実に4ヶ月ぶり、くらいですかね……。
携帯買い換えたりしてました……。
……あぁ、やはり慣れない事はやるもんじゃない。
身体への負担が激しすぎる。隠せるが、流石に掌に走るノイズを見られでもすれば言い逃れは出来ん。
もしこのノイズがレヴィやシュテルはおろか、
……止めてくれるだろうか。殴ってでも、しがみついてでも、止めてくれるだろうか。
正直、行きたくない。死にたくない。やりたくない。止めてほしい。だが、誰かがやらねばならぬこと。
なれば我が行くのは当然のこと。
王であるからな!
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第66話『王と盟主』
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
『U-D』はすぐに見つかった。
白かった部分はどす黒い赤に染まっていたが、『U-D』に相違なかった。
一度取り込まれたおかげか、再び一つになったおかげか、居場所は簡単に割り出せた。
次いでにレヴィやシュテルめらがこちらに来ないようにとジャミングも掛けておいた。だから今はこやつと我との一騎打ち、シュテル曰くタイマンというやつよ。
「久方ぶり、という訳ではあらぬが、あえて言うならば3日ぶりと言うところか。また会ったな『U-D』よ」
まるで胎児のように丸まっている『U-D』に向かって声と杖を向けた。
盟主であろうがなんだろうが関係ない。
「……でぃあーちぇ?本当にでぃあーちぇですか?……なにやらそんな気配がするのに、何故かそうでないような気がしますが……」
『U-D』はゆっくりとした動作で起き上がる。
……なめられたものだ。どうやら、本当に我は敵として見なされてはいないらしい。
「我は我だ。他の誰でもないぞ!」
「すいません。……少し目が霞んでて、顔が見えないんですよ」
よく見ればその姿に少しノイズが走っているように見える。ノイズと共に周囲の空間も歪む程の吐き気をも催す禍々しい魔力があるのも分かる。
だが引かない。我は王だ。例え慕う者が二人だとしても王だ。
「そうか。それはそうだろうよ『U-D』。それだけの魔力を吸収したのだ。消化不良を起こしても仕方あるまいて」
「そうなんですね。じゃあこれからは少しずつ吸うことにします。……で、ディアーチェは
来た……?違う。
「何を言う。来た、ではない。貴様を我が物とするために再び立ちはだかっただけのことよ!『アロンダイト』!」
先手必勝とばかりに砲撃する。
「私が?貴女のモノに?貴女が私のモノになるのではなく?」
やはり軽く弾かれる。ただでさえ、威力が
我がやる事はただ一つだ。近付いてワクチンを打ち込む。それだけでいい。それ以上の事はやらないし、元より出来ない。
砲撃は弾かれた。なれば次だ!
「貫け『ドゥーム・ブリンガー』!」
目の前に5本ほど漆黒の剣を展開し、一斉射出。
こちらももちろんかき消される。が、この攻撃は元よりダメージを与える為のモノにあらず。当たれば煙幕、外れても爆風の身を隠し近づく為の攻撃。
煙が『U-D』を囲んだ隙に死角に飛び込み背中に向かってワクチンをたっぷり込めたこの一撃を――!
「ご……がふ……」
されど、虎の子の一撃は通らなかった。
「でぃあーちぇじゃ、無いんですね貴方。だってでぃあーちぇとは違う感覚があります」
理由はすぐに明確に表された。
いつぞやか、シュテル達を繋ぎ止めた釣り針が勢いを殺すように突き刺さり、更には腹部に深々と翼のような深紅の爪が貫通している。
もし、我が人であったのなら、今頃血塗れであろう。
「我は……我だ。
身体から力が抜けて行く。魔力が根こそぎ吸い取られていく。視力が霞み、『U-D』の顔がぼやける。
だが、そんな状況でも口許には笑みが浮かぶ。
「偽物は消えなくちゃダメなんです。このまま、私の中に取り込まれて消えてく…………がっ!?あ、ぐ……なん、ですか、これは……」
我ではなく、圧倒的な立場にあるはずの『U-D』の顔が苦痛に歪んで行く。
それを見て、今、ようやく報われたような気がした。
「それはな、干渉制御ワクチンよ。貴様を滅ぼし救う為の手段だ。……全く、ようやく……効いてきおったか……。ククク、どうよ、我のリソースのほとんどを……ワクチンに……したこの一手!」
「そん……な……」
砲撃も剣も、魔力が込もっていないのは当たり前だ。何故ならこの特攻をするために大部分をワクチンで絞め、魔力は絞りカスしか持ってきておらぬのだから。
「
恨むような視線がこちらに向き、まるで熱いヤカンを触れたかのように我を振り落とす。
頭から海へと落ちて行くが、不思議と……いや、当然の如く敗北感はない。あるのは圧倒的に勝利したのだという高揚感だ。
これで、やるべきことはやった。……もう、目が見えない。予想はしていたが、消耗が激しすぎる。一度、シャットダウンするとしよう。後は……頼むぞ
◆◇◆◇◆◇◆◇
落ちてきた我らが王をレヴィと共にそっと受け止める。
全く……王は本当に水臭い。少しは私達を頼ってくれても良かったのに。
私達は貴女が思っている程弱くはありませんよ。
一番最初に気付いたのは、以外にもレヴィでした。
唐突に『何か嫌な予感がする!』と叫ぶと真っ先にアースラの管制室へと向かい、王が抜け出し危険だと言うことをアースラ全員に大声で放送しました。
探してみれば本当に王はどこにもおらず、見つかったのは"探せない"という妙な空間のみ。
レヴィを先頭に
受け止めた王の
だとしても、理のマテリアルとして、貴女の臣下として不甲斐ない私をお許し下さい、我が王よ。
見上げた先には苦しみ悶える
「さぁ、『砕け得ぬ闇』よ。砕かれる準備は充分ですか?」
さて、王が作ってくれたこの好機。決して逃してたまるものですか。
~その頃のフェイトさん~
(私、この戦いが終わったらあおなにちゃんと答えるんだ!!)
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携帯買い換えてようやく再起動の恐怖に怯えずに生活できます……!
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