MAHORA不思議ドリンク研究会   作:ヨシュア13世

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修行、始めました


74時間目 修行開始ですよ!

「えっと……フェイト?」

 

「なんだい?」

 

「いや、なんだい、ってそれ……」

 

「ああ、こいつシャンプーハット無いとダメなんだってさ」

 

ちなみに俺は初めて見た時笑い過ぎて腹パンされた。

 

「以前泡が目に入って非常に煩わしかったからね。これを付けていると楽でいい」

 

「……まぁ君が良いなら良いけどさ……」

 

「ネギ君は俺が洗うぜー!」

 

「え、え!? 僕自分で洗えますよ!?」

 

「まーまー折角だし良いじゃん良いじゃん」

 

そうしてネギ君をピッカピカにして自分も洗い終わったのでフェイト含めてまとめて風呂へ。

 

「「「ふぅ……」」」

 

「フェイト……なんか変じゃない?」

 

「変とは失礼だね」

 

「こいついつも変だぞ」

 

「君には言われたくないね」

 

まぁ……正直俺の周りってリア以外変な奴しかいないよな。

 

「あ、いや、その、普段の君からは想像出来ない姿と言うか……」

 

「君は僕の一体何を知っていると言うんだい? まぁ風呂と言う物がこれほど心地いいとは思っていなかったのは認めるけどね」

 

「しかも寮の時と違ってこっちじゃ俺らしかいないし、気楽なもんだよなぁ」

 

「ああ。泳ぐ輩もいないからね」

 

「泳ぐ人、いたんだ……」

 

「ほら、大浴場って無駄に広いから……」

 

武村とかと入りに行くとすぐに泳ぎ出すから極力一緒には行きたくなかったんだよなぁ……。風呂は落ち着いて入るもんだろ。

 

「ふわぁ……」

 

「あー、もう時間も時間だしな。そろそろ上がって寝る準備するかー」

 

「そうだね」

 

そうして風呂から上がり、ネギ君はネカネさん達と同じ部屋へ。俺達はそれぞれの部屋に戻った。なんかリアが俺のベッドで寝てるけど、いつもの事なので気にしないでおく。

 

「さて、いい加減離れてくれ」

 

「ちみゃ~」

 

誰も気にしてなかったけど、こいつずーーーーーっと俺の頭にいたからね?

 

「寝床作らなきゃか……とりあえずそこの椅子に座布団置く感じで良い?」

 

「ちみゃっ!」

 

なんか頷いてるし、OKって事だよね? てかあの変身はどうなったんだろ? いやしなくて良いけども。

 

「俺も寝よ……いい加減限界だわ……」

 

そういや修行もあったよなぁ……何させられるのやら……。

 

…………

 

………

 

……

 

 

「――と言う訳でアルビレオ・イマもといクウネル・サンダースの所へやって来た訳だけど」

 

「いや端折りすぎだろ!? クーネルさんとこ来たのは良いけども!」

 

「おやおや」

 

「ネギ君はネカネ・スプリングフィールドとアンナ・ココロウァの見送りに、栞君達は未だ睡眠中、フタミン・僕・リア君・ちみゃ君でここに。これで良いかい?」

 

「端的にまとめてくれてありがとうねぇ!」

 

まぁ事実なんだけども!

 

「……ちみゃおいで」

 

「ちみゃー」

 

「ふふふ、賑やかでいいですねぇ。ところでヘルマン氏は一緒ではないのですか? 彼にも修行を手伝ってもらおうと思ったのですが」

 

「呼んだら来ると思うけど、今すぐ?」

 

「ふむ……いえ、まずは基礎の強化からしましょう。対人戦闘訓練は先のお楽しみ、と言う事で」

 

「楽しみに出来ないけど、まぁいいか……。それで、基礎の強化って何するんです?」

 

「当然筋力トレーニングやランニング等です。今まで特に何かしていた訳ではないでしょう?」

 

「そうすね」

 

運動系の部活入ってた訳でもないしなぁ。

 

「折角なのでこの重りを付けましょうか」

 

「ほぅ、亀の甲羅とは分かってるじゃないか」

 

「これは私のお手製なので装着者の肉体レベルに合わせて適度な負荷がかかるようになっているのですよ」

 

「……重力魔法の応用?」

 

「フフ、流石ですね。この仕組みに気づくとは。その調子でこのイヌミミと白スクを」

 

「死ね」

 

「てか甲羅ってそれドラゴ〇ボールじゃ……」

 

俺別にあの人らみたいにムキムキになりたい訳では。

 

「基礎鍛錬です。肉体はいくら鍛えても損はないですからね。ああ、そこまでゴリゴリの筋肉質な身体にはなりませんよ」

 

「ホッ」

 

「……ムキムキなお兄ちゃん……なんかヤダ」

 

「ぐふっ……。なってないしなるつもりもないけどそう言われるの効くわ……」

 

「魔法についてはどうするんだい?」

 

「魔法は覚える事も色々ありますし、まずは第一段階が終わってからですね」

 

「待って、第一段階って……?」

 

「おや? まさか物理的に身体を鍛えただけで終わるとでも?」

 

ですよねー。そもそも魔改造って言ってたもんな……。俺、修行が終わってもまだ人の形保ててるんだろうか……。

 

「ちなみに修行期間は半年~1年を予定していますよ」

 

「ほう、思ったより短いね」

 

「スペシャルな修行を考えていますからね。その為に別荘を新しく作りましたし」

 

「どうせまたドラゴ〇ボール繋がりで今度は精神と時の部屋風とか言い出すんでしょ?」

 

一生のうち48時間(部屋内時間で2年)しか使えないとかくらいしか覚えてないけど。

 

「……さて、早速別荘に行きましょう。ああ、リアさんフェイト君はこちらでお待ちください。私はすぐ戻ってきますので」

 

「やっぱりそうか!」

 

「まぁ良いだろう。リア君もそれでいいかい?」

 

「……嫌だけど、お兄ちゃんの邪魔は、したくない」

 

「リア、ええ子や……分かってたけどな」

 

「……えへへ、撫でてもらえた」

 

ま、とりあえず頑張りますかー!

 

「それでは行きますよ」

 

「うす。――あ、もう?」

 

「ええ。さて、何か体の変化は感じますか?」

 

「え? えっと……なんか息苦しいような……? あと身体が少し重い気が」

 

なんか全身に軽めの重り付けた感じ?

 

「ふむ。初期設定でその状態となると……なるほど、大体分かりました。今から君に修行メニューをお渡しします。今から2週間を目途に毎日この通りにしてください。これ以下も以上も認めません」

 

「えーと……腕立て伏せ30回、上体起こし30回、スクワット30回、ランニング5km。丁寧に絵でやり方の説明まで……。えっと、これだけで良いんですか?」

 

「おや、やってもいないのにこれ『だけ』とは。今までこれと言った筋力トレーニングをしてきていない君にはこれでもまだキツイくらいだと思いますよ?」

 

「……確かに言われてみれば。えっと、その2週間ってここで過ごすんですか?」

 

「勿論。時間は調整してここでの2週間は外での1日にしてますからご安心を」

 

「魔法凄すぎて言葉も出ない……」

 

それにしても、なんで公園風? 修行だよね?

 

「この公園を一周すると丁度5kmになるのでそれを目安にしてください。スタート地点も分かりやすくしていますよ。それでは備品や設備の説明をしましょうか。まず寝室はそちらで睡眠については既定の時間になると強制睡眠魔法が作動するのでご安心を。お手洗いはそちら、シャワー室はあちら、食事は全て冷蔵庫に朝昼晩3食分×2週間分を用意してますのでしっかり摂るように」

 

「う、うす」

 

「後はそうですねぇ……私の弟子となる事ですし、折角なので私の事はこれから師匠、と呼んでもらいましょうか♪」

 

「それぐらいはまぁ。師匠」

 

「ふふ、良い響きですねぇ。あ、そうそう、当然ですがどれか一つでもサボったりした場合はその時点で修行終了、この別荘から強制排出。私は君の修行には一切関わりませんので」

 

「……はい」

 

それはまぁ、そうだよな。自分から言い出しておいて相手はOKしてくれてしっかり場所まで整えてくれてるのにサボったらそりゃ、教える側はやる気失くすよな。

 

「それでは2週間後に会える事を楽しみにしていますよ」

 

「ウス!」

 

「おっと忘れていました。就寝、お手洗い、シャワーの時以外は甲羅をきちんと付けてくださいね」

 

「……ウス」

 

side-フェイト

 

「行ったね」

 

「……お兄ちゃんなら大丈夫」

 

「普段ならともかく、果たして修行についていけるのかどうか」

 

「……それでも、大丈夫」

 

「まぁそうなると良いね。やぁ、戻って来たのかクウネル」

 

流石に別荘を使っていると一瞬に思えるね。

 

「ええ。必要な事は一通り伝えましたからね。修行の際の心構えも込みで」

 

「ふむ。と言うか、それなら僕達は帰っても良いかい? これ以上ここにいる用事はないよ」

 

「……お兄ちゃんはいつ戻ってくる?」

 

「今からちょうど一日……24時間ですよ。それより早く戻ってきた場合は、まぁ私の見込み違いだった。と言う事でしょう。最も、彼の年齢や今まで人生を考えるとそれが普通ではありますが」

 

「それなら僕はフタミンがとりあえず24時間出て来ない方に賭けようじゃないか」

 

まぁ普通に達成するだろう。だってフタミンだからね。

 

「……私はお兄ちゃんが気を使えるようになる。も追加で」

 

「ふむ、それなら私は早めに出てくる方に賭けておきましょうか。彼が普通の中学生ならば、と言う前提ですが」

 

「彼は普通じゃないよ」

 

「……お兄ちゃんは普通じゃない」

 

「一応言っておきますが、私もフタミン君の事は気に入ってますので第一段階程度はクリアして欲しいんですよ?」

 

「クウネル、貴方の見立てだとフタミンはどこまで伸びる?」

 

現状では魔力は非魔法使いの一般人並、アーティファクトによるドーピングあってようやく初級魔法を発動できる程度。ドリンクとは関係ないがやはり気にはなる。

 

「まだ第一段階ですしなんとも言えません。ですが、この第一段階を乗り切ればどうにでも出来ると思っていますよ」

 

「そうかい。ではまた24時間後……いや、それより少し前に来るとしよう」

 

「……私も一旦帰る。こいつと一緒は嫌」

 

「おやおや、折角ですからお茶でも飲んでいきませんか? お茶と言っても君達が愛飲しているドリンクの類ですが」

 

「それは頂こう」

 

「……ドリンクだけ、なら」

 

「ありがとうございます♪ ここで一人で待っているのも暇なんですよ。それではこちらのドリンクをどうぞ。『つぶあんフラペチーノ~中華風味~』です」

 

ほう、これは中々……。つぶあんとフラペチーノだけであれば普通にありそうな組み合わせだけどそこに中華風の味付けが加わる事によって見事なまでに台無しになっている。

 

「フ、やはり素晴らしい……」

 

「……お兄ちゃんとユエにも飲ませてあげたい」

 

「それでしたら余分に買ってあるので持って行って大丈夫ですよ。とは言えフタミン君は最大24時間後、ネギ君のご友人方も明日お呼びしているのでフタミン君が24時間後に出てきた場合には鉢合わせしますよ」

 

「それならばまた24時間後に2人の分を頂くとしよう。リア君もそれでいいかい?」

 

「……うん。それでいい」

 

24時間後とは言ってもそれまで何をしようか。そう言えば今読んでる漫画の最新刊の発売日が今日だったか明日だったか……。帰りに書店に寄ってみるとしよう。

 

「……私は、お兄ちゃんの為に帰ってご飯作るの練習する。失敗作は全部ほむほむ達に食べさせる」

 

「まずは簡単なものから挑戦した方が良いんじゃないかな? 食材を無駄にしてはフタミンも悲しむかもしれないよ」

 

「……! そう、かも。じゃあ料理の本買ってそれ見て作る」

 

「ああ、それなら大きな失敗はしないだろう。僕も書店に寄って行こうと思っていたし、付き合うよ」

 

「……ん。あと食材の荷物持ち」

 

「少しは遠慮したまえよ。まぁ君に何かあるとフタミンに怒られるのは僕だからそれくらいは構わないけれど」

 

ネギ君がいたら彼に任せるんだけど、いないものは仕方ない。

 

「それではまた明日お待ちしていますよ。もしフタミン君が早くに出てきたら私から連絡しますから」

 

「分かったよ」

 

「……ん」

 

 




これ、修行ってレベルなの?って思いますが、それまで何もしてないやつが急に高負荷修行なんて出来るはずもなく、今回の仕様となりました。
徐々にイカれた仕様になるかもしれません。全部クウネルが悪い。
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