四国情死行   作:新庄雄太郎

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暇があったので、鉄道公安隊の短編を書いてみました。


特急「はしだて」・怨恨!殺意の列車トリック

「シオン君、早く。」

 

と、歩夢は言った。

 

「おお、これに乗るんだろ。」

 

「違うわよ、私たちが乗るのは特急「はしだて1号」よ。」

 

「ああ、そっか。」

 

「もう、シオン君ったら。」

 

と、そう言って歩夢と侑とシオンは京都駅から特急「はしだて1号」に乗って天橋立へ向かった。

 

ファーン!

 

9時25分、特急「はしだて1号」は定刻通りに京都駅を発車した。

 

「ワクワクしてきたわね、天橋立と城崎温泉は。」

 

「うん。」

 

「ねぇシオン君、ありがとうね。」

 

「ああ、2人とも感謝しろよ。」

 

「うん。」

 

と、そこへ、車掌がやって来た。

 

「恐れ入ります、乗車券を拝見させていただきます。」

 

「はい、切符。」

 

「ありがとう、お嬢ちゃん。」

 

11時21分、歩夢と侑とシオンが乗った特急「はしだて1号」は定刻通りに到着した。

 

「やっと、橋立についたな。」

 

「でも、特急「はしだて」に乗れるなんて夢みたい。」

 

と、侑は言った。

 

その時。

 

「ん、おい、もう終点だよ。」

 

と、起こそうとしたら、ごろんと倒れていた。

 

「わっ、この人死んでるよ。」

 

「何処だ、死体が見つかったのは。」

 

「21分に到着した特急「はしだて1号」の車内に。」

 

「死んでるのは、学生のようです。」

 

と、現場へ向かった。

 

「まさかっ。」

 

「歩夢ちゃん、行ってみようか?。」

 

「うん、私目撃したかもしれない。」

 

早速、現場へ行ってみると。

 

「やはり、男ですね。」

 

「被害者は、東京の学生のようですね。」

 

「あっ、内海先輩。」

 

「歩夢、知ってるのか。」

 

と、シオンは歩夢に言った。

 

「ええ、私としずくちゃんと同じ演劇部の先輩なんです。」

 

「ほう、なるほどね。」

 

「やはり、死因は。」

 

「詳しくは、解剖待ちですが恐らく心不全ではないかと。」

 

「ねぇ、その男、注射の跡があるわ。」

 

と、侑は言った。

 

「えっ、注射。」

 

「本当だ。」

 

「やはり、薬殺ですかね。」

 

「ああ、その可能性が高いな。」

 

特急「はしだて1号」で起きた殺人事件は特捜班にも伝えられた。

 

早速、南と高山と小海は新幹線「のぞみ」と特急「はしだて」に乗り継いで天橋立へ向かった。

 

「おお、歩夢たちも大変だったな。」

 

「ええ。」

 

「被害者は東京の人なんだそうです。」

 

「なるほど。」

 

「それで、被害者の方は?。」

 

と、高山は言った。

 

「ええ、名前は内海 裕也さん18歳だ。」

 

「彼、今年卒業したばかりなんです。」

 

「ほう、高校の先輩か。」

 

「ええ。」

 

早速、高山は歩夢ちゃんと侑ちゃん達が乗った特急を調べてみる事にした。

 

特急「はしだて1号」

 

京都発9時25分 乗車

 

天橋立11時21分 下車

 

「ほう、なるほどね。」

 

「特急「はしだて」は宮津線経由で走行するからね。」

 

「犯人は途中の駅で下車して、そこから城崎へ行ったって事は考えられないか?。」

 

「ああ、それも考えられるな。」

 

早速、福知山考案と連絡して捜査に協力をした。

 

「すると、被害者が缶コーヒーとスナックを買ったのが10時30分頃でしたね。」

 

「ええ、おつりは千円札だったからね。」

 

「その時、被害者は1人でしたか。」

 

「はい。」

 

と、車内販売員は言った。

 

「するとあなたは、男と一緒に乗ってたって事ですね。」

 

「ええ、そうよ。」

 

「なるほど。」

 

福知山公安では、1人の男が福知山から乗って来たと言う。

 

「やはり、犯人は福知山駅から乗って来た可能性が高いですね。」

 

「ええ。」

 

そして、翌日。

 

「僕が、次の日に城崎温泉で1泊して鳥取へ行っといたんだよ。」

 

「それは、本当なんですか?。」

 

「ええ。」

 

と、1人の男が言った。

 

「それで、行く時は特急「北近畿5号」に乗っていたんだから。」

 

「という事は、温泉へ行っていたんですか。」

 

「ええ。」

 

「彼には鉄壁のアリバイがあるのか。」

 

彼の名前は、倉本 東彦。彼は新幹線と特急に乗って城崎へ向かい、次の日に鳥取へ行っていた事が分かった。

 

「ええ。」

 

「ほう、なるほどね。」

 

「でも、目撃証言によると彼は特急「北近畿」に乗ってたんですよ。」

 

「そうよ、高山君。」

 

「わかったよ、犯人はこれを利用したんだよ。」

 

早速、時刻表で調べてみると。

 

特急「はしだて1号」

 

京都発9時25分 乗車

 

福知山着10時39分 下車

 

特急「北近畿5号」

 

福知山発11時32分 乗車

 

城崎着12時42分 下車

 

「そうか、やはり犯人は最初から京都で特急「はしだて」に乗っていたのか。」

 

「その通りだよ。」

 

「そして、新大阪から乗ったと言って福知山から城崎へ向かったって事か。」

 

「そうです。」

 

「ほう、なるほど。」

 

「やはり、犯人は倉本だ。」

 

「そうか。」

 

そして、翌日。

 

倉本は、殺人容疑で逮捕された。

 

「ああ、俺はそいつに揺すられたんだ、金も要求され、して、俺はあいつをぶっ殺そうと計画したんだよ。」

 

「それで、そのトリックを利用したんだな。」

 

「ああ、鉄道公安隊特捜班には見破られるとはな。」

 

「いずれ、うわさから捜査対象されると思って列車トリックを使ったんだな。」

 

「ああ。」




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