四国情死行   作:新庄雄太郎

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四国を舞台に、汚職事件の捜査します。


四国情死行

早春の四国では今、瀬戸大橋が開通して間もなく38年、岡山から高松まで結ぶ大橋である。

 

東京駅

 

午後22時00分、2人はサンライズ瀬戸・出雲に乗って高松へ向かった。

 

この日、鉄道公安隊特捜班の岩泉は四国へ行く事になった。

 

「ん、あの二人は何処へ行くのかな?。」

 

と、岩泉は言った。

 

6時27分、岩泉が乗ったサンライズ瀬戸・出雲は岡山駅に到着した。

 

この日、岩泉は岡山駅から7時05分発の特急「しおかぜ1号」に乗って松山へ向かった。

 

7時13分、2人の男女は7時13分の快速「マリンライナー5号」に乗って徳島へ向かった、高松から徳島へは特急「うずしお3号」に乗って徳島へ向かい、そして、10時49分発の特急「あい1号」に乗って12時00分に阿波池田に到着した。

 

そして、事件が起きたのは14時頃だった。

 

「ん、何だ。」

 

「おいっ、2人の男女が死んでるよ。」

 

「それ、本当か。」

 

「何処かね、死体は?。」

 

「こっちです。」

 

現場は騒然としていた。

 

そこへ、1本の電話が入ってきた。

 

「えっ、大歩危で男女の死体!。」

 

と、高杉は驚いた。

 

「心中ですかね。」

 

「遺書もあったし、自殺ですかね。」

 

「いや、自殺にしては変だな。」

 

「やはり、例の汚職事件でしょうか?。」

 

と、梶山は言った。

 

先月頃から、永山重工で1人の男が飛び降り自殺する事件が起きた、その男が無実の罪を着せられ姿をくらましたのだ。警視庁では汚職事件の捜査をしていたのであった。亡くなったのは企画課長の杉山龍之介さん53歳である。

ところが、17歳の長女は父親は自殺するはずないわと言った。そして、大歩危で起きた自殺は一連の犯行ではないかとにらんだ。

 

そして、翌日。

 

岩泉が休暇から戻ってきた。

 

「あっ、この2人。」

 

「知っているのか。」

 

「ええ、東京駅で確かサンライズ瀬戸・出雲に乗った時です。」

 

「ほう。」

 

「それで、被害者の身元は分かったんですか?。」

 

と、岩泉は高杉に言った。

 

「ええ、被害者は瀬島雄介と出雲美由紀です。出雲美由紀は18歳で高校3年だ。」

 

「亡くなった瀬島は高校時代の先輩だそうです。卒業式の時に送辞を読んだそうです。」

 

「という事は、お遍路姿で死体となって発見したのか。」

 

「高松から阿波池田へ向かっていった。」

 

「ほう。」

 

「被害者の女性は高校生か、まだ若いのにな。」

 

「ただ、母親は自殺するような娘じゃないわと友人が言ったんです。」

 

「ほう、なるほど。」

 

その後の徳島県警の調べで、2人は他殺と断定された。

 

そして、次の日。

 

「ふん、私が一連の自殺と男女の死体が私がやったっていうのか?。」

 

「あなたは事件当日は、何をしていたか?。」

 

「ええ、私は事件当日はね、下関へ行っていましたよ、夜はてっちりと酒と一緒に飲み会に言っていましたよ。」

 

「本当ですか、それは。」

 

「ええ。東京駅から寝台特急「あさかぜ」に乗って下関へ行ったんだからな。」

 

鉄道公安隊・公安特捜班

 

「そうか、増岡にはアリバイがあるのか。」

 

「ええ、下関市議会議員の宇衆院連太郎と一緒に会合していたそうです。」

 

「うーむ。」

 

「どうした、山田。」

 

「主任、その宇衆院連太郎議員は今汚職で問題になっているんです。」

 

「何、それは本当か。」

 

「ええ。」

 

「そうか、わかったぞ。」

 

早速、時刻表で調べてみた。

 

寝台特急「あさかぜ」

 

東京発19時00分 乗車

 

岡山着4時15分 下車

 

岡山から高松へは快速「マリンライナー」で移動

 

特急「うずしお3号」

 

高松発8時14分 乗車

 

徳島着9時32分 下車

 

特急「あい1号」

 

徳島発10時49分 乗車

 

阿波池田着12時00分 下車

 

2人を殺害

 

特急「剣山6号」

 

阿波池田発16時11分 乗車

 

徳島着17時21分 下車

 

特急「うずしお22号」

 

徳島発17時30分 乗車

 

高松着18時39分 下車

 

快速「マリンライナー52号」

 

高松発18時45分 乗車

 

岡山着19時41分 下車

 

山陽新幹線「ひかり127号」

 

岡山発20時00分 乗車

 

広島着20時47分 下車

 

広島から下関へはタクシーで移動

 

「しめたっ、犯人はこれを利用したんですね。」

 

「その通りです。」

 

「さすが山田、名推理だ。」

 

「ええ。」

 

「犯人が分かったのね。」

 

「ああ、恐らく犯人は増岡武三だ。」

 

そして、翌日

 

増岡が殺人容疑で逮捕した、その3日後には収賄と殺人教唆容疑で宇衆院連太郎が逮捕された。




次回は、12月ごろに投稿します。

ご期待ください
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