許せ。
繰り返し霊核を強化することで効率的なやり方もわかってきた。
やはり霊気孔に触れると最も共鳴率が高まるようだった。
そのため霊核の強化は、霊力孔が視覚的にわかりやすい霊衣姿でおこなわれた。
羽月の霊気孔は二の腕、脇周り、背中全面。
ユアの霊気孔は二の腕、前胸部、腿。
七乃花の霊気孔は両肩周りと胸の谷間。
つまり、その辺りを集中的に触れていった。
……ちなみに、ある一点に限ってはやたらと触れる頻度が多くなってしまった。
言うまでもなく、おっぱいである。許してほしい。ずっと触りたかったんだ。
羽月の横乳をたぷたぷと揺らし、ユアの胸の間にズボッと手を突っ込み、七乃花の胸の谷間を撫で回した。
うん、最高だった。
もちろん強くなるための大事な儀式であることは百も承知だ。
であるならば長時間触れていても苦にならない箇所を選ぶべきだろ? 実に合理的である。
胸をさんざん弄ばれた護衛の少女たちの反応は、それはもう魅力的であった。
甘く喘ぐ彼女たちの様子を「じ~っ」と凝視していると、新たな発見があった。
『雄護さん。どうやらあなたの眼は、霊気孔の部分に視線を向けるだけでも、霊核を強化するようです』
特殊な機械で俺たちの変化の様子を観察していた未来さんが、そう説明してくれた。
恐らく、俺の霊気孔が眼であることが関係しているのだろうと。
何ということでしょう。俺が視姦すればするほど少女たちは強くなるそうです。今後は遠慮なく霊衣のスリット部分を凝視することにした。
そして最も重要な発見があった。
霊気孔同士の接触が、凄まじい強化を引き起こすということである。
俺の霊気孔は口にもある。
はい、なので、舐めました。
凄かったね。霊力の増量する勢いもそうだが、女の子の肌ってあんなに甘くておいしいんだね。
もう俺の理性は崩壊寸前だった。
未来さんが用意した『貞操帯』の術式のおかげで一線を越えることはなかったが、大人たちに不審に思われてしまいかねないほどに暴走しかけていた。
それを護衛の少女たちが嗜めてくれた。耳元にこっそり囁く形で。
『雄護様❤ ダメ❤ 我慢して❤』『バレちゃう❤ 雄護がエッチ大好きってバレちゃう❤』『雄護くん落ち着いて❤ 世界が平和になったら、ちゃんと捧げますから❤ 最後の楽しみにしましょ❤ ん~ちゅっ❤』
リアルASMRの気持ちよさはたちまち俺を脱力させ、無事に暴走を鎮めた。
耳も霊気孔なので、体に走り抜ける快感が強烈だったのだ。
後半はほとんど少女たちに攻められる形で、すっかりフニャフニャになってしまった。
耳舐めとおっぱいパフパフ最高でした。
『す、素晴らしい。この短時間で、これほどまでに霊核が活性化を! これならば雌鬼撲滅も夢ではありません! あなたたちこそ人類の希望です! そして……おお、何と美しき光景でしょう! 男女が激しく求め合い、至福を分かち合う! これぞ男女のあるべき姿! 古来より受け継がれし愛の極地! まさに神話の再現! ああっ、いま私は黒井戸夫妻以来の感動を覚えています!』
『やっべ、所長のティーンズラブ小説趣味が久しぶりに暴走しちゃった。所長~! 観測に集中なさってくださ~い! あと録画した映像を私用で使うのやめてくださいよ!?』
後半は未来さんがちょっと怖かった。
『この尊き儀式には何か名称を付けるべきでしょうね。霊的な交わりによって新たな力が芽生えることから……』
かくして俺たちの行為は、そんなご大層な名称が付けられるのであった。
* * *
屋敷での暮らしも大きく変わった。
「雄護くん、私のお膝、気持ちいいですか?」
「うむ。たいへん心地よい」
「うふふ。雄護くんにこうして膝枕してあげられる日が来るなんて夢のようです」
俺も心置きなく七乃花に膝枕してもらえるなんて夢のようだ。
スベスベでもち肌の柔らか太もも! 最高である!
護衛の少女たちに本性を明かし、受け入れてもらった以上、もう彼女たちに冷たい態度を取る理由などない。
戦いが終わるまで、最後の一線は越えない。
お互いにこの約束を守る限り、もう遠慮なくイチャイチャしていた。
ちなみに、繰り返しの霊交練成で多少耐性がついたのか、ちょっとの肌の接触くらいで悶えることは無くなった。
安心したよ。触れ合うたびに「ンオオオ❤❤❤」って喘いでたら落ち着かないからね。
「そうだ。雄護くん、耳掃除してあげますね」
「おう、助かる」
「……っ!?」
「ん? どうした七乃花」
「……すみません。胸が邪魔で雄護くんの耳の穴が見えません」
ああ、だろうね。
俺の視界でも、天井の半分が見えないどころか、全部下乳で埋め尽くされてるもん。
「くっ! 雄護くんの耳掃除をしてあげられない胸の大きさが憎い!」
「何を言うんだ! この大きさがいいんだろうが!」
「ひゃんっ!」
七乃花の胸を鷲掴む。こんな素晴らしい膨らみを自虐するだなんてけしからん!
「この溢れんばかりのボリューム! とろけるような柔らかさ! 俺は七乃花の乳が大好きだ! だから
「わ、わかりましたから~。あっ❤ そんなに強く揉まないでくださ~い、やんっ❤」
「霊交練成! 霊交練成だから! 未来さんも言っていたろ。日常的な霊交練成によって強化された霊核が安定すると!」
「も、もう、いつもそう言って。雄護くんが胸を触りたいだけでしょ?」
そうだよ。でも触る毎に霊核も強化されるんだから一石二鳥だろ?
「雄護様。耳掃除でしたら私が代わりにしてさしあげます」
羽月がウキウキ顔で綿棒を持ってくる。
気持ちを打ち明けてから、彼女も随分と積極的になった。
「気持ちいいですか雄護様?」
「うむ。苦しゅうない」
ちょっとした殿様になった気分だ。殿様なら殿様らしくお触りもやってやろう。
目の前で「ぽよぽよ❤」と波打っている羽月の爆乳をツンツンと突く。
「きゃんっ❤ ゆ、雄護様、いけません❤ お耳を掃除しているときにイタズラをされては❤」
「霊交練成。霊交練成だから」
「も、もうイケナイ御方ですね❤ そちらがそのおつもりなら私だって霊交練成しちゃいますから❤ んっ……ちゅっ❤」
「あっ! 羽月ちゃんズルい! 私だって……ん~ちゅっちゅっ❤ 雄護くん、好き……ちゅっちゅっ❤」
顔中に羽月と七乃花にキスの雨を降らされる。
雌鬼撲滅のために霊交練成は欠かせないからね! 仕方ないね!
「……真面目だった連中が色ボケになっていると、普段ふざけている側は逆に冷静になるんだな~と知るユアちゃんであった」
そう言わずにお前も混ざれよユア。
「それより桃源橋さんに頼んでおいた研究資料がね、いま送られてきたんだ」
「研究資料?」
「ズバリ『霊核の移植が起こらないセーフラインはどこまでなのか?』。その項目をまとめた資料」
「……おい、待て。それってまさか……」
「うん。雄護のご両親がやったプレイがすべて羅列されているね」
「いやだよ! 親の情事がまとめられた研究資料見るだなんて!」
「でもさ、知っておいたほうがいいでしょ? 霊交練成のセーフラインがハッキリしてれば、雄護も私たちも楽しめる行為が増えるじゃん」
……一理ある。
「私、キスの味も好きだけどさ……そろそろ別の味も知りたいな?」
ユアはペロリと妖艶に唇を舐めた。
「それは私たちも」
「気になりますね」
羽月と七乃花からも色濃い女の気配が立ちのぼった。
「……じゃあ、皆で読んでみようか」
拝啓、天国の母さんと父さん。
まさか、あなたたちの情事の詳細に目を通す日が来るなんて想像もしていませんでした。
しかも女の子たちと一緒に。これは一種の罰ゲームでしょうか?
研究に協力する姿勢、とても立派だと思います。
ですがお二人とも、ちょっと人が好すぎやしませんか?
四十八手は当然のようにコンプリート。その後、盛り上がってきちゃったのか知りませんが、新たなプレイまで開拓してますね。
それを人前で? すげーなアンタら。
というか俺、この研究の最終段階で産まれたんだね。知りとうなかったわ、こんな出生の秘密。
途中で読むのやめて術式研究所に殴り込んでやろうかと本気で考えました。
……でも、許します。
いまはこのデータを残してくれたことに逆に感謝しています。
おかげで霊交練成の幅が広がりました。ええ、それはもう、豊富に。
うん、あれだね。本番行為じゃなくとも、凄いことってできるんだね。
ありがとう、母さん、父さん。
あなたたちが残した叡智が、息子を幸せに導いたよ。
ぶっちゃけます。最高でした。
* * *
順調に霊核の強化を重ね、少女たちとの関係性を深めていく日々。
そんな中で、その手紙は唐突に届いた。
──黒井戸雄護様へ。あなたに決闘を申し込みます。威刃羅より。