食べてね!」

 

「は、はぁ。まぁ美味そうだし……とりあえず、いただきまーす!」

 

「「「「「「いただきまーす」」」」」」

 

…………

 

………

 

……

 

 

「――――ハッ!? ここは……保健室? なんで……?」

 

みんなは……うん、いるな。でもなんで保健室? 俺達さっきラーメン食べて……あれ、どうなったんだ?

 

「あ、フタミンさん! 本当に、本当に良く生きて……っ!!」

 

「ネ、ネギ君? なんでそんな泣いてるのさ? え、アーニャんもネカネさんも……え、え、なんなの?」

 

「――――はっ! ……なんでしょう、この言い様のない感覚は……あれ? 二見さん、ネギ先生達まで……」

 

「夕映さん! 夕映さんも本当に……! あ、他の皆さんも……!!」

 

綾瀬を筆頭に続々と起き出すみんな。いや、本当に何がどうなってんの? 誰か状況説明求む。今回ばかりは綾瀬も無理だろうし。

 

「僕達が皆さんを発見したのは本当に偶然だったんです……。皆さんを探していて、タカミチにも皆さんを見てないか聞こうと思ってタカミチの屋台に行ったら泡を吹いて全身に青や黄色や紫の斑点が出来てる皆さんが倒れてて……タカミチに聞いても分からないって……。それで急いでお姉ちゃんとアーニャに手伝ってもらって皆さんをここに運んだんです。息もしてなくて皆さんがこのままって思ったら……ぐすっ」

 

「……なぁ、一つ提案があるんだけど良い?」

 

「今回は乗りましょう。例え何と言われようと」

 

「僕も賛成だ」

 

「当たり前だ……!!」

 

「……許すまじ」

 

「おのれタカミチとやら……」

 

「私、らーめんなんて今後一切食べたくありません……」

 

「ええ……」

 

「らーめん……かくも恐ろしきものだったとは……」

 

ネギ君から話を聞いて、俺達の心はおそらく一つにまとまった。

 

「「「「「「あいつにあのラーメン食わせてやる!!!!」」」」」」

 

復讐だ……! なりふり構わずあのデスメガネに世界チンミー麺デスアレンジを食わせてやる……!!

 

「うん、まぁ……気持ちは分かるわ」

 

「さすがに大変だったものね……」

 

その後、ネギ君から話を聞いたのか近衛さんや宮崎さん、パルなど綾瀬の友人やリア、エヴァの事を心配して3-Aの一部が見舞いに来てた。俺? 誰も来ませんでしたが何か? フェイトと2人でデスメガネにラーメン食わせた後の事を話し合ってましたが何か?




~今回のドリンク+α~

・『ぱろぷんてEX~読み方はエクスタシー~』:どうなっても当方はいかなる責任も負いかねます

・世界チンミー麺:高畑・T・タカミチの屋台、『ラーメンたかみち』に存在する店主自らが考案したラーメン。味は不明だが口にした者は例外なく意識不明の重体に陥る。ちなみに、他のラーメンは美味しいらしい(麻帆良新聞より)


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